クルーエル・サマー シーズン1 Amazon配信ドラマのあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

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写真出典:IMDb

高校の人気者だった少女ケイトが行方不明になると、日陰者だったジャネットの生活は、ケイトに成り代わるように華やかなものに変わります。
しかしケイトが無事保護されると、ジャネットはケイトが監禁されていた場所を知っていたのに助けようとしなかったことが判明しました。

ケイトとジャネットに何が起きたのか。2人の少女の目を通して事件の真相が明らかになっていきます。

ドラマ「クルーエル・サマー」は、もともと2021年4月に米有料チャンネルのフリーフォームで放映された作品です。その後Amazonが買い取り、2021年8月よりAmazonが独占配信しています。

当初、Amazonプライムでは第1話のみ配信されました。毎週1話ずつ配信されるのかと思っていたところ、数日後、いっきに全話配信されました。ブログ的にこういうの困るんですよね。各話配信でも全話配信でもかまわないのですが、事前に告知してほしいです。

なお、クルーエル・サマー(cruel summer)は、「残酷な夏」といった意味です。

次:シーズン2(シーズン1と直接的なつながりはありません)

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概要

タイトル:クルーエル・サマー
制作国:アメリカ合衆国
配信年:2021年8月
エピソード数:全10話(各話40分程度)
対象年齢:13歳以上

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あらすじ

舞台は米テキサス州にある架空の町スカイリン。
1993年、1994年、1995年の3年間の同じ日が交互に描かれながら物語は展開します。

1993年。高校の人気者ケイトが行方不明になると、それまで地味な生活を送っていたジャネットは、ケイトに成り代わるようにして彼女の友人や恋人と親密になり、華やかな高校生活を送りはじめます。

1994年。ケイトが見つかって保護され、犯人は警察との銃撃戦で亡くなります。
そして救出されたケイトは、ジャネットは自分が監禁されている場所を知っていたと言います。しかし誰にも知らせなかったため、救出が遅れたといってジャネットを告発しました。しかしジャネットは、ケイトが監禁されていた場所など知らなかったといいます。

1995年。ジャネットは人々から軽蔑される生活を送っていましたが、ケイトは嘘を付いていると言い、彼女を名誉毀損の罪で告発します。

2人の少女の対立を通して、事件の真相が明らかになっていきます。

登場人物の紹介のあと、各話を紹介します。

登場人物

ジャネット・ターナー

演:キアラ・オーレリア
地味で冴えない生活を送っている女子高生。
高校の人気者だったケイトが失踪すると、彼女の立場を引き継ぎます。

ドラマは1993年、94年、95年の場面に切り替わりながら進みますが、ジャネットの容姿も彼女の人生を象徴するように変わっていきます。

ケイト・ウォリス

演:オリビア・ホルト
行方不明になった少女。
ジェイミーと付き合っていました。

誘拐事件から1年後、発見されて保護されると、ジャネットの非人道的な行為を告発します。

マロリー・ヒギンズ

演:ハーレー・クイン・スミス
夏に行うことのリストを作り、ジャネット、ヴィンセントとともにイタズラを仕掛けます。
ケイトが行方不明になるとジャネットとの関係は悪化しますが、ケイトが見つかると、ケイトとの交友を深めていきます。

ヴィンセント・フラー

演:アリウス・バーンズ
愛称はヴィンス。ジャネットの親友。
レンタルビデオショップでアルバイトしています。
ケイトが行方不明になると、ジャネットとの仲も疎遠になっていきます。

 

ジェイミー・ヘンソン

演:フロイ・グティエレス
ケイトのボーイフレンド。
ケイトが行方不明になると、ジャネットと付き合います。

ベン・ハロウェル

演:ナサニエル・アシュトン
ジェイミーの親友
将来、バスケットボールのプロ選手として期待されています。

マーティン・ハリス

演:ブレイク・リー
ジャネットたちが通う高校の教頭。
ジャネットやケイトの住む町スカイリンに越してくると、ケイトを誘拐して自宅に監禁します。

グレッグ・ターナー

演:マイケル・ランデス
ジャネットとデレクの父。

シンディ・ターナー

演:サラ・ドリュー
ジャネットとデレクの母親。

デレク・ターナー

演:バレット・カーナハン
ジャネットの兄。

アンジェラ・プレスコット

演:ブルックリン・スダーノ
バーの店主。
のちにジャネットの父グレッグのガールフレンド。

デニス・ハーパー

演:ニコール・ビルダーバック
ジャネットの弁護士。

ジョイ・ウォリス

演:アンドレア・アンダーズ
ケイトの母親。

ロッド・ウォリス

演:ベン・ケイン
ジョイの2番目の夫。
ケイトの継父。

アシュリー

演:アシュレイ・シャープ・チェスナット
ロッドの実の娘。ケイトの義理の姉。

テニール・ピーターソン

演:シェルビー・スルダム
ケイトの親友。
ケイトが行方不明になると、ジャネットと親交を深めます。

レニー・タルボット

演:アリーヤ・ムハンマド
ケイトの親友。
ケイトが行方不明になると、ジャネットと親交を深めます。

ニック・マーシャル

演:ジェイソン・ダグラス
ケイトの弁護士。

シルヴィア・パークス

演:リー・エディ
ケイトのセラピスト。

タニヤ・ピーターソン

演:キム・ジャクソン・デイヴィス
テニールの母親。

スコット・ジョーンズ

演:ジョシュア・コルソン
植木職人。

ギデオン

演:オースティン・ザユル
マロリーやジャネット、ヴィンセントにからかわれることになる青年。

第1話「ジャネット・ターナーの誕生日」

6月21日
ジャネット・ターナーの誕生日頃

1993年
15歳の誕生日を迎えたジャネットは、家族に祝福されながら起こされます。

ジャネットは友人のマロリーとヴィンセントといつも一緒です。この日は誕生日のプレゼントとして彼らからペンダントを贈られました。

一方で、マロリーは自分たちが夏に行うべきイタズラのリストを作っています。この日もその1つを実行しました。それはジャネットの父が勤める不動産会社からカギを盗み出し、空き家に潜入するというものです。

空き家に侵入したジャネットは、引っ越してきたばかりのマーティン・ハリスに出会います。空き家と思われていた物件は、売却済みだったのです。そして、マーティン・ハリスがジャネットたちの高校の新しい教頭であることがわかりました。

1994年
高校の人気者だったケイトが行方不明になって1年。ジャネットは、ケイトのボーイフレンドだったジェイミーや、ケイトの友人であったテニール、レニーと付き合うようになっていました。
しかしケイトが見つかります。彼女を誘拐し、監禁していたのはハリス先生でした。ハリス先生は、警察との銃撃戦の結果亡くなったと報じられます。

保護されたケイトは、ジャネットがケイトの監禁されている場所を知っていたにも関わらず、警察などに知らせなかったことを明らかにしました。

ジェイミーはジャネットと別れ、話し合いに来たジャネットを殴りつけます。

1995年
ジャネットは、ケイトの救出に協力しなかったという理由で人々から軽蔑されていました。そして、ケイトから訴訟を起こされているため弁護士に面会します。

第2話「幸せだった日々」

6月26日
ガーデンクラブ・パーティが開かれた頃

1993年
ケイトは、継父のロッドが浮気していると疑っていました。しかしロッドがサプライズ旅行を計画しているだけだったことがわかります。ケイトは母親ジョイから叱責され、動揺してパーティ会場を抜け出します。

ジャネット、マロリー、ヴィンセントの3人組はパーティに乱入し、イタズラを仕掛けて大人たちを困らせます。

一方、パーティ会場を抜け出したケイトは、自棄になって泥酔しているところを植木職人のスコットに発見され、自宅に連れ戻されます。
深夜に目覚めたケイトは、自宅で母親のジョイとスコットが浮気をしているところを目撃しました。ケイトは家を飛び出し、ハリス先生と遭遇します。

1994年
ケイトは、ジェイミーからセラピー治療を勧められます。

一方、ジャネットと話し合うべきだとベンから忠告されたジェイミーは、ジャネットに密会。雰囲気に流されて2人はキスを交わしますが、ケイトに目撃されます。

ショックを受けたケイトは、警察に行ってジャネットが監禁を知っていたことを告発しました。証拠として、監禁場所に残されていたというジャネットのペンダントを提出します。

1995年
ケイトは、誘拐被害者のチャットルームで、匿名の参加者に自分が嘘を付いていることを告白します。

ジャネットは、ハリス先生の家にケイトが監禁されていることは知らなかったと言い続けていました。ケイトが嘘を付いていると主張し、名誉毀損で彼女を訴えます。

3年が交互に語られるけどちょっとわかりづらい。
ジャネットは監禁場所に行っていないのかもしれません。

第3話「動き出した歯車」

7月4日
独立記念日頃

1993年
マロリーは、イタズラリストの1つとしてドラッグを持ってきました。しかしジャネットが破棄してしまったため激怒します。マロリーとの関係が悪化したジャネットが落ち込んでいると、母親のシンディは、何かプレゼントして仲直りすることを提案しました。

独立記念日の花火大会の夜、ジャネットはハリス先生の家に忍び込むと、先生が以前赴任していた学校の卒業アルバムを盗みます。そしてマロリーへプレゼントしました。

1994年
ジャネットは警察から尋問を受け、証拠品としてペンダントが提出されます。娘を信じていたシンディは、証拠品が出てきたことでジャネットを疑うようになります。

ヴィンセントはベンと付き合うようになっています。2人は同性愛者でした。

独立記念日の花火大会の夜、ジャネットはジェイミーを見つけました。彼女に再会したジェイミーは、キスしたことを誰にも言わないように依頼します。

1995年
ヴィンセントは、ベンから別れを告げられます。

独立記念日の花火大会の夜、ジャネットはハリス先生の家に侵入しました。状況を変えることができる事実がわかるかもしれないと思ったためです。
そのとき、ジャネットを尾行していたヴィンセントが現れます。ヴィンセントは事件についての証言をする予定になっていたため、ジャネットの様子をうかがっていたのです。
ヴィンセントに再会したジャネットは、この家に何度も侵入していることを明かしました。そして現在の暗鬱な状況を変えたいと訴えます。ベンと別れたばかりのヴィンセントは、ジャネットに共感します。

その後、ジャネットの弁護士から証言を求められたヴィンセントは、ジャネットがハリス先生の家に侵入したことがあるかどうかわからないと答えます。

第4話「背負うべき覚悟」

7月15日
ウォレス家の狩猟キャンプ頃

1993年
ケイトたちウォリス家は、毎年、夏に狩猟キャンプを行います。この日も友人たちを誘って狩猟を楽しんでいました。

ケイトの父親ロッドは、母親ジョイの再婚相手です。ロッドにはアシュリーという実の娘がいます。ケイトは、義理の姉であるアシュリーとの絆を深めようとしますが、彼女の理解を得ることはできません。
また、キャンプにはハリス先生も呼ばれていました。ハリス先生は、ケイトが家を飛び出したとき(第2話)、ケイトを保護しました。以来、ウォリス家から信頼されています。

夜、ケイトはハリス先生と天体観測を楽しみ、先生の父親が過去に自殺したことを聞かされます。

1994年
ケイトはセラピーの治療院でマロリーと出会いました。ケイトは、家族や人間関係で悩みを抱えるマロリーに親近感を抱き、2人の距離は縮まります。

その後、ケイトは、警察から証拠不十分でジャネットを起訴できないと聞かされます。

ケイトに同情するアシュリーは、ケイトとの絆を深めようとしていますが、ケイトに拒否されます。ジャネットの兄デレクに相談すると、妹ジャネットが幼い頃、仲良くなるために人形を使ったことを明かしました。
デレクの助言を得たアシュリーは、本名ではないアカウント名で誘拐犠牲者のチャットルームに参加し、ケイトのアカウントに話しかけます。

1995年
ケイトのジャネットに対する告発は不起訴となりましたが、ジャネットは人々から軽蔑される生活を送っていました、
しかしジャネットはハリス先生の家にケイトが監禁されていたことは知りません。ケイトが嘘を付いていると主張し、彼女を名誉毀損の罪で訴えます。
訴訟を起こされたケイトは、弁護士に対し、監禁されているとき、ジャネットが逃げていく姿を見たと言います。そしてそのとき、彼女と目が合ったと主張します。

ケイトの家では、玄関扉から「ウソつき」と書かれた張り紙が見つかりました。危機感を抱いた母親のジョイは、味方の絆を深めるために狩猟キャンプを企画します。

夜、キャンプファイヤーが行われると、ケイトは、アナベルという架空の女性が、秘密を抱える大人たちのせいで悲劇に襲われたという物語を語りました。

その後、ケイトはセラピー治療の録音テープを聞いていました。録音では、ケイトは助け出されるときにアナベルに会ったと説明していますが、アナベルが誰なのかを思い出せません。

第5話「導かれる運命」

7月29日
カウンティ・フェアの開催日頃

1993年
ジャネット、マロリー、ヴィンセントは、次のイタズラを実行します。それは、ジャネットが冴えないギデオンを誘ってカウンティ・フェア(州の夏祭り)に参加するというものです。
ジャネットはイタズラを実行しますが、テニールとレニーにからかわれ、ギデオンを置いて逃げ出しました。

一方、ケイトはフェア会場でハリス先生に出会います。2人は何気ない会話を交わし、ケイトは先生に淡い恋心を抱くようになっていました。そしてケイトが立ち去るとき、ハリス先生は彼女のシュシュを盗みます。
その後、現れたジャネットは、ハリス先生がシュシュを持っていることを不審に思いました。ハリス先生がケイトの忘れ物だとウソを付くと、ジャネットは、代わりに返すと申し出て、先生からシュシュを受け取ります。

1994年
ケイトは、ジャネットとキスしたことについてジェイミーを問い詰めました。ジェイミーは、ケイトがなぜ知っているのかわかりません。記憶障害だと指摘されたケイトは、傷付いてジェイミーに別れを告げます。

ジャネットとデレクの兄妹は、ケイトと話し合うためカウンティ・フェアで彼女を探します。
ジャネットが自分を探していることに気づいたケイトは、迷路のアトラクションに逃げ込み、追跡から逃れました。

この頃、ジャネットの母シンディは、アルコールに依存するようになっていました。
また、ジャネットの父グレッグは、町に引っ越してきたばかりのアンジェラと出会います。

1995年
グレッグは、人々の信用や仕事を失っていました。

ケイトは、ジャネットと話し合うためカウンティ・フェアで彼女を探します。しかしジャネットの代わりにジェイミーを見つけました。
ジェイミーは、ジャネットとキスしたことを認め、ケイトに謝罪します。
マロリーは、ケイトを墓地に連れていくと、ハリス先生の墓を破壊させます。

アンジェラは、事件に悩むジャネットを、気分転換のため自分の店に連れていきます。

第6話「噴き出す思い」

8月15日
ターナー夫妻の結婚記念日頃

1993年
ジャネット、マロリー、ヴィンセントのイタズラ3人組が万引きを実行します。
しかしヴィンセントの犯行が店員に見つかると、マロリーは逃げ出し、彼をかばったジャネットは事務室に連行されました。事務室では、やはりトラブルを起こして連れてこられていたジェイミーに遭遇します。2人は意気投合します。

その後、ジャネットはハリス先生の家に再び忍び込みました。そこへハリス先生がテニールの母タニヤとともに戻ってきます。そしてハリス先生を誘惑し、別れた夫はテニールの実の父親ではないことを打ち明けました。
ハリス先生が席を外しているすきに、タニヤは隠れていたジャネットを発見。秘密を聞かれていたことを知り、密かに逃します。

1994年
ジャネットの母シンディは、ジャネットの部屋でどこかの家の鍵を見つけました。ハリス先生の家の鍵に違いないと信じますが、夫グレッグは認めません。さらに息子のデレクにも軽視されると、シンディは実家へ戻ってしまいます。

その後、ジャネットはレンタルビデオ店でヴィンセントとベンがキスしようとしているところに遭遇しました。二人の関係に気づきますが、ヴィンセントを祝福します。

一方、グレッグは、妻シンディの見つけた鍵を試し、ハリス先生の家のものであることを知ります。

1995年
ジャネットは、弁護士デニスから、タニヤが証言を名乗り出たことを報告されます。
ジャネットは、以前、ハリス先生の家に侵入したとき、タニヤと遭遇しています。そのことを証言されると訴訟で不利になります。タニヤに会うと、テニールの父親について暴露すると言って恐喝しました。聴取を受けたタニヤは、ジャネットに関して何も証言できませんでした。

ジャネットの母シンディは別居しています。あるときアンジェラのバーにやってくると、会ってくれないジャネットのことを相談します。

第7話「ケイト・ウォリスの誕生日」

8月29日
ケイト・ウォレスの誕生日頃

1993年
ジェイミーは、仲間たちとケイトの誕生日を祝い、彼女に指輪を贈りました。しかし泥酔してしまったため、ケイトを家まで送っていくことができません。ケイトが困っていると、様子を見かけたハリス先生が車で彼女を家まで送り届けます。

ケイトが家に戻ってくると、誕生パーティの招待客たちはすでに帰っていました。ケイトの母親ジョイがケイトを非難すると、ケイトは、継父ロッドの前でジョイがスコットと浮気していることを明かしました。ジョイがケイトを叩くと、ケイトは家を飛び出し、ハリス先生の家へ向かいます。

1994年
ケイトは食事も睡眠もできなくなりました。ジャネットを不起訴処分になった(第4話)ことで、ケイトを疑う人々も現れます。

ケイトは誕生日にマロリーを招待し、ケイト、マロリー、アシュリーの3人は薬物で高揚します。

このころケイトは、母親ジョイが勧めるインタビュー番組への出演を拒んでいました。しかし、ケイトのほかにもハリス先生に誘拐されそうになった少女がいたというニュースが報じられると、真実を話すため、番組に出演することにします。

1995年
ケイトはセラピー治療の録音テープを繰り返し聞いていますが、アナベルが誰なのかを思い出すことができません。

マロリーは、ケイトの家でプリンターに詰まっていた紙を見つけました。そこには「ウソつき」と印刷されています。ウォリス家の玄関扉にイタズラ書きを貼り付けた(第4話)のはジョイだったのです。
ケイトがジョイを責めると、ジョイは、ケイトを裁判と真剣に向き合わせるため仕組んだといいます。

一方、ジャネットの兄デレクは、ケイトの義理の姉アシュリーと懇意になっていました。彼女がシャワーを浴びているとき、彼女のパソコンから、オンラインチャットルームでケイトとやり取りしている匿名メッセージを発見します。そこにはケイトの失踪事件の経緯が記されていました。ケイトは、誘拐されたのではなく、自らハリス先生の家に行ったのです。デレクはメッセージのやり取りを印刷し、ジャネットに届けます。

第8話「決定的な証拠」

8月30日頃
新学年が始まります(米国は9月から新年度)。

1993年
ジャネットとマロリー、ヴィンセントは、イタズラリストの最後のミッションに取り組みます。町の人々におこなってきたイタズラのビデオ映像を学校で流すというものです。

ヴィンセントとジャネットは、マロリーが視聴覚室で準備している間、周囲を監視することになっていました。しかしヴィンセントはベンを見かけ、彼と会話するため、持ち場を離れます。
ジャネットは、学校へ現れたジョイのあとを付けて持ち場を離れます。

ジョイは、ハリス先生を訪ねると、ケイトが帰宅していないことを打ち明けました。ジャネットは2人の会話を盗み聞きします。そしてジェイミーに会うと、ケイトが行方不明になったことを教えます。

一方、視聴覚室で待機していたマロリーはハリス先生に見つかり、ビデオテープを没収されました。
監視を怠ったジャネットとヴィンセントをマロリーが非難すると、ジャネットもマロリーに対する不満をぶつけます。そのまま2人は喧嘩別れします。
その後、ハリス先生は没収したビデオテープを確認すると、自宅の窓にケイトが一瞬映っていることに気づき、ビデオテープを破壊します。

1994年
人々から軽蔑されるようになっていたジャネットは、友人のヴィンセントにも被害が及ぶことを心配し、ヴィンセントと距離を取ることにします。そして学校を中退しました。

ジェイミーは、ヴィンセントからジャネットを裏切ったと指摘され、酒を飲んでストレスをまぎらわせます。その後酔ったまま車を運転し、事故を起こすと、同乗していたベンが大怪我をしました。ベンは、バスケットボールの選手としての夢を絶たれます。

1995年
ジャネットは、弁護士のデニスに、ケイトとアシュリーがお互い匿名でやり取りしたチャットの記録を渡します。

ジェイミーはジャネットに会い、彼女を殴ったことを謝罪します。ジャネットは許しますが、彼がいつも持っているレコーダーが気になりました。聞かせてもらうと、ケイトの失踪後、クリスマスイブに録音されたという留守電のメッセージでした。無言の息遣い、オルゴールの音や映画のセリフのような音声が記録されています。
録音内容を聞いたジャネットは、何かを思いつき、マロリーの家へ向かいます。そしてスノードームの返却を要求しました。このときマロリーは持っていないと言ってジャネットを追い払いますが、実はベッドの下に隠し持っていました。

第9話「私自身の秘密」

秋頃

1993年
ケイトが母親と喧嘩して家を飛び出した夜(第7話)。
ハリス先生は、頼ってきたケイトを一晩泊めます。そして翌朝、ケイトに学校へ来るように言い残して一足先に出勤しました。しかしケイトは学校へ来ませんでした。

ハリス先生は、ケイトの母親ジョイが相談に来たことでケイトが学校へ来ていないことを知ります(第8話)。

夜、ハリス先生はケイトを家に帰そうとしますが、ケイトの両親から捜索願いを出したという連絡を受けます。女生徒を自分の家に泊めていたことが世間に知られえば、仕事を失う可能性があります。ハリス先生は、ケイトに帰宅させることをやめさせます。

打開策が見つからないまま、20日以上が経過。
ケイトは家から出ることはありませんでしたが、料理したり読書したり、家の中では自由です。そしていつしかケイトとハリス先生は、恋人同士のような生活を続けていました。

しかしケイトは不自由な生活にストレスを感じはじます。

そしてクリスマスイブ。

ハリス先生が買い物へ出かけている間、家ではケイトがジェイミーに電話しますが、留守電でした。ケイトは何も話しませんでしたが、彼女の手にするスノードームから流れるオルゴールや、テレビから流れる映画のセリフが留守電に記録されます。

このとき、ジャネットが家に忍び込みました。ジャネットはショッピングモールでハリス先生を見かけ、家には誰もいないと信じていたのです。しかし誰か(ケイト)がいることに気づき、スノードームを盗んで逃げ出します。そのとき、自分のペンダントを落とします。

その後ケイトは、家族の様子を確かめるため、はじめて家を抜け出しました。そして自宅を観察すると、両親が談笑している様子を見て深く傷つきます。
ケイトの継父ジョイと母ロッドは、娘がいなくなってから暗い生活を送っていました。しかしこのとき、ケイトが戻ってくる日を想像して笑うことができたのですが、ケイトはそのことを知りません。

ケイトが家を抜け出したことを知ったハリス先生は、外に出ないようにケイトを脅迫します。ケイトが限界を感じて家を出ていこうとすると、ハリス先生はケイトを地下室に閉じ込めます。

1994年
セラピー治療を受けているケイトは、ハリス先生の家での生活がどのようなものだったかを明かします。

第10話「敵意ある証人」

10月3日頃

1994年
ケイトは、全米に放送されるインタビュー番組でジャネットを名指しで非難しました。ジャネットは激しく傷つきます。

ジャネットは、人々から軽蔑されるようになります。

1995年
ジャネットとジェイミーは和解し、再び付き合いはじめます。
ジェイミーは、怪我をさせたことをベンに謝罪します。そしてヴィンセントに罪はないと忠告しました。
ベンはヴィンセントに辛く当たっていたことを謝罪しました。腕を怪我して将来の夢が潰えたため八つ当たりし、別れを切り出した(第3話)のです。2人は和解します。

そしてジャネットが名誉毀損でケイトを訴えた裁判が続いています。ケイトは、自分が監禁されていたことをジャネットは知っていたと主張しますが、ジャネットは知らなかったと反論します。

世論はケイトに同乗していましたが、オンラインチャットの記録が見つかった(第7話、第8話)ことでケイトの立場は悪くなります。

ケイトは、事実を確認するため、ジャネットをハリス先生の家に呼び出しました。

2人は、93年のクリスマスイブの夜のことを回想します。
ジャネットはハリス先生の家に侵入し、スノードームを盗みました(第9話)。そのとき誰かの気配に気づいて逃げ出しましたが、ケイトの姿は見ていません。

ジェイミーが持っていたレコーダーに録音されていたオルゴールの音は、ハリス先生の家にあったスノードームのものです。ジャネットは、監禁されている人間が電話をかけることができるのかとケイトに問いかけます。

ジャネットは、監禁されていなかったことを明かしました。そして自転車で家から逃げ去る人物を見たと言います。相手も自分のことを見ていたと言います。残されていたのは、ジャネットのペンダントでした。

ケイトが話す自転車の特徴から、それがジャネットの自転車ではないことがわかります。マロリーのものでした。
ケイトが見たという、自転車で逃げ去った人物は、ジャネットではなくがマロリーでした。ケイトは、暗かったため相手の顔がよくわからないまま、残されていたペンダントからジャネットだったと勘違いしていました。
当時、マロリーはジャネットがハリス先生の家に侵入するところを偶然見かけました。そして逃げ去ったジャネットを追いかけると、ジャネットからスノードームを奪いました。

事実を知ったケイトはジャネットに謝罪します。そして、「アナベル」について記憶が戻ることを信じて2人は地下室へ向かいました。
そこで「アナベル」がハリス先生の銃であることをケイトは思い出します。先生は、警察の捜索が進んでいることを知り、すべてを諦めて自殺を図りました。しかし実行できなかったため、ケイトが代わりに彼を撃ったのです。
ケイトは自分で警察に通報し、救出されました。

その後、ケイトは裁判でジャネットの無実を明かします。

さらにケイトはマロリーを訪ねます。ケイトとマロリーは親友として付き合ってきましたが、マロリーは、クリスマスイブの夜にハリス先生の家でケイトを目撃したことについて黙っていました。なぜ明かしてくれなかったのかを尋ねると、ケイトだとは思わなかったと言います。ケイトが救助されたことで、家にいたのがケイトだったことを知りました。
これまで、ケイトはハリス先生の家で監禁されていたと報じられていました。しかしマロリーが目撃した人物は家の中で自由に動き回っていました。監禁がウソであることをマロリーが知っているとわかれば、ケイトはマロリーを遠ざけるかもしれません。友情が壊れることを恐れたマロリーは、話せずにいました。

ケイトとマロリーは友情を深めます。

その後、インタビュー番組に出演したジャネットは、ケイトを許します。

1994年
何度もハリス先生の家に忍び込むようになっていたジャネットは、地下室から助けを求めているケイトの声を聞きますが、彼女の嘆願を無視します。ジャネットは、ケイトがハリス先生の家に監禁されていることを知っていました。

ジャネットとケイト、ジェイミー、マロリー、ヴィンセント、ベン。登場人物たちは傷つき、仲違いしながらもそれぞれ和解し、一応ハッピーエンドといえるかもしれません。しかし最後に、ジャネットが実はケイトが地下に監禁されていることを知っていたことがわかります。ジャネットはそのことを隠し通しました。なかなか闇の深いドラマです。
ハリス先生は、ケイトが救出される前日に、ケイトによって射殺されています。しかし警察との銃撃で死んだことになっています。警察の勘違いはありえるのでしょうか。ちょっと気になりました。

次:シーズン2

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ドラマ「クルーエル・サマー」はAmazonから配信されています。プライム会員は追加料金なしで視聴できます。

Amazonオリジナルドラマとして配信されていますが、もともとは米有料チャンネルのフリーフォームが2021年4月に制作・放映した作品です。Amazonが制作した作品ではないため、字幕版と吹替版があります。

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