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ハンナ 〜殺人兵器になった少女〜 あらすじ 感想

ドラマ「ハンナ」は2019年3月に配信がはじまったAmazonプライムのオリジナルドラマです。「殺人兵器になった少女」というちょっとアレなサブタイトルが付いているのですが、「最終兵器彼女」っぽい話なのでしょうか。タイトル画像を見てもSFっぽくはないのですが、全8話で短いし、Amazonがオリジナルでどんなものを作ったのかも気になったので見てみました。

ハンナ 概要

Amazonプライム オリジナル作品
全8話
2019年配信
2011年に公開されたサスペンス・アクション映画「ハンナ」をリメイクし、ドラマ化したもの。映画版でも脚本を担当したデヴィッド・ファーがドラマ版の脚本も担当しています。

ハンナ あらすじ

2003年ルーマニア。とある研究施設から一人の女児が男によって連れ去られる。男の名はエリック。連れ去られた女児はハンナ。それから15年。ハンナは人里離れた森の中で育てられ、英語やドイツ語、スペイン語などのほか、一般的な知識、偽のプロフィール、狩猟術や格闘術をたたき込まれる。やがて彼女の存在を知った組織に追われるようになり、逃亡を続ける中でハンナは自分の出生の秘密に迫る。

ハンナ ドラマ版感想

謎の組織に追われる少女が銃や格闘術を使って派手に戦うという、使い古されたシチュエーション。何か説得力のある設定を入れないと凡庸な物語になってしまいます。でも目新しい要素はありませんでした。少女の正体が宇宙から来たエイリアンだろうが未来から来たアンドロイドだろうが突然変異で生まれたミュータントだろうが、少女がドンパチできればなんでもよかったのでしょう。敵もCIAだろうが世界征服を企む組織だろうが未来警察だろうがなんだっていい。だからストーリーや設定は後付け気味で、説得力はまったくありません。

と考えてみればこのドラマは2011年に公開された映画のリメイクです。設定は映画と同じだとして、当時は斬新な設定だったのでしょうか。そうは思えません。なぜ今これをリメイクしたのか疑問です。

そして「HANNA」という原題に「殺人兵器になった少女」というサブタイトルを付ける日本のセンスは残念です。

さて、映画ではどのように語られているのかわかりませんが、エリックはハンナを誘拐してどうしたかったのでしょうか。エリックは父親ではありません。中絶しようとしているヨハンナをスカウトして計画に誘ったのがエリックです。しかしいつしかエリックはヨハンナを愛すようになり、彼女から娘を取り戻すように頼まれたためハンナを研究施設から連れ出したといいます。連れ出す途中でヨハンナは亡くなってしまいますが、エリックは15年にわたってハンナを鍛え上げます。ハンナには普通の人間として生きて欲しい。しかしマリッサがハンナの命を狙ってくる。エリックはいつかは死んでしまう。だからハンナが自分で自分の身を守れるように訓練したというのです。どうなんでしょう。エリックは15年の間にマリッサを暗殺しようとしなかったのでしょうか。いっそ世界に公表するというのもひとつの手段だったのではないでしょうか。仲間がいたのですから何かほかの手段を考えなかったのでしょうか。

また、遺伝子操作で生まれてくるのが女性だけだったり、ハンナが15歳だったりするところに制作者の個人的趣味を見せられている気がして冷めてしまいます。

シーズン1とあるのでシーズン2もあるのかもしれません。そのため、オレたちの本当の戦いはこれからだ的な終わり方になっています。

と酷評しましたが、もともと大人(おっさん)向けのドラマではないと思います。中高生ならば自分たちに年齢の近い主人公に共感し、アクション映画として楽しめるのだと思います。

ハンナ 映画版との違い

もとになった映画版もAmazonプライムビデオの対象作品になっていたので見てみました。
映画版について

映画版では、エリックがハンナを施設から連れ出したことが終盤にわかります。ドラマ版では冒頭でわかるため、エリックがハンナの父親ではないことがすぐにわかってしまいます。父親がどこかの施設から自分の子どもを連れ出しているように見せたかったのかも知れません。しかし、そうは見えませんでした。映画版の方が、エリックとハンナの関係が実の父子っぽく思えるのではないでしょうか。

また、映画版ではハンナが2歳ときに計画が中止になり、計画に関わった母子が抹殺されたと語られます。そのときハンナだけがエリックに連れ去られることで助かります。ドラマ版では、ハンナは乳幼児のときに連れ去られています。

ドラマ版にはエリックに仲間がいます。映画版にも協力者は出てきますが、一緒に戦う仲間といった感じではありません。

映画版にはウトラックス計画という計画名は出てきません。そしてハンナたちのときの計画が中止になったままです。ドラマ版では、一度中止になった計画が再開され、ハンナ以外の強化人間が登場します。シーズン2を想定しているのだと思います。

映画版ではマリッサは亡くなりますが、ドラマ版での生死は不明です。ドラマ版では、終盤、燃えさかる研究施設内でマリッサが銃を取ります。こめかみに銃口を当てるのかと思ったら自分の足を狙ったように見えました。撃った映像はなく、銃声しかしなかったのでその後どうなったのかはわかりません。どうとでも解釈できる内容で、そのまま施設とともに燃え尽きたと考えることもできるし、救助隊に救われた可能性もあります。シーズン2があるならば出てくる可能性があります。
またドラマ版のマリッサには愛するパートナーが登場し、ウトラックス計画での実験に良心の呵責を覚えていました。終盤は強化人間たちを解放しようとするハンナに陰から協力していたので、シーズン2で出てくる場合はハンナの協力者になる可能性もあります。

ハンナ 主な登場人物

ハンナ

エズメ・クリード=マイルズ
殺人兵器にするため、遺伝子操作によって感覚や筋力などを強化された少女。乳児のときにエリックに施設から連れ出され、人里離れた森の中で訓練されて育ちました。人間としての感情に乏しいところがありますが、英語やドイツ語などをマスターし、重火器の扱いや格闘術にも長けています。兵器として育てられたけれど音楽も聴きたいし恋もしてみたいお年頃です。

エリック・ヘラー

ジョエル・キナマン
かつてマリッサの部下として殺人兵器となる人間の母胎をスカウトしていました。乳幼児だったハンナを施設から連れ出し、言語や一般教養、格闘術を教えます。

エリックを演じるジョエル・キナマンとマリッサを演じるミレイユ・イーノスは「THE KILLING」で共演していたみたいです。僕はデンマーク版しか見たことないのですが、懐かしいタイトルです。

マリッサ・ウィーグラー

ミレイユ・イーノス
人間を兵器として強化するウトラックス計画の担当者。しかし計画は中止されたため、計画に関する資料や実験体となった子どもたちはすべて抹消、計画自体がなかったことにされます。何も残っていないはずなのにハンナが生きていては都合が悪いのでハンナの命を狙います。と思っていたのですが、いつの間にかハンナに同情して協力していました。計画が再開されたことを知らなかったので、組織に腹いせしたかったのかも知れません。

ソフィー

リアンナ・バレット
逃亡中のハンナが出会う少女。ハンナと友情を育みます。

ジェローム・ソーヤー

ハリド・アブダラ
再開されたウトラックス計画の担当者。

ハンナ 〜殺人兵器になった少女〜 を見る

Amazonビデオ版について

「ハンナ 〜殺人兵器になった少女〜」は、Amazonプライムビデオオリジナル作品です。

Amazonプライムビデオで見る

映画版について

「ハンナ」(原題 Hanna)はもとは2011年に公開された映画です。主人公ハンナをシアーシャ・ローナンが演じています。映画版もAmazonプライムビデオの対象になっています。

元CIA工作員の父とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれたハンナ。愛らしい外見に反し、痛みを知らず感情をもたないまま16歳にまで成長したハンナの戦闘能力はいつしか父を超え、ついに外の世界へ旅立つ日が来た。ある任務の下、ヨーロッパへ旅立った彼女をかつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサが執拗に追う。行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いのなかで、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知らされることに・・・・・・。

映画版をAmazonで見る→映画版

なお、映画版についてはこちらで紹介しています。

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