「ディズニープラス」は、ウォルト・ディズニー・カンパニー(ディズニー社)が2019年末に米国で開始を予定している動画配信サービスです。詳しいことはわかっていないのですが、デイズニーが持つ膨大な数の映像コンテンツを独占配信するとしたらどのようなことになるのか。動画配信サービス市場を席巻するかもしれない新たなサービスの誕生に、期待と関心が集まっています。
概要
ディズニーは、2017年8月にオリジナルの動画配信サービスを開始すると発表しました。そのサービスの正式名称が「Disney +(ディズニープラス)」です。
もともとディズニーは、ピクサーやスターウォーズ、マーベルといった人気コンテンツを持っていましたが、2018年11月、20世紀フォックスの親会社である21世紀フォックスの買収が正式に発表されました。そのため、「アバター」や「ファンタスティックフォー」「X-MEN」といったコンテンツもディズニー傘下に加わります。また、動画配信サービスのHuluは、ディズニーと21世紀フォックスが30%ずつ出資していました。ディズニーが21世紀フォックスを買収することで、Huluは実質ディズニーの支配下に入ります。
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どんなコンテンツが予定されているのか
従来のディズニーやピクサー、スターウォーズシリーズ、マーベル作品に20世紀フォックスのコンテンツも加わります。それぞれの主なコンテンツは次のとおり。
- ディズニー
「アナと雪の女王」「ライオンキング」「ベイマックス」「くまのプーさん」など。 - ピクサー
「カーズ」「トイ・ストーリー」「インクレディブル・ファミリー」など。 - マーベル
「スパイダーマン」「アベンジャーズ」など。 - ルーカス・フィルム
「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」など。 - 20世紀フォックス
「X-MEN」「アバター」「ファンタスティック・フォー」「ナショナルジオグラフィック」など。
また、オリジナルコンテンツとして、映画「ローグワン」のスピンオフドラマと映画「マイティ・ソー」などに登場するロキを主人公にしたドラマの制作が発表されています。
ほかの動画配信サービスでのディズニー作品はどうなるのか
ディズニープラス以外の動画配信サービスでは、ディズニーやピクサー、スターウォーズなどのコンテンツを閲覧できなくなる可能性は大きいです。ただし、契約もあると思うので、ディズニープラスのサービス開始と同時にほかのサービスで配信が停止されるということはないでしょう。また、Huluはディズニー傘下の企業なので期間限定などでディズニー作品が配信されるかもしれません。今後の情報を待ちましょう。
日本での展開
2018年12月現在、日本での展開については不明です。ただ、ティザーサイトには日本語版も用意されています。米国以外でも配信すると発表しているので、日本でも利用できる可能性は大きいです。
次の発表に注目
AmazonプライムビデオやNetflix、Huluなどがキャンペーンやオリジナルコンテンツに力を入れており、動画配信サービスの世界はますます激戦区となっています。業界的にはディズニーの動向に戦々恐々としているのかもしれませんが、視聴者としては、おもしろい映画やこれまでに見たことのないようなドラマが気軽に楽しめるようになればうれしい限りです。
ディズニープラスの料金や具体的なサービス内容など、詳細は2019年4月に発表されるとのことです。どんな発表になるか、期待して待ちたいと思います。
日本国内向けに「Disney DELUXE」を発表
2019年3月7日
ウォルト・ディズニー・ジャパンとNTTドコモが「Disney DELUXE(ディズニーデラックス)」を発表しました。これは、ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベルの作品が見放題になるサービスです。サービス開始は3月26日。料金は月額700円(税別)でドコモ以外のユーザーも利用できます。
年内にはディズニープラスもサービスが開始される予定ですが、ディズニーデラックスとはどのように棲み分けされるのか不明です。
ウォルト・ディズニー・ジャパンによれば、Disney DELUXEとDisney+は別サービスという位置付け。日本での動画配信は基本的にDisney DELUXEで行う予定であり、現時点でDisney+の提供は未定という。
(ITmedia NEWS 「Disney DELUXE」提供で「Disney+」日本上陸はどうなる?)