スニーキー・ピート シーズン1 Amazon配信ドラマのあらすじ ネタバレ 登場人物を紹介

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写真出典:IMDb

Amazonプライムのオリジナルドラマ「スニーキー・ピート」を紹介します。

詐欺師のマリウスは、ギャングから負債の返済を迫られていました。そこで素性を偽って他人の家族になりすまし、彼らからお金をだまし取り、借金を返済しようとします。しかしその家族が抱えるトラブルに巻き込まれるうちに彼らに愛着を抱き、今まで経験してこなかった家族の愛情に触れることになります。

なんとなく、「ゴッドファーザー」や「アンタッチャブル」「仁義なき戦い」のようなマフィアやギャングの世界を描いたシリアスな犯罪ドラマを想像していました。そういうのは苦手なのですが、たまには見てみようと思ったのです。

でも違いました。

詐欺師たちの駆け引き、頭脳戦を楽しめる作品です。どこか「オーシャンズ11」や「ルパン三世」を思わせます。

地味ですけど。

次:シーズン2

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概要

Amazonプライムオリジナル
全10話

製作総指揮/企画:ブライアン・クランストン、デイヴィッド・ショア

2015年8月に第1話がパイロット版として公開。好評を得て制作がはじまり、2017年1月にシーズン1が配信されました。その後、2018年3月にシーズン2、2019年5月にシーズン3が配信されて完結しました。

ニューヨークの詐欺師マリウスは、仲間たちととともにギャングのボス・ヴィンスを詐欺にかけますが失敗。自ら刑務所に入ることで追跡から逃れます。

その後出所すると、刑務所で同室だったピート・マーフィーの名をかたり、彼の祖父母の家に身を寄せます。しかしヴィンスはマリウスの弟エディを捕え、金を支払うように脅してきます。

マリウスはピートの祖父母が営む保釈金立替会社から資金をだまし取ろうと画策しますが、ピートの祖父母やいとこたちが抱えるトラブルに巻き込まれていきます。

マリウスはヴィンスの追跡を逃れることができるのか。弟エディを救い出すことができるのか。そしてピートの祖父母やいとこたちのトラブルは解決するのか。そんなドラマです。

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舞台

スニーキー・ピートの舞台となっているのは、ニューヨークとブリッジポートです。
ブリッジポートは米コネチカット州最大の都市で、人口およそ14万5000人。ニューヨークの北東およそ100kmの距離にあります。

ブリッジポートはフライングディスク発祥の地として知られています。
フライングディスクのことをよく「フリスビー」といいますが、フリスビーはもともと同市に本社を置くパイ会社の会社名です。あるときコネチカット州にあるイェール大学の学生がパイ皿を逆さにして投げて遊んでいました。そのときの皿に「Frisbee」という社名が刻印されていたことからフライングディスクに「フリスビー」という別名が付きました。

保釈金立替業とは

マリウスが身を寄せる家族は、保釈金立替業を営んでいます。

「保釈金立替業」は、逮捕された容疑者の保釈金を立て替える業者です。名前のままの仕事内容なのですが、これがわかっていないとマリウスたちが何をやっているのかわかりません。

ドラマが始まった当初、僕は主人公たちが何をやっているのかちょっとわかりませんでした。彼らが借金の取り立てのようなことをやっているので、保証金立替業とはちょっと怖い人たち、「取り立て屋」なのかと思ったぐらいです。

容疑者は裁判が終わるまで留置所に拘留されます。それは何ヶ月にも及びます。そのため、申請すれば解放されて普通の生活を送ることができます。このとき裁判所に一時的に支払う費用が保釈金です。保釈金は、裁判が終われば有罪でも返してもらえます。しかし容疑者が保釈中に証拠を隠滅したり、逃亡したりすると戻ってきません。

たとえば保釈金が200万円必要だとします。容疑者が200万円を用意できない場合、容疑者から頼まれて保釈金を立て替えるのが保釈金立替業者です。手数料が10万円だとすると、容疑者は立替業者に10万円を支払い、立替業者は容疑者の代わりに200万円を裁判所に支払います。裁判が終われば200万円は戻ってくるので、立替業者は10万円の儲けが出るというわけです。容疑者は本来ならば200万円のところ10万円で解放される。立替業者は10万円儲かる。裁判所は容疑者がきちんと裁判に出てくれば問題ありません。Win-Winなシステムなのです。

しかし容疑者が逃亡などすると大変です。裁判は不可能になり、立替業者が立て替えた200万円も戻ってきません。こうなると困るので、立替業者は容疑者を探し出して何としてでも裁判を受けさせる必要があります。保釈金立替業は日本にもありますが、アメリカの場合、州によっては取り立てや逮捕権、銃の携行などが許可されています。

第1話 偽りの始まり

ニューヨークで詐欺を営んでいたマリウスは、3年の刑期を終えて刑務所から出所します。弟のエディに連絡すると、ギャングのヴィンスが彼を探していることがわかります。

ヴィンスから逃れるため身を隠す場所を考えたマリウスは、刑務所で同室だったピート・マーフィーに成りすますことを考えます。ピートは自分の少年時代や親族についてことあるごとにマリウスに話していたため、マリウスはピートについて詳しくなっていたのです。そしてピートは20年も家族と連絡を取っていないといっていました。少年時代しか知らない親族たちは成長したピートの顔がわからないでしょう。マリウスにとって好都合でした。

ニューヨークから離れたブリッジポートにピートの実家はあります。そこを訪れると、話に聞いていた風景がありました。そしてピートの祖父母、いとこたちはピートに半信半疑です。マリウスは当面ここに隠れ、祖父母が営む保釈金保証業を手伝うことにします。

一方、マリウスを追うギャングのヴィンスはマリウスの弟エディを捕えてマリウスに連絡してきます。そして10日以内に10万ドルを返済しないとエディの身が危険だといいます。

感想

「詐欺師が別人になりすまして身を隠す犯罪ドラマ」としか知らなかったので、追っ手が迫るところを巧妙にやり過ごしたり、家族に正体がばれそうになったりというのをハラハラしながら見るようなドラマかと思っていました。

どうやら違いました。

マリウスは保釈金立替業を手伝うのですが、被疑者が裁判に出廷せずに逃げようとします。それをマリウスとピートのいとこジュリアが追跡する様子は、刑事と元犯罪者のコンビが活躍するようなドラマに近いと感じました。

ピートの祖父母やいとこたちはピートが帰ってきたと思い、少年時代のできごとを懐かしがってマリウスに話しかけます。マリウスが知らないことばかりなのですが、そこは詐欺師。頭の回転が速く、巧妙にはぐらかします。

祖父母やいとこたちはなんとなくピートに違和感を抱いていて、正体がばれそうなやりとりも見逃せません。

従姉でシングルマザーのジュリアとの関係もどうなるのか興味深いところ。

第1話を見て、ちょっとおもしろいドラマを見つけたかなという気分です。

第2話 金庫

3年前、マリウスの弟エディは、カードテクニックを買われてヴィンスが経営する闇カジノで働いていました。マリウスはエディに紹介されてヴィンスと知り合い、詐欺の計画を持ちかけられます。マリウスは協力するふりをして仲間たちとヴィンスから大金をだまし取る計画を立てます。しかし計画は露見。仲間のチャーリーは撃ち殺され、マリウスはエディとカロリーナを置いて逃げ出します。マリウスは追われますが、銀行に駆け込むと強盗を装い、自ら逮捕されて刑務所に送られました。

ピートの祖父母宅に潜入したマリウスは、夜抜け出すとかつての詐欺仲間カロリーナとケイティを訪ねます。カロリーナからエディの近況を聞き出し、ケイティには保護観察官へのアリバイ工作を頼みます。その様子をずっと尾行する男がいます。ピートの祖母オードリーがら頼まれたのです。

マリウスはピートの祖父母が経営するバーンハート保釈金立替事務所の金庫の中身に関心を持ちます。金庫の中のお金を使えば借金を返済できるかもしれません。ジュリアの話では、金庫を開けることができるのは祖母オードリーだけで現金は入っていないといいます。

ヴィンスの要求してきた返済期限まで残り6日。

いとこで学生のカーリーは、以前保釈させた被疑者が、保釈金を金庫に預けたといいます。その額、15万ドル。

感想

マリウスがヴィンスに狙われる理由がわかりました。

登場人物をまだ把握できていません。名前を言われても誰のことかわからないし、ケイティとカロリーナの区別が付かなかったことは秘密です。

金庫に15万ドル入っていると聞いたとき、思わず笑ってしまうマリウスがおかしい。

第3話 ミスター・サクセス

ニューヨーク市警でありヴィンスの部下であるウィンズロー刑事は、警察の特権を使ってマリウスを追跡します。

マリウスは金庫の中を確認しようとしますが、オードリーが厳重に管理していて開けようとしません。そこへマリウスの保護観察官であり、成功請負人(ミスターサクセス)を自称するジェームズ・バグウェルから連絡があり、マリウスをニューヨークへ呼び出します。
マリウスはニューヨークへ向かおうとしますが、祖母オードリーから手伝いを頼まれて自由に行動できません。オードリーはマリウスの正体を疑っているので、一緒に行動することで何かわかるかもしれないと考えていたのです。

事務所に戻ったマリウスは、ジュリアの買い物に付き合わされます。そして店の外で彼女を待っていると、突然何者かに襲われます。顔に布を被せられ、車のトランクに閉じ込められると森の中に連れ出されました。いとこのテイラーが仕掛けたいたずらでした。激しく怒るマリウスに対し、テイラーはジュリアから頼まれたといいます。

テイラーに駅まで送ってもらい、どうにかニューヨークへやってきたマリウスは、保護観察官の元へ向かいます。そこにはヴィンスの部下が見張っていました。マリウスは逃げ切りますが、具合が悪くなったといってジェームズに連絡します。

ジェームズがマリウスが住んでいることになっている住居へ向かうと、ケイティ夫妻が出迎え、先回りしていたマリウスがベッドで寝込んでいるのでした。

ブリッジポートに帰ってきたマリウスはジュリアに会い、彼女がテイラーに依頼したいたずらのことを話します。するとジュリアは、かつてピートが彼女を金庫に閉じ込めた仕返しだといいます。そして祖父オットーが金庫を開けて出してくれたことを明かします。

オットーも金庫の開け方を知っていることがわかりました。

家ではカーリーがマリウスの部屋を物色し、隠してあった現金を盗みますが、マリウスが盗み返します。

感想

オードリーおばあちゃんは誰かと電話し、もう手を引きたいといっていました。何かを企んでいるようです。気になります。

テイラーのいたずらによってトランクに閉じ込められて森に連れ出されるマリウス。ヴィンスの配下に捕まったと思ったに違いありません。狼狽するマリウスと予想以上の反応にたじろぐテイラーがおかしいです。いや、いたずらとしても最低だと思いますが。このとき、マリウスは車のトランクに免許証を落としました。そこには顔写真と共に個人情報が書かれています。さて、どうなるでしょう。

マリウスが留守の間に部屋に忍び込み、隠してあったお金を盗むカーリー。得意になっているところにピーターに財布をすられ、お金を取り返される。そのやり取りがおもしろい。

第4話 怒り

夜。テイラーは車内で不倫相手のシャノンと会っていました。そしてシャノンは帰り際、スマートフォンを車内に忘れます。

マリウスは、いつも履いている靴に隠しておいた免許証がなくなっていることに気づきます。思い当たるのは、テイラーの車のトランクです。テイラーの車を確認したいマリウスは彼を酒場に呼び出します。

マリウスはテイラーから車の鍵を預かろうとしますがテイラーは鍵をなかなか渡しません。マリウスが車のタイヤをパンクさせて時間を稼ごうとすると、酔って乱暴になっていたテイラーは、パンクの原因は近くにいた少年たちの仕業と決めつけ喧嘩になります。

警察沙汰になり、テイラーは謹慎処分、車は没収されます。

ジュリアは元夫で弁護士のランスと会っていました。ランスは二人の関係をやり直したがっています。

マリウスはかつての詐欺仲間AJの力を借り、事務所の金庫の中を確認することに成功します。しかし金庫の中は空でした。

シャノンのスマートフォンを車内から取り戻すように頼まれたマリウスは、トランクから免許証を取り戻すことに成功します。

カーリーはマリウスのことを疑っています。母がピートの母とやり取りしていた手紙の存在を知ったカーリーは、手紙を読みます。

そのころニューヨークのヴィンスのカジノにはマッカージーが客として現れます。マッカージーは強く、扱いにくい客でした。不満を募らせたヴィンスは、期日前にエディの足の指を切り落とします。

感想

シャノンもカロリーナもスタイルいいなあって見てます。

ラスト。連れてきたエディの前でヴィンスが昔話を語って聞かせます。そこから足の指を切るまでのワンシーンが怖くて心臓バクバク。

第5話 サム

金庫には係争中のドッカリーから預かった現金が入っているはずでした。しかし空。マリウスとオットーは、オードリーが何か知っているはずだと思って尾行します。

オットーは、オードリーと元従業員のサムが盗んだと考えていました。オードリーが金庫の暗証番号を変更した時期と、サムが事務所を辞めた時期が重なるためです。

マリウスがなぜ警察に通報しないのか聞くと、オットーはドッカリーの金は不正なものだから公にできないと応えます。

マリウスの機転によってサムと二人きりになったオットーは、サムを問い詰めます。金庫の金には手を出していませんでした。しかしオードリーが何か金銭トラブルに巻き込まれていることが明らかになります。
そしてサムはマリウスが犯罪者であることを確信します。

ジュリアは前夫ランスとヨリを戻そうとしていました。

カーリーは得体の知れないマリウスに、ピートの過去について質問します。

ヴィンスはマッカージーが何か不正行為をしているのではないかと考えます。そこで、軟禁しているエディを再びデーラーとして起用することにします。

感想

オードリーから依頼されてピートの尾行などを行っていた男性はサムでした。

テイラー「この20年の間に何かやってないか。銀行強盗とか」
やってないと応えるマリウスがおかしい。彼が投獄された理由は銀行強盗です。

血を見ると失神してしまうランス。それが見たくてピンで指を指し、血を見させようとするジュリア。笑える。

第6話 コヨーテはいつも空腹

マリウスは町でスリを行っている若いカップルを見つけると、彼らを雇ってオードリーを尾行させます。すると、オードリーが金庫に保管されていた金をランスの投資話につぎ込んでいたことがわかります。

ジュリアは前夫ランスから復縁を迫られ、マリウスに相談します。

ヴィンスはエディを脅迫し、マッカージーの不正を暴こうとします。

カーリーはサムにマリウスのことを相談します。するとサムはオードリーに頼まれてマリウスを尾行していたことを明かし、彼が犯罪者であることを教えます。カーリーは祖父母にマリウスの正体について報告します。

感想

ごちゃごちゃしてきたのでちょっと整理。

・マリウスの問題
マリウスは弟エディのために10万ドル用意しなくてはならない

・バーンハート家の問題
事務所の金庫のお金はドッカリーのもの
ドッカリーのお金をオードリーがランスの投資話につぎ込んでしまった
裁判が終わればドッカリーに返さなくてはならない

さて、マリウスの正体が祖父母に知られたようです。

第7話 バーンハート中尉

マリウスはオードリーに協力し、ランスにだまし取られたドッカリーの保釈金を取り戻す計画を立てます。

オットーは自分で解決するといいます。戦争に従軍したときのコネを使い、殺し屋を雇います。

カーリーによって成りすましがばれそうになったマリウスは、かつての詐欺仲間であるポーターを訪ねます。刑務所のピート本人も訪ね、昔話を仕入れます。そして警察のサーバーに侵入すると、データベースにあるピートと自分の写真を交換させ、カーリーの疑いを反らします。

ランスに呼び出されたオードリーは、投資の依頼主がいなくなったと告げられます。オードリーが投資したお金は、依頼主と共に消えたというわけです。オードリーは嘆きますが、マリウスの筋書きどおりです。

ウィンズロー刑事はマリウスの居場所を聞き出すため、ケイティの娘を学校から連れ出します。ウィンズローと娘は家に帰っていましたが、ブレンドンは怒ってウィンズローを殴り倒します。

感想

オットーとオードリーは、ピート(マリウス)が犯罪者と知ったようですが、悪いやつから逃げるためにわざと犯罪を犯したという言葉を信じたようです。別人だとは思っていません。そのすきにマリウスは警察のデータベースを操作し、ピートとマリウスの顔写真を入れ替えます。

ランスは弁護士ですが裏では投資詐欺を行っていました。ジュリアと再婚したいという話も嘘なのでしょう。二人の子どもたちがかわいそう。

第8話 巻き返し

ケイティの家に監禁されていたウィンズロー刑事は解放されます。

マリウス、ポーター、マージョリー、オードリー、ジュリアがランスをだます計画を進める一方、オットーも独自の計画を進めています。

事務所には、ドッカリーの手下が現れ、オットーを見張ります。ドッカリーの裁判を翌日に控え、裁判が終われば保釈金を受け取りに来ます。

そのころマリウスたちの計画は成功し、ランスにお金を出させます。

夜。マリウスはランスの金を事務所の金庫にしまうと見せかけ、こっそり自分のジャケットのポケットにしまいます。そこへオットーが自分自身の殺害を依頼した殺し屋が現れました。殺し屋は、オットーしかいないはずの店内にマリウスたちがいたため驚きます。すると外に出ていたドッカリーの手下が入ってきて殺し屋を刺し殺します。

感想

マージョリーがピートの母親マギーに変装しますが、薬物中毒でギャンブル好きな女性を演じる姿が楽しそうです。

ランスも馬鹿ではありません。次々に課題を押しつけてきますがあの手この手で切り返すマリウス。自分の知性におぼれて得意げなランスをだますのは爽快です。

カフェ、バー、支払いを任されるポーターがいい味を出しています。

第9話 急展開

事務所にドッカリーがやってきて保釈金を返すように要求します。そこへケイティの家から解放されたウィンズローが現れマリウスを連れ出します。

その後ドッカリーが金庫を開けさせると、金庫の中に保釈金はありません。マリウスがランスを詐欺にかけ、金を持ち出したことがわかります。保釈金を取り戻せないドッカリーは、殺し屋の遺体とランスを連れ出します。

ウィンズローはニューヨークへ向かう途中、森の中へ車を止めさせると、マリウスの金を奪って殺そうとします。そこへオードリーの運転するトラックが飛び込んできてマリウスを救います。

マリウスはオードリーが持っていた手錠でウィンズローを車に取り付け、オードリーが乗ってきたトラックで金を持ってヴィンスのもとへ急ぎます。

オードリーはウィンズローからマリウスがニューヨークへ向かったことを聞くと、手錠の付けられたウィンズローを車に乗せ、マリウスのあとを追います。しかし運転中、ウィンズローが暴れます。銃声が響き、車は木に衝突します。

ニューヨーク。ヴィンスのカジノでは、エディのテクニックをしてもマッカージーの不正を見抜けません。そこでヴィンスがゲームに参加することになります。

感想

そもそもドッカリーに保釈金を預けるように助言したのは彼の弁護士であるランスでした。そしてオードリーにそのお金を投資と称してランスに預けさせたのです。
ややこしい。
マリウスの計画とオットーの計画が交錯し、ウィンズローが絡んできて、次の展開が読めないおもしろさがあります。

森の中でマリウスがウィンズローに撃たれようとするところを救ったのはオードリーでした。マリウスたちがあそこにいるとどうしてわかったのでしょう。携帯は圏外のはずです。あとを付けてきたのだと思いますが、すぐ後ろを付けていたとしたら飛び込んでくるまでに時間があったように思えました。

第10話 ターク

オードリーが気が付くと、ウィンズローが銃で撃たれて死んでいました。オードリーは家族に電話し、オットーとテイラーが駆けつけます。テイラーは、ウィンズローが何者かに殺されたかのように偽装します。

ジュリアはドッカリーに資金洗浄を約束し、ランスを取り戻します。

マリウスは借金をヴィンスに届けます。しかしウィンズローに引き渡されたくなければマッカージーの不正を見抜けといいます。この時点でウィンズローは亡くなっていますが、マリウスたちはまだそのことを知りません。マリウスはカード情報を操作するための合図をヴィンスと打ち合わせすると、マッカージーとゲームを始めます。

しかしヴィンスは勝てません。大負けしようかという寸前、自分がマリウスたちに騙されていることに気づきました。怒ったヴィンスが銃を取り出し、マッカージーを撃とうとすると、護衛のワリも銃を取り出します。ヴィンスはすかさずワリを撃ちますが、ワリは防弾チョッキを着ていました。彼はマッカージーの単なるボディガードではなく、FBI捜査官だったのです。

マリウスたちはこうなることを予想していました。FBIが駆けつける混乱に乗じ、ヴィンスの金庫からお金を盗み出すと逃走。FBI捜査官を撃ったヴィンスは逮捕されます。

マリウスは仲間たちをお金を山分けしたあと、バーンハート家に戻ると、ギャンブルで勝ったと嘘をいって大金を渡します。そしてバーンハート家を去りますが、何者かに襲われ、車のトランクに閉じ込められて森の中に拉致されます。顔に被せられた布袋を取られ、テイラーのイタズラかと思って犯人の方を見ると、見知らぬ二人組の男たちが立っています。

感想

銃撃戦や格闘シーンがあるような派手な展開がないのも確かなのですが、どうしても地味な印象があります。やっぱりね、主人公マリウス演じるジョヴァンニ・リビシさんが特徴ある顔立ちで地味っていう。でも表情豊かでどこか飄々とした態度が魅力的です。ぜひ見て欲しい。

カロリーナがセクシーです。シャノンもエロいです。かといって性描写のシーンはほとんどありません。テイラーとシャノンの車内のシーンだけだったと思います。それも暗い夜の車内なので露骨に肉体を見せるようなことはありません。血しぶきが飛んだり死体がごろごろ転がるような残虐なシーンもないので(エディの足の指を切るシーンはさすがに痛々しいですけど)、そういうのが苦手な人も安心して見ることができます。

カーリーはカロリーナのようなモデル体型ではないですが、生意気でいかにもアメリカンな感じが逆に好感が持てます。終盤目立たなくなっちゃったのが少し残念。

結末も、シーズン2への引きはありますが、すっきりしてハッピーエンドです。

ストーリーは全体的に丁寧に伏線が張られていて、終盤に向けて整合性を与えています。ご都合主義になっていません。これ大事です。

ここで終わるのかい、といういつもの、シーズン2が非常に気になる終わり方をしています。

登場人物

マリウス・ジョシポヴィック

演:ジョヴァンニ・リビシ

主人公の詐欺師。ピート・マーフィーの名を騙ってピートの祖父母の家に身を隠します。

ジュリア・ボウマン

演:マリン・アイルランド

ピートのいとこ。両親を事故で亡くし、エレンとジェイコブという二人の子どもを持つシングルマザー。家業の保釈金立替事務所を手伝っています。
時給は1ドル95セントらしいです。冗談?

テイラー・ボウマン

演:シェーン・マクレー

ピートのいとこ。警察官。ジュリアとカーリーの兄弟。テイラーは独身ですがシャノンと不倫しています。

カーリー・ボウマン

演:リブ・ベアアー

ピートのいとこ。学生。ジュリアとテイラーの妹。

エディ・ジョシポヴィック

演:マイケル・ドレイヤー

マリウスの弟。カードテクニックの腕を見込まれヴィンスの元で働いています。

オットー・バーンハート

演:ピーター・ゲレッティ

ピートの祖父。夫婦で保釈金立替事務所を経営。

オードリー・バーンハート

演:マーゴ・マーティンデイル

ピートの祖母。夫婦で保釈金立替事務所を経営。

ピート・マーフィー

演:イーサン・エンブリー

刑務所でマリウスと同室だった人物。バーンハート夫妻の孫。

ヴィンス

演:ブライアン・クランストン

ギャングのボス。ニューヨークで地下カジノを経営しています。

リチャード

演:ヴィクター・ウィリアムズ

ヴィンスの手下。エディの見張り役。

テート

演:マックス・ダーウィン

ヴィンスの手下

フランク・ウィンズロー

演:マイケル・オキーフ

ヴィンスの息のかかった刑事。マリウスに右目を怪我させられたことを恨んでおり、執拗に追いかけます。

ジェームズ・バグウェル

演:マルコム・ジャマル・ワーナー

「ミスターサクセス(成功請負人)」を自称するマリウスの保護観察官。時間厳守。

「鷲と薄汚い鳥、どっちになりたい?」

ジョゼフ・リー

演:C・S・リー

マリウスの昔の詐欺仲間。写真店主

マージョリー

演:アリソン・ライト

マリウスの昔の詐欺仲間。古書店主

チャーリー

演:ウェイン・デュヴァル

マリウスの昔の詐欺仲間。3年前の事件で亡くなります。

カロリーナ

演:カロリーナ・ヴィドラ

マリウスの昔の詐欺仲間。現在はヴィンスの愛人になっています。

「漫画って、変態っぽい日本の大人ばかりが読む日本のコミックのこと?」

ケイティ・ボイド

演:ヴァージニア・クール

マリウスの昔の詐欺仲間。
マリウスは出所後、親戚のケイティの家に居候しているということになっています。

ブレンドン・ボイド

演:ブラッド・ウィリアム・ヘンケ

ケイティの夫

ポーター

演:ベン・ヴェリーン

マリウスの恩師で詐欺仲間

AJ

演:ジェシー・レナット

マリウスの昔の詐欺仲間

ランス・ロード

演:ジェイコブ・ピッツ

ジュリアの前夫。弁護士

サム

演:ジェイ・O・サンダース

バーンハート保釈金立替事務所の元従業員。現在はライバル事務所ANBに勤務

ショーン

演:トビアス・シーガル

ライバル会社ANBの所長

シャノン

演:ジャスティン・コットソナス

ショーンの妻。テイラーの愛人

マッカージー

演:ペイ・ヴァダット

ヴィンスのカジノの客。IT産業でもうけている金持ち。

ワリ

演:リネ・イフラ

マッカージーの護衛。実はFBI捜査官。

チェイトン・ドッカリー

演:チャスク・スペンサー

保釈中の被告人

ジーナ

演:ジャスミン・カーマイケル

若い詐欺師の卵

ギャビン

演:ロリー・カルキン

若い詐欺師の卵

スニーキー・ピート シーズン1を見る

スニーキー・ピートはAmazonプライムのオリジナル作品です。Amazonで視聴できます。

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