ハンナ 〜殺人兵器になった少女〜 Amazon配信ドラマのあらすじ ネタバレ 登場人物を紹介

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ドラマ「ハンナ」は2019年3月に配信がはじまったAmazonプライムのオリジナルドラマです。「殺人兵器になった少女」というちょっとアレなサブタイトルが付いているのですが、「最終兵器彼女」っぽい話なのでしょうか。タイトル画像を見てもSFっぽくはないのですが、全8話で短いし、Amazonがオリジナルでどんなものを作ったのかも気になったので見てみました。

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ハンナ 概要

Amazonプライム オリジナル作品
全8話
2019年配信

2011年に公開されたサスペンス・アクション映画「ハンナ」をリメイクし、ドラマ化したもの。映画版でも脚本を担当したデヴィッド・ファーがドラマ版の脚本も担当しています。

2020年7月にシーズン2、2021年11月にシーズン3が配信されました。

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ハンナ あらすじ

2003年ルーマニア。とある研究施設から一人の女児が男によって連れ去られました。男の名はエリック。連れ去られた女児はハンナ。それから15年。ハンナは人里離れた森の中で育てられ、英語やドイツ語、スペイン語などのほか、一般的な知識、偽のプロフィール、狩猟術や格闘術をたたき込まれて育ちます。やがて彼女の存在を知った組織に追われるようになり、逃亡を続ける中でハンナは自分の出生の秘密に迫ります。

ハンナ ネタバレ

2003年。ルーマニアにある研究施設から乳児ハンナがエリックによって連れ出されます。エリックは車で逃走しますが、武装した男たちに追われると事故を起こし、一緒に乗っていたハンナの母ヨハンナは死亡。エリックはハンナを抱いて森に逃げ込みました。

15年後。ポーランドにある広大な森でハンナは少女へと成長し、エリックから一般教養や複数の言語のほか、格闘術や射撃術など、生きる術を学んでいました。

ハンナは森から出ることをエリックに禁止されていましたが、外の世界に強く憧れていました。あるとき、エリックの目を盗んで森を抜け出すと、出会った青年と通信施設に侵入します。エリック以外のはじめての人間や、はじめて乗る乗りもの、見たことのない設備を体験してハンナは心を躍らせますが、警備員に見つかり、森へ逃げ帰ります。

森で不審な少女が見つかったというニュースを知ったCIAエージェントであるマリッサ・ウィーグラーの部隊がエリックの隠れ家を発見しました。ハンナとエリックはベルリンで落ち合う約束をし、二人は別れて逃走しますがハンナは捕まります。

トロッコにある収容施設に連れてこられたハンナは施設を脱走。イギリスからキャンピングカーで旅行していたソフィーの家族に保護されてヨーロッパへ戻ります。

道中、ハンナとソフィーは親交を深めていきますが、マリッサの追っ手が現れると、ハンナは追っ手を倒して逃げ出しました。

その後ハンナはベルリンへやってくるとエリックと再会します。エリックはもと軍人なのですが、ハンナを守るため、当時の仲間たちの協力を得てマリッサを捕らえます。

マリッサを捕らえたエリックは、ハンナに関わらないように脅迫し、同意させました。そして二人はもともと知り合いだったことがわかります。

一方、エリックの仲間のもとに保護されていたハンナは、そこで自分がエリックの子どもではないことを知ります。

エリックはハンナとともにベルリンを離れようとしますが、ハンナはエリックのことが信用できなくなっていました。

その間にマリッサはジェローム・ソーヤーに救出されます。

ハンナとエリックのもとにソーヤーが呼んだ特殊部隊が迫ると、ハンナは逃走し、エリックは捕まります。

ベルリンから逃げ出したハンナは、ロンドンのソフィーを頼りました。ソフィーはハンナのことを両親に隠し、ハンナはソフィーとともに学校のパーティに参加するなど、少しの間だけ若者らしい生活を謳歌します。

しかしマリッサの捜索の手がロンドンにも迫っていました。

マリッサがハンナの母親のふりをしてソフィーの家族に接触してくると、ハンナはソフィーと彼女の家族を危険にさらすか、自由を諦めてマリッサとともに行くかを迫られます。

しかし捕らえられていたエリックが施設を脱出してロンドンへやってくると、ハンナを連れ出しました。

エリックは、真実を教えるためハンナをルーマニアへ連れていきます。

ハンナとエリックはソーヤーの部隊に襲われますが、ソーヤーに怪我を負わせると研究施設へ向かいます。

かつてルーマニアにある研究施設では、ウトラックス計画という研究が行われていました。生まれてくる子どもの遺伝子を操作し、知覚や運動能力を飛躍的に高めることで強力な兵士を作るというものです。そのときの責任者がマリッサでした。
このときエリックは、マリッサの部下として、ウトラックス計画のために子どもを提供してくれる女性を探し出す任務に就いていました。ハンナの母ヨハンナはエリックが担当した提供者のひとりでしたが、彼女は生まれてくる子どもの提供を拒否するようになります。
いつしかヨハンナと愛し合うようになっていたエリックは、ハンナが生まれると彼女を施設から取り戻しました。しかしヨハンナは逃走中に死亡し、ハンナが連れ去られ、社会的に研究が知られることを恐れた政府は、ウトラックス計画を中止したのです。

そして現在。ハンナを追うマリッサは、怪我を負ったソーヤーを発見すると、ウトラックス計画が再開されていることを聞き出しました。責任者はソーヤーです。
愛する男性と家族になることを考えるようになったマリッサは、彼の連れ子のことを愛するようになっていました。子どもを改造する計画に関わっていたことを後悔しています。
マリッサは新たな実験体となっている少女たちを救出するため、ソーヤーを連れて研究施設へ向かいます。しかしソーヤーはマリッサのもとを脱出します。

ハンナとエリックが研究施設へやってくると、多数の少女たちが収容されていました。ソーヤーが特殊部隊を率いてやってくると、少女たちに脱出と邪魔者の排除を命令します。ハンナとエリックは少女たちを解放しようとしますが、少女たちは洗脳されているため機械のようにソーヤーの命令に従います。
実験に疑問を抱いていた249号と呼ばれる少女だけがハンナに同意しました。
研究の証拠を隠滅しようとするソーヤーの命令によって、施設の破壊とハンナ、エリックへの攻撃がはじまります。
ついにソーヤーがハンナを追い詰めると、マリッサが現れます。マリッサはソーヤーを射殺すると、ハンナたちを見逃しました。そしてマリッサは、自分の足を撃ち抜いて銃撃戦の被害者を装います。

ハンナたちは施設を脱出しました。しかしエリックは重傷を負って息を引き取ります。ハンナはエリックを埋葬すると、249号とともに森の中へ消えていきます。

そのころ、施設から連れ出された少女たちはヘリでどこかへ向かっていました。

(シーズン1 完)

次:シーズン2

ハンナ 感想

謎の組織に追われる少女が銃や格闘術を使って派手に戦うという、使い古されたシチュエーション。何か説得力のある設定を入れないと凡庸な物語になってしまいます。でも目新しい要素はありませんでした。少女の正体が宇宙から来たエイリアンだろうが未来から来たアンドロイドだろうが突然変異で生まれたミュータントだろうが、少女がドンパチできればなんでもよかったのでしょう。敵もCIAだろうが世界征服を企む組織だろうが未来警察だろうがなんだっていい。だからストーリーや設定は後付け気味で、説得力はまったくありません。

と考えてみればこのドラマは2011年に公開された映画のリメイクです。設定は映画と同じだとして、当時は斬新な設定だったのでしょうか。そうは思えません。なぜ今これをリメイクしたのか疑問です。

そして「HANNA」という原題に「殺人兵器になった少女」というサブタイトルを付ける日本のセンスは残念です。

さて、映画ではどのように語られているのかわかりませんが、エリックはハンナを誘拐してどうしたかったのでしょうか。エリックは父親ではありません。中絶しようとしているヨハンナをスカウトして計画に誘ったのがエリックです。しかしいつしかエリックはヨハンナを愛すようになり、彼女から娘を取り戻すように頼まれたためハンナを研究施設から連れ出したといいます。連れ出す途中でヨハンナは亡くなってしまいますが、エリックは15年にわたってハンナを鍛え上げます。ハンナには普通の人間として生きて欲しい。しかしマリッサがハンナの命を狙ってくる。エリックはいつかは死んでしまう。だからハンナが自分で自分の身を守れるように訓練したというのです。どうなんでしょう。エリックは15年の間にマリッサを暗殺しようとしなかったのでしょうか。いっそ世界に公表するというのもひとつの手段だったのではないでしょうか。仲間がいたのですから何かほかの手段を考えなかったのでしょうか。

また、遺伝子操作で生まれてくるのが女性だけだったり、ハンナが15歳だったりするところに制作者の個人的趣味を見せられている気がして冷めてしまいます。

シーズン1とあるのでシーズン2もあるのかもしれません。そのため、オレたちの本当の戦いはこれからだ的な終わり方になっています。

と酷評しましたが、もともと大人(おっさん)向けのドラマではないと思います。中高生ならば自分たちに年齢の近い主人公に共感し、アクション映画として楽しめるのだと思います。

映画版との違い


(画面は映画版)

ドラマ版の元になった映画版もAmazonプライムビデオの対象作品(無料)になっていたので見てみました。

映画版では、エリックがハンナを施設から連れ出したことが終盤でわかるため、それまでは実の父娘のように見えます。ドラマ版では冒頭でわかるため、エリックがハンナの父親ではないことがすぐにわかります。その点では、映画版の方が意外性を楽しむことができます。

ドラマ版では、エリックの仲間が登場します。映画版にも協力者はいますが、組織といった感じではありません。

ドラマ版では、ハンナが関わった計画にウトラックス計画という計画名が付いています。そして、中止になった計画が再開され、ハンナ以外の強化人間が登場します。シーズン2を想定しているのだと思います。映画では計画名は出てきません。さらに計画は中止になったままです。

映画版ではマリッサは亡くなりますが、ドラマ版での生死は不明です。ドラマ版では、終盤、燃えさかる研究施設内でマリッサが銃を取ります。自殺するのかと思ったら自分の足を狙ったように見えました。撃った映像はなく、銃声しかしなかったので真相はわかりません。そのまま施設とともに燃え尽きたと考えることもできるし、救助隊に救われた可能性もあります。シーズン2があるならば出てくる可能性があります。
またドラマ版のマリッサには愛するパートナーが登場し、ウトラックス計画での実験に良心の呵責を覚えていました。終盤は強化人間たちを解放しようとするハンナに陰から協力していたので、シーズン2で出てくる場合はハンナの協力者になる可能性もあります。

映画版についてはこちらで紹介しています。

ハンナ 主な登場人物

ハンナ

演:エズメ・クリード=マイルズ

殺人兵器にするため、遺伝子操作によって感覚や筋力などを強化された少女。乳児のときにエリックに施設から連れ出され、人里離れた森の中で訓練されて育ちました。人間としての感情に乏しいところがありますが、英語やドイツ語などをマスターし、重火器の扱いや格闘術にも長けています。兵器として育てられたけれど音楽も聴きたいし恋もしてみたいお年頃です。

エリック・ヘラー

演:ジョエル・キナマン

かつてマリッサの部下として殺人兵器となる人間の母胎をスカウトしていました。乳幼児だったハンナを施設から連れ出し、言語や一般教養、格闘術を教えます。

エリックを演じるジョエル・キナマンとマリッサを演じるミレイユ・イーノスは「THE KILLING」で共演していたみたいです。僕はデンマーク版しか見たことないのですが、懐かしいタイトルです。

マリッサ・ウィーグラー

演:ミレイユ・イーノス

人間を兵器として強化するウトラックス計画の責任者。ハンナが誘拐されたため計画は中止になりました。計画に関する資料や実験体となった子どもたちはすべて抹消、計画自体がなかったことにされます。しかしハンナが生きていることがわかり、計画の証拠隠滅のため、ハンナの命を狙います。

ハンナを追ううち、いつしか彼女に同情するようになり協力します。

ソフィー

演:リアンナ・バレット

逃亡中のハンナが出会う少女。ハンナと友情を育みます。

ジェローム・ソーヤー

演:ハリド・アブダラ

再開されたウトラックス計画の担当者。

ハンナを見る

「ハンナ 〜殺人兵器になった少女〜」は、Amazonプライムオリジナル作品です。

Amazonでドラマ「ハンナ」を見る

「ハンナ」(原題 Hanna)は、元は2011年に公開された映画です。主人公ハンナをシアーシャ・ローナンが演じています。映画版もAmazonプライムビデオの対象になっています。

元CIA工作員の父とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれたハンナ。愛らしい外見に反し、痛みを知らず感情をもたないまま16歳にまで成長したハンナの戦闘能力はいつしか父を超え、ついに外の世界へ旅立つ日が来た。ある任務の下、ヨーロッパへ旅立った彼女をかつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサが執拗に追う。行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いのなかで、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知らされることに・・・・・・。

Amazonで映画「ハンナ」を見る

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映画「ハンナ」

今回紹介したAmazonプライムのオリジナルドラマ「ハンナ」の元となった映画です。大まかなストーリーは同じですが、2時間程度でまとめているためシンプルで話が完結しています。ドラマとの設定の違いを楽しむことができます。

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