クロエ Amazon配信ドラマのあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

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Amazonプライムオリジナルドラマ「クロエ」を紹介します。ある日クロエが自殺しました。優雅な生活ぶりをSNSに投稿し、人生を謳歌しているように見えた彼女に何があったのか。主人公ベッキーは、クロエの家族や友人たちに接触し、事件を調べはじめます。英BBCとAmazonによって共同制作されたドラマです。全6話という適度な長さに加え、主人公が素性を偽って調査する展開はなかなかスリリングです。

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概要

タイトル:クロエ
原題:chloe
制作:英BBCおよびAmazon共同
配信年:2022年6月
エピソード数:全6話(各話60分弱)
対象年齢:16歳以上

ドラマ「クロエ」は、2022年2月に英BBCで放映され、同年6月からAmazonで配信されています。

対象年齢は16歳以上です。残虐なシーンやグロテスクな描写はありません。露骨ではありませんが、性的なシーンが少しあります。

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あらすじ

主人公ベッキーは、派遣会社に勤め、認知症を患っている母親と二人暮らししています。生活に満足しているとはいえませんでした。疎遠となった親友クロエがSNSに投稿する優雅な生活と、自分の生活をつねに比べてしまいます。あるとき、クロエが自殺します。恵まれた生活を送っていたクロエに何があったのか。ベッキーは、素性を隠してクロエの友人グループに潜入し、クロエに起こったことを調べはじめます。

登場人物の紹介のあと、各話を紹介しています。ネタバレしていますので、ご留意ください。

登場人物

ベッキー・グリーン

演:エリン・ドハティ
認知症を患う母親と二人暮らしする女性。かつてクロエと親友でしたが、今は疎遠となっています。クロエが自殺したと知ると、サーシャと素性を偽ってクロエの友人たちに近づき、真相を調べはじめます。

クロエ・フェアボーン

演:ポピー・ギルバート
夫や友人に恵まれ、優雅な生活をSNSに投稿していた女性。ある日、自殺しました。

エリオット・フェアボーン

演:ビリー・ハウル
クロエの夫。市議会議員。周囲から将来を期待され、国政へ意欲を見せます。

リヴィア・フルトン

演:ピッパ・ベネット=ワーナー
クロエやエリオットの友人。企画会社の経営者。

フィル・フルトン

演:アレクサンダー・エリオット
クロエやエリオットの友人でリヴィアの夫。芸術家としての夢を持っていますが、会社員として家族に尽くしています。

リチャード・グリーンバンク

演:ジャック・ファーシング
クロエやエリオットの友人。

アニッシュ

演:アクシャイ・カンナ
クロエやエリオットの友人。

タラ

演:ナターシャ・アザートン
アニッシュの友人。

ジョシュ・スタンフィールド

演:ブランドン・マイケル・ホール
アート関連のコネクションを持つプランナー。ベッキーが素性を偽って行動していることに気づきます。

パム

演:リサ・パルフリー
ベッキーの母親。認知症を患っています。

第1話「君のそばで死ねるなら」

認知症の母を抱え、派遣社員として不安定な生活を過ごすベッキーは、SNSでクロエをフォローしています。クロエは、今では疎遠となっていますが、かつて親友でした。自分とは違い、愛する夫や友人、上流階級の人びとに囲まれて優雅な生活を送る様子を見ては羨ましく思っています。

ある日、SNSに衝撃的な記事が投稿されました。クロエが亡くなったという内容です。ベッキーは、クロエが亡くなる直前に電話をもらっていました。クロエの死に疑問を抱きます。

ベッキーは、サーシャを名乗ってクロエのフォロワーであるリヴィアに接触。クロエが崖から飛び降り自殺したことを知ります。恵まれた生活を送っていたはずのクロエに何があったのでしょうか。その後もリヴィアとの交流を深め、クロエの友人たちとも知り合います。

主人公ベッキーは、職場のパソコンを盗んだり、上司のお酒に汚物を混入したりするなど、素行が良いとは言えません。第1話を見る限りではあまり好感持てないかも。
第1話では、ベッキーとクロエの関係や電話で話した内容などがあいまいです。

第2話「隔たり」

リヴィアは、企画会社の社長として精力的に働いています。サーシャに成りすましたベッキーは、リヴィアにうまく取り入り、彼女の信頼を得ていきます。

クロエの夫エリオットは、将来を期待される政治家でした。国政選挙に出馬することが決まり、支持者たちを集めたパーティが開かれます。ベッキーはサーシャとしてエリオットと懇意になり、一夜をともにします。そして、クロエがうつ病だったこと。子どもを望んでいたこと。自殺した夜、エリオットのスピーチ中に会場を抜け出したことを聞き出しました。

その後、クロエが通院していたことがわかりました。病院を訪ねると、クロエが避妊薬を投与していたことがわかります。子どもを望んでいたというエリオットの話とは矛盾しているように思えます。

サーシャという名前は、ベッキーの妹の名前であることが示唆されます。

第3話「文句なし」

ベッキー(サーシャ)は、エリオットと親密になっていきます。エリオット宅でクロエの遺品を調べていると、クロエとリチャードが二人で会っていた証拠を見つけました。クロエの死に関係しているかもしれません。リチャードの家へ向かうと、薬物の過剰摂取で昏睡するリチャードを発見します。病院で意識を取り戻したリチャードは、ベッキー(サーシャ)にかつて会ったことがある気がするといいます。

ベッキーは派遣先の職場をひんぱんに休むようになっていました。勤務態度が問題視され、解雇されます。サーシャとしてのキャリアを偽る一方で、現実のベッキーの生活は経済難に陥ります。さらに、母親パムが行方不明になるトラブルも発生。エリオットの融資によって、パムは施設に預けられます。

第4話「歪んだ心」

ベッキーはアパートを引き払い、エリオットと同棲を始めました。さらに、キャリアを認められ、リヴィアに雇われます。サーシャとしての生活は恵まれていました。

リヴィアの夫フィルの個展が開かれます。エリオット、リヴィア、リチャード、フィル、アニッシュは、クロエの学生時代からの友人グループです。集まった友人たちは、クロエとの交流を回顧し、クロエにはベッキー・グリーンという友人がいたことを思い出しました。しかし誰もベッキーに会ったことはありませんでした。

かつて、クロエの家族は貧しい人たちの地域で暮らしたことがありました。クロエはそのときベッキーと知り合いました。クロエの17歳の誕生日、ベッキーが祝福に向かうと、友人たちが誕生会を開いていました。ベッキーは家に入れてもらえず、追い返されました。ベッキーはクロエに拒絶されたと感じ、二人の交流は終わりました。このとき、ベッキーを追い返した人物がリチャードだったことがわかります。

クロエは、自殺した夜、エリオットのスピーチ中に会場を飛び出しました。ベッキーは、会場となっていたホテルへ向かいます。フロントに預けてあった箱を発見。中には現金と鍵が入っていました。

第5話「悪友」

ベッキーは鍵を調べますが、どこの鍵かわかりません。しかし、リチャードがクロエに何回か車を貸したこと。事件の夜、クロエが両親の元へ向かったことがわかります。

リチャードの車でナビの履歴を調べたベッキーは、車がトレーラーハウスの住宅街を訪れていたことがわかりました。鍵は、トレーラーハウスの鍵でした。

中に入ると、エリオットのサインを練習したあとや小切手、出生証明書が見つかります。箱に入っていた現金は、小切手を現金化したものに違いありません。当面の生活費だったのか、偽造に必要な費用だったのか。いずれにせよ、クロエは出生証明書を偽造して別人になろうとしていたようです。

ベッキーが調査する中、エリオットは彼女が自由に外出することを好みませんでした。ベッキーを束縛します。そんなとき、警察が保管していたクロエのスマートフォンが戻ってきました。ベッキーが密かに留守電を調べると、リヴィアを中傷するようなエリオットからのメッセージが記録されていました。

第6話「私宛ての電話」

国政選挙の告示日。サーシャとしてのベッキーは、エリオットの関係者として身辺を調査されていました。素性を偽っていたことがばれてしまい、追放されます。

ベッキーは、クロエの実家を訪ねました。かつてクロエがベッキーに出せなかった手紙を発見します。誕生会に招くことができなかったことを謝罪するものでした。エリオットにベッキーとの連絡を止められていたこともわかります。ベッキーはクロエに嫌われたと考えていましたが、思い過ごしでした。

その後、クロエの母親からクロエが自殺したときの様子を聞き出します。クロエは両親を頼ってきました。しかしエリオットが迎えに現れたため、逃げ出します。両親とエリオットはクロエを追いかけ、クロエとエリオットは暗闇に消えました。翌朝、ベッキーは崖から落下した姿で発見されました。
クロエは、出生を偽造して新しい人生を始めようとしていました。死を望んでいたはずはありません。故意か過失かわかりませんが、エリオットが崖から突き落としたと確信します。

施設に預けられている母親パムを訪ねます。ベッキーが幼いとき、一緒に入浴中だった妹のサーシャが溺死しました。パムはそのことでずっとベッキーを責めていました。ベッキーは、妹の死について責任はなかったと主張しますが、認知症が進んだパムは自分のこともサーシャのこともわからないようです。

クロエの死はエリオットの故意だったのか過失だったのか。サーシャの死と対比されてなかなか考えさせられます。

その後、ベッキーは、忘れてきた車の鍵を取りにエリオット宅に潜入しました。帰宅したエリオットに見つかると、クロエの死について言及します。エリオットは動揺し、衝動的に襲ってきました。ベッキーは逃げますが、エリオットが襲ってきたときの激しい言葉をスマートフォンに録音していました。SNSで拡散します。

行くあてのないベッキーは、トレーラーハウスにやってきます。リヴィアがやってきました。ベッキーが隠れていたため驚きますが、リヴィアも疲れていました。ベッキーが拡散したエリオットの音声によってエリオットの選挙活動が絶望的になったことを明かします。リヴィアの会社にとっても大きな損失でした。

ベッキーは、クロエのスマートフォンに記録されていた留守電をリヴィアに聞かせます。リヴィアを中傷する内容です。リヴィアは、エリオットからクロエが自分のことを嫌っているかのように聞かされていたといいます。エリオットは、友人たちに偽の情報を与えて自分の都合のいいように関係を構築していました。リヴィアは、親友だと思っていたエリオットに騙されていました。失意のリヴィアに、ベッキーは、サーシャではなく、ベッキーとして連絡先を教えます。

主人公ベッキーは、素性を偽っていますが、とっさに嘘をついて正体がバレるのを防いできました。機転が利く知性と行動力には感心します。
ベッキーの正体がばれそうで終始ハラハラしながら見ました。テンポもよく、飽きることなく見ることができました。また、リアルとSNSにおける真実と虚像というテーマは興味深かったです。ただ、クロエの自殺の原因は、エリオットによる束縛でした。結構早い段階で想像できます。意外性はありません。さまざまなハラスメントが社会問題になっており、問題提起にはなるかと思いますが、またか、と少し説教臭くも感じました。

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