華北を統一した曹操は、天下統一に向け、荊州の攻略に乗り出します。しかし赤壁で劉備と孫権の軍に大敗すると、地盤の強化に努め始めました。
曹操が漢王朝への対応を決めかねる中、郭嘉が曹節に与えていた袋の存在がわかり、劉平が本物の献帝ではないことが判明します。
いよいよ佳境に入ってきた中国ドラマ「三国志 Secret of Three Kingdoms(原題:三国機密之潜龍在淵)」。第46話-第50話を紹介します。
第46話「窮地に立つ忠臣」
曹操が劉平の正体を知ったため、先帝の遺臣たちが進めてきた漢王朝の復権計画は暗礁に乗り上げました。
このままでは曹操が劉平の素性を公表し、偽帝とする可能性があります。伏寿は荀彧を呼び出すと、先帝の詔を見せました。そして、遺臣たちが先帝の意思に従って曹操を打ち倒す計画を進めてきたこと、劉平は先帝・劉協の双子の弟であり、先帝の意思によって正式に帝位を引き継いだことを明かします。
荀彧は劉平が正当な帝位継承者であることを認めました。しかし民衆が劉平の正当性を認めたとしても、劉平と先帝の皇后である伏寿の関係をどのように思うでしょうか。荀彧が懸念すると、伏寿は自ら命を絶つと言い出します。
そのとき2人の話を密かに聞いていた劉平が現れると、帝位を曹操に譲ると言い出しました。伏寿が無意味だと言って反対すると、劉平は戦乱の世が終わって平安が訪れると返します。
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第47話「曲水の宴」
楊彪が職を辞して故郷に戻ることになり、宮臣たちを招いて別れの会「曲水の宴」が開かれることになりました。流水の上に酒盃を浮かべ、水の流れにまかせて酒盃が回ってきた人は歌を詠むという催しです。宴には曹操も招かれていました。
宴に現れた曹操を唐瑛を使って暗殺する。それが楊彪の計画でした。
そしていよいよ曲水の宴が開かれます。しかし計画を知った劉平がやってくると、楊彪の計画を牽制します。伏寿は唐瑛を宮中に招くと、外出しないように見張りました。
曹操はただならぬ雰囲気を察し、劉平や楊彪、荀彧、満寵、曹丕たちが緊張する中宴は進みます。曹操に酒盃が回ってくると、曹操は自分の偉業を称える歌を詠みました。漢の廷臣たちが嫌悪感を示す中、宴は終了。曹操が帰ろうとすると覆面をした刺客が現れます。
曹丕が刺客を撃退しますが、曹丕自身も怪我を追って倒れます。そして刺客が宮中に逃げ込んだという報告を受けた曹仁は、兵を率いて宮殿に乗り込みました。
第48話「唐瑛の最期」
武装した曹仁が守衛や宦官たちの制止を振り切って宮中にやってくると、曹操を狙った刺客は唐瑛と決め付け、彼女の引き渡しを要求しました。伏寿は曹仁の横暴を咎め、引き返すように命じます。しかし曹仁が応じないでいると、唐瑛が現れました。
曹仁は唐瑛の衣服を切り裂いて肌を確かめます。しかし刺客が曹丕との戦いで負ったはずの傷はありません。曹操を襲った刺客は唐瑛ではありませんでした。しかし大勢の前で辱められた唐瑛は自害。宮中に武装して侵入し、王妃を侮辱して死に追いやった曹仁は逮捕されます。
このとき隠れて様子を見ていた徐福は、唐瑛の死に手を合わせます。曹操を襲った刺客は、唐瑛に命じられた徐福でした。曹操たちに刺客は唐瑛と思わせ、冤罪を着せられた唐瑛が自害することで曹操の信用をなくすという唐瑛の計画だったのです。
その後曹操は曹丕の証言から刺客が男だったことを知りました。劉平は司馬懿を解放させますが、司馬懿は唐瑛の死を嘆きます。そして劉平の優しさが唐瑛の死を招いたといって責めると、劉平と決別します。
第49話「伏完の企て」
曹操は献帝・劉平の素性を隠していた司馬家を滅ぼそうとしています。一方で曹仁は罪を問われていましたが、劉平は曹仁の罪を減じ、司馬家を救いました。さらに曹操を魏公に任じ、新たな領地として鄴を与えます。
劉平としては、曹操が許都を離れることで曹操の管理下から抜け出すことができると考えていました。しかし魏公となった曹操はより強大な権力を持つことになります。孔融や伏完は激しく抗議しますが、劉平は決定を取り下げません。
楊彪の計画も失敗し、追い詰められた伏完は独自に曹操の暗殺を計画します。事態を知った伏寿が中止を説得しますが、伏完の気持ちは変わりません。
一方で伏完の計画は司馬懿に気づかれていました。
そして暗殺計画の実行前夜。計画の参加者の名簿を手に入れた曹丕は、曹操に報告しようとします。しかし司馬懿は、すでに楊修に知らせたと言います。
楊修は伏完の計画を司馬懿から聞かされ、曹植に知らせました。楊修は曹丕を支援する司馬懿に対抗し、曹植を支持しています。曹植は後継者が兄・曹丕に移ったため自暴自棄になっていましたが、暗殺計画を未然に防ぐことができれば復権の可能性があります。
しかし計画を知らされた曹植は急いで宮中に向かい、劉平と伏寿に伏完の危機を知らせます。
曹植が計画を食い止めず、劉平に知らせに行くことは司馬懿の予想通りでした。
その頃、満寵は暗殺計画の参加者たちが集まっているところを襲撃し、全滅させます。最後の1人は花火を打ち上げ、計画が失敗したことを知らせました。
劉平と伏寿が急いで伏完の館に向かうと、司馬懿が待っていました。そして自害した伏完の姿があります。司馬懿は徒労に終わった計画を指摘し、劉平は司馬懿の変わりように驚愕します。
その後、曹操は劉平に味方した曹植に失望し、馬で宮中に駆けつけたことを理由に罰しました。その様子を見ている曹丕は笑みを浮かべます。
第50話「潜龍観の仕掛け」
曹操は暗殺を計画した伏完の娘である伏寿の引き渡しを要求してきました。処刑するつもりです。しかし劉平が許すはずはありません。曹操は、劉平が孫権や劉備に助けを求めたとしても新たな傀儡になるだけだと言い放ちます。
劉平が司馬懿を頼ると、司馬懿は自分のやり方で乱世を渡っていくと言って冷たく突き放しました。一方で、伏寿を救いたければ崔琰の計画を見過ごすように助言します。
崔琰は潜龍観(せんりゅうかん)で儒学者の集まりを開く予定でした。潜龍観には細工がしてあり、崔琰は多数の儒学者を道連れに自害するつもりです。曹操の政策に反対する儒学者たちが一度に亡くなれば、民衆は曹操が仕組んだ罠だと思うはずです。そして曹操は人々の信用を失うでしょう。
劉平が崔琰の計画を見過ごせば、計画が成功し、曹操は民衆からの信用を失います。曹操は失脚し、伏寿を救うことができるはずです。しかし崔琰や儒学者たちは命を落とします。
劉平が崔琰の計画を止めれば、計画は失敗しますが崔琰や儒学者の命は助かります。しかし曹操の要求に従って伏寿を曹操に渡すことになります。
司馬懿は、劉平がどちらを選択するのか見守ります。
そして潜龍観で儒学者の集まりが開かれると、劉平が現れました。崔琰は劉平を巻き込むことができず、計画を中止します。
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