射鵰英雄伝 レジェンド・オブ・ヒーロー 第1話-第5話

中国ドラマ
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Amazonで配信されている中国ドラマ「射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん) レジェンド・オブ・ヒーロー」を見始めました。

生まれる前から戦うことを宿命づけられた二人の青年、郭靖(かく・せい)と楊康(よう・こう)。そこに武術の秘伝書をめぐる武芸家たちが絡んできて死闘を繰り広げるといった話です。

ワイヤーアクションを駆使した武芸家たちの格闘シーンは、「ドラゴンボール」や「北斗の拳」を読んで育った世代には熱く突き刺さる作品ではないでしょうか。

なお、同作は何度か映像化されており、ここでは、2017年に放映されたテレビドラマ版の第1話から第5話を紹介します。

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射鵰英雄伝 概要


(画像出展:世界の歴史まっぷ

「射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)」は、中国の小説家・金庸による同名の武俠小説を原作としたテレビドラマです。「武侠小説」は中国で人気のあるジャンルで、武芸に長け、義を重んじる熱い男たちの戦いが描かれます。原作者の金庸は全世界に12億人のファンがいるといわれ、本作もテレビドラマとしては10回目の映像化作品だそうです。

英題:The Legend of the Condor Heroes
制作:中国
放映年:2017年
全52話
国内では、2018年1月からCS放送「チャンネルNECO」で放送されました。

12世紀はじめ、中国にあった宋国は、大陸東北部に興った金国に侵略され、北半分を失います。その後も金国との和平派と抗戦派が衝突し、和平派の人物が宰相の秦檜(しん・かい)、抗戦派の人物が将軍の岳飛(がく・ひ)でした。岳飛は民衆から絶大な人気がありましたが、えん罪によって処刑されます。のちに汚名は晴れ、現在では、岳飛は関羽と並ぶ英雄として中国で敬われているそうです。

宋国が金国に侵略されて数十年。非業の死を遂げた父の宿命を背負った主人公・郭靖(かく・せい)が、試練と死闘を乗り越えて英雄へと成長していく姿を軸に、宋国の武将・岳飛の残した兵法書「武穆遺書(ぶぼくいしょ/武穆は岳飛の諡)」と最強の武芸書「九陰真経(きゅういんしんきょう)」を巡って繰り広げられる武芸の達人たちの戦いが描かれます。

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第1話 あらすじ

宋国が金国に侵略され、北半分を失ってから数十年後。

諸国を回り、金人や宋国の裏切り者を討ち取っている道士・丘処機(きゅう・しょき)が牛家村を通り過ぎようとすると、郭嘯天(かく・しょうてん)と楊鉄心(よう・てっしん)に家に招かれます。岳飛(がく・ひ)将軍を尊敬し、命日に酒を交わしていた二人は、丘処機を名のある武芸者と見抜いて酒宴に招いたのです。
そこへ丘処機を探す金国の追っ手が現れますが、丘処機が撃退します。宋国の行く末を憂う男たちは意気投合。丘処機は郭嘯天と楊鉄心の求めに応じ、間もなく生まれてくる郭家の子に「靖(せい)」、楊家の子に「康(こう)」という名を授けました。

一方、楊鉄心の妻・包惜弱(ほう・せきじゃく)は、刺客のひとりが傷ついて納屋に隠れているところを見つけると、放っておくことができずに彼を介抱します。

しばらくして、宋国の官兵たちが謀反人の郭嘯天と楊鉄心を捕縛にやってきます。二人は嫌疑を否定しますが、官兵を率いる段天徳(だん・てんとく)は話を聞きません。郭嘯天と楊鉄心は、身重の妻たちを逃がすため奮戦しますが、多くの兵の前に命を落とします。

そして、郭嘯天(かく・しょうてん)の妻・李萍(り・へい)は段天徳(だん・てんとく)に連れ去られ、楊鉄心(よう・てっしん)の妻・包惜弱(ほう・せきじゃく)は一人の男に救われます。男は、以前、惜弱が介抱した刺客で、正体は金国の第六皇子・完顔洪烈(わんやん・こうれつ)でした。

その後ふたたび牛家村にやってきた丘処機(きゅう・しょき)は、郭嘯天と楊鉄心に悲劇が起きたことを知ると、官兵を脅迫し、上官である段天徳の名前と彼の居場所を聞き出します。

第2話 あらすじ

道士・丘処機(きゅう・しょき)が段天徳(だん・てんとく)を追って酔仙楼へやってくると、焦木大師(しょうぼくだいし)と江南七怪(こうなんしちかい)が待っていました。大師は、甥である段天徳から頼られ、江南七怪と呼ばれる七人の侠客に仲裁を依頼したのです。

丘処機は焦木大師が段天徳を匿っていると主張しますが、証拠はありません。丘処機と江南七怪たちは戦いはじめ、その隙に段天徳は李萍(り・へい)を連れて北へ逃亡してしまいます。武芸者たちの力量は互角で決着が付きません。しかし七怪の頭領・柯鎮悪(か・ちんあく)は諦めないため、丘処機は解決策を持ち出しました。行方不明となっている包惜弱(ほう・せきじゃく)と李萍を探し出し、生まれてくる包惜弱の子どもを丘処機が、李萍の子どもを七怪がそれぞれ鍛え上げ、彼らが18歳になったときに戦わせて決着を付けようというものです。柯鎮悪(か・ちんあく)は承諾します。

なかなかむちゃくちゃな展開です。だがそこがいい。

その後、金国の兵に連行されていく宋国の人々の中に李萍(り・へい)の姿がありました。山中で彼らは盗賊に襲われ、混乱のさなか、李萍は郭靖(かく・せい)を産み落とします。

李萍はいつの間にか段天徳によって金国に売られたということなのでしょうか。よくわかりませんでした。原作では描かれているのかもしれません。

幾年かが過ぎ、蒙古の草原に、少年へと成長した郭靖と母親の李萍が暮らしていました。盗賊に襲撃されたあと、李萍と生まれたばかりの郭靖は、通りかかった蒙古の人たちに救われていました。

あるとき、郭靖はテムジン率いる蒙古兵に追われるジェベを匿います。ジェベは見つかってしまいますが、テムジンはジェベの弓の技量を認め、命は奪いませんでした。ジェベはテムジンに感謝し、忠誠を誓います。さらにテムジンは、勇気ある郭靖の行動を称え、母子を部族に迎え入れます。

第3話 あらすじ

6年の間、李萍(り・へい)と郭靖(かく・せい)を探し続けていた江南七怪は、蒙古の地でついに郭靖を見つけ出します。深夜、山に呼び出すと、そこは夫婦の武芸者・黒風双殺の修行場でした。七怪の首領・柯鎮悪(か・ちんあく)と黒風双殺には因縁がありました。柯鎮悪の視力を奪ったのは彼らだったのです。

江南七怪対黒風相殺の戦いが始まり、七怪は苦戦しますが、郭靖が持っていた小刀で黒風双殺の一人・陳玄風(ちん・げんぷう)を刺し殺すと、梅超風(ばい・ちょうふう)は夫の亡骸を抱えて退散します。

そして10年の歳月が過ぎます。郭靖は江南七怪に指導されて修行を続けていますが、愚鈍で武芸の才能がありません。しかしあるとき、白ワシが多数の黒ワシに襲われる場面に遭遇します。テムジンたちがあわれみながら見守る中、郭靖はジェベに教わった弓の才覚を見せ、見事黒ワシを撃ち落とします。

ドラマのタイトルにある「射鵰」の「鵰」はオオワシなど、肉食系の大型の鳥の総称だそうです。郭靖が黒ワシを射落とすシーンは、タイトルを象徴するできごとでした。
しかし展開が早いというか、唐突感がありますね。

第4話 あらすじ

郭靖(かく・せい)は全真教の道士・馬鈺(ば・ぎょく)に出会い、呼吸法や睡眠法などを密かに指導されると、自然と内功を身に付けます。郭靖のこの1年の修行の成果はめざましく、師匠である江南七怪たちは郭靖の成長に驚きます。

郭靖の母親・李萍はもう出てこないのでしょうか。

そんなとき、夫・陳玄風(ちん・げんぷう)の復讐を果たそうとする梅超風(ばい・ちょうふう)が現れます。彼女は修行を続け、より強力になっていました。馬鈺と江南七怪たちは全真教の全真七子を装い、目が見えない梅超風を欺きます。梅超風は、全真七子が相手では分が悪いと考え退散するのでした。

一方、テムジンの知勇を恐れる金国は、彼の義弟ジャムハセングンを扇動し、二人にテムジンを殺させようとしていました。しかし金国の陰謀を知った郭靖がテムジンに忠告したことで、彼らの奇襲計画は失敗します。

第5話 あらすじ

テムジンは婚姻と見せかけて娘コジンをセングンのもとへ贈ります。セングンが油断して酒宴を開いているところへテムジンは奇襲をかけ、勝利を収めます。
勢いに乗ったテムジンは勢力を拡大。チンギス・ハーンと名を改めると蒙古を統一しました。そして、功績のあった郭靖(かく・せい)とコジンの婚姻をまとめようとします。しかし郭靖の母・李萍(り・へい)が反対しました。

李萍が出てきました。ぜんぜん老けてなかったけど。

李萍の夫・郭嘯天(かく・しょうてん)と義兄弟の楊鉄心(よう・てっしん)は、道士・丘処機(きゅう・しょき)の立ち会いのもと、生まれてくる子どもがどちらも男だった場合は義兄弟に、どちらかが女だった場合は二人を結婚させると約束していました。そのため、楊鉄心の子どもの行方を捜したいといいます。
テムジンは李萍の申し出を受け入れ、郭靖を中原へ旅立たせます。

「中原」は、中国において古代から栄えていた黄河・中流域のことです。

江南七怪とともに張家口へやってきた郭靖は、物乞いの少年・黄蓉(こう・よう)と出会います。

張家口は北京の北に位置する都市で、万里の長城が残り、かつてはモンゴルなど遊牧民が支配する地域と、漢民族が支配する地域を結ぶ玄関口として栄えました。
ヒロインとなる黄蓉が登場しました。男装しているようですが、ちょっと無理があるような気もします。けど誰も気付きません。

次(第6話-第10話)

感想

これまでAmazonプライムで欧米のドラマを見てきましたが、比べると登場人物の感情表現が豊かというか、過剰気味です。重要人物の唐突な登場や都合のいい展開も気になるところですが、話はテンポよく進み、随所にアクションシーンが入るので飽きません。

アクションシーンはいわゆるワイヤーアクションで、漫画っぽいといえば許容できるかもしれませんが、どう見ても物理法則を無視した動きは思わず笑ってしまします。

格闘シーンは多いですが残酷な描写はありません。性的な場面もないので、子どもが長期休みの場合など、家族で揃って見るにはなかなかよいと思います。

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