ザ・ウィドウ Amazon配信ドラマのあらすじ ネタバレ 登場人物を紹介

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Amazonプライムオリジナルドラマ「ザ・ウィドウ 〜真実を求めて〜」を紹介します。

「ウィドウ」(widow)とはどういう意味なのだろうと調べたら、未亡人を意味する英単語でした。ドラマのタイトルを直訳して「未亡人」とするよりはいいと思いますが、「ザ・ウィドウ」でも意味がわからないのでどんなドラマなんだろうと思ってしまいます。だからサブタイトルがあるのかと思いますが、タイトルを付けるって難しいですね。

主演は「アンダーワールド」シリーズや「さよなら、僕のマンハッタン」「パール・ハーバー」などの映画に出演する英国女優のケイト・ベッキンセイルさんです。

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ザ・ウィドウ 概要

タイトル: ザ・ウィドウ 〜真実を求めて〜
原題:The Widow
制作:英ITVとAmazonビデオの共同製作
エピソード数:全8話(各話45分程度)
配信年:2019年3月(Amazonプライムオリジナル作品として配信)
脚本・制作総指揮:ハリー・ウィリアムズ/ジャック・ウィリアムズ

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ザ・ウィドウ あらすじ

英国人女性ジョージアは、アフリカで起きた航空機事故で夫ウィルを亡くしました。3年後、コンゴで起きた暴動を報じるテレビのニュース映像に夫に似た男性の姿を見かけます。

亡くなったと思っていた夫は生きているのでしょうか。生きているとしたらなぜ連絡してこないのでしょうか。

ジョージアは真相を確かめるためコンゴにやってくると、ウィルが勤務していたNGOに所属するジュディスやエマニュエルたちの協力を得て夫を探しはじめます。ウィルと一緒に映っていた男性がピーターという名前であることがわかり、探しますが、何者かから「帰れ」のメッセージが届きます。そしてジョージアが乗ろうとしてた車が爆発し、代わりに乗っていたエマニュエルは命を落とします。

夫の姿を追ううち、ジョージアはコンゴで起きている陰謀に巻き込まれていきます。

(当記事の下の方でネタバレしています)

ザ・ウィドウ 感想

失踪した人物を探すうちに隠された秘密が明かされていくという珍しくないテーマです。はじまったときは地味な印象で、退屈な話かと思ったのですが、なかなか先の気になる展開が続いて楽しめました。主人公ジョージアの夫の行方もさることながら、盲目の男性や軍の関係者、反政府組織みたいなところで強制的に戦わされている少女、怪しげなおっさん。彼らがどう絡んでくるのかも気になります。

コンゴという国も興味深かったです。政情は不安で、首都では兵士が巡回。別の場所ではジャングルが広がり、子どもたちが銃を持って戦闘に加わっている。何を話しているかわからない人たちが暴力をふるっている。ちょっと怖い。コンゴってよく知らないのですが、実際どうなのだろうと調べちゃいました(下の方で紹介)。

どうやらコンゴは治安がいい国とはいえません。撮影は大変なんだろうなと思いました。そもそもコンゴで撮影したのでしょうか。

ミステリーを楽しむ一方で、貧困や疫病、虐待、民族や資源をめぐる紛争などアフリカが抱える問題も織り交ぜられていて考えさせられる内容でした。

気になるところもありました。あとから実はこんな過去がありましたと明かされることが多いです。人物たちの秘密が次第に明かされていくというドラマの性質上仕方ないことなのですが、ちょくちょく3年前、5年前へと戻ります。意外性に驚かされるというより、後出しジャンケンをされているような卑怯さを感じます。

そして主人公ジョージアの夫ウィルの秘密が残念。ウィルは生きているのか、生きているなら彼に何があったのか、なぜ連絡してこないのかというのはこのドラマの最大の謎だと思います。賛否両論、わかれるところかもしれません。現実に起こったらああなるかもしれません。けどね、なんというか弱いよ、ウィル!

ザ・ウィドウ 登場人物

ジョージア・ウェルズ

ケイト・ベッキンセイル
夫を航空機事故で亡くした女性
元軍人

マーティン

チャールズ・ダンス
元イギリス軍諜報部員
ジョージアの軍人時代からの友人
チャールズ・ダンス氏はゲーム・オブ・スローンズでタイウィン・ラニスターを演じています。そのせいでマーティンに何か企みがあるように見えるとか見えないとか。

ウィル

マシュー・グラヴェル
ジョージアの夫。航空機事故の犠牲者

ジュディス

アレックス・キングストン
ウィルが勤務していたNGOの経営者
ジョージアの協力者

エマニュエル

ジャッキー・イド
ウィルが勤務していたNGOに勤務するコンゴ人
ジョージアの協力者

アジキウェ

バブス・オルサンモクン
コンゴの将軍

ピーター

バート・フーシェ
傭兵で密輸業者

アリエル

オラフル・ダッリ・オラフソン
盲目のアイスランド人で航空機事故の犠牲者

ベアトリクス

ルイーズ・ブリーリー
盲目の女性

アディジャ

Shalom Nyandiko
コンゴの少女民兵

ネタバレ

アジキウェ将軍とピーター、ジュディスたちは、コンゴで採れる鉱石コルタンを密輸しています。お金の流れから密輸について知ったウィルは、ジュディスに協力を持ちかけます。しかしジュディスはウィルの申し出を恐喝ととらえ、仲間に加えませんでしたが、分け前を与えます。

このとき、アジキウェ将軍は、汚職を一掃しようとしていた政治家ラヘマの暗殺計画を立てていました。エマニュエルの妻をだまして爆弾を持たせ、ラヘマの乗った飛行機を爆破しようというものです。ウィルが邪魔になったジュディスは、一時帰国しようとしていたウィルに飛行機のチケットを渡します。そして飛行機事故が起きました。

しかしウィルは、事故の直前、飛行機に爆弾が仕掛けられていることをピーターから知らされていました。ピーターは、将軍を裏切って独自の密輸ルートを作ろうとしていたのです。そしてそれにはウィルが利用できると考えていました。その後、ウィルはピーターの助けを借りてルワンダに逃れ、新たな妻と子どもとともに生活しています。

ピーターは、密輸のことを知ったジョージアを殺そうとして逆に殺されます。その後ジョージアはウィルの隠れ先を訪ね、彼に再会しますが、幸せに暮らしていることを知って身を引きます。

ジョージアが、飛行機事故の遺族たちに事故がアジキウェ将軍の犯行だったことを知らせると、社会的な問題に発展します。さらにジョージアから連絡を受けたウィルは、密輸に関するデータを政府に提出します。彼も密輸に関与しているので、罪を自白したことになります。ウィルは連行されますが、司法取引を持ちかけるつもりです。また、将軍は自殺し、ジュディスも逮捕されます。

ジョージアは帰国し、マーティンが連れてきたアディジャとともに新しい生活をはじめます。

ザ・ウィドウを見る

ザ・ウィドウはAmazonプライムビデオから配信されています。

Amazonプライムビデオで見る

コンゴ 民主共和国について

ドラマ「ザ・ウィドウ」の舞台はアフリカのコンゴ民主共和国です。正直、コンゴについてはほとんど知りません。アフリカの国としかわからない。位置もよく知りません。何も知らないといってもいい。首都を聞かれても浮かびませんが、キンシャサと言われるとその名前を聞いたことがある程度の知識です。なんとなく軍事独裁政権で内乱が続いているイメージ。実際、どんな国なのかちょっと調べてみました。

コンゴ 民主共和国 概要

首都:キンシャサ
人口:およそ8000万人(2017年 外務省)

コンゴは、アフリカ大陸の真ん中あたりにあります。アルジェリアに次いでアフリカ2番目の広さがあります。
かつてザイールと呼ばれていました。
聞いたことあります。昭和世代はこの名前で習いました。

そしてビックリ。コンゴの西には同名で別の国、コンゴ共和国があります。ドラマの舞台となるコンゴ民主共和国はかつてベルギー領だったのですが、コンゴ共和国の方はフランス領だったようです。

アフリカ最大の鉱物資源国として有名です。ダイヤモンドや銅、金、石油などが採掘されます。スマートフォンの電子部品として使われるレアメタルのコルタンも豊富です。近年では、電気自動車の電池に不可欠なコバルトの需要が高まっており、世界の生産量の半分以上を占めています。
資源が豊富な一方で、利権をめぐる争いが世界的な問題となっています。
「コンゴ レアメタル」「コンゴ 治安」などで検索するとたくさんの記事が見つかります。

コンゴ 民主共和国 歴史

かつてコンゴ王国がありましたが、植民地時代にベルギーの私有地として支配されます。20世紀頭には正式にベルギー領になりますが、第二次世界大戦後の1960年にコンゴ共和国として独立します。

しかしその後30年以上、軍人出身のモブツ大統領による独裁が続きました。

1997年にモブツ政権が倒れ、ローラン・デジレ・カビラ大統領が就任しますが、翌1998年に同国東部地域で反政府勢力が武装蜂起。周辺諸国を巻き込んで国際紛争へ発展します。

2001年に大統領が暗殺され、息子のジョゼフ・カビラが大統領が選出されました。民主化を進めますが、国内の混乱は続き、2019年1月、ようやくチセケディ大統領が就任しました。しかし反対勢力の抗議活動が続いており,不安定な政治情勢が続いています。

1960年 ベルギーより独立 コンゴ共和国成立
ジョセフ・カザフフ 初代大統領に就任

1965年 クーデターにより大統領暗殺
モブツ大統領 就任

1971年 ザイール共和国に国名変更

1996年 第一次コンゴ内戦

1997年 ローラン・デジレ・カビラ大統領就任、モブツ大統領国外逃亡
コンゴ民主共和国に国名変更

1998年 第二次コンゴ内戦

2001年 ローラン・デジレ・カビラ大統領暗殺
息子のジョゼフ・カビラ 大統領職を後継

2002年 プレトリア包括和平合意

2003年 暫定政権成立(内戦終結)

2005年 憲法草案に対する国民投票

2006年 新憲法公布

2006年 大統領選挙実施 ジョゼフ・カビラ大統領 就任

2011年 大統領選挙実施 ジョゼフ・カビラ大統領 再選

2018年12月 大統領選挙選挙実施

2019年1月 チセケディ大統領 就任

コンゴ 民主共和国 治安

2019年4月現在の外務省のホームページによる安全度マップは以下のとおり。
すべての地域がレベル2以上となっています。

レベル1:十分注意してください。
レベル2:不要不急の渡航は避けてください。
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

外務省によるコンゴ関連ホームページ

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