写真出典:IMDb
Netflixオリジナルドラマ「アンブレラ・アカデミー」シーズン2全10話のうち、後半の第6話から第10話(シーズン2最終話)を紹介します。
「アンブレラ・アカデミー」は、世界の滅亡から人類を救おうとするヒーローたちの姿を描いたSFドラマです。
2019年に起きる世界崩壊を食い止めることができず、アカデミーの兄弟たちが逃げてきた世界は1963年米国テキサス州ダラスでした。
しかし1963年も第三次世界大戦が起きて世界が滅びることがわかり、兄弟たちは災難を止めるため、そしてもとの世界へ戻るため動きます。
シーズン2 第6話-第10話 あらすじ
ファイブがもとの世界2019年に戻るため奔走する一方で、第三次世界大戦の原因はヴァーニャの暴走であることがわかりました。
また、ハンドラーの養子ライラは、両親がファイブに暗殺されたと知り、復讐を試みます。
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第6話「軽食への招待」
ハンドラーから倉庫におびきだされたファイブは、ハンドラーから取り引きを持ちかけられます。それは、ファイブがコミッションの幹部を殺せば、アカデミーの兄弟たちを2019年の世界へ戻し、世界の崩壊も起こさせないというものでした。
そのころ、アリソンはレイモンドに自分の力を見せて正体を明かしました。レイモンドは彼女の力に関心を示しますが、自分もアリソンに操られていたのではないかと疑い出します。
クラウスはデイブの軍隊への入隊を辞めさせようとしますが、止めることはできませんでした。デイブの死が歴史どおりとなり、落ち込みます。
そんな中、兄弟たちにハーグリーブズ卿から食事会への招待状が届きます。
アカデミーの兄弟たちは招待に応じ、ハーグリーブズ卿に自分たちの正体と世界が滅びようとしている状況を説明しました。しかし兄弟たちの説明はちぐはぐで、卿も信じようとしないため話し合いになりません。進展のないまま食事会は終わります。
その後、ヴァーニャのもとにシシーが訪ねてきました。二人が車の中で想いを確かめ合うと、離れた場所からカールが様子を見ていました。
一方、スウェーデン人たちはオスカーを失い2人になってしまいました。ハンドラーからディエゴが犯人と知らされ、エリオットの電気店にやってきます。そしてエリオットがディエゴの居場所を知らないとわかると、彼を殺して立ち去ります。
ハーグリーブズ卿との会談が失敗に終わったファイブは、ハンドラーが泊まっているホテルを訪ねると、取り引きに応じます。
第7話「目には目を」
ファイブはハンドラーとの取り引きに応じました。指定された1982年にやってくると、コミッションの理事会に現れ、幹部たちを殺害。コミッションはハンドラーの支配下に置かれ、ハンドラーはライラに警備隊長の地位を与えます。
ファイブは1963年に戻ってくると、ハンドラーから2019年に戻るまでの時間を90分与えられます。しかし兄弟は揃っていません。
ルーサーがアリソンを迎えに行きますが、アリソンは2019年に戻ることを拒否しました。しかしここは彼らの本来の時間ではないといってルーサーがアリソンを説得すると、彼女は納得します。
アリソンがレイモンドと別れを惜しんでいると、スウェーデン人のオットーとアクセルが襲ってきました。アリソンは力を使ってアクセルを操り、オットーを倒します。アクセルは逃げ去り、アリソンには2019年に戻る時間が迫ります。しかし遺体を前に戸惑うレイモンドをそのままにしておくことはできませんでした。
ディエゴはクラウスを迎えに行きます。そしてクラウスが信者たちに別れを告げている間、エリオットを埋葬することにしました。そこへライラがやってくると、不意を突いてディエゴを気絶させ、ハンドラーのもとへ連れていきます。
ヴァーニャはシシーとの関係をカールに知られました。カールはヴァーニャを呼び出すと、家族の前から姿を消すように警告します。そんなときファイブがやってくると、急いで集まるように命じました。ヴァーニャはシシーとハーランを連れて行くことにしますが、シシーが書き置きを残したため、カールによって警察に通報されます。ヴァーニャとシシー、ハーランの乗った車は警察に止められ、ヴァーニャは力を使って警察を倒そうとしますが、不意を突かれて気絶します。
タイムワープの時間がやってきました。ルーサー、クラウス、ベンがやってきますが、アリソンとヴァーニャがいません。ファイブはタイムワープを諦めます。
第8話「7段階の症状」
警察に捕まったヴァーニャはFBIに引き渡され、拷問を受けていました。素性が不明で名前がロシア風、ロシア語を話せることからソ連のスパイと疑われたのです。薬物を投与され、電気ショックを受けるヴァーニャは、次第に記憶を取り戻していきます。
クラウスがアリソンの様子を確認しにやってくると、アリソンとレイモンドがオットーの遺体の始末に困っていました。
一方2019年に戻る手段を失ったファイブは、コミッションに在職時、1963年にケネディ大統領の暗殺に関わったことを思い出しました。そして直後に2019年へ飛び、やり方を間違えたため少年の身体になってしまったのです。
ファイブは、1963年に来ているはずの自分(老ファイブ)からカバンを奪い、2019年へ帰る計画を立てます。
ルーサーとともに老ファイブに接触すると、正しいやり方で移動しないと少年の身体になってしまうことを教えます。そして正しいやり方を教える代わりにカバンを譲って欲しいと取り引きを持ちかけました。悩んだ老ファイブは席を外すと、ルーサーを説得し、自分とルーサーが2019年に戻り、ヴァーニャを説得して世界の崩壊を食い止めようと持ちかけます。
ディエゴを連れ去ったライラは、彼を自分の部下に迎えると、新人研修の講義を受けさせます。しかしディエゴは講義を抜け出し、分析官のハーブを味方に付けると1963年11月22日に起こることを確認しました。本来、大統領が暗殺されるはずですが、映像にはFBIの建物が破壊される様子が写っています。そして、建物の破壊をソ連の工作と勘違いした米国によってソ連への報復がはじまり、第三次世界大戦へ発展する様子が写ります。
ディエゴはハーブとともにコミッションを脱出すると、アリソンとクラウスのもとに現れました。そして建物の破壊を防ぐためFBIの建物に向かいます。
第9話「743」
コミッションでは、逃げたディエゴをめぐってライラとハンドラーが口論していました。そのとき金魚となって生き残っていたコミッションの幹部AJは、指令書743号を確認するようにハーブに伝えます。ハーブが指令書を手に入れ、ライラに渡すと、それはライラの両親の殺害命令でした。ハンドラーは、命令を実行し、ライラの両親を暗殺したのはファイブだと教えます。
その後ハンドラーは、コミッションの職員たちに戦いの準備をはじめるように命じます。
そのころファイブは、ルーサーの挙動がおかしいことから老ファイブが自分のことを殺そうと考えていることに気付きました。ルーサーを説得し、老ファイブと戦いながらも結果的には彼を2019年に送ることに成功します。しかしもめている間に老ファイブが持ってたカバンを壊してしまい、2019年に戻る手段はなくなりました。
ディエゴ、アリソン、クラウスがFBIの建物にやってくると、ヴァーニャの力が暴走していました。止めようとしますが、彼女の力に吹き飛ばされて意識を失います。密かに同行していたベンはヴァーニャに憑依すると、彼女の心に働きかけました。ヴァーニャは落ち着きますが、ベンは本来いるべき世界へと旅立ちます。
FBIの建物破壊は避けられました。結果的に、本来の歴史どおりケネディ大統領は暗殺されます。
レジナルド・ハーグリーブズ卿は、マジェスティック12にやってくると、契約と違うといって怒り出しました。そして自分が宇宙人であることを明らかにすると、彼らを殺します。
一方、ヴァーニャの力に反応していたハーランには異変が起きていました。
第10話「何かの終わり」
アカデミーの兄弟は、第三次世界大戦を防ぎました。しかしケネディ大統領は暗殺され、兄弟はテロリストの仲間として指名手配されます。
そんな中、ハーランが力を発動させていることに気付いたヴァーニャは、兄弟たちとシシーの農場へ向かいます。ヴァーニャがハーランの命を救ったとき(シーズン2第4話)、何か力を与えてしまったようです。
ヴァーニャがハーランを落ち着かせようとしていると、ハンドラーがコミッションの部隊を引き連れて現れました。多勢に無勢。兄弟たちは苦戦していると、ヴァーニャがコミッションの部隊を全滅させます。
しかしライラがヴァーニャと同様の力を使って立ち向かってきました。彼女は兄弟の力をコピーすることができ、アカデミーの兄弟と同じ日に生まれた子どもだったのです。ライラは、両親を暗殺したファイブの命を狙ってきます。
かつてライラの両親を暗殺したのは確かにファイブでした。彼はハンドラーの命令を実行したのですが、命令書は偽造されたものでした。ハンドラーは、ライラを手に入れるために彼女の両親を暗殺させたことがわかります。
ディエゴがライラに事実を説明し、ライラがハンドラーのことを疑い始めると、ハンドラーが現れました。そして手に持っていた銃で兄弟たちを射殺します。
ライラは、両親の死についてハンドラーに確認します。そして自分のことを愛しているのかどうかを尋ねました。ハンドラーはライラを射殺します。
ハンドラーの銃に撃たれたファイブは瀕死ながらかろうじて生き残っていました。ハンドラーがとどめを刺そうとすると、スウェーデン人のアクセルが現れてハンドラーを射殺します。
ファイブは時間を移動してハンドラーが現れる前に戻ると、兄弟が射殺されるのを防ぎました。そしてアクセルが現れるとハンドラーを射殺します。ライラはどこかへ逃走しました。
ハーランはヴァーニャによって平静を取り戻しました。ハンドラーが亡くなり、コミッションはハーブが管理することになると、兄弟たちはコミッションのカバンを使って2019年に戻ることにします。
ヴァーニャはシシーとハーランを未来に誘いますが、2人は1963年に残ることにしました。アリソンはレイモンドに別れの手紙を残しました。スウェーデン人のアクセルは、クラウスが去ったあとのカルトに迎えられます。デイブは軍に入隊し、戦争へ向かいました。
ついに兄弟たちは2019年に戻ってきました。歴史は変わり、月の崩壊は起こっていません。彼らが平和を喜んでいると、ハーグリーブズ卿が現れます。卿が生きていることに兄弟が驚いていると、卿は立ち去るように命じました。そしてここがアンブレラアカデミーではなく、スパローアカデミーであることを宣言すると、ベンがほかのメンバーを率いて現れます。
(シーズン2 完)
登場人物
ルーサー
演:トム・ホッパー
ナンバーワン(1号)
怪力と強靭な肉体の持ち主。
長男ですが頭がちょっと弱い脳筋キャラ。でも天然っぽさが憎めません。
かつてハーグリーブズ卿の命令で月に送られていました。マジェスティック12の話では月の裏に何かあるようなことが示唆されていました。シーズン3では月に何があるのか明かされるかも知れません。
ディエゴ
演:デイビッド・カスタニェーダ
ナンバーツー(2号)
シーズン2ではケネディ暗殺を食い止めようと奔走。妄想を疑われて精神科施設に預けられると、ライラと知り合いました。
アリソン
演:エミー・レイヴァー・ランプマン
ナンバースリー(3号)
言葉を使って他人を操作できます。
シーズン1では娘クレア、シーズン2では夫レイモンドを愛します。
シーズン2ラストでは黒い衣装を身にまとい、ヒーローっぽくなっていました。いつの間にって感じです。
クラウス
演:ロバート・シーハン
ナンバーフォー(4号)
霊界と交信できます。
シーズン2ではカルト教団を率いていました。ベンがいなくなったシーズン3ではどうなるのか気になるところです。
ナンバーファイブ
演: エイダン・ギャラガー
ナンバーファイブ(5号)
時間と空間を移動できます。
本来は58歳ですが、時間を移動しているうちに体の成長は止まったようです。
演じるエイダン・ギャラガーさんはまだ若いですが、大人に混じってよく演技しているなあと感心します。
老ファイブ
演:シーン・サリバン
年齢に応じたファイブ本来の姿
コミッションの作戦で1963年に現れます。
ベン
演:ジャスティン・H・ミン
ナンバーシックス(6号)
体内から怪物を呼び出すことができます。
過去の事件で亡くなりましたが、霊体となって存在しています。
ヴァーニャに憑依して彼女を落ち着かせたあと天に召されました。どうして消えてしまったのかはよくわかりません。
ラストではベンがスパロー・アカデミーを率いていました。シーズン3では重要なポジションになりそうです。
ヴァーニャ
演: エレン・ペイジ
ナンバーセブン(7号)
音をエネルギーに変換できます。
シーズン1ではレナードと恋人関係になりましたが、シーズン2ではシシーといい感じになっていました。
ライラ
演:リトゥ・アリア
ハンドラーの養子。
アカデミーの兄弟たちと同じ日に生まれた能力者。
かつてファイブに両親を殺されたため、ファイブの命を狙っていましたが、ライラを手に入れようとするハンドラーの陰謀だったことがわかりました。
シーズン3にも出てくると思いますが、どこかへ逃げてしまったので、どうやって復帰するのか気になります。
ハンドラー
演 :ケイト・ウォルシュ
時間管理委員会(コミッション)のメンバー。
幹部を倒してコミッションを乗っ取りました。目的はいまいち不明。
シーズン1ではヘイゼルに撃たれましたが、復活。シーズン2ではスウェーデン人に撃たれましたが、シーズン3では普通に復活してもおかしくありません。
彼女も宇宙人なのかも知れません。
エリオット
演:ケビン・ランキン
1963年のダラスで電気店を経営する男性。アカデミーの兄弟たちに関与してしまったため、スウェーデン人に殺されてしまいました。殺す必要はなかったんじゃないかなあ。かわいそう。
レジナルド・ハーグリーブズ卿
演:コルム・フィオール
アンブレラ・アカデミーの創設者。
兄弟たちの養父であった彼が亡くなったことでシーズン1はじまりました。
シーズン2では、宇宙人を研究する組織マジェスティック12のメンバーとして登場。彼自身が宇宙人であることがわかります。
グレース
演:ジョーダン・クレア・ロビンス
シーズン1では兄弟たちの母親役を与えられたアンドロイド。
1963年の世界ではハーグリーブズ卿の恋人として登場します。
レイモンド・チェスナット
演:ユスフ・ゲートウッド
公民権運動を進める活動家。アリソンの再婚相手
シシー・クーパー
演:マリン・アイルランド
ヴァーニャが知り合った女性
カールの妻、ハーランの母
オットー
演:ジェイソン・ブライデン
コミッションに所属するスウェーデン人の1人。
アリソンに操られたアクセルに殺されました。
アクセル
演:クリス・ホールデンリース
コミッションに所属するスウェーデン人の1人。
オスカー
演:トム・シンクレア
コミッションに所属するスウェーデン人の1人。ハンドラーとライラの罠にかかって亡くなります。
AJ
頭が金魚鉢になっているロボット。金魚が本体でコミッションの幹部。ハンドラーの上司。
幹部たちが会合を開いているところ、ハンドラーの命令を受けたファイブに襲撃されました。本体の金魚は生き残りましたが、ハンドラーに飼われたものの、最後は彼女に食べられます。
ハーブ
演:ケン・ホール
コミッションのメンバー。ハンドラーに脅迫され、彼女の計画に協力します。
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