ダーク・マテリアルズ シーズン1のあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

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写真出典:IMDb

ドラマ「ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤」を紹介します。

原作は全三部作からなるSFファンタジー小説です。宇宙船やロボット、未来の科学技術は登場しませんが、パラレルワールドがテーマのひとつとなっています。

ストーリーは謎の組織に誘拐された子どもたちを主人公のライラと仲間たちが救出するという単純なものです。しかし世界設定が独特で専門用語も多いため、人物関係の把握がやや難解です。展開も少し急ぎすぎな感じもしますが、神秘的でダークな世界観、人間の魂が動物となって人間に寄り添う不思議な世界、飛行船が飛び交う冒険譚と聞いて気になる方におすすめです。テレビドラマとは思えない豪華なセットやCGも見応えあります。

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概要

原題:His Dark Materials
原作:フィリップ・プルマン「ライラの冒険」
制作:米HBOと英BBCによる共同
制作年:2019年
話数:全8話(各話およそ60分)

英作家フィリップ・プルマンの小説「ライラの冒険(原題:His Dark Materials)」を原案に、米HBOと英BBCが共同制作したSFファンタジードラマ。全三部作のうち、第一部「黄金の羅針盤(原題:The Golden Compass)」のドラマ化になります。

2007年には映画化し、翌年、日本でも「ライラの冒険 黄金の羅針盤」として公開されました。当時世界的にハリーポッターが流行っており、「ナルニア国物語」も映画化されるなど、ファンタジー作品への関心が高まっていました。シリーズ化する予定でしたが、当時起きた世界的な不況や、作品の持つ宗教的設定などにより続編の制作は中止となりました。

2019年、米HBOと英BBCの共同制作という形でドラマ化。シーズン1の放映が米英では2019年11月から開始され、国内では2020年2月からBS10スターチャンネルでの放送およびAmazonプライムビデオ「スターチャンネルEX」での配信が開始されました。2020年6月現在、Amazonプライムビデオのオプションサービスである「スターチャンネルex」から配信されています。

なお原作は第二部「神秘の短剣(原題:The Subtle Knife)」、第三部「琥珀の望遠鏡(原題:The Amber Spyglass)」と続き、ドラマもシーズン2の制作が発表されています。

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あらすじ

私たちの世界とは別の世界。自動車が走り、町並みはとても似ています。しかし飛行機はなく、空の移動には飛行船が使われます。

彼らの世界には、マジステリアムという組織があります。私たちの世界のローマ・カトリック教会に相当しますが、強大な権力を持っており、文化や科学、政治に大きな影響力を持っています。

そして人びとにはダイモンと呼ばれる守護精霊が寄り添います。ダイモンは主人とは逆の性別を持つ動物の姿をしており、主人が子どものうちはオコジョや猫、鳥など、自由に姿を変えることができます。しかし主人が思春期を迎えると、ダイモンの姿は確定します。
主人である人間とダイモンは強い絆で結ばれています。そのためダイモンが消えると主人も死に、主人が死ぬとダイモンも消えます。通常、主人とダイモンは数メートル程度しか離れることはできません。また、他人のダイモンに触れることは禁じられています。

オックスフォードにある学寮で孤児として育ったライラは、何者かにさらわれた⼦どもたちを救うため、真実を告げる「アレシオメーター(真理盤)」を⼿に、仲間たちと子どもたちの救出へ旅立ちます。

第1話「ジョーダン学寮」

主人公の少女ライラは、生まれたばかりのころに両親を亡くし、探検家である叔父のアスリエル卿によってオックスフォードにあるジョーダン学寮に預けられます。

12年の歳月が過ぎ、ライラは活発な少女に育っていました。ライラは、叔父のアスリエル卿が北の探検から久しぶりに戻ってきて喜びますが、学寮長が叔父を暗殺しようとしていることがわかります。急いで知らせたことで暗殺は防がれますが、アスリエル卿は不問にしました。そしてライラに隠れて報告会を観察するようにいいます。

報告会でアスリエル卿は北の探検での成果を報告します。映写機から映し出された写真には、大人と子どもが写っていますが、大人の周囲には光る煙のようなものが写っていました。子どもの周囲には見られません。また、別の写真では空に広がるオーロラの中に町が写っていました。アスリエル卿は、ダストの存在と自分たちの世界のほかに別の世界があることを主張します。さらに探検家であり学寮の学者であるグラマンの遺体が発見されたことを報告しました。ダストの秘密を知ったためマジステリアムに消されたというのです。
新たな研究資金を手に入れたアスリエル卿は、探索を続けるため北へ旅立ちます。

ダストを肉眼で見ることはできません。しかし特殊な方法で現像された写真で観察できます。

そのころオックスフォードの町では子どもがさらわれる事件が相次いでいました。ジプシャンのビリーも犠牲者のひとりです。

ジプシャンは船で生活する放浪の民です。

ジプシャンたちは子どもたちがゴブラーに誘拐されていると考え、ゴブラーの本拠地があるロンドンへ救出に向かいます。

そして学寮にはコールター夫人がライラを訪ねてきました。夫人は、ライラに仕事を手伝うように依頼します。学寮長が承認しており、夫人が叔父にも縁のある探検家と知ったライラは、依頼を引き受けます。

コールター夫人の声をよのひかりさんが担当されています。「ゲーム・オブ・スローンズ」でメリサンドルを担当していました。

その後ライラは学寮長に呼ばれると、アレシオメーター(真理盤)を渡されました。世界に6つ存在するうちのひとつで、ライラと一緒にアスリエル卿から預かったものだと聞かされます。真実がわかるといいますが、使い方はわかりません。そしてこのことは誰にも明かさないように警告されます。

世界に3つしかない指輪とか、宇宙に3丁しかない銃とか、世界に10振りしか存在しない聖剣とかって設定、好きです。

ライラがコールター夫人と出発する朝を迎えると、友人のロジャーが見当たりません。夫人は、ロジャーもゴブラーに誘拐された可能性が高いので、ロンドンへ行って救い出すといいます。ライラは夫人とともにロンドンへ向かう飛行船に乗り込みます。

何やら難解そうな雰囲気を漂わせますが、冒険のはじまる予感がして期待が膨らみます。

第2話「北方の計画」

ライラはコールター夫人とともにロンドンへやってきました。友人のロジャーの行方が気になりますが、夫人から捜索をまかせるようにいわれます。
そして高級マンションでの優雅な生活とこれからの探検活動に目を輝かせますが、あるとき規律監督法院(マジステリアムの組織)のマクフェイル院長が夫人を訪ねてくると、あまり面倒なことにならないようにと釘を刺しました。

コールター夫人は何を計画しているのか、まだよくわかりません。

マクフェイル院長から警告を受けたコールター夫人が不満を募らせ、ライラと些細なことで口論になると、夫人はアスリエル卿がライラの叔父ではなく実の父親であることを口にしました。ライラは動揺し、夫人がどうしてそのようなことを知っているのか、彼女の正体を怪しみます。

ライラにしてみればずっと叔父だと思っていた人物が父だったわけですが、ドラマがはじまったばかりで事実を明かされても意外性は低い印象です。

子どもたちを探すジプシャンたちがロンドンのゴブラーの隠れ家を探し当てますが、子どもたちはすでにどこかへ移されたあとでした。

誘拐された子どもたちが監禁されている場所には、ロジャーやジプシャンのビリーの姿がありました。そこへコールター夫人が現れます。そして親たちから頼まれたと嘘を付いて安心させると、誘拐されてきた子どもたちに北の基地へ行くと伝えます。

コールター夫人が不在の間、留守番をさせらていたライラは書斎に忍び込み、北方の地図と施設の設計図を発見します。そこには檻に閉じ込められた人間とダイモンのイメージ図が描かれていました。夫人は何をしようとしているのでしょうか。ライラは不安を募らせます。

一方、マジステリアムに仕えるボーリアル卿は、探検家グラマンが研究していたものについて調べはじめます。

ある日、パーティが開かれると、ライラはジャーナリストからゴブラーとはマジステリアムに属する総献身評議会のことで、コールター夫人が指揮する組織であることを聞かされました。危険を感じたライラはマンションを逃げ出します。

ゴブラー(Gobbler)は、総献身評議会(General Oblation Board)の頭文字から付けられた名称です。

第3話「偵察」

ライラに逃げられたコールター夫人は、ジョーダン学寮が不可侵領域として守られていることを承知でライラを探しに来ます。そして学寮長がアレシオメーターを研究していたことがわかると、脅してライラがアレシオメーターを持っていることを聞き出しました。

一方、探検家グラマンについて調査しているボーリアル卿は、ダストを通って別世界へ行くと、その世界ではグラマンがジョンという名前で生活していたことを知ります。

ボーリアル卿が訪れた世界ではパソコンやスマホが使われていました。私たちの世界なのかもしれません。

コールター夫人のもとから逃げ出したライラは、ゴブラーに捕まりますが、ジプシャンたちに救出されました。ジプシャンたちはライラのことを昔から知っており、守りたいといいます。しかしマジステリアルの捜索の手がジプシャンの船にも迫ると、ライラはなぜコールター夫人が自分に固執するのか、感情を爆発させました。マ・コスタは、夫人がライラの母である事実を明かしました。

ジプシャンたちは子どもたちを救い出すため、北の地へ向かい、魔女の協力を得ることを決めます。
その夜、ジプシャンの若者トニーとベンジャミンがコールター夫人のマンションへ忍び込みました。夫人の計画を明かすための証拠を集めるためです。ライラが言っていた設計図は見つからないまま夫人に見つかります。

そのころジプシャンの船では、トニーとベンジャミンの姿がないため騒ぎになります。ライラは二人の安否を確かめるため、アレシオメーターを持っていることをファーダー・コーラムに明かしました。

アレシオメーターは方位磁石のような形をしていますが、3つの針があり、方角の代わりに36の図柄が描かれています。

ファーダーは使い方を知っていましたが、読解するには勉強が必要だといいます。試しにライラがトニーとベンジャミンの安否を問いかけ、念じると針が動き出します。そして不吉な図柄を示しました。

その後トニーは誘拐された子どもたちのリストを持って帰ってきますが、ベンジャミンは命を落としていました。彼の死を聞いたジプシャンたちは決意を新たにしますが、忍び込んでいた虫型のスパイロボットにライラは姿を見られてしまいます。

第4話「よろい」

気球乗りのリー・スコーズビーは、旧友の鎧熊イオレク・バーニソンを探し、北の地トロールサンドへやってきます。

ライラやジプシャンたちもトロールサンドへやってきます。そしてライラとファーダーは、魔女との取り次ぎを行っている領事マーティン・ランセリウスを訪ねると、魔女セラフィナへの伝言を頼みました。領事は承諾すると、北の研究所で子どもとダイモンを切り離す実験が行われているという噂があることを教えます。そして鎧熊イオレクの協力を得ることを勧めます。

その後、ファーダーのもとに魔女セラフィナのダイモンが伝言を持ってきました。内容は「子どもたちはボルバンガーと呼ばれる基地に囚われていること」「魔女の中には総献身評議会(ゴブラー)に協力しているものもいること」「セラフィナはファーダーに協力する」というものです。

魔女はダイモンと遠く離れることができるようです。

ライラが鎧熊イオレクを探し訪ねると、町に損害を与えたため鎧を剥奪されて労働を課せられていました。しかしライラがアレシオメーターを使って確かめると、イオレクが何者かに騙されていたことを知ります。ライラはイオレクの鎧の隠し場所を占い、イオレクは鎧を取り戻すと、リー・スコーズビーとともにライラの仲間に加わります。

一方、コールター夫人はマジステリアムにやってくると、アスリエル卿を捕らえたことを報告します。そして彼の身柄と引き替えに、アレシオメーターへの質問を要求します。

世界に6つあるアレシオメーターのひとつは、マジステリアムが持っているようです。

通常、アレシオメーターの結果を解読するには時間がかかります。数週間かかることもあると聞かされた夫人は、北の地スバールバルへやってくると鎧熊の王イオファーを訪ねました。

アスリエルはイオファーに捕らえられていました。イオファーはアスリエルを捕らえることを条件に夫人の協力を得てイオレク王を追放。代わりに王の座に就いたのです。

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第5話「行方不明の少年」

ライラとジプシャンたちはボルバンガーを目指して北へ進んでいます。
夜、ファーダー・コーラムからの連絡に応じた魔女セラフィナがやってくると、ファーダーはマジステリアムとの戦いに向け、魔女たちの協力を依頼します。

ライラはアレシオメーターの占い結果に従い、イオレクとともに近くの村へ向かいました。そこで意識のないビリー・コスタを発見しますが、ビリーのダイモンの姿はありません。ビリーはジプシャンの野営地に運ばれると息を引き取り、荼毘に付されます。

その夜、各地で子どもたちを誘拐しているゴブラーが野営地にも侵入し、ライラを誘拐。ボルバンガーへ連行します。

一方ボーリアル卿は、別世界にやってくると、探検家グラマンことジョン・パリーの家族に接触します。
ボーリアル卿の訪問を受けたジョンの妻エレインは過剰に不安がり、息子のウィルにジョンとやり取りした手紙があることを教えました。
ボーリアル卿はその後もジョンの家族の監視を続け、ジョンがダストを調べていた証拠が家にあるはずだと推測します。

第6話「ダイモンの檻」

ライラはボルバンガーへ誘拐されてきました。そこには大勢の子どもたちが収容されており、ロジャーの姿もあります。二人は再会を喜びますが、実験室に隔離されている子どもたちと、別室に主人から切り離されて檻に閉じ込められたダイモンを発見します。

そのころ、コールター夫人もボルバンガーへ視察にやってきます。

そしてライラはジプシャンが救出に向かってきていることを子どもたちに伝えますが、実験室に送られてしまいます。装置に収容され、切り離しが行われようとしたとき、ライラは自分がコールター夫人の娘であることを明かしました。研究員たちが動揺しているところへコールター夫人が現れ、ライラに気付くと実験を中止させます。

夫人は、人間が大人になると身体はダストに汚染され、罪の意識を植え付けられるといいます。それにはダイモンが影響しているため、子どものうちにダイモンを切り離すことができれば人間は救われるというのです。

夫人の言葉に同意できないライラは、逃げ出すと実験装置を過剰に動作させて爆発させました。騒ぎに乗じて子どもたちは逃げ出しはじめ、ジプシャンやイオレク、リーたちが救援に現れます。魔女セラフィナの助けも加わり、子どもたちは無事に救出されます。

子どもたちは思っていたよりあっけなく救出されました。魔女軍団も参戦して派手な戦闘が行われ、終盤に向けて盛り上がるかと期待していましたが、そんなことはありませんでした。魔女はセラフィナしか出てこないし、実験装置もかんたんに爆発してしまったのでちょっと拍子抜けです。

ジプシャンの目的は達成されました。しかしライラには鎧熊の王イオファーに捕まっている父アスリエル卿を助け出すという使命が残っています。イオレクにはイオファーへの復讐という目的があります。

ライラとロジャー、イオレクは、リーの気球に乗って鎧熊の王国スバールバルを目指します。しかし途中、崖に生息する魔物クリフガーストの襲撃に遭い、ライラは気球から落下します。

第7話「死闘」

クリフガーストの襲撃に遭って気球から落下したライラは、鎧熊に捕まり、スバールバルの牢に監禁されます。

牢には学者がいました。アスリエル卿のことを聞くと、イオファーを説得し、鎧熊たちに監視されながらも自分の研究所へ戻ったといいます。そしてイオファーが人間になりたがっていることもわかりました。

ライラはイオファーに面会すると、自分のことをイオレクのダイモンだと嘘を付きました。そして一対一でイオレクに勝てばダイモンであるライラのことを手に入れることができるといってイオファーをだまします。

あっさり騙されるイオファー。凶暴な白熊を言葉巧みにだます少女。怪物相手に知恵比べで勝つ少年少女の冒険譚みたいというか、童話なんかによくある話です。原作が子ども向けであることを思い出します。

イオレクがライラの足跡を追ってスバールバルへ駆けつけると、イオファーとの決闘がはじまりました。激闘の末、イオレクはイオファーを倒しました。
イオレクはライラに感謝し、ライラ・シルバータンという名前を与えます。

鎧熊たちがイオレク派とイオファー派に分かれ、迫力ある合戦がはじまると期待していたのですが、そんなことはありませんでした。

イオレクが王位に戻り、アスリエル卿の監視は解かれました。ライラはアレシオメーターを渡すためアスリエル卿の研究所へやってきます。しかしライラを見たアスリエル卿は、ライラの助けなど不要だといって帰るように怒りました。

一方、ボルバンガーを破壊され、イオファーが倒されたコールター夫人の計画はことごとく失敗しました。マクフェイル院長は、アスリエル卿の実験を阻止するため戦闘部隊を引き連れて北を目指します。

もうひとつの世界では、ボーリアル卿がジョン(グラマン)の調査を続けています。彼が家族に送ったビデオ映像から妻へ手紙を送っていたことがわかると、仲間にジョンの家を荒らさせます。しかし手紙は見つかりませんでした。

第8話「裏切り」

アスリエル卿は、安全なジョーダン学寮に預けたはずのライラがやってきたため驚きます。そしてライラが持ってきたアレシオメーターを不要だといって受け取りませんでした。

夜、アスリエル卿はライラにダストについて話します。

ダストについての正確なことは誰も知りません。わかっているのは、空から降ってくること、大人にだけ見られるということだけです。
キリスト教の教えでは、「神から禁じられていたリンゴをアダムとイブが食べたこと」が人間のはじめて犯した罪とされており、「原罪」といいます。
この世界ではイブが蛇に騙されてリンゴを食べたとき(罪を犯したとき)、ダイモンの姿が確定したとされています。
では今、人間が大人になるとなぜダイモンの姿は確定するのでしょうか。罪を犯したからに違いありません。マジステリアムは、ダストは原罪が具現化したものと理解します。それならばダストが大人にだけ見える理由も納得できます。

コールター夫人は、大人になる前つまり原罪(ダスト)を背負う前にダイモンと切り離すことで、人間は原罪から解放されると考えていました。そこで子どもを使って実験していたのです。

しかしアスリエル卿はマジステリアムの教えに疑問を持っていました。ダストは本当に原罪が具現化したものなのでしょうか。原罪は思想ですが、ダストは実在するのです。真実を知る必要があります。

もしダストと原罪が関係ないものだとすれば、マジステリアムの教えは根本から否定され、権威は失墜します。そのためマジステリアムはアスリエル卿の研究を止めようとしています。
ダイモンは「守護精霊」を意味する英単語で「daemon」と書きますが、発音は「デーモン」に近いようです。「悪魔」を意味する英単語も「デーモン」でスペルは「demon」になります。ダイモンは守護精霊にも悪魔にもなり得ると知ると興味深いネーミングです。
作品では、キリスト教の教えは正しいのかと暗に問いかけています。映画が問題になったのもわかる気がします。シーズン2の制作は発表されていますが、本当に放映されるのか気になります。

そしてアスリエル卿は、ダストの中に見える町が実在するならば行くことができるはずだといいます。そこへ行けば、ダストの発生源を見つけることができるかもしれません。ダストの正体もわかるかもしれません。アスリエル卿の研究とは、ダストに見える町へ行くことでした。

研究を続けてきたアスリエル卿は、人間とダイモンの絆が切れるときに発生する大きなエネルギーを利用すれば、この世界とダストの中に見える世界がつながるかもしれないと推察します。

さらにアレシオメーターの動力源はダストであること、ライラは特別なものから生まれたことを明かしました。

ライラの出生には秘密があるようです。

深夜、寝ていたライラはアスリエル卿の助手ソロルドに起こされると、マジステリアムの飛行船が近づいていることを知らされます。しかしアスリエル卿とロジャーの姿がありません。

アスリエル卿はロジャーを連れて山頂へ向かっていました。ロジャーとダイモンを切り離して大きなエネルギーを発生させるつもりです。

コールター夫人とマクフェイル院長がアスリエル卿の研究所へ到着しますが、研究所はすでにもぬけの殻です。と思いきや、隠れていたソロルドがマクフェイル院長を倒しました。コールター夫人はソロルドに抵抗しても無駄であり、アスリエル卿にとってソロルドは道具でしかないことを告げます。ソロルドは抵抗をやめ、コールター夫人も山頂へ向かいます。

ライラは山頂へ向かいますが、マジステリアムの飛行船団が迫ってきました。鎧熊たちが火炎弾を使って足止めすると、飛行船からの反撃もはじまります。爆弾と銃弾が飛び交う混戦の中、ライラは山頂へ急ぎます。

山頂では、アスリエル卿がロジャーとダイモンを切り離そうとしていました。ライラはどうにか辿り着き、ロジャーが捕らわれている檻に手をかけます。その瞬間、アスリエル卿はロジャーとダイモンを切り離しました。大きな光が空へ伸び、衝撃でライラは吹き飛ばされて崖の下へ落下。意識を失います。

アスリエル卿は自分の研究のためにロジャーを平気で犠牲にしました。なかなかのマッドサイエンティストです。

その後コールター夫人が山頂へ辿り着くと、空間にできた裂け目が光り輝いています。アスリエル卿は裂け目の先に別世界があるといって夫人を誘いますが、夫人が娘ライラのいる世界を選ぶと、アスリエル卿はひとりで別世界へ旅立ちました。

アスリエル卿は「オーソリティを倒す」みたいなことをいっていましたが、この世界における「天使」のことのようです。オーソリティのもともとの意味は「権威」なのでなかなかの皮肉です。

意識を取り戻したライラが山頂へ戻ってくると、アスリエル卿の姿もコールター夫人の姿もありません。息を引き取ったロジャーが横たわり、光り輝く裂け目が浮かんでいます。悲しみに暮れるライラに、ダイモンのパンタライオンはダストを守りに行こうと語りかけます。ライラはアスリエル卿を止めるため、別世界への扉に足を踏み入れます。

パンタライオンは、ダストは守るべきものかもしれないといいました。結局ダストがなんなのかはわかりません。シーズン2以降で明かされるのかと思います。

一方ボーリアル卿は、(第4話で)コールター夫人がアレシオメーターに問いかけた質問の答えを確認します。マジステリアムの男は、探検家グレアムが探していたものをアレシオメーターに問いかけたといいます。

アレシオメーターの答えでは、グレアムが探していたものは「天使に囲まれた塔にある短剣」でした。さらに「彼の息子が導く」という答えも出ています。しかしグラマンは未婚なので息子はいないはずです。マジステリアムの男がアレシオメーターの答えには理解できないこともあるというと、ボーリアル卿はグラマンには別世界にウィルという息子がいることを思い出しました。

そのころウィルは、家に侵入してきたボーリアル卿の仲間を殺してしまいました。警察の捜査を恐れて町を離れると、空間の裂け目を見つけ、警察から逃れるように扉をくぐります。

ウィルの父親ジョンの手紙の内容は明かされませんでした。気になる。
リー・スコールズビーは気球が壊れてしまいました。魔女セラフィナから引き続きライラを助けるように諭されていましたがどうなったのかよくわかりません。
(シーズン1完)

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登場人物

ライラ・ベラクア

演:ダフネ・キーン
声:佐藤里緒
ジョーダン学寮で孤児として育った活発な少⼥。
ダイモンはパンタライモン(愛称はパン)。ライラはまだ子どもなので、パンタライモンは状況に応じてオコジョやヤマネコなどの姿に変化します。
世界の真実を告げるというアレシオメーターを読み解くことができます。

コールター夫人

演:ルース・ウィルソン
声:よのひかり
名前はマリサ。ライラの母親。
総献身評議会の指導者。総献身評議会はマジステリアムに所属する組織のひとつで、「General Oblation Board」の頭文字から「ゴブラー」と通称されます。子どもたちを誘拐し、北の研究所ボルバンガーで人間とダイモンを切り離す実験を進めています。
ダイモンはゴールデンモンキー。

エドワード・コールターの妻だったマリサは、アスリエル卿と恋に落ち、ライラを生みました。ライラはジョーダン学寮に預けられますが、12年経ったある日、ライラを迎えにあらわれます。

アスリエル卿

演:ジェームズ・マカヴォイ
声:平川大輔
ライラの叔父を名乗っていましたが、実は⽗親。
学者であり探検家であるアスリエル卿は、ダストの秘密を調査しています。
ダイモンはユキヒョウのステルマリア。

かつてエドワード・コールターの妻だったマリサと恋に落ちます。二人の間にライラが生まれますが、エドワードが命を狙ってきたため、アスリエル卿はライラを守ってエドワードを殺してしまいました。
アスリエル卿は正当防衛だったこともあり減刑されますが、地位と財産を剥奪され、ライラはジプシャンに預けられます。しかし大洪水のとき、アスリエル卿はライラを連れ出し、マジステリアルから保護されているジョーダン学寮に預けます。

リー・スコーズビー

演:リン=マヌエル・ミランダ
声:佐藤せつじ
鎧熊イオレクの旧友である気球乗り。
ダイモンはホッキョクウサギのヘスター。

ロジャー・パースロー

演:ルウィン・ロイド
声:野口瑠璃子
孤児としてライラとともにジョーダン学寮で育ったライラの友人。ゴブラーに誘拐されます。
ダイモンはサルシリア。

学寮⻑

演:クラーク・ピーターズ
声:五王四郎
ライラが育ったジョーダン学寮の長。

ファーダー・コーラム

演:ジェームズ・コスモ
声:秋元羊介
ジプシャン(船上に住む放浪の民)の長老。

演じるジェームズ・コスモさんは「ゲーム・オブ・スローンズ」でジオー・モーモントを演じていました。

ジョン・ファー

演:ルシアン・ムサマティ
声:竹田雅則
ジプシャンの頭領。

マ・コスタ

演:アン・マリー・ダフ
声:日野由利加
ジプシャンの女性。トニーとビリーの母親。ビリーはゴブラーに誘拐されました。

かつて生まれたばかりのライラを、乳母として預かりました。

ボーリアル卿

演:アリヨン・バカレ
声:白熊寛嗣
規律監督法院(マジステリアムに属する組織)に協力し、探検家たちの動向を探る男性。ダストを通って別世界と行き来することができます。

マクフェイル院長

演:ウィル・キーン
規律監督法院の院長。

イオレク・バーニソン

声:乃村健次
鎧熊の王国スバールバルの王でしたが、コールター夫人と鎧熊イオファー・ラクニソンの陰謀にはまって王位を剥奪され、追放されました。王位を取り戻すためライラに協力します。

セラフィナ・ペカラ

演:ルタ・ゲドミンタス
声:林真里花
北に住む魔⼥たちの⼥王。魔女は空を飛んだり、ダイモンと遠く離れたりすることができます。また、長命なためセラフィナは300歳を超えています。
かつてジプシャンのファーダー・コーラムとかつて恋仲にあり、息子が生まれましたが病で亡くしました。
ダイモンはハクガンのカイザ。

ウィル・パリー

演:アミール・ウィルソン
声:虎島貴明
ライラとは別の世界(私たちの世界)に住む少年。
ライラの世界でグラマンとして知られる探検家は、ウィルの世界でジョン・パリーと名を変え生活していました。別世界でも探検家だったグラマン(ジョン)は北極圏への探索で行方不明となりますが、妻エレインとの間に残した息子がウィルです。

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