Amazonプライムオリジナルドラマ「アップロード 〜デジタルなあの世へようこそ〜」のシーズン3を紹介します。
ストーリーは前シーズンからの続きです。初めて見る方は、シーズン1から視聴することをおすすめします。
前：シーズン2
概要
制作：Amazonスタジオ（Amazonプライムオリジナルドラマ）
配信：2023年
エピソード数：全8話（各話30分程度）
年齢制限：16歳以上（一部18歳以上）
登場人物の紹介のあと、あらすじと各話を紹介します。
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登場人物
ネイサン・ブラウン
演：ロビー・アメル
ロサンゼルスに住むプログラマー。
友人のジェイミーとともに仮想世界サービス「フリーヨンド」を開発しましたが、ソースコードを裏取引によってオリバー・カナーマンに売却しました。その後、命を狙われると、恋人イングリッドによって仮想世界「レイクビュー」にアップロードされます。フリーヨンドに関する記憶を失っていましたが、ノラの協力で記憶を取り戻しました。
ノラ・アントニー
演：アンディ・アロー
仮想世界「レイクビュー」を運営するホライズン社の社員。
カスタマーサービス係としてネイサンの担当になると、彼の記憶を取り戻すことに協力。二人は惹かれ合うようになる一方で、ノラは命を狙われるようになりました。
イングリッド・カナーマン
演：アレグラ・エドワーズ
ネイサンの元恋人。オリバー・カナーマンの娘。
高慢で所有欲が強く、自己中心的な性格ですが、ネイサンを愛しています。
シーズン1では、父親がネイサンの命を狙っていることを知り、交通事故を装って彼の意識を仮想世界「レイクビュー」へアップロードしました。
ルーク・クロスリー
演：ケビン・ピグレー
レイクビューの住人。
もと軍人でネイサンの友人。
アリーシャ
演：ザイナブ・ジョンソン
ホライズン社の社員。
ノラの友人。
カスタマーサービス係としてルークを担当。その後昇格しますが、ルークとの友人関係は続いています。
ルーシー
演：アンドレア・ローゼン
ホライズン社の社員。
ノラやアリーシャの上司。
アイバン
演：ジョシュ・バンデイ
テクノロジーに反対する保守派のメンバー。コードネームは「トーチー」。
社員としてホライズン社に潜入しています。
ティンズリー
演：マッケンジー・カードウェル
ホライズン社の社員。シーズン2でノラが行方不明になったとき、代替要員として雇われました。
AI
演：オーエン・ダニエルズ
レイクビューのさまざまなサービスに従事するAI。
AIはみな同じ外見（アバター）をしていますが、オリジナルは現実世界の無名の役者ボリスのものです。
デビッド・チョーク
演：ウィリアム・B・デイビス
レイクビューの住民。
富豪。
仮想世界の住人は現実世界には存在しないため参政権がありません。デビッドは、低所得者層を仮想世界へ送る（現実世界から消す）ことで投票率を管理し、経済政策の操作を計画しています。
オリバー・カナーマン
演：バークレー・ホープ
イングリッドの父親。
デビッド・チョークの仲間。
仮想世界システム「フリーヨンド」のソースコードをネイサンから入手しました
ミロ・マンソール
演：バセム・ユーセフ
ホライゾン社の役員。
カリーナ
演：ジェニー・メイソン
マンソールの秘書。
ビブ
演：ジェシカ・タック
ネイサンの母親。
ナビア
演：クロエ・コールマン
ネイサンの姪。
マウリシオ
演：ピーター・ジェームズ・スミス
仮想世界への旅行会社の社員。
シーズン1でネイサンはレイクビューからの脱出を計画。母親ビブとともに旅行会社を訪ねました。マウリシオはそのときの旅行会社の社員です。
ホールデン
演：クリスティン・コフスカイ
ネイサンの元彼女。
弁護士。
カプール博士
演：ラヴィ・カプール
クローン技術の研究者。
マテオ
演：パウロ・コスタンゾ
テクノロジーに反対する保守派のリーダーの1人。
シーズン2でノラが保守派のコミュニティに隠れたときに知り合いました。
サトウ刑事
演：ヒロ・カナガワ
サイバー犯罪捜査官。
シーズン1でネイサンが起こしたエレベーターの事故死について調査しています。
おさらい
2030年代。人間は、意識をサーバーにアップロードすることで、死後も仮想現実の世界で暮らすことができます。
主人公ネイサンは自動車事故を起こし、仮想世界「レイクビュー」へアップロードされました。新しい生活を始めますが、生前の記憶の一部がありません。サポート係のノラとともに調べます。結果、ネイサンは仮想世界「フリーヨンド」を開発していたこと。「フリーヨンド」のソースコードを恋人イングリッドの父親オリバー・カナーマンに売却していたことがわかりました。ネイサンの記憶は戻りましたが、現実世界のノラは命を狙われます。ノラは、テクノロジーの過剰な発展に反対する保守派のコミュニティに身を隠しました。
保守派の活動が活発になると、ホライズン社はセキュリティを強化します。アプリを使ってアップロードされている人々の記憶を検査することにしました。ネイサンは、記憶が戻っていることを知られることを恐れ、アプリの性能を調べることにします。デビッド・チョークがノラの暗殺を計画したことがわかりました。
ネイサンとノラがデビッドを調べると、貧困層を仮想世界「フリーヨンド」へ転送し、富裕層にとって都合の悪い貧困層を減らそうとしていることがわかりました。
「フリーヨンド」はもともとネイサンが開発したシステムなので、停止することも可能です。しかしシステムにアクセスするには網膜スキャンが必要でした。現実の肉体を持たないネイサンには網膜スキャンは不可能です。ネイサンとノラが途方に暮れていると、現実世界でイングリッドがネイサンのクローンを培養していることがわかりました。ネイサンはクローン体に意識をダウンロードすることに成功。網膜スキャンが可能となります。
このころ「レイクビュー」では、ノラの後継としてネイサンのサポートを担当するティンズリーが、ネイサンが行方不明になっていることに気づきました。バグと勘違いし、バックアップデータからネイサンを復元します。
そしてシーズン3へ続きます。
シーズン3 あらすじ
クローンとして蘇ったネイサンとノラは、デビッド・チョークの計画を止めるため邁進します。
レイクビューで復元されたネイサンのコピーは、イングリッドとの関係を続けます。
第1話「限られた時間」
・現実世界
ネイサンは、クローン体に意識をダウンロードすることで現実世界に蘇りました。しかしこれまでダウンロードが成功した例はありません。ネイサンの体はいつ壊れてもおかしくありませんでした。体が壊れる前にデビッド・チョークの計画を止めなくてはなりません。
ネイサンはフリーヨンド社に潜入すると、網膜スキャンでフリーヨンドのシステムにアクセスしました。このとき、フリーヨンド社ではデビッド・チョークやオリバー・カナーマン、レイクビューを運営するホライズン社のマンソールたちが会議を開いていました。デビッド・チョークは、ネイサンの姿を見かけたような気がします。
フリーヨンド社を調べていたネイサンは、サーバーが1つしか設置されていないことを知ります。本来、何百万人もの人びとをアップロードするためには、大量のサーバーが必要です。フリーヨンド社は、人びとを仮想世界へアップロードするつもりはありませんでした。
一方、ノラとマテオがフリーヨンド社の転送施設へ向かうと、仮想世界に憧れる人びとが意識をHDDに移されています。そこへサトウ刑事が現れました。マテオが撃たれると、ノラはアップロード装置を使ってサトウ刑事を倒します。
このころ、イングリッドはネイサンの髪の毛から新たなクローンを作ろうと考えていました。そこへ、レイクビューにいるネイサンコピーから連絡が入ります。イングリッドは、電話してきたネイサンがコピーだとは知りません。愛の告白を受けると、新たなクローンを作ることを中止します。
第2話「農場体験」
・現実世界
サトウ刑事とマテオの死は事件として扱われ、フリーヨンドは封鎖されます。
ネイサンはノラと合流。二人は、フリーヨンド社に騙された人びとの意識が保存されているHDDを遺族に届けることにします。まずやってきたのはイライジャの家でした。イライジャの家族は農場を営んでおり、二人は働かされます。
アリーシャはAIのマネージャーに昇進します。
・仮想世界
イングリッドがネイサンに会いに来ます。ネイサンはイングリッドと別れたことを覚えていないようです。イングリッドは、目の前のネイサンがネイサンのコピーであることに気づきました。コピーは2人が分かれる前のデータです。イングリッドは、ネイサンのコピーでも関係を続けることができるならばかまいませんでした。
デビッド・チョークは、ネイサンの様子を怪しみます。
第3話「サイバー・ディスカウント・デー」
・現実世界
ネイサンとノラがビブを頼ってLAにやってきました。ビブはマウリシオと同居していました。
ノラがパソコンからレイクビューを観察すると、ネイサンのコピーが存在することがわかりました。ネイサンに知らせます。
そんなとき、ネイサンが鼻血を出します。クローンの体に異変が生じているようです。
・仮想世界
イングリッドは、家族から勘当されたため生活資金に余裕がないことをネイサンコピーに明かしました。ネイサンコピーは、イングリッドを責めるようなことはしません。
第4話「サンフランシスコの夜」
・現実世界
ネイサンの体の異変が心配です。ネイサンとノラは、サンフランシスコに向かい、クローン技術の研究者カプール博士を訪ねました。薬をもらいます。
その後、二人はネイサンの旧友だという弁護士ホールデンの家に泊めてもらうことにしました。ノラは、ホールデンがネイサンの元カノだと知り複雑な心境でした。しかし次第に意気投合。フリーヨンドの不正を暴くため、弁護士ホールデンの協力を得ることに成功します。
アリーシャとルーシーは、サンフランシスコで開かれる会議に出席。アリーシャはカリーナと知り合います。
・仮想世界
ルークは、退役軍人への援助が打ち切られるというニュースを知って驚きます。レイクビューでの生活には多大な維持費がかかるためです。グレーゾーンで働くことにすると、AIに賞金がかかっていることを知ります。
レイクビューの住民は、ネイサンがコピーだとは知りません。違和感を感じたデビッド・チョークは、ネイサンを調べ始めます。そして、現実世界で開かれる会議へ向かうため、サポート担当のアイバンを呼びました。アイバンが軽口を叩くと、チョークは侮辱します。
第5話「ルーク救出作戦」
・仮想世界
ルークは、AIを売って賞金を稼ごうとしました。しかし思いを改めて中止したため、裏組織のザランに捕まります。ルークがネイサンに助けを求めて連絡すると、現実世界のネイサンとレイクビューのネイサンコピーの二人に連絡が入りました。コピーは自分がコピーだと知って驚きますが、二人のネイサンは協力してルークを助け出します。
・現実世界
ネイサンがルークの救出に向かっている間に、ホールデンの飼い犬がネイサンの薬を飲んでしまいました。薬が単なる整腸剤だったことがわかります。事実を確認するため、ノラがカプール博士の家を訪ねると、はじめから博士は住んでいませんでした。不審がるノラは、男に追われます。
第6話「2人のネイサン」
・現実世界
ネイサンのもとにデビッド・チョークの意識が入ったHDDが届きます。デビッド・チョークは現実世界で開かれる会議に向かうはずでしたが、侮辱されたアイバンはネイサンに協力したのです。
そのころ、ノラは何者かに捕まり、気づくとレイクビューにいました。亡くなって仮想世界で暮らすことになったようです。眼の前にはサポート係としてアリーシャがいます。アリーシャはネイサンについて尋ねますが、ノラは半ばパニックになっていました。実はノラは亡くなっていません。ノラがいる場所は仮想世界のレイクビューではなく、カリーナが現実世界に用意したレイクビューのセットです。カリーナは、ノラからネイサンに何が起きているのかを聞き出そうとしていました。アリーシャはカリーナに協力していましたが、友人のノラを騙していることに罪悪感を感じ、ノラに密かに事実を伝えます。ノラはネイサンについて白を切り、カリーナは、ノラは何も知らないとマンソールに報告します。
その後、ノラは公園で目覚めました。レイクビューのセットにいたことは覚えていませんでしたが、ネイサンに薬が偽物だったことを伝えます。
そして、ネイサンとノラ、ネイサンコピー、イングリッドは、デビッド・チョークのHDDから彼の記憶を調べました。デビッド・チョークが、アップロードされた人びと（仮想世界の人びと）の就労に関する法案を可決させようとしていることがわかります。仮想世界の人びとが社員として働くことが認められれば、現実世界の経費を削減できます。さらに、ネイサンの暗殺をデビッド・チョークに依頼したのはオリバー・カナーマンで、オリバー・カナーマンは娘のイングリッドの命も奪おうとしていたことがわかりました。イングリッドは大きく傷付きます。
第7話「アップロードの日」
・現実世界
デビッド・チョークの記憶データから彼の目的がわかりました。不正を暴くことができそうです。ネイサンは、クローン体がいつ壊れるかわからないので、仮想世界へ戻ることにします。ノラとネイサンが現実世界での別れを惜しんでいると、デビッド・チョークの記憶データが裁判の証拠品として使えないことがわかりました。デビッド・チョークのデータはホライズン社のものなので、盗品を証拠品として使うことになってしまうためです。
一方で、証人としてカプール博士が招かれます。博士はアップロード関連企業に買収され、ダウンロードは実用段階にないという偽情報を流していました。ダウンロードするといつ体が壊れるかわからない、というのは嘘でした。つまり現実世界で生きることができると知ったネイサンは喜びますが、カプール博士が暗殺されます。
・仮想世界
イングリッドは、ネイサンコピーの気持ちがノラに移ってしまうことを恐れていました。ノラのアバターを使ってノラに成りすますと、ネイサンコピーに嫌われるように振る舞います。しかしコピーは、イングリッドがノラに成りすましていることに気づきました。コピーは、イングリッドを愛する気持ちに嘘がないことを伝えます。
第8話「合言葉はモントリオール」
フリーヨンドに関する裁判がはじまります。フリーヨンドに関係し、不正を告発できる証人が必要でした。ネイサンはフリーヨンドの開発に関わっていますが、ネイサンは法的にはホライズン社の所有データなので証人になれません。ホールデンは、証人候補としてイングリッドを指名しました。ネイサンとノラは、イングリッドを説得します。
ほぼ同時に、イングリッドはネイサンのコピーにプロポーズされ、受け入れます。
裁判の席で、イングリッドはフリーヨンド社のデビッド・チョークとホライズン社が結託していることを証言しました。しかしネイサンとの個人的な関係に言及すると、私的感情が含まれているとして証言内容は不利になります。
裁判の行方がわからない中、アリーシャは、ルークやAIたちと協力し、カリーナのパソコンを調べていました。ホライズン社の役員であるマンソールからデビッド・チョークをはじめとする関係者たちへのメールデータが見つかり、ノラに送ります。
メールデータが決め手となり裁判に勝訴。しかしネイサンは逮捕されてしまいました。
その後、ノラやイングリッド、ビブたちがネイサンのことを心配していると、ネイサン自身からビデオ通話が入ります。ネイサンは、「もう一人の僕は消された」といいますが、ノラたちは、連絡してきたネイサンがオリジナルなのかコピーなのかわかりません。
（シーズン3 完）
前：シーズン2
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