エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY | 女体化の波は日本だけじゃないらしい




出典:CBS

現代版シャーロック・ホームズ。スマホやSNSを使って事件を解決していく姿はBBC版「SHERLOCK」に通じるところがあるけれど、舞台を霧深きロンドンからビッグアップル ニューヨークに移し、ホームズの助手であるワトソン博士を女性にしてしまったという意欲作。シーズン1を見てみました。


概要


アーサー・コナン・ドイル原作の探偵小説シャーロック・ホームズを題材にした1話完結型のアメリカドラマ。2010年にBBCで制作されたドラマ「SHERLOCK」にインスパイアされているのは確実だと思うのですが、こっちは舞台を英国ロンドンから現代の米国ニューヨークに移してしまいました。さらに、ワトソン博士を女性にしてしまうという誰かがやりそうで誰もやらなかった偉業を達成しています。また、ホームズやワトソンなど、人物名は原作を踏襲しているものの、起こる事件は原作とは関係のないドラマオリジナルです。
2012年に米CBSにてシーズン1が放送開始。
2018年にシーズン6が放送され、2019年放送予定のシーズン7で終了が発表されています。
シーズン1-5が全24話、シーズン6は全21話から構成されています。
日本では、2013年にWOWOWでシーズン1が放送され、その後、CSのスーパードラマTVやテレビ東京などで放送されました。
2019年1月現在、シーズン3をDlifeで、シーズン6をWOWOWで放送中。Amazonプライムビデオでシーズン1-5を配信中です。

あらすじ

ロンドン警視庁(スコットランドヤード)で顧問をしていた探偵シャーロック・ホームズは、薬物依存の治療のため米国ニューヨークに移住。施設を出所後、ニューヨーク市警の顧問となり犯罪捜査に協力することになった。そこへ、薬物依存治療のサポートをする付添人としてジョーン・ワトソンが派遣されてくる。
彼らは、ホームズが持つ鋭い観察眼と天才的な推理力、ワトソンの医学的知識や助言をもって数々の難事件を解決していく。


登場人物

シャーロック・ホームズ

ジョニー・リー・ミラー
声:三木眞一郎
人並み外れた観察眼と推理力、記憶力で難事件を解決する天才的な名探偵。
英国ロンドンのスコットランドヤードで顧問として雇われていたが、薬物依存に陥り、治療のためニューヨークにやってきた。
自信家で傲慢。自己中心的でコミュニケーション能力に欠ける。事件解決のためにはモラルを無視する面もあり、トラブルになることも多い。ロンドン時代はワトソンなしでよくやっていけたと思う。


ジョーン・ワトソン

ルーシー・リュー
声:田中敦子
まじめで正義感の強い女性。外科医だったが、手術に失敗し、患者を死なせてしまったことから辞職。薬物依存患者の治療をサポートする付添人の仕事をしている。シャーロックに同行するうちに犯罪捜査への素質を見せ始め、シャーロックの助手になる。


トーマス・グレッグソン

エイダン・クイン
声:堀内賢雄
ニューヨーク市警の警部。かつてスコットランドヤードで働いていたためシャーロックとは面識があり、ニューヨークに来た彼を顧問として雇い入れた。原作には、レストレード警部のライバルとしてトバイアス・グレグスン(Tobias Gregson)というキャラが登場する。名前は違うけど彼をモデルにしているんだと思う。


マーカス・ベル

ジョン・マイケル・ヒル
声:あべそういち
ニューヨーク市警刑事。グレッグソン警部の部下。


感想

シーズン1を見てみました。
天才肌で空気が読めない主人公と、その相棒が、ガーガー言い争いながら事件を解決。こういうの、ほかにも見たことがあるぞ。「ホワイトカラー」のニールとピーターとか、「メンタリスト」のジェーンとリズボンとか、日本のドラマ「相棒」とか。本作「エレメンタリー」も同じような刑事ドラマというか犯罪捜査ものです。それをシャーロック・ホームズとワトソンでやっちゃったよっていうこと。何番煎じではあるけれど、定番的なおもしろさがあるのも事実。つい見ちゃう。シーズン全体を通してのストーリーもあるのでそれが気になるといえば気になる。シャーロックとアイリーン・アドラーとの過去であり、モリアーティとの因縁であり。
そうなんです。アイリーン・アドラーもモリアーティも出てきます。ここでもアイリーン・アドラーかっていうのもちょっとありますが、原作だと短編の1つに出てくるゲストキャラの1人でしかない気もするんですが、いつの間にかワトソンやモリアーティと並ぶ主要人物みたいな扱いになりましたね。でも彼らの名前が出てくると、やっぱりなんかわくわくしてしまう。イニシャルMってあいつだよなあみたいな。

本作には、シャーロック・ホームズじゃなくてもいいんじゃないかという意見もあるようです。ロンドンじゃないし、話はオリジナルだし、ワトソンは女性だし、名前だけだし。シャーロック・ホームズなところ。
確かに、現代版シャーロック・ホームズものとしては、やっぱりBBCの「SHERLOCK」の方が上だと思います。カンバーバッチ版ホームズのキャラが強すぎるでしょ。あっちはストーリーも原作をうまくアレンジしているし、まさに現代に現れたシャーロック・ホームズだろうって納得できます。
でもじゃあ「エレメンタリー」はどうかいうと、これはこれで犯罪捜査もののドラマとしておもしろいと思いました。それに、もうね、腕にタトゥーを入れていようが、売春婦と一夜を過ごしていようが、「おい、ワトソン」って言って推理していればそいつはシャーロック・ホームズだろうっていう。基本、1話完結型で事件を解決してくれるので気軽に見ることができるというのもあります。カンバーバッチ版は疲れるので(笑) ドラマの最後にはいい感じでバラードが流れて感傷に浸っちゃったりして、ジョニー・リー・ミラー版ホームズの人間くさいところは共感できます。
ただ、ちょっと気になったのは、シャーロックが無収入だということ。生活費や薬物依存の治療費、ワトソンへの支払いなどはぜーんぶ父親からの援助。父親はシーズン1には姿は出てきませんが、シャーロックとはうまくいっていないようです。父親自身にも問題があるみたいなんですけど、シャーロックは親のすねをかじっているだけにしか見えないんですよね。おまえ、すげー偉そうにしているけどどうなんだっていう。金額にはこだわらないとかいってニューヨーク市警なりから報酬をもらっている方が納得できます。

それから女性版ワトソンですが、ルーシー・リューなわけだけど、チャーリーズエンジェルなわけだけど、やっぱり、どうせならもっと若くてブロンドなお姉さんがよかったなとか思っちゃうんですよね。ワトソンとしてはぜんぜんOKなんですけど。ただ、おっさんとしては、正直、やっぱり、どうせ女性にするならって。あと、シャーロックとワトソンは恋愛関係にはなってほしくないなあ。シーズン1ではそうなってないけど、なんとなく、この先、なったら嫌だなっていう。

さて、シーズン2ではレストレード警部なんかも出てくるみたいなので、どんななのかは気になっています。

あと、もし日本版を作ることがあったらハドソン夫人はIKKOさんでお願いします。


その他

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