レ・ミゼラブル NHK海外ドラマのあらすじ 登場人物を紹介

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写真出典:IMDb

NHK総合で放映されているBBCドラマ「レ・ミゼラブル」を紹介します。何度も舞台や映画になるような有名な作品です。そのため名前は聞いたことがあるのですが、主人公ジャン・バルジャンがパンを盗んで投獄されるということしか知りません。そもそもどんな話なのか。見てみました。NHKだし。
ポスターなんかで見る少女が誰なのかも知らないのですが、ようやくわかりそうです。

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概要

原題:Les miserables
制作:英BBC
放映年:2018年
各話約60分 全6話
(国内版は1話約45分、全8話になっています)

仏作家ヴィクトル・ユーゴーの小説を原作とし、何度も舞台化、映像化されている作品です。

英国では2018年に放映されましたが、国内では2019年9月にAXNミステリーチャンネルで放映され、2020年3月に地上波NHK総合での放映がはじまりました。

本作はミュージカルになっていない点や、これまであまり語られなかった、コゼットが生まれる前のファンテーヌが描かれている点などが特徴らしいので、従来の作品を知っている方も新鮮な気持ちで見ることができそうです。

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全体のあらすじ

ナポレオンによる革命戦争が終わろうとしているころのフランス。

貧困な生活から1本のパンを盗んだために投獄された主人公ジャン・バルジャンは、19年の刑期を終えて出所します。しかし元囚人であるバルジャンは先々で冷遇されていました。彼が人間不信と憎悪の塊になっていく中、ミリエル司教の温情に触れ、心を入れ替えて誠実な人間として生きていくことを誓います。

一方、パリの工房で働いているファンティーヌは、裕福なフィーリックスと出会い恋に落ちます。娘コゼットを授かりますが、フィーリックスが突然実家に帰ってしまいシングルマザーに。身寄りはなく、生活が困窮を極める中、バルジャンと出会います。

第1話 あらすじ

1815年フランス。ワーテルローの戦いのあと、戦場で金品を漁っていたテナルディエは、偶然、ポンメルシー大佐の命を救いました。

「ワーテルローの戦い」は、皇帝ナポレオン率いる仏国と、英国やオランダ、プロイセンなどによる連合軍との間で行われた戦いです。仏国は破れ、ナポレオンはセントヘレナ島へ流刑されることになります。

お針子としてパリで働くファンテーヌは、パリに留学中の学生フィーリックスと出会って恋仲になります。

パンを盗んで投獄されていたジャン・バルジャンは、19年の刑期を終えて出所しますが、人々の対応は冷たく、元囚人として差別されていました。宿にも泊めてもらえないジャンは、見かねた女性からミリエル司教を紹介され、教会の扉を叩きます。

第1話なので誰が誰なのかぜんぜんわかりません。ただ司教の寝室に忍び込んだ主人公ジャン・バルジャンが、何かを手に取った場面で終わりました。何が起こるのか非常に気になります。

2020年3月15日放送

第2話 あらすじ

ジャン・バルジャンは教会で暖かくもてなされますが、銀食器を盗んで逃げ去りました。すぐに憲兵に捕まって連れてこられると、ミリエル司教はバルジャンをかばい、誠実に生きるように諭して解放します。

その後、放浪するバルジャンは、少年プティ・ジェルベが持っていた40スー(2フラン)硬貨を奪い取ります。しかしミリエル司教の言葉を思い出し、後悔してジェルベに硬貨を返そうとしますが、少年の姿はすでにありませんでした。

40スー(2フラン)というのが、今でいうといくらぐらいなのかちょっと調べてみたのですが、どうやら2000円ぐらいのようです。

一方、ファンテーヌは恋人フィーリックスが突然実家へ帰ってしまい、娘コゼットとともに残されます。

そして4年後。

マドレーヌと名を変えて生活していたジャン・バルジャンは、人望を集めてモントルイユの市長に就任します。そんなとき、宿屋を経営するテナルディエ夫妻にコゼットを預けたファンテーヌが、バルジャンの経営する工場に仕事を求めてやってきます。ファンテーヌはコゼットのために働いて仕送りしますが、テナルディエ夫妻は何かと金銭を要求し、ファンテーヌの生活は困窮していきます。

4年経ったらバルジャンは人々から信頼される人物になっていました。原作ではそれまでの経緯ももう少し詳しく描かれているのかもしれませんが、やや唐突な気がします。

あるとき、トゥーロン徒刑場で看守だったジャベールが警部となってモントルイユに赴任してきました。ジャベールは、マドレーヌ市長の言動から彼が元囚人のジャン・バルジャンではないかと疑いはじめます。そうだとしたら、ジャベールは、少年ジェルベから金銭を盗んだジャン・バルジャンを見逃すことはできません。

バルジャンの工場では、ファンテーヌに子どもがいることがわかります。ファンテーヌは、不採用になることを恐れて子どものことを隠していたのですが、嘘を付いていたことを許せないバルジャンは、彼女を解雇するのでした。

ジャン・バルジャンことマドレーヌのもとで働くことになったファンテーヌですが、早速解雇されました。展開早いですね。もう少しじっくり話を進めて欲しい気もします。

2020年3月22日放送

第3話 あらすじ

ポンメルシー大佐は瀕死の状態にありました。義父ジルノルマンに育てられている息子マリウスとの面会を許されると、恩人であるテナルディエのことを忘れないように遺言を残して亡くなります。

一方、マドレーヌ市長(ジャン・バルジャン)の工場を解雇されたファンテーヌは、テナルディエ夫妻から娘コゼットのためとして、多額の養育費を頻繁に要求されていました。髪や歯、自分の身体まで売ってお金を稼ぎますが、苦しい生活を続けているうちに身体をこわします。
あるとき客とトラブルを起こし、ジャベール警部率いる憲兵に連行されそうになると、騒ぎを聞きつけてマドレーヌ市長が現れました。

髪も歯もなく、やつれているファンテーヌを見たマドレーヌは、原因は自分にあると責任を感じ、彼女を引き取って介抱します。そしてコゼットを呼び寄せることを約束します。

その後ジャベール警部がやってくると、ジャン・バルジャンが逮捕され、ジェルベ少年の硬貨を盗んだ罪で裁判が行われるといいます。ジャン・バルジャンとは自分のことなのに、逮捕されたとはどういうことでしょうか。コゼットを迎えに行くか、それとも裁判を確認しに行くか。選択を迫られたマドレーヌは、女工場長にコゼットを迎えに行くように命じると、裁判の傍聴に向かいます。

裁判での被告人は案の定、偽物でした。えん罪による裁判を見過ごすことができないマドレーヌは、自分が本物のジャン・バルジャンであることを明かします。
バルジャンはその場で逮捕され、ジャベール警部によって連行されますが、途中、女工場長に遭遇しました。コゼットのことを尋ねると、女工場長はコゼットを迎えに行っていませんでした。バルジャンはジャベール警部の制止を振り切ってファンテーヌの元に駆けつけますが、ファンテーヌはコゼットに会えないまま息を引き取ります。

バルジャンは再び徒刑場に投獄され、その頃テナルディエの宿に預けられているコゼットは、ファンテーヌからの仕送りが止まり、夫妻から奴隷のような待遇を受けていました。

再び収監されたジャン・バルジャン。これからどうなるのか目が離せませんが、翌日から学校や仕事が始まる日曜の夜に見るにはなかなか重い内容です。
英国の放送では全6回だったものを、日本では8回に分けて放映されています。英国版ではどの場面で終わるのか気になります。

2020年3月29日放送

第4話 あらすじ

モンフェルメイユにある、テナルディエ夫妻が経営する宿屋では、ファンテーヌの遺児・コゼットが重労働を課せられ、奴隷のような生活を送っていました。クリスマスの夜、ジャン・バルジャンが現れると、テナルディエの要求する1500フランという大金を払ってコゼットを引き取ります。

ジャン・バルジャンは前回、投獄されましたが、脱獄したようです。今回いきなり出てきたので経緯がよくわかりませんでした。
バルジャンは1500フランでコゼットを引き取りました。バルジャンは第1話で少年プティ・ジェルベから40スー(2フラン)硬貨を奪いましたが、これが2000円ぐらいらしいので、1500フランはおよそ150万円といったところでしょうか。

テナルディエはさらに金銭を要求するため、バルジャンとコゼットのあとを追って脅迫しますが、バルジャンに撃退されます。

その後、バルジャンとコゼットはパリのアパートを借りて暮らしはじめ、コゼットはバルジャンを実の父親のように慕い始めます。

そんなとき、パリ市警のジャベール警部のもとには、モンフェルメイユで起きた女児誘拐事件が報告されます。テナルディエはコゼットを高額で売りつけましたが、バルジャンに撃退されたことを逆恨みし、誘拐されたと届け出たのです。

ジャベールはパリ市警に異動し、署長なのか部長なのかわかりませんが偉くなったみたいです。

「モンフェルメイユ」「子ども」という言葉に思い当たりのあるジャベールは、テナルディエの宿を捜査し、誘拐された子どもというのがファンテーヌの娘であることを確信します。そして徒刑場に異変がなかったか調べさせると、ジャン・バルジャンが脱獄していたことがわかりました。バルジャンは脱獄時に海に落ちて亡くなったと記録されていましたが、遺体は見つかっていません。ジャベールは、バルジャンの人相書きをパリ市中に貼り出します。

テナルディエの宿があるのはモンフェルメイユ。バルジャンが市長をやっていたのはモントルイユ。どちらもパリ郊外の都市らしいですが、名前が似ていてややこしいです。

さらにジャベールは、コゼットの誘拐がテナルディエの虚偽であると察知していました。夫妻はコゼットを売ったに違いありません。債務の不履行を理由に財産を差し押さえます。

1500フランもの大金を得たにも関わらず債務不履行を出すテナルディエ夫妻には呆れるばかりです。一方でジャベールの勘の鋭さと実行力が際立ちます。

バルジャンとコゼットが住むアパートの管理人は、素性の知れない二人を不審に思っていました。人相書きを見ると警察に通報します。

警察がアパートに迫り、バルジャンとコゼットは脱出します。しかし街はすでに封鎖されていました。警察の追跡をかいくぐって修道院へ逃げ込みますが、ジャベールが足跡を追ってやってきます。女修道院長は、修道女からバルジャンが信用できる人物であることを聞きます。修道女は、かつてファンテーヌの看病に当たっていた女性でした。女修道院長はバルジャンをかくまい、ジャベールを追い返します。そしてバルジャンには庭師として住み込みで働くことを許可します。

3月まで、2012年に公開された映画版がAmazonプライム会員特典となっていました。ドラマの放映が全話終わってから見てみようと思っていたのですが、4月に入ったら有料に変更されてしまいました。

2020年4月5日放送

第5話 あらすじ

長い年月が過ぎました。修道院でジャン・バルジャンとともに暮らしていたコゼットは、若く美しい女性に成長すると、外の世界での生活に憧れを抱くようになりました。バルジャンはコゼットともに修道院を出ると、新しい生活をはじめます。

いっきに年月が経ちました。コゼットやバルジャンの修道院での生活をもう少し見せてくれるのかと思っていました。
ジャン・バルジャンはどれだけお金を隠し持っているのか。そしてコゼットに甘すぎるように思えます。

一方、マリウス・ポンメルシーは勉学に励む好青年に成長します。教会で知り合った老人マブーフから、父が立派な軍人であったという真実を聞くと、王党派である祖父ジルノルマンのもとを飛び出し、革命派の仲間たちと付き合いはじめました。そしてコゼットと公園で出会い、二人はお互いを意識しはじめます。

第1話は1815年のワーテルローの戦いからはじまりました。どのくらいの年月が過ぎたのかわかりませんが、ワーテルローの戦いでナポレオンが失脚したあとのフランスは、ブルボン王朝が復活し、民主主義を進めようとする革命派と、もともとの王国を支持する王党派が対立していました。1830年の7月革命でブルボン王朝が再び倒されるまで混乱は続きます。

あるとき、ジャン・バルジャンはみすぼらしい身なりをした娘から慈悲を乞われました。彼女は羽振りの良さそうな紳士であるバルジャンを見かけ、金銭をだまし取ろうと以前から目を付けていたのです。そうとは知らないバルジャンは、彼女の家族が待つアパートの一室にコゼットとともに向かいます。

そこには、ジョンドレットと名を変えたテナルディエが住んでいました。娘はテナルディエの娘エポニーヌだったのです。テナルディエは、エポニーヌの連れてきた紳士がジャン・バルジャンだと気づくと、口止め料をねだります。バルジャンは指名手配犯だからです。バルジャンも相手がテナルディエだと気付きましたが、手切れ金を用意することにします。

このとき、テナルディエの部屋の隣室にはマリウスが住んでいました。アパートの壁は薄く、所々破損しているため、隣で起きている騒動はすべて聞こえます。テナルディエがバルジャンを襲う計画を立てていることがわかると、マリウスは警察のジャベール警部に相談します。

2020年4月12日放送

第6話 あらすじ

ジャン・バルジャンがお金を持ってやってくると、テナルディエは仲間たちとバルジャンを襲います。隣の部屋で様子をうかがっていたマリウスは、隣に住んでいる男が父の恩人であるテナルディエであることを知ります。しかしジャベール警部から預かっていた銃で空砲を撃って合図すると、外で待機していた警官たちがなだれ込みました。ジャン・バルジャンはいち早く逃げ去り、テナルディエたちは逮捕されます。

ジャベールはテナルディエの娘たちを釈放しましたが、テナルディエ夫妻の徒刑場送りを命じます。しかしテナルディエは仲間の手引きで脱獄。ジャン・バルジャンの家を探し出して襲撃しようとしましたが、娘のエポニーヌに阻止されました。

一方、マリウスはエポニーヌのおかげでコゼットの家がわかりました。コゼットと再会すると、結婚の許しを得るために実家に戻ります。しかし祖父ジルノルマンと再び仲たがいしてしまいます。

テナルディエはジャン・バルジャンへの報復を忘れません。改めて襲撃計画を立てます。ジャン・バルジャンはエポニーヌからテナルディエの襲撃計画を聞かされ、コゼットを連れて引っ越します。

そのころパリでは、王政に反対する市民たちによる暴動が起きていました(六月暴動)。

六月暴動について

ナポレオンが失脚したのちブルボン朝が復活しますが、1830年の七月革命で国王シャルル10世が退位します。市民たちはそのまま王政の廃止を要求しますが、結局はオルレアン公ルイ・フィリップが国王に即位してしまいます(七月王政)。

1832年春。コレラが流行し、王政の支柱であったペリエ首相とナポレオン傘下のラマルク将軍が亡くなります。ペリエ首相は国葬が行われましたが、国民に人気のあったラマルク将軍の葬儀は質素なものでした。これを契機に、王政に不満を抱く市民たちがバリケードを作って抗議運動を起こします。これが「六月暴動」です。

2020年4月19日放送

第7話 あらすじ

パリでは暴動が起きています。ジャベール警部は、ジャン・バルジャンが暴動に加わっていると考え、アンジョルラスたちのバリケードに潜り込みます。しかし警察官であることが露見し、捕らわれてしまいました。

マリウスはコゼットを訪ねますが、ジャン・バルジャンとともに引っ越したあとでした。コゼットに振られたと思い込んだマリウスは、自暴自棄になって暴動に参加します。

市民と軍との戦いが激しくなる中、マリウスは命を落としそうになりますが、エポニーヌが犠牲となって助かります。エポニーヌは、自分の想いを伝えると、密かに盗んでいたコゼットからの手紙を渡して息を引き取りました。手紙には転居先の住所が書かれていました。

マリウスは、返事を書いてガブローシュに届けさせます。しかし手紙を受け取ったのはジャン・バルジャンでした。マリウスの存在を知ったバルジャンはバリケードに向かいます。

バリケードにやってきたバルジャンは、市民たちが自由のために必死に戦う姿を目にすると、自然と協力していました。そしてマリウスを見つけますが、自分の身をなげうって運動に参加する姿に感銘を受けます。

市民たちは次第に追い詰められ、アンジョルラスやクールフェラックといった学生、ガブローシュのような子どもまで命を落としていきます。そして捕らわれているジャベールを見つけたバルジャンは、彼を解放。傷ついたマリウスを背負って下水路へと脱出します。

自分のことを憎み、執拗に追い続けてくるジャベールを逃がすジャン・バルジャン。自分だったらできるだろうかと考えました。

2020年4月26日放送

第8話 あらすじ

瀕死のマリウスを背負ったジャン・バルジャンは、出口を探して下水路をさまよっていました。そこへ、警察に追われ、下水路を住処としていたテナルディエが現れます。テナルディエは、バルジャンがマリウスを運んでいる姿を見ると、バルジャンは彼を殺してお金を盗んだと勘違いし、バルジャンから金をせびり取りました。そして代わりに下水路の出口を教えます。

バルジャンが外に出ると、テナルディエを探していたジャベール警部がちょうどやってきて、バルジャンは捕まってしまいます。連行中、ジャベールはバルジャンの頼みを聞き、マリウスをジルノルマンのもとに届けると、バルジャンの家に立ち寄りました。バルジャンが就寝中のコゼットを一目見て外に出ると、ジャベールの姿はありません。バルジャンは解放されたのです。

警察署に戻ってきたジャベールは、ジャン・バルジャンのことを考えます。バルジャンは、執拗にバルジャンのことを追い続けていたジャベールを助けました。また、バルジャンのもとからコゼットを奪い取ろうとするマリウスを助けました。

これまでジャベールがやってきたことはなんだったのか。ジャベールは自問します。バルジャンを勝手に釈放した責任を取って辞表を提出すると、川に身を投げます。

瀕死だったマリウスは、意識を取り戻します。そしてコゼットとの結婚を祖父ジルノルマンに許されます。二人の結婚が決まると、バルジャンはマリウスに自分がもと囚人であることを明かし、コゼットには秘密にするように願いました。そして結婚の仕度金として65万フランという大金を二人のために用意します。

第1話でバルジャンが少年から盗んだお金が40スー(2フラン)でおよそ2000円らしいと書きました。だとすると、65万フランは6億5000万円ぐらいでしょうか。

コゼットとマリウスが結婚し、二人が新婚旅行から戻ってくると、テナルディエが待っていました。テナルディエは、バルジャンがもと囚人であることを明かすと、最近も下水路で人を殺し、強盗していたことを理由にマリウスを脅迫します。このときまで、マリウスは自分を助けてくれた人物が誰なのか知りませんでした。しかしテナルディエとの会話から、それがジャン・バルジャンだったことがわかります。バルジャンは、テナルディエがいうような極悪人ではないのです。コゼットもバルジャンの正体を聞いて驚きますが、マリウスを助けたのがバルジャンと知って胸をなで下ろします。マリウスは、警察に通報すると脅してテナルディエを追い払います。しかしテナルディエを亡き父の恩人と信じているため、再起するための資金を渡しました。

その後、コゼットとマリウスがバルジャンを訪ねると、姿がありません。コゼットには思い当たる場所がありました。かつてバルジャンが世話になった教会を訪ねると、バルジャンを見つけます。バルジャンはコゼットにもと囚人であることを知られることを恐れていましたが、コゼットは知ってしまいました。しかしバルジャンを罪を償うための行為を重ねてきました。コゼットは、バルジャン愛していることを告げます。バルジャンは、はじめて自分が他人に愛されていることを知りますが、もう高齢となっていました。コゼットとマリウスに見守られて静かに息を引き取ります。

罪の意識に悩まされてきたジャン・バルジャンですが、最後は愛されて亡くなりました。それなりにハッピーエンドかと思ったのですが、孤児と思われる子どもが二人、物乞いしているシーンで終わっていきます。誰かが救いの手を差し伸べるのかと見ていましたが、みな目の前を通り過ぎるだけです。テナルディエも生きてます。なかなか皮肉なエンディングです。

2020年5月3日放送

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登場人物

ジャン・バルジャン

演:ドミニク・ウェスト
貧しい生活から1本のパンを盗んだため、19年間投獄されていました。出所後も人々から冷遇され、人間不信に陥りますが、ミリエル司教に出会ったことで心を入れ替えます。しかし、貧しい少年の持ち金を盗んだことがあり、ジャベール警部から追われます。名前を変えて暮らしていく中、ファンテーヌに出会い、彼女の娘コゼットを引き取ると実の娘のように愛します。

ミリエル司教

演:デレク・ジャコビ
出所してきたジャン・バルジャンを教会に泊めてもてなします。バルジャンが教会の銀食器を盗んで逮捕されると、「私が持たせたものだ」といって釈放させます。人間不信に陥っていたジャンは、司教の考えと行動に大きな感銘を受けます。

ジャベール警部

演:デヴィッド・オイェロウォ
トゥーロンにある徒刑場(徒刑とは、重犯罪者を孤島などに送って労役させるものです)の看守を経て刑事に。「犯罪は絶対悪」という信念のもと、ジャン・バルジャンを追い続けます。

ファンテーヌ

演:リリー・コリンズ
孤児だった彼女は、パリの工房でお針子として働いているとき、裕福な学生フィーリックスと恋愛関係になり、娘コゼットを未婚のまま出産。フィーリックスが突然故郷へ帰ってしまったため、テナルディエに娘を預けて働きに出ますが、給金はテナルディエに詐取され、生活は困窮します。

コゼット

演:エリー・バンバー
ファンテーヌとフィーリックスの娘。幼いとき、母ファンテーヌはコゼットをテナルディエに預けて働きに出たため、母親のことをほとんど覚えていません。テナルディエのもとで不遇な生活を送っていたところをジャン・バルジャンと出会います。

フィーリックス

演:ジョニー・フリン
パリに留学している金持ちの学生。ファンテーヌと恋に落ちますが、親に呼び戻されます。

ポンメルシー大佐

演:ヘンリー・ロイド・ヒューズ
ワーテルローの戦いで重傷を負ったところをテナルディエに救われ、彼を命の恩人と思っています。同じころ妻を失い、義父ジルノルマンからは息子マリウスと会うことも禁じられます。

ジルノルマン

演:デビッド・ブラッドリー
マリウスの祖父。王党派(仏革命で倒されたブルボン王朝の支持者)なため、ブルボン王家を倒して皇帝になったナポレオンを憎み、彼のもとで軍人となった婿ポンメルシー大佐を嫌っています。

演じるデビッド・ブラッドリー氏は映画「ハリー・ポッター」などにも出演されていますが、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」ウォルダー・フレイの印象が強烈です。

マリウス

演:ジョシュ・オコナー
ポンメルシー大佐の息子。祖父のジルノルマンに育てられ、保守的思想をたたき込まれますが、家を出てアパート暮らしをはじめると、成長したコゼットと出会います。

テナルディエ

演:アディール・アクタル
パリ郊外のモンフェルメイユで宿屋を営む、強欲な男。ワーテルローの戦いでは軍曹として従軍したと自称しますが、実際は戦場で金品を漁っていました。そのときの利益で宿屋を開きます。しかし宿屋の経営は行き詰まり、ファンテーヌから預かったコゼットをただで働かせると、養育費や治療費をファンテーヌに請求します。

テナルディエ夫人

演:オリヴィア・コールマン
テナルディエの妻。夫同様、お金のことしか考えていません。自分の娘エポニーヌを溺愛しますが、コゼットを虐待します。

エポニーヌ

演:エリン・ケリーマン
テナルディエ夫婦の娘。一家が破産し、パリのアパートに引っ越すと、隣室のマリウスに恋心を抱きます。

ガブローシュ

演:リース・イエーツ
テナルディエ夫婦の息子。両親から放棄されて育ちます。

アンジョルラス

演:ジョセフ・クイン
マリウスの友人で、学生たちの革命グループ「ABC友の会」を創設。ラマルク将軍の葬儀を機に六月暴動を起こし、バリケードを築いて政府に抵抗します。

その他

修道院長(ジョージー・グレン)・・・ジャン・バルジャンとコゼットをかくまいます。

シンプリス(ナタリー・シンプソン)・・・修道女

クールフェラック(アーチー・マデクウェ)・・・マリウスの友人で「ABC友の会」のメンバー。

グランテール(ターロック・コンヴェリー)・・・マリウスの友人で「ABC友の会」のメンバー。

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原作を読む

ヴィクトル・ユーゴー執筆の原作は、1862年に発表され、以来、フランス文学の代表作のひとつとして世界的に読まれています。
日本では、1900年代はじめに「ああ、無情」のタイトルで翻訳され、ヴィクトル・ユーゴーの名前が知られることになりました。

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