写真出典:IMDb
Amazonプライムオリジナルドラマ「ペリフェラル 〜接続された未来〜」を紹介します。米作家ウィリアム・ギブソンによる同名小説を原作としたSFドラマです。
主演は映画「キック・アス」(2010年)でヒット・ガールを演じたクロエ・グレース・モレッツ。ドラマ「ウエストワールド」のヴィンチェンゾ・ナタリが製作総指揮が務めることも話題です。
概要
原題:The Peripheral
原作:The Peripheral(William Gibson)
制作:Amazon
配信年:2022年10月
エピソード数:全8話(各話60分程度)
推奨年齢:16歳以上
タイトルの「ペリフェラル(peripheral)」は、「周辺機器」を意味する英単語。マウスやキーボード、ディスプレイ、プリンターなどのことです。
あらすじの紹介のあと、登場人物と各話詳細を紹介します。
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あらすじ
近未来の米国。フリン・フィッシャーは、未来の世界を舞台としたゲームの動作テストに参加。研究施設に侵入するというミッションでした。フリンはゲームのリアルさに驚きますが、現実世界へ戻ってくると、謎の組織から命を狙われます。彼女が体験した世界は、実はゲームではなく、現実の2100年に起きていることでした。
登場人物(フリンの世界)
ドラマ内の現在は、2032年の米国です。
フリン・フィッシャー
演:クロエ・グレース・モレッツ
米国の田舎町クラントンに住む女性。
3Dプリントショップ「フォーエヴァー・ラボ」の店員。
兄バートンが請け負ったゲームのテストプレイを代理で引き受けたことで事件に巻き込まれます。
バートン・フィッシャー
演:ジャック・レイナー
フリンの兄で元海兵隊員。
ハプティックと呼ばれる技術により、仲間たちと感覚を共有できます。
軍を退役後は、ゲームの賞金を稼いで生活しています。
コナー
演:イーライ・ゴリー
元海兵隊員でバートンの仲間。彼らはハプティックと呼ばれる技術により感覚を共有できます。
従軍中の負傷により両足と左腕がありません。
レオン
演:オースティン・ライジング
元海兵隊員でバートンの仲間。
カルロス
演:チュク・モデュー
元海兵隊員でバートンの仲間。
リース
演:Moe Bar-EI
元海兵隊員でバートンの仲間。
コーベル・ピケット
演:ルイス・ハーサム
フリンの住む町クラントンで薬物を製造・販売し、富と暴力で町を支配しています。
ジャスパー・ベイカーの叔父。
メアリー・ピケット
演:インディア・ムレン
コーベルの妻。
アティカス
演:ハリソン・ギルバートソン
コーベルの部下。
ブディ
演:ジェアド・バンケンス
コーベルの部下。
キャッシュ
演:デューク・デイヴィス・ロバーツ
コーベルの部下。
ジャスパー・ベイカー
演:クリス・コイ
ビリーアンの夫。コーベル・ピケットの甥。
ビリーアン・ベイカー
演:アデリンド・ホラン
フリンの友人。ジャスパーの妻。
ジャックマン保安官
演:ベン・ディッキー
フリンの住む町クラントンの保安官。トミーの上司。
トミー・コンスタンティン
演:アレックス・ヘルナンデス
ジャックマン保安官の部下。保安官代理。
フリンの初恋の相手。
高度なステルス加工された車両を発見し、町を調査します。
ディーディー
演:ハンナ・アータートン
医師でトミーの婚約者。
エラ・フィッシャー
演:メリンダ・ペイジ・ハミルトン
バートンとフリンの母親。
病により余命はわずかでしたが、未来の技術により助かります。
メイコン
演:マイルズ・バロウ
フリンが勤める3Dプリントショップ「フォーエヴァー・ラボ」の店員。
高度なハッキングスキルの持ち主。
エドワード
演:ギャビン・ダン
メイコンの同僚。
ボブ
演:ネッド・デネヒー
未来世界のリサーチ研究所に雇われた殺し屋。
本名はロバート・オコーネル。ボブはロバートの愛称です。
引退していましたが、娘の命を狙われると知り、依頼を受けます。
登場人物(未来の世界)
未来世界は、フリンの時代からおよそ70年後、2100年の英国ロンドンが舞台です。2030年代にはじまるジャックポットと呼ばれる災厄により、人類は壊滅的な被害を受けました。2100年の人類は、「クリプト政権」「リサーチ研究所」「警視庁」という3つの勢力によって維持されています。
アリータ・ウェスト
演:シャーロット・ライリー
リサーチ研究所の職員。ウィルフの姉。
世界を救おうとしており、そのために過去のバートンを雇いましたが、フリンが代打で引き受けました。
かつて孤児でしたが、弟のウィルフとともに引き取られて一緒に育ちました。
ウィルフ・ネザートン
演:ゲイリー・カー
レヴ・ズボフの部下。アリータの弟。
孤児でしたが、姉のアリータとともに養子となりました。
レヴ・ズボフ
演:JJ・フィールド
未来世界を管理する3つの勢力のひとつクリプト政権の一族。
アッシュ
演:ケイティ・レオン
レヴ・ズボフの部下のエンジニア。
オシアン
演:ジュリアン・ムーア=クック
レヴ・ズボフの部下のエンジニア。
ドミニカ・ズボフ
演:クレア・クーパー
レヴの妻。
シェリス・ヌーランド博士
演:ティニア・ミラー
未来世界を管理する3つの勢力のひとつリサーチ研究所の博士。
「世界救出計画」と呼ばれるプロジェクトを極秘に進めており、人間を操る技術を研究しています。
ダニエル・クック
演:デヴィッド・ホフリン
ヌーランド博士の部下。
エインズリー・ロービア警部補
演:アレクサンドラ・ビリングス
未来世界を管理する3つの勢力のひとつ警視庁の警部補。
ビアトリス
演:アンジュリ・モヒンドラ
ロービア警部補の部下。
ロービア警部補の娘をモデルとしたペリフェラル。ペリフェラルは遠隔操作することもできますが、ビアトリスはAIで動いています。
マリエル
演:ポピー・コルビー=トゥエック
リサーチ研究所の職員。
警備責任者の助手。
グレース
演:アンバー・ローズ・レヴァ
リサーチ研究所の職員。
アリータの学生時代のルームメイト。
ペリフェラル
未来世界のロボット。
外見は可能な限り人間に見えるように設計され、ユーザーのアバター(分身)として遠隔操作できます。ユーザーが操作していないときは、機能を停止しているか、AIによって動作します。
画像は、フリンの外見をしたペリフェラルです。
コイド
未来世界の人型AI。
アバターとして遠隔操作できるペリフェラルと異なり、顔がタイル貼りのような見た目になっています。商業用、家庭用など、汎用的なロボットとして広く普及しています。
第1話「シミュレーション」
2032年。フリン・フィッシャーは、米国の田舎町に母、兄と暮らしています。母は病に臥せっており、兄バートンは軍を退役後、ゲームの賞金を稼いで生活しています。フリンは町の3Dプリントショップで働いていますが、母親の薬代を稼ぐのも困難で、彼らの生活は豊かとはいえません。
この日、兄バートンがゲームのテストプレイを引き受けたといいます。南米コロンビアにあるミラグロス・コールドアイアン社が開発したもので、成功すれば高額の報酬が期待できるといいます。
バートンは、ゲームが得意なフリンに代理での参加を依頼。フリンがヘッドセットを使ってゲームにアクセスすると、ゲームとは思えないリアルな街並みが広がっていました。ゲーム内のフリンの姿は、本来参加するはずだった兄のものですが、空気感やものに触れたときの感触は現実そのものです。フリンはマリエルという女性をアリータのもとへ連れていくミッションを成功させます。
フリンは新たな体験に興奮し、ゲームを気に入りました。翌日、再度ゲームにアクセスすると、眼球を摘出され、マリエルの眼球を埋め込まれます。そして、アリータに案内されるまま、網膜スキャンを通過して研究施設に侵入。指示されるまま、地下室の設備で何かを見せられます。どうやらゲームのミッションを成功させたかに思えましたが、ダニエルに襲われて殺されます。
ゲームとはいえ、リアルな痛みを伴う過酷な体験でした。現実世界へ戻ってきたフリンは、もうゲームにアクセスする気はありませんでした。しかし、命の危険が迫っているためゲーム世界への避難を促すメッセージを受け取ります。
第2話「思いやりボーナス」
フリンを狙って傭兵たちが襲ってきました。元海兵隊であるバートンの仲間たちが撃退します。
なぜ命を狙われたのか。フリンは理由を知るためにゲーム世界へ向かいます。
フリンがゲームの世界へやってくると、姿はフリン自身のものが用意されていました。ウィルフ・ネザートンに迎えられ、ゲームだと思っていた世界が現実の2100年のロンドンであること。ボディは時間を超えて遠隔で操作できるペリフェラルと呼ばれる機械であることを聞かされます。
フリンはウィルフからレヴ・ズボフを紹介され、アリータ捜索の協力を依頼されました。先日のミッションでフリンは殺されましたが、アリータは行方不明になっていたのです。フリンには、ウィルフたちの話が現実とは思えません。懐疑的な態度を見せると、フリンの母親エラの余命が短いことを知らされ、治療薬の情報を提供されます。
自分の世界へ戻ってきたフリンは、半信半疑ながらエラに薬を投与しました。エラは回復に向かいます。ウィルフたちの存在はゲームではないようです。
そのころ、保安官のトミーは、ステルス加工された車を発見。フリンの命を狙っていた傭兵たちが乗っていたものですが、そのことをトミーは知りません。捜査を開始します。
一方、町を支配するコーベル・ピケットがVRゲームを楽しんでいると、ダニエルが現れました。フリンとバートンの暗殺を依頼してきます。本来、ゲームキャラクター以外の人物が現れることはありません。コーベルはハッキングを疑いますが、現実に前金が振り込まれて驚きます。
第3話「ハプティック・ドリフト」
フィッシャー兄妹の生活は、ミラグロス社の報酬によっていっきに裕福になりました。さらに、同社が3Dプリントショップを買い取ったことで兄妹はショップのオーナーになりました。しかし危険が迫っています。バートンは、武器を3Dプリントして戦いに備えます。
フリンは、友人のビリーアンに自分が体験している未来世界のことを明かしました。ビリーアンはジャスパーの妻であり、ジャスパーは町を牛耳るコーベル・ピケットの甥です。バートンは、自分たちのことがコーベルに知られることを警戒。さらに、未来世界へアクセスしたフリンからの情報により、コーベルが未来世界の人間と接触したことがわかりました。カフェでくつろいでいたコーベルを訪ねると、金銭を支払う代わりに自分たちと関わらないように取り引きを持ちかけます。コーベルは拒否しようしますが、バートンの仲間が狙撃しようと狙っていました。コーベルは脅迫に応じます。取り引きが成立し、握手を交わす2人の様子を見ていた保安官トミーが怪しみます。
未来世界では、ヌーランド博士がアリータの行方を追っていました。アリータと懇意にしていた研究員グレースが、博士の研究のことをアリータに明かしたことがわかり、グレースを始末します。
レヴ・ズボフたちもアリータを探しています。レヴの部下ウィルフは養母を訪問。孤児だったアリータとウィルフは、養子として裕福な家庭に引き取られました。養母ならばアリータについて何か知っているかもしれません。ひと月ほど前にアリータに会ったという養母は、アリータが「ロンドンで最後に雪を見た場所にいる」と言っていたことを明かします。
フリンは未来世界へアクセスし、ウィルフとともにアリータを探します。効率よく捜索するため、ウィルフの提案によって感覚を共有すると、不思議な感覚に戸惑いました。
「雪を見た場所」の「雪(スノウ)」とは、空から降ってくる雪ではなく人物名かもしれません。フリンはその可能性を思いつきました。調べると、1800年代のロンドンに、医療に貢献したジョン・スノウ博士がいたことがわかりました。彼が亡くなった場所へ向かうと、アリータの隠れ家を発見。隠れ家は襲撃されたあとで、ペリフェラルの遺体が放置されていました。ウィルフは、ペリフェラルからCPUを取り出します。調べればアリータの情報が何かわかるかもしれません。また、アリータが残していったインプラントを発見します。未来世界では人々の体内にインプラントが埋め込まれています。アリータは自らインプラントを抜き出してどこかへ逃亡したようです。一方、フリンは、アリータの隠れ家にフィッシャー家の柱時計や家のジオラマ模型、兄バートンたちのフィギュアがあることに気づきました。不審に思っていると、ダニエルとコイドが現れます。ウィルフとフリンは2人を倒しますが、コイドとリンクしていたヌーランド博士に様子が伝わります。
フリンの世界では、コーベル・ピケットが甥のジャスパーにフィッシャー兄妹に起きていることを探らせます。
第4話「ジャックポット」
ヌーランド博士は、コイドを使ってダニエルを再現。ダニエルを倒した人物がウィルフ・ネザートンだったことがわかりました。ウィルフはレヴ・ズボフの部下です。レブが関係していることは確実です。博士はレヴを訪ねると、お互いに干渉しないように警告します。
未来世界へアクセスして以来、フリンの体には異変が見られるようになっていました。発作を起こして倒れます。バートンは未来世界に苦情を訴えることにします。四肢を自由に動かせると知ったコナーが未来世界へアクセス。これまでのフリンと異なる様子にアッシュたちは混乱しますが、フリンの体調不良が伝わりました。
兄から未来へのアクセスを禁じられ、VRビデオを楽しんでいたフリンのもとに、体調を心配したウィルフが現れました。フリンは、調べた結果、レヴ・ズボフというロシア人男性が現代にもいること。彼が家族ともども事件に巻き込まれて亡くなったことを伝えました。
未来へ戻ってきたウィルフは、レヴを訪ねると、フリンの時間軸でレヴが殺されていることを伝えました。レブは、自分が犯人であることを示唆します。分岐した過去(スタブ)に別の自分がいることを嫌ったのです。
フリンは動かずにはいられませんでした。未来世界へやってくると、バートンとコナーのペリフェラルを作るようにアッシュに依頼します。そして未来で何が起きているのか。自分自身の目で確かめることにします。アッシュは、事実を隠しておくことはフェアではないと考えました。過去に起きたジャックポットについて教えます。
ジャックポットは、2039年(フリンの時代から7年後)の世界的な停電からはじまりました。その後、ウィルスの蔓延と環境破壊が起こり、2080年頃にはほとんどの人類が亡くなりました。最終的には、自暴自棄になったテロリストによって核ミサイルの格納庫が爆破され、世界は核に汚染されます。
第5話「殺し屋ボブの過去」
未来世界の1年前。
アリータは、学生時代からの友人であり、リサーチ研究所の同僚でもあるグレースに接触。研究所がスタブ(過去)にダミー会社を作って米軍にハプティック技術を提供し、人間を操作する実験を行っていることを知ります。
そして現在(2032年)。
体調不良が懸念されるフリンは脳検査を受けていました。脳の一部が細菌に感染していることがわかりますが、詳細を知るにはさらなる精密検査が必要です。
フリンとバートンが病院から家へ戻る途中、殺し屋ボブが襲ってきました。偶然通りかかったビリーアンが巻き込まれます。彼らは銃撃戦ののち、どうにかボブを拘束。トミー保安官代理に引き渡されます。
トミーは、ボブが持っていた未来の武器を回収し、フィッシャー兄妹を案じます。ビリーアンはフリンから未来のことを聞いていましたが、具体的には何が起きているのかわかりません。さらに、フリンの母親エラは、先日(第2話)現れた襲撃者たちの遺体が裏庭に埋められていることを知りました。兄妹は自分たちが未来世界に関わっていることを母親に明かします。
身近な人々が巻き込まれていきます。フリンは、なぜ命を狙われるのかわかりません。未来へやってくると、ウィルフに頼んでリサーチ研究所のヌーランド博士を訪ねます。
博士のペリフェラルが現れました。フリンは、自分たちの命を狙う理由を問いかけます。博士は、フリンがデータを盗んだからだといいます。データの返還を要求してきますが、フリンには身に覚えがありません。過去の自分たちに関わらないように説得しますが、博士は応じませんでした。2人は争いになり、フリンは博士のペリフェラルの首をへし折ります。
一方、ボブを連行中のトミーは何者かに襲われ、ボブを奪われます。
第6話「クソ食らえ」
ボブを奪われたトミーは、犯人を探していました。ボブを奪われたときにわずかに見えた犯人の足元と、上司であるジャックマン保安官の足元が同じであることに気づきます。
多くの場合、町で起こる犯罪にはコーベル・ピケットが関係しています。トミーはバートンを訪ね、コーベル・ピケットと保安官の結託を警告。協力を申し出ますが、バートンに拒否されます。
事実、連行中の殺し屋ボブを奪ったのはジャックマン保安官でした。保安官は、ボブを奪うとコーベル・ピケットに預けました。コーベルはボブを匿いますが、仕事を命じてくる相手の正体がわからないことが不愉快です。ジャックマン保安官のもとにやってくると、保安官のパソコンに記録されている、連行中のボブとトミーの会話を調べます。
コーベル・ピケットの屋敷に匿われていたボブは、コーベルが留守のすきに脱出します。
一方、未来世界では、フリンがヌーランド博士とのやりとりをウィルフに報告。ロンドンの人々や建物が仮想現実であることを聞かされます。また、アリータの隠れ家で見つけたペリフェラルのCPU(第3話)から、ペリフェラルの製造者がわかりました。アリータについて何かわかるかもしれません。製造者を訪ね、アリータがネオプリム(体制に抵抗する組織)だったことがわかります。
警視庁のロービア警部補は、リサーチ研究所の動向を追っています。ダニエルが殺され(第3話)、ウィルフが関与していることを知ると、レヴ・ズボフの屋敷にやってきます。
このとき、レヴの部下アッシュは、フリンから依頼(第4話)されていたバートンとコナーのペリフェラルを完成させていました。
ロービア警部補は、屋敷内に3体のペリフェラルが存在していることを感知すると、ペリフェラルとオペレーター(操縦者)を引き出すように命じます。レヴは事態を荒立てたくはありません。おとなしく従うしかありませんでした。
フリン、バートン、コナーの3人は、未来世界から呼び出されます。
第7話「裏切り」
病気を抱え、余命の少なかったフリンの母エラは、未来の技術で回復したはずでした(第2話)。しかし再発して病院へやってきます。殺し屋ボブが襲撃してくると、護衛していたリースを倒します。
そのころ、未来のロンドンにやってきたフリン、バートン、コナーは、ロービア警部補に警視庁の訓練施設を案内されます。フリンは、リサーチ研究所がフリンたちの世界にハプティック技術を提供し、人間を操る実験を行っていることを聞かされました。その後、強制的に自分たちの世界へ戻されます。バートンとコナーは、格闘訓練でビアトリスに敗北し、過去へ戻されます。
自分たちの世界へ戻ってきたフリン、バートン、コナーは、リースに呼び出されて母親のいる病院へ向かいます。しかしハプティック技術によって情報を共有できるため、リースが亡くなっていることを知りました。ボブがリースに成りすまして待ち伏せしていることに気づき、ボブを倒します。
フリンたちが去った未来世界では、ロービア警部補のもとにリサーチ研究所のヌーランド博士がやってきます。
ヌーランド博士は、「研究所が人間の神経系統を操作する技術を研究していること」「実験場としてスタブを作り出したこと」「研究データがアリータに盗まれたこと」を明かしました。データが敵対勢力(レヴ・ズボフたちクリプト政権)に利用されれば大きな驚異になるといって脅迫すると、フリンたち関係者の暗殺を依頼します。警視庁はこれまでも合法的に人を消してきました。
レヴ・ズボフの部下アッシュとアシアンは、研究所のデータが細菌のDNAに変換されてフリンの脳に隠されていることに気づきました。密かに取り出そうとしますが、レヴ・ズボフに気づかれます。脅迫されたアッシュは、「アリータが研究所のデータをバートンに埋め込まれているハプティック技術のインプラントに移し、スタブ(過去)に隠そうとしていたこと」「しかしインプラントを持たないフリンが来たため、データを細菌のDNAに変換してフリンの脳に移したこと」を明かします。アッシュとアシアンは、データをフリンから取り出してネオプリムに渡そうとしていました。ネオプリムならば世界を完全に破壊して新しい世界を作れるといいます。レヴ・ズボフは、アッシュたちがネオプリムに協力することを許しません。しかしフリンの脳にあるデータを手に入れるように命じます。
一方、保安官代理のトミーは、殺し屋ボブを追っていました。警察の証拠品は隠滅されていましたが、車両廃棄場でボブが持っていた銃と未来の武器を発見します。そのとき、ジャックマン保安官に呼び出されてピケット邸へ向かいます。
トミーがピケット邸へやってくると、コーベルの妻メアリーがボブに殺されたあとでした。ジャックマン保安官からフィッシャー兄妹を連れてくるように命じられ、拒否しますが、町を支配するコーベルに逆らっても生きていくことはできないと脅迫されます。悩んだトミーはジャックマン保安官を射殺。コーベルを未来の武器で吹き飛ばします。
第8話「千の森の創造」
警察では、ピケット邸と病院で起きた傷害事件(ともに第7話)の捜査が始まります。コーベルは命をとりとめましたが、瀕死で意識は戻りません。コーベルの部下たちが後継者を気取り、ジャスパーをのけものにすると、ジャスパーは列車事故に見せかけて仲間たちを殺しました。
未来世界では、ヌーランド博士がロービア警部補に協力を求めました(第7話)。警部補にとって、クリプト政権は共通の敵ですが、博士は信用できません。フリンを呼び出すと協力を求めます。フリンは、見返りとして母親の助命を求めますが、未来の技術でも治療は不可能なことがわかります。
そのころ、アッシュはフリンの脳内に隠されたデータがレブ・ズボフの手に渡ることを危惧していました。ヌーランド博士に密会すると、研究所のデータがフリンの脳内にあることを教えます。博士は、フリンの世界のジャックポットを早め、フリンの存在ごとデータを消すことにします。
フリンとウィルフは、アリータ捜索を続けています。ウィルフは、かつてアリータと家出し、2人で王国(隠れ場所)を築いたことを思い出しました。
フリンとウィルフが、ウィルフとアリータがかつて家出して隠れ住んだ場所へ向かうと、少女時代のアリータのペリフェラルが待っていました。アリータのペリフェラルがフリンを自分の世界に帰らせると、アリータ本人が現れます。アリータは、かつて感染症からの避難所があった場所へウィルフを案内しました。ウィルフとアリータが幼い頃に過ごした場所ですが、ウィルフには覚えがありません。アリータは、体内に埋め込まれたインプラントを自ら取り出したため(第3話)記憶が戻ったといいます。人々に埋め込まれているインプラントは、感染症予防の器具とされていますが、実際は記憶を制御するためのものだといいます。そして、フリンの脳に隠されたデータを手に入れ、仲間たちと世界を救うといいます。
一方、自分の世界へ戻ってきたフリンは、トミーに呼び出されました。ミサイル格納庫を爆破しようとしているテロリストの計画を聞かされます。トミーは、フィッシャー兄妹がテロリストに狙われている可能性を心配していました。フリンはトミーの心配を否定しますが、ヌーランド博士がジャックポットを早めようとしていることに気づきました。未来世界へ向かい、アッシュに相談します。アッシュは、フリンの脳に隠されたデータをクリプト政権(レブ・ズボフ)に渡さないため、博士と手を組んだことを明かしました。
このままではフリンの世界(スタブA)にジャックポットが起きてしまいます。
フリンはロービア警部補に相談し、新しいスタブを作る方法を聞き出しました。研究所の施設に潜入し、ヌーランド博士が操るペリフェラルたちを倒すと、新しい分岐を作ってスタブ(スタブB)を生み出します。そして装置を破壊しました。これで博士はスタブBにアクセスすることはできなくなりました。スタブBのフリンが博士に狙われることはありません。
フリンは自分の世界(スタブA)に戻ってくると、コナーによって狙撃されます。事前に計画していたことで、理由は2つ。1つは、警部補の雇った暗殺者がフリンを暗殺したように見せかけるためです。警部補は博士からフリンの暗殺を依頼されています(第7話)。警部補が博士を裏切ってフリンに味方していることを隠さなくてはなりません。もう1つは、フリンが亡くなることで、博士がフリンの世界でジャックポットを起こす理由をなくすためです。結果、スタブAのフリンは亡くなりますが、スタブAのジャックポットは防がれました。そして、スタブAのフリンが亡くなる直前までの歴史を共有したスタブBのフリンは生きています。
スタブBのフリンが未来世界へやってきました。フリンを前にした警部補はいいます。
「それじゃ、はじめましょうか」
レヴ・ズボフは、クリプトの一族に属する3人の高齢者から事態の後始末を命じられます。
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