アンブレラ・アカデミー シーズン3 Netflixドラマのあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

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Netflixオリジナルドラマ「アンブレラ・アカデミー」シーズン3を紹介します。

同ドラマは、怪力や念力、時間移動といった特殊能力を備えた家族が、世界の危機に立ち向かう姿を描いたSFドラマです。

ドラマ「アンブレラ・アカデミー」はNetflixから視聴できます。

前:シーズン2後半

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概要

原題:The Umbrella Academy
制作:Netflix
配信年:2022年
全10話(各話50分程度)
対象年齢 TV-MA(18歳以上)推奨

おさらいのあと、登場人物とシーズン3のあらすじ、各話を紹介します。

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おさらい

1989年。世界中で43人の女性が同時に出産するという事件が発生しました。富豪レジナルド・ハーグリーブズ卿は、そのうちの7人を養子に迎え、特殊な能力を引き出します。彼らが育つと、ヒーロー組織「アンブレラ・アカデミー」を結成し、世界の悪と戦いました。

シーズン1は2019年からはじまります。
大人になった7人の兄弟たちはヒーロー家業を引退し、それぞれの人生を歩んでいました。養父ハーグリーブズ卿が亡くなったため集合します。

このとき、特殊な能力を持っていないとされてきたナンバーセブン・ヴァーニャは、自分の力が制御されていたことを知りました。家族に不信感を抱き、亡き義父や兄弟たちを憎んで暴走。月を破壊し、人類の滅亡を招きます。
兄弟たちは、歴史を改変するため、ナンバーファイブの力を使って過去へタイムワープ。シーズン2へ続きます。

そしてシーズン2。
兄弟たちがタイムワープしてきたのは、1960年代の米国テキサス州ダラス。力を制御できないヴァーニャの暴走が原因となり、第三次世界大戦が迫ります。霊体となっているナンバーシックス・ベンがヴァーニャに憑依して力を制御。ベンの霊体は消失しますが、戦争は防がれました。兄弟は2019年に戻ってきます。

歴史は変わり、月の崩壊は起こっていません。彼らが平和を喜んでいると、以前の歴史では亡くなっていた義父ハーグリーブズ卿が、別のヒーローグループ「スパロー・アカデミー」とともに現れました。

登場人物

ルーサー

初登場:シーズン1
演:トム・ホッパー
アンブレラ・アカデミーのナンバー1。
怪力と強靭な肉体の持ち主。改造手術によってゴリラのような体躯をしています。
かつてハーグリーブズ卿の命令で月に送られていました。

ディエゴ

演:デイビッド・カスタニェーダ
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー2。
ナイフを操作して攻撃できます。
シーズン2の1963年の世界では、ケネディ大統領暗殺事件を防ごうとしました。しかし妄想とされて精神科施設に隔離され、ライラと知り合います。

アリソン

演:エミー・レイヴァー・ランプマン
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー3。
「噂を聞いた」と聞かせることで、他人を操作できます。
シーズン1の2019年の世界では、女優として成功する一方、娘クレアに関して夫パトリックとの間に親権問題を抱えてました。
シーズン2の1963年の世界では、レイモンドと再婚し、公権運動に参加しました。

クラウス

演:ロバート・シーハン
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー4。
霊界と交信できます。
霊体として存在しているナンバー6ベンと対話ができます。
シーズン2ではカルト教団を率いていました。

ナンバーファイブ

演: エイダン・ギャラガー
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー5。
兄弟からファイブと呼ばれていますが、本名は不明。
時間と空間を移動できます。
かつてコミッション(時間管理委員会)に所属し、ハンドラーの部下として働いていました。
60歳近い高齢者ですが、タイムワープの影響で体は少年のままです。

ヴィクター/ヴァーニャ

演:エリオット・ペイジ
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー7。
音をエネルギーに変換する能力を持っています。その力は強力で、月を破壊することもできます。
長い間、薬物とアリソンの暗示によって力を抑制されてきました。事実がわかると、家族への不信感と、これまでの疎外感から感情を抑えることができずに力を暴走。人類滅亡を招きます。
シーズン3では、トランスジェンダーであることを自覚し、名を改めます。

演じるエレン・ペイジさんは、2020年、自身がトランスジェンダーであることを公表し、エリオット・ペイジと改名。ヴァーニャにも反映されました。

ライラ

演:リトゥ・アリア
初登場:シーズン2
アンブレラ・アカデミーの兄弟たちと同じ日に生まれた能力者で、他人の能力を一時的にコピーして利用できます。
かつてファイブに両親を暗殺され、彼のことを恨んでいました。しかしハンドラー(コミッション/時間管理委員会のメンバー)の陰謀だったことがわかりました。事実を確認しようとしてハンドラーに殺されますが、時間を移動したファイブによって救われます。その後、どこかへ去りました。
なお、ハンドラーはファイブと戦って亡くなっています。

レジナルド・ハーグリーブズ卿

演:コルム・フィオール
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーの創設者。
シーズン1は彼が亡くなり、兄弟たちが集まったことで物語がはじまりました。
シーズン2の最終話。兄弟たちが過去から戻ってくると、スパロー・アカデミーとともに現れます。
シーズン2で宇宙人であることがわかりましたが、目的は不明です。

グレース

演:ジョーダン・クレア・ロビンス
初登場:シーズン1
シーズン1では兄弟たちの母親役を与えられたアンドロイド。
シーズン2の1963年の世界では、ハーグリーブズ卿の恋人として登場します。

ポゴ


初登場:シーズン1
ハーグリーブズ卿に使えるチンパンジー。
高度な知能を持っています。

マーカス

演:ジャスティン・コーンウェル
初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー1。
ルーサーと同様、怪力を持っています。

ベン

演:ジャスティン・H・ミン
初登場:シーズン1
アンブレラ・アカデミーのナンバー6。
スパロー・アカデミーのナンバー2。
体内から触手を呼び出して戦います。
アンブレラ・アカデミーの兄弟たちの世界では故人。霊体となって存在し、ナンバー4クラウスだけが認識できます。
シーズン2の1963年の世界では、暴走するヴァーニャに憑依して第三次世界大戦を食い止めました。消失しましたが、新たな2019年では、スパロー・アカデミーのナンバー2として現れます。

フェイ

演:ブリトニー・オールドフォード
初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー3。
盲目ですが、カラスを召喚して監視や攻撃ができます。

アルフォンソ

演:ジェイク・エプスタイン
初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー4。
攻撃を反射して相手にダメージを与えることができます。

スローン

演:ジェネシス・ロドリゲス
初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー5。
重力を操作できます。

ジェイミー

演:キャジー・デヴィッド
初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー6。
口から毒液を吹き飛ばし、相手に幻覚を見せることができます。

クリストファー

初登場:シーズン3
スパロー・アカデミーのナンバー7。
浮遊するキューブ(立方体)ですが、意志があり、光線を発して相手を麻痺させることができます。

スタンリー

演:ジャボン・ウォルトン
初登場:シーズン3
ディエゴとの息子だといってライラが連れてきた少年。

レスター・ポケット

演:カラム・キース・レニー
初登場:シーズン2
アンブレラ・アカデミーの前に現れた男性。
本名はハーラン。
シーズン2でヴァーニャが恋愛関係になったシシーの息子。
シーズン2でヴァーニャによって命を救われ、力を得ました。

前:シーズン2後半

シーズン3のあらすじ

アンブレラ・アカデミーの兄弟たちが現代2019年に戻ってくると、スパロー・アカデミーが活躍する世界になっていました。アンブレラ・アカデミーの兄弟は、存在すらしていませんでした。
さらに、小型のブラックホールが誕生し、世界が崩壊する危機が迫っていることがわかります。

なぜアンブレラ・アカデミーは存在しないのか。なぜブラックホールが誕生したのか。

兄弟たちは、謎を解明し、危機を回避する必要があります。

第1話「もうひとつの家族」

アンブレラ・アカデミーの兄弟たちが2019年に戻ってくると、レジナルド・ハーグリーブズ卿とスパロー・アカデミーが現れました。彼らはアンブレラ・アカデミーのことを知りません。侵入者と勘違いして攻撃してきます。ルーサーやディエゴ、ファイブたちは応戦しますが、スパローは強力でした。追い払われ、ホテル・オブシディアンに避難します。

何が起きているのか。ファイブはコミッションへ行って情報を集めようとしますが、タイムトラベルするためのカバンがありません。屋敷に置いてきてしまったようです。

ヴァーニャは、スパローのマーカスと密かに接触。力の片鱗を見せて半ば脅迫すると、敵対する意思がないことを明かし、カバンを返してもらう約束をします。

一方、ディエゴはホテルでライラに再会し、2人の息子だというスタンリーの養育を任されます。

ヴァーニャとの取り引きに応じたマーカスですが、カバンのことはわかりません。屋敷に仕えるグレースに確認するため地下室へ向うと、グレースは赤く光る球体を神として崇めていました。突如、球体から衝撃波が発生。不審に思ったマーカスが球体に触れると、体が崩壊して吸い込まれます。

「フットルース」の曲に合わせてダンスするシーンは盛り上がりました。

第2話「世界最大の糸玉」

ホテルには、開業時の新聞記事が飾られています。1920年のことで、写真にはハーグリーブズ卿の姿も写っています。

アリソンは自宅に侵入して娘クレアを訪ねますが、別の家族でした。クレアが存在しないと知って激しく動揺します。

スパローたちは、行方不明となったマーカスを探していました。アンブレラの仕業と考え、ルーサーを捕まえます。ルーサーはマーカスの行方を知りませんでしたが、スローンはルーサーに好感を抱きます。

ヴァーニャは、シシーが1989年に亡くなっていることを知りました。そして、本当の自分として生きるために容姿を変えると、ヴィクターと名前を改めます。その後、カバンを返してもらうためマーカスを待ちますが、現れません。

ディエゴは、息子スタンリーの面倒に手こずっています。

クラウスは、かつてハーグリーブズ卿の資料を調べ、母親の存在を知っていました。ファイブをドライブに誘うと、アーミッシュ(自給自足をしている人々)の集落にいるらしい母親を訪ねます。しかし彼女はクラウスが生まれる直前に亡くなっていました。同行していたファイブは、彼女の遺品から、アンブレラの兄弟たちの母親は、全員、彼らが生まれる直前に亡くなっていることを知ります。大きな矛盾が発生しています。そこに衝撃波が届くと、牛たちが消滅しました。

観光スポット「世界最大の糸玉」に立ち寄ったクラウスは、家族は糸玉みたいなものだといいます。絡まってほどけなくなり、時間が立つとより大きくなってますますほどけない、と。なかなか考えさせられます。

ライラは、カバンを使ってドイツへ移動しようとしますが壊れて機能しません。スパロー・アカデミーの屋敷を監視し、フェイの力をコピーしてカラスを召喚すると屋敷に侵入。ファイブのカバンを見つけます。

ファイブとクラウスは、ホテルに戻ってくると、自分たちの母親になるはずだった女性が彼らを生む前に亡くなっていることを伝えます。兄弟たちは、この世界にいるはずのない存在です。ファイブは、「祖父のパラドックス」と呼ばれる現象を警告します。何が起きるかわかりません。しかし、犬やエビ、牛などが消失していることと関係ありそうです。

「祖父のパラドックス(grandfather paradox)」とは、SF小説などでよく取り上げられるトラブルの1つです。Aという人物が過去に戻り、祖父が祖母と知り合う前に祖父を殺すとします。その場合、Aの両親のいずれかが生まれてこないので、Aも生まれてきません。結果、祖父はAに殺されることはなく、祖母と知り合ってAが生まれます。しかしAが生まれると、祖父が殺されて……という堂々巡りが発生します。

第3話「ポケットに秘められた力」

スパローに捕まっていたルーサーは解放され、ホテルに向うと、衝撃波に襲われます。ルーサーは無事でしたが、周りにいた人々は消失しました。

ホテルに戻ってきたルーサーは、スパロー・アカデミーのマーカスがいなくなったこと、人々が消えたことを報告します。人々が消えている事件は、ニュースとしても話題になっていました。

ファイブは、ホテルにライラがいることを知ると、彼女の部屋を訪ねました。ライラのカバンを使ってコミッションへ向い、パラドックスを止める方法を調べるつもりでした。ライラがファイブのカバンを持っていることを知って驚きますが、ライラのカバンもファイブのカバンも壊れていました。2人は、ライラのコピー能力を使ってファイブの力を増強し、コミッションへやってきます。しかしコミッションは廃墟と化していました。

クラウスは、ハーグリーブズ卿と関係を改善するために屋敷に潜入。ハーグリーブズ卿が薬を飲まされていることを知ってやめさせます。また、地下室で球体を発見します。

アリソン、ヴィクターと、ベン、フェイが交渉。アリソンは、交渉を成立させるため、マーカスは無事だと嘘を付きました。カバンとマーカスを交換する取引が成立します。ベンとフェイはカバンを探しますが見つかりません。代わりに地下室で球体を発見します。

引き渡しの時間になり、スパローのメンバーがホテルにやってきました。彼らはカバンを持っていませんが、アンブレラの兄弟もマーカスを連れてきていません。争いがはじまると、ルーサー、ディエゴ、アリソン、ヴィクターがクリストファーの力で押さえつけられます。そこへ1人の男性が現れました。彼が衝撃波を放つと、直撃を浴びたアルフォンソとジェイミーが亡くなります。スローンは昏倒し、ベンとフェイ、クリストファーは退散。ヴィクターは、男性がハーランであることに気づきました。

タイトルにある「ポケット」は、ハーランが使っていた偽名レスター・ポケットに由来します。

第4話「クーゲルブリッツ」

ファイブとライラは、廃墟となったコミッションを探索。宇宙が崩壊しかけていることを知ります。そして、隔離された部屋でコミッションの創設者を発見しました。彼の体にはタトゥーが記されており、片腕がありません。未来のファイブでした。未来のファイブは、「クーゲルブリッツ」と呼ばれるブラックホールが世界を飲み込むといいます。最後に残るのはオブリビオンだけであり、世界を救うなと言い残して亡くなりました。ファイブは、未来の自分の胸に描かれたタトゥーを切り取ります。

クラウスとスタンリーは、ホテルのスイートルームを発見しました。侵入して物色していると、スタンリーがボウガンを誤射し、クラウスは命を落とします。

スローンは、アンブレラの兄弟に捕まっていました。娘クレアのいる世界に戻りたいアリソンは、力を使ってスローンにカバンの在り処を尋ねると、スパローがカバンを持っていないことがわかります。その後、スローンはルーサーの提案によってスパローに戻されました。アンブレラの兄弟たちは和解と協力を求めますが、ベンはハーランの身柄を要求します。

そのころ、ヴィクターはハーランから事情を聞いていました。かつて(シーズン2)ヴィクター(ヴァーニャ)から力を与えられたハーランは、ヴィクターの存在を感じてやってきたといいます。そして、アンブレラの兄弟たちの母親となるはずだった女性たちが亡くなったのは、ハーランの力が原因だったことがわかります。1989年にシシーが亡くなったとき、ハーランは力を暴走させました。その現象に共鳴するように女性たちは亡くなりました。結果、アンブレラの兄弟たちが生まれてこなかった世界が誕生し、そこへ兄弟たちが現れたのでパラドックスが起きているのです。

クーゲルブリッツ(Kugelblitz)は宇宙物理学の用語です。エネルギーが集中して生成されるブラックホールのことらしい。

第5話「最も倫理的な決断」

スタンリーの誤射によって亡くなったクラウスでしたが、霊界から戻ってきて生き返ります。

ファイブとライラは、ホテルに帰ってくると、パラドックスがクーゲルブリッツを発生させたことを伝えました。過去に戻って女性たちの死を食い止めれば、パラドックスは回避できます。しかしカバンは壊れています。今発生しているクーゲルブリッツをどうにかするしかありません。しかしファイブは、クーゲルブリッツがどこに発生しているのかわかりませんでした。クラウスは、屋敷の地下で球体を見たことを教えます。

クーゲルブリッツを止めるには、スパローの協力が必要です。彼らはハーランの身柄を要求しているので、ファイブたちは要求に応じることにしました。世界を救うためには犠牲が必要です。しかしヴィクターは納得できません。ヴィクターは、ハーランの力をなくして逃がすことにしました。様子を知ったアリソンが協力します。

ファイブは、未来の自分から切り取ったタトゥーが意味するものを考えていました。クラウスは、ギャング「マザーズ・オブ・アゴニー」のタトゥーであることを教えます。ファイブがギャングのクラブにやってくると、ポゴを発見します。

第6話「Marigold」

ファイブはポゴに接触。この世界のポゴは、ハーグリーブズ卿に追放されたあと、タトゥーの彫り師になっていました。ポゴの情報により、タトゥーがシジルと呼ばれる記号であること、ハーグリーブズ卿がオブリビオン計画と呼ぶ計画を進めていたことがわかります。また、卿が子どもたちに行う実験が危険だったため、薬を飲ませて抑制していたこともわかりました。ファイブは、未来の自分がそうしていたように、ポゴにタトゥーを入れてもらいます。

ヴィクターとアリソンは、ハーランを安全な場所まで連れてくると、ハーランから力を取り出すことに成功しました。疲弊したヴィクターが眠っている間に、アリソンは、母親になるはずだった女性たちがハーランの力によって亡くなったことを知ります。クレアが存在しない世界になったのはハーランが原因でした。アリソンはハーランを殺害すると、スパローに届けます。

ホテルでは、スタンリーが行方不明になりました。ディエゴとライラはスタンリーを捜索し、スイートルームで隠し扉を発見します。扉を開けると光のトンネルが続いています。その先は、同じホテルのようですが、家具の配置などが違っていました。ディエゴとライラはスタンリーを探し続け、ライラはスタンリーが息子ではないことを明かします。ドイツにいる友人の子どもであり、ディエゴの愛を確かめるために仕組んだウソでした。その後捜索を続け、ホテルのフロントのベルを興味本位で鳴らすと、甲冑に身を包んだ戦士が現れて襲ってきます。戦いの末、ディエゴは指を失いながらも2人はどうにかもとの世界へ戻ってきます。そこへ何事もなかったかのようにスタンリーが現れました。無事を喜びますが、衝撃波が襲ってきてスタンリーは消失します。

ルーサーは、愛するスローンのもとにやってきました。ベンに呼ばれると、スパローのメンバーに誘われます。

タイトルのMarigoldは、キク科の花マリーゴールドのことですが、ハーラルは自分の能力にマリーゴルドと名付けました。

第7話「別れの時」

世界の崩壊が進んでいます。

クラウスはハーグリーブズ卿を訪ねていました。卿は薬をやめたことで計画に意欲的です。クラウスの訓練を再開し、墓地へ連れて行きました。クラウスは幼少期のトラウマを解消し、霊体を撃退します。

ポゴを訪ねていたファイブはホテルに戻ってくると、兄弟およびスパローのメンバーを集めました。クーゲルブリッツを止める方法を話し合います。このとき、ヴィクターは、アリソンがハーランを殺したことを知ります。

作戦が決まり、兄弟たちはアカデミーの屋敷にやってきました。ヴィクターと、ヴィクターの力をコピーしたライラがクーゲルブリッツを押さえつけ、スローンが重力を操作してクーゲルブリッツを圧縮。クリストファーの中に封印する作戦です。作戦が実行されると、クーゲルブリッツを神と崇めるグレースが襲ってきました。ファイブが倒し、作戦は成功。世界は救われました。

パーティが開かれ、ルーサーはスローンにプロポーズします。ライラは、妊娠していることをディエゴに明かしました。

しかしクリストファーが暴発。クーゲルブリッツが復活し、フェイが飲み込まれて消失します。

第8話「世界の終わりの結婚式」

世界は形を失い、ホテルとその周辺だけが残っています。そこへハーグリーブズ卿とクラウスが戻ってきました。

世界は崩壊しつつあり、ホテルは空に浮かぶ島のような場所に建っています。ハーグリーブズ卿とクラウスどうやって戻ってきたのか、たぶん考えてはいけません。

ルーサーとスローンの結婚式が執り行われます。いがみ合っていた家族は打ち解けますが、アリソンは、ハーランのことを隠していたヴィクターを許すことができません。

式の終了後、ファイブはハーグリーブズ卿が誰かと取引している姿を目撃します。しかし泥酔していたため、意識を失います。

第9話「7つの鈴」

かつてルーサーは、ハーグリーブズ卿によって月面に派遣され、1000日近く放置されました。目的はわかりません。しかし付近には、卿の妻アビゲイル・ハーグリーブズの遺体が保管されています。

結婚式の翌日。ハーグリーブズ卿は、家族を集めました。

「ホテルを建てたのはハーグリーブズ卿であり、宇宙のポータルの位置に建てられていること」「ポータルを通ってオブリビオンへ行き、7つの鈴を鳴らせば宇宙がリセットされること」「番人がいること」を明かします。

番人は強力で、命の保証はありません。鈴を鳴らす作戦に参加するかどうか、家族は考える時間を与えられます。

アリソンはヴィクターに謝罪し、和解します。しかし表情は意味深です。

ファイブはハーグリーブズ卿を怪しんでいます。誰と、どんな取引をしていたのかわかりません。

意思表示の時間がやってきました。参加を表明したのは、クレアのいる世界を取り戻したいアリソン、世界を救いたいライラ、ハーグリーブズ卿を支持するクラウスとベンです。一方、不参加を表明したのは、二人の時間を過ごしたいルーサーとスローン、ライラか自分かどちらかが生き残ることを考えるディエゴ、ハーグリーブズ卿を信じることができないヴィクターとファイブです。鈴は7つあるため、7人揃わないと意味がありません。作戦は中止となります。

作戦が中止になり、失意のハーグリーブズ卿を心配したルーサーは、卿を訪ねました。ハーグリーブズ卿は、体から突き出した剣でルーサーを貫きます。

ファイブは、ヴィクターがアリソンから謝罪を受けたことを聞かされます。ヴィクターはアリソンの急な変化を怪しんでいました。ファイブは、アリソンがハーグリーブズ卿の取引相手だと確信しました。具体的な取引内容はわかりません。しかしアリソンは、作戦にヴィクターを引き込むために謝罪の姿勢を見せたに違いありません。

そんなとき、ルーサーの遺体が発見されます。家族たちは、番人の仕業だと考えました。世界で唯一残っていたホテルの崩壊もはじまると、家族たちはポータルに逃げ込みます。クラウスがポータルに入ろうとすると、ハーグリーブズ卿が扉を閉めました。残されたクラウスは、ホテルとともに消失します。

第10話「オブリビオン」

冥界でルーサーとクラウスが再会します。

家族はオブリビオンへやってきました。ハーグリーブズ卿は、鈴とは表現の1つで、シジルと呼ばれる記号であることを明かしました。家族はグループに分かれてシジルを探しますが、ホテルの構造は変化し、捜索は困難です。さらに、ハーグリーブズ卿がフロントのベルを鳴らして番人を呼びます。

ドラマ的にはアクションシーンがあった方が盛り上がるとは思いますが、ハーグリーブズ卿はなぜ番人を呼んだのかよくわかりません。

家族は番人から逃げるようにしてホールに集まります。そこへクラウスが冥界から現れます。クラウスは、ハーグリーブズ卿によって自分とルーサーが亡くなったことを伝えました。ハーグリーブズ卿の目的はわかりません。家族が混乱する中、ファイブは、床に書かれた模様がシジルであることに気づきました。そこへ番人が現れ、切りつけられたファイブは片腕を失います。
番人の攻撃の前に家族は倒れていきます。スローンが危機に陥ったとき、ルーサーが現れました。ルーサーは番人を投げ飛ばしますが、クラウスの能力が切れて冥界へ戻ります。

倒れたと思われた番人が立ち上がろうとしていました。家族がどうにかシジルの上に立つと、番人は消失し、装置が現れます。ハーグリーブズ卿が操作をはじめると、シジルの上に立つ家族が悲鳴をあげます。装置は、人間をエネルギーとして稼働していました。家族たちはエネルギーを吸い取られ、苦しみながら衰弱していきます。様子を見ていたアリソンがハーグリーブズ卿を倒すと、家族は解放されます。しかし動くことはできません。アリソンは、ファイブたちの制止を無視して画面のスイッチを押しました。

***

ルーサー、ディエゴ、クラウス、ベン、ファイブ、ヴィクター、ライラは、記念公園に現れます。ホテルだった場所です。ハーグリーブズ卿によって、宇宙はもとに戻りました。ディエゴの失われた指や、ファイブの片腕はもとに戻っています。ルーサーの体も改造される以前の状態です。しかし、ファイブたちの能力は失われていました。ルーサーはスローンの姿がないことを嘆きます。

アリソンは愛する娘クレアと愛する夫レイモンドとともに過ごしています。レイモンドは、1960年代のダラスで再婚していた相手で、本来はクレアの父親ではありません。しかしこの世界ではクレアの父として存在しています。アリソンの望んだ世界です。

アリソンはファイブたちと一緒に現れませんでした。さらにファイブたちと違って傷は治っていません。ファイブたちと同じ世界にいるのか、能力は持っているのか、わかりません。

ハーグリーブズ・ファイナンスという高層ビルには、ハーグリーブズ卿と妻アビゲイルの姿がありました。ハーグリーブズ卿は、愛する妻を生き返らせることができました。

エンドクレジットのあと、電車の中にはビジネススーツ姿のベンがいます。どういう意味なのかわかりません。

(シーズン3 完)

前:シーズン2後半

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