写真出典:IMDb
Amazonプライムオリジナルドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」のシーズン5を紹介します。最終シーズンです。
1960年代のニューヨークを舞台に、専業主婦からコメディアンを目指すミリアム・メイゼル(愛称ミッジ)と、彼女を取り巻く家族や友人、仕事仲間たちの姿をコミカルに描いたヒューマンドラマです。
前:シーズン4
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概要
タイトル:マーベラス・ミセス・メイゼル
原題:The Marvelous Mrs. Maisel
制作:Amazonスタジオ
配信:2023年4月
エピソード数:全9話(各話55分程度)
対象年齢:16歳以上
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これまでのあらすじ
シーズン1
愛称ミッジことミリアム・メイゼルは、夫と子どもに恵まれ、何不自由ない生活を送っていました。しかしある日、夫ジョールの浮気が発覚。失望したミッジは、ダウンタウンにあるバー「ガスライト」で泥酔し、勢いにまかせて舞台に上がると、自分に起こった不幸をまくし立てました。ミッジのトークは観客に大好評。ミッジの才能を見抜いたスージーは、ミッジをコメディ業界に誘います。
シーズン2
コメディアンとして歩み始めたミッジは、人気歌手シャイ・ボールドウィンと知り合いました。全国巡業ツアーの前座として雇われます。
ミッジのマネージャーであるスージーは、コメディ界のトップスターであるソフィ・レノンからマネージャー業を依頼されます。ソフィは、コメディ界に続けて舞台での成功に野心を持っていました。
ミッジの元夫ジョールは、自分が経営するクラブを夢見ます。
ミッジの父エイブは職を失い、若いころに熱意を持っていた社会活動を再開します。
シーズン3
ミッジはシャイ・ボールドウィンの前座として彼の全国巡業に同行。コメディアンとしての道を順調に歩んでいるかのように見えました。しかしステージでシャイのプライベートに触れてしまい、メンバーから外されます。
スージーはソフィ・レノン主演の演劇を企画しますが、ソフィが本番で怖気づいたため失敗します。
ジョールは自分のクラブをオープン。中国系アメリカ人の女性メイと懇意になります。
エイブは職を失いましたが、演劇批判家としての道が開けます。ローズは男女のマッチング能力を周囲から評価され、結婚仲介業に意欲を見せます。
シーズン4
ミッジはシャイ・ボールドウィンの興行メンバーから外されましたが、ストリップ劇場の司会業を開始。幕間に登場するミッジのトークが話題になると、ミッジは自信過剰になり、小さな仕事を避けるようになっていました。レニー・ブルースは、どのような仕事であろうとチャンスと捉えて取り組むべきだと忠告します。
スージーは、タレント事務所「スージー・マイヤソン社」を起こし、新たなタレントの発掘に意欲を見せます。
ジョールはメイの妊娠が発覚。結婚仲介業をはじめたローズは、同業者グループから敵対視されます。
登場人物の紹介のあと、各話を紹介します。
登場人物
ミリアム・メイゼル
演:レイチェル・ブロズナハン
愛称ミッジ。
ユダヤ人の上流階級の家に生まれ、子どもにも恵まれて不自由ない生活をしていました。しかし夫ジョールに浮気され、泥酔してクラブ「ガスライト・カフェ」のステージに上がると、トークは大好評。コメディアンとしての才能を開花させます。
スージー・マイヤソン
演:アレックス・ボースタイン
ミッジのマネージャー。
ガスライト・カフェでミッジのコメディアンとしての才能を見抜きました。育ちのせいもあって下品で粗野な性格ですが、高いマネジメント能力を持っています。
シーズン4で、タレント事務所「スージー・マイヤソン社」を設立しました。
ジョール・メイゼル
演:マイケル・ゼゲン
ミッジの元夫。
父モイシのコネで企業の重役に就いていましたが、自分の浮気が原因でミッジと離婚。もともとコメディアンになることが夢でしたが、才能があるとはいえませんでした。自暴自棄となって仕事で失敗。解雇されました。
シーズン4では、父モイシの会社で働きながら、チャイナタウンで自分のクラブを開きました。
一時はミッジのコメディアンとしての才能を妬んだこともありますが、ミッジの理解者として応援します。
アブラハム・ワイスマン
演:トニー・シャルーブ
愛称エイブ。ミッジの父。
大学教授でありベル研究所の科学者でした。しかし米情報機関CIAに勤めるノアの父親だったことから国家の機密を漏洩する可能性があると政府から疑われ、仕事を失います。紆余曲折の末、新聞社ビレッジ・ボイスで演劇関係の編集記者として活躍します。
ローズ・ワイスマン
演:マリン・ヒンクル
ミッジの母。
油田を持つ一族の出身で、親族からの融資によってワイスマン家は優雅な生活を送っていました。エイブが失職すると、一族に援助を求めますが、女性に偏見を持つ彼らに反発。自ら融資の打ち切りを申し出ました。地域でのコネクションを生かした結婚斡旋業を通し、女性として自立することに意欲を見せます。
ノア・ワイスマン
演:ウィル・ブリル
ミッジの兄。
米情報機関CIAの情報部員ですが、周囲や家族には秘密にしていました。
アストリッド・ワイスマン
演:ジャスティン・ルーペ
ノアの妻。
ゼルダ
演:マチルダ・シダギス
ワイスマン家の住み込みメイド。
ヤヌシュ
演:アレクサンダー・ジェミニャニ
ゼルダの恋人。
どこからかやってきてゼルダとともにワイスマン家に住み込んでいます。
モイシ・メイゼル
演:ケヴィン・ポラック
ジョールの父。服飾工場の経営者。
シャーリー・メイゼル
演:キャロライン・アーロン
ジョールの母。ジョールを誰かと再婚させようとしています。
アーチー
演:ジョエル・ジョンストン
ジョールの元同僚で友人。
会社を辞めてジョールのクラブ経営を手伝います。
メイ・リン
演:ステファニー・スー
ジョールの恋人。
ジョールが経営するクラブの地下にある違法カジノの一族。シーズン4でジョールの子どもを身ごもったことがわかります。
テス
演:エミリー・バーグル
スージーの姉。
レニー・ブルース
演:ルーク・カービー
実在したコメディアン。ミッジの先輩であり親友であり理解者。政治や人種差別などの過激なトークで人気がありますが、政府から要注意人物としてマークされています。
アルフィー
演:ギデオン・グリック
スージー・マイヤソン社に所属するマジシャン。
ダイナ
演:アルフィー・フューラ―
スージー・マイヤソン社の秘書。
マギー
演:ジュリー・クラスナー
スージー・マイヤソン社の隣のビルに入っているオフィスの秘書。
シーズン4で電話回線が足りなかったスージーは、マギーのオフィスの電話を勝手に使いました。以来、マギーはスージー・マイヤソン社の秘書業を手伝ってます。
フランク
演:エリック・パラディーノ
ギャングの一味。ニッキーの相棒。
フランクとニッキーは、コメディ業界の実力者ハリー・ドレイクに雇われ、スージーの命を狙いました(シーズン2)。しかしスージーと意気投合。シーズン4で、スージー・マイヤソン社に雇われます。
ニッキー
演:ジョン・スカーチ
ギャングの一味。フランクの相棒。
ジェームズ
演:ジェイ・ウィル
スージー・マイヤソン社の俳優。
ソフィ・レノン
演:ジェーン・リンチ
有名女性コメディアン。
人気コメディアンとして成功していましたが、女優として新たな道を歩むため、マネージャーのハリー・ドレイクを解雇。新たなマネージャーとしてスージーを雇いましたが、舞台の本番で怖気づいて失敗しました。
ゴードン・フォード
演:リード・スコット
テレビ局NBCの人気番組「ゴードン・フォード・ショー」の司会者。
ヘディ・フォード
演:ニーナ・アリアンダ
ゴードンの妻。
マイク・カー
演:ジェイソン・ラルフ
「ゴードン・フォード・ショー」の交渉担当者。
ジョージ・トレダノ
演:ピーター・フリードマン
「ゴードン・フォード・ショー」のプロデューサー。
アルヴィン
演:オースティン・バシス
「ゴードン・フォード・ショー」の筆頭ライター。
ラルフ
演:ジョシュ・グリセッティ
「ゴードン・フォード・ショー」のライター。
メル
演:マイケル・シリル・クレイトン
「ゴードン・フォード・ショー」のライター。
セシル
演:ルーカス・カブナー
「ゴードン・フォード・ショー」のライター。
アダム
演:エディ・ケイ・トーマス
「ゴードン・フォード・ショー」のライター。
トルーディ
演:クロエ・カーウィン
ライターたちのタイプ係
イーサン
演:ベン・ローゼンフィールド
ジョールとミッジの息子。エスターの兄。
1980年代、ユダヤ教のラビ(ユダヤ教の指導者)を目指して勉強しています。
エスター
演:アレクサンドラ・ソチャ
ジョールとミッジの娘。イーサンの妹。
1980年代、科学の分野で博士号を取得し、将来を期待されています。
カーヴァ
演:ヤエル・カヌコフ
イーサンの恋人。
第1話「前へ進め」
1981年、ミッジの娘エスターは、優秀な科学者になっていました。母親ミッジの勝手な振る舞いに辟易しています。
***
そして1961年。シーズン4最終話の直後。街は感謝祭で賑わっています。
ワイスマン家とメイゼル家の人びとが食事会に集まります。ローズは、届いた花が枯れていたため不安でした。モイシとシャーリーは、モイシの引退を巡って口論。離婚を発表します。ジョールはメイとの婚約、メイの妊娠を発表させられ、食事会は大騒ぎです。
ミッジは、吹雪の中、カーネギーホールから帰宅したため体調を崩していました。しかしレニーの忠告を受け、仕事に新たな意欲を見せます。
感謝祭が終了し、ジョールが自宅に戻ると、メイが待っていました。医師としてのキャリアを目指すメイは、結婚や育児は考えていません。ジョールに別れを告げると去っていきます。
スージー・メイヤソン社に所属するマジシャン、アルフィーのラスベガス興行が決まりました。ミッジが付き添って空港にやってくると、両親に出会いました。懸賞で旅行が当たったのですが、キャンセルされていたといってローズは不安がります。ミッジはさらにレニーに遭遇。レニーは、娘と過ごすためロサンゼルスへ引っ越すといいます。
その後、ストリップ劇場が再開されました。
ミッジがステージに立つと、スージーは、観客の中にテレビ司会者のゴードン・フォードを発見。ミッジを売り込みますが、拒否されると、番組のスタッフとして雇うように説得します。
第2話「男ばかりの世界」
1981年。テレビ番組がミッジの成功を紹介。スージーもマネージャーとして成功していますが、二人の関係は破綻していました。
***
そして1961年。ミッジは「ゴードン・フォード・ショー」のシナリオライターとして雇われました。テレビ局で働きはじめますが、男性優位な職場環境なため相手してもらえません。
一方、ローズが結婚仲介業で利用している喫茶室が火災に遭いました。ローズは同業者グループの犯行を疑い、CIAに勤める息子ノアに相談。しかし個人的な理由では対応してもらえません。
エイブは、女性作家ペネロピーを取材すると、彼女の軽薄な態度に衝撃を受けます。
第3話「スペルミスと胴体」
1984年。ミッジの息子イーサンは、中東でラビになるための勉強を続けています。ミッジが自家用ヘリコプターで現れると、慈善活動への参加を強要してきました。
***
1961年。エイブは、自筆の新聞記事にスペルミスが見つかり、異様に落ち込みます。
ローズは、身近に起こる不審な出来事に同業者グループの関与を疑い、スージーを頼りました。話を聞いていたフランクとニッキーがローズの敵対グループに罠を仕掛けます。グループは瓦解し、彼女たちは和解を申し出ます。
ジョールの店では、モイシとシャーリーが騒ぐため大迷惑。ジョールがメイと別れたことを打ち明けると、モイシとシャーリーは和解します。
一方ミッジは、トークのネタが番組に採用されました。しかし放送中、ゴードンがミスってしまうと、ミッジは思わず声を上げてしまいます。音声が放送に流れ、ニュースでも取り上げられると、ゴードンは激怒。ミッジは解雇を覚悟しますが、その後番組の視聴率が1位を獲得します。祝賀パーティが開かれ、機嫌を直したゴードンはミッジを許しました。そんな中、オフィスに迷い込んだスージーは、ゴードンの妻の写真を見つけて驚きます。
第4話「スーザン」
ニューヨークでは、建設業界の博覧会が開かれます。フランクとニッキーが所属するギャング組織は、博覧会で行われるミュージカルに関与していましたが、主役を務めるはずの俳優が失踪。ミッジに代役を依頼します。ミッジは俳優ではありません。乗り気ではありませんでしたが、フランクとニッキーには借りがあるため引き受けました。
別の舞台を観劇したエイブとローズは、内容の解釈を巡って口論。ローズは、偶然近くに居合わせた劇の原作者に確認しました。エイブの解釈は考えすぎだったことがわかります。エイブは落ち込みます。
テレビ局では、ゴードン・フォード・ショーのゲストが本番直前に失踪。ミッジは代役に立候補しますが、規則上、番組関係者は出演できません。出演を拒否されたミッジはヤケになり、博覧会のミュージカルで適当に演じました。フランクとニッキーが叱責すると、様子を見ていたジョールは、ミッジとフランクたちの関係を気にします。
その後、ソフィ・レノンがゴードン・フォード・ショーの代役を務めました。スーザンが、ミッジの出演を拒否したことを抗議にやってくると、ゴードンの妻ヘディに再会します。ヘディが再会を喜ぶ一方、スーザンは不快感を隠しません。
第5話「海賊クイーン」
1987年。刑務所に投獄されているジョールにミッジが面会にやってきました。ジョールは、イーサンの娘であり孫であるローズの写真を受け取ると喜びます。
***
1961年。
ジョールとアーチーは、彼らの母校である修道院を買い取ってクラブに改装する計画を進めます。
ワイスマン家では、ゼルダとヤヌシュが結婚。エイブやローズ、ミッジは、ゼルダがメイドの仕事をやめてしまうのではないかと心配します。一方で、ジョールはギャング一味のフランクとニッキーに関わっているミッジのことを心配します。
スージー・マイヤソン社は、所属を求める芸人たちが押し寄せて賑わっています。そんな中、スージーは、ハリウッド映画のプロデューサー、デヴィッド・ウェストンに公私に渡って精力的に働きかけ、所属俳優のジェームズを映画のオーディションに合格させます。
テレビ局では、ゴードン・フォードとプロデューサーのジョージの間でトラブルが起きていました。ゴードンは、ジョージが相談なしにベビー用品メーカーのディディ・ドゥ社を番組のスポンサーに決めたことが許せません。しかも同社の商品には欠陥がありました。ゴードンは、ディディ・ドゥ社が開催する船上パーティへの出席を拒否。ジョージが困っていると、ミッジが密かに代役を申し出ます。
船上パーティはミッジのトークではじまりました。ディディ・ドゥ社の幹部や社員たちは、ミッジのトークに大喜び。プロデューサーのジョージも、スポンサーとの良好な関係に満足でした。パーティは無事終わると思われましたが、ミッジはディディ・ドゥ社の幹部にしつこく言い寄られるウェイトレスを見つけます。ミッジは間に入って行為を止めさせますが、船の手すりに掛けられていた幹部のスーツの上着を不注意から川に落としてしまいました。上着には財布が入っていたため、幹部は強盗行為として通報。テレビ局でもミッジの行為が問題になり、ミッジは解雇されることを恐れました。しかしゴードンは許します。
その後、ミッジはゴードンから私的な関係を誘われます。ゴードンは魅力的な男性で、誘われたことはミッジにとっても悪い気はしませんでした。しかし、仕事上の関係を続けることを優先させます。
第6話「イジねぎらう会」
1990年。
スージーは芸能界で成功していました。映画業界や音楽業界の関係者が集まり、スージーを「イジねぎらう会」を開きます。
関係者たちのスピーチから、この日に至るまでにスージーが強引かつ積極的な手段を使って力をつけてきたことがわかります。スージーの行動は非常識さも目立ちましたが、人々から愛されていました。たとえば、スージーにとってハリー・ドレイクは敵であり、ライバルでしたが、スージーは彼の最後を看取りました。ダイナはスージーの片腕として成長しましたが、仕事上の関係だけでなく、スージーが家族のようにダイナに接してきたこともわかります。人気テレビ番組「ゴードン・フォード・ショー」のプロデューサーだったジョージ・トレダノの不正を暴き、マイクを後任プロデューサーに抜擢したこともありました。
ジョールがすでに出所していることもわかります。1960年代、ジョールはミッジがフランクやニッキーといったギャングと関係していることを知りました。単身、ギャングと交渉。ギャングがミッジと関わらないことを条件にクラブ経営の手腕を売り込みます。ミッジはギャングから解放されますが、ジョールは汚い仕事に関わることになりました。
1985年、ジョールはさまざまな違法行為によって逮捕。投獄されます。何も知らなかったミッジはスージーを責め、二人の関係は破綻しました。
ミッジとスージーについては、芸能界では禁忌とされている話題でした。しかし「イジねぎらう会」の最後に、ミッジからスージーへのビデオレターが公開されます。ミッジは、映像の中で感謝の気持ちをスージーに明かします。
第7話「使い物にならない馬だらけの家」
1973年。ローズは、ミッジの支援のもと恋愛相談を事業化しています。宣伝費や施設費が大きな負担となっていますが、ミッジは自由にやらせています。
***
そして1961年。
ワイスマン家では、ゼルダが結婚したため(第5話)メイドがいなくなりました。自分たちではコンロに火を付けたり、電話に出たりすることもできません。ゼルダはことあるごとに呼び出されるため呆れます。
エイブは、ワイスマン家の未来を担う孫のイーサンの学業成績が低いことが心配でした。しかしエスターに才能があることに気づきます。
ゴードン・フォード・ショーにタレントのダニー・スティーブンスが出演します。ダニー自身が番組を持つ人気タレントです。ライターとして雇われているミッジに、コメディアンとしての才能を見出したダニーは、ミッジの引き抜きを図りました。ゴードンは、ミッジの給料を上げて引き止めます。しかしミッジを番組に出演させようとはしません。
このころ、マイクは番組のプロデューサーに就任していました。前任のジョージは、スージーの活躍によって不正が発覚し、退任したためです(第6話)。マイクは、スージーへのお礼として、人気タレントであるジャック・パーの番組のオーディションをミッジに斡旋しました。ミッジはオーディションを受けますが落選。落ち込みます。
第8話「王女と嘆願」
ミッジとジョールは、息子イーサンの通う学校から呼ばれると、エイブについて注意されます。エイブは、将来、エスターも通うことになる学校にひんぱんにやってきては授業や施設をチェックしてました。このときパイプを吸うため学校は困っているといいます。
一方エイブは、イーサンの成績に気落ちし、エスターの才能に期待を寄せていました。しかしこれまで、息子のノアにばかり関心を抱き、ミッジに愛情を注いであげなかったことに気づきます。
学校からの呼び出しに応じたあと、ミッジは学生時代の同窓会に出席。当時の自分が未来の自分へ宛てたメッセージには、「ダメ」とだけ書かれてありました。
その後、ゴードン・フォード・ショーに外遊中の英国王女が出演します。ミッジが王女のために作ったコントは好評でした。番組は成功し、ゴードンも満足です。ミッジは、王女の出演を取り付けたのはゴードンの妻ヘディだったこと。ヘディとスージーが旧知の仲であることを知ります。
ライターとしてではなく、コメディアンとして番組に関わりたいミッジにとって、ヘディを利用しない手はありません。スージーはヘディと関わろうとしませんでしたが、ミッジは必死に説得。ビジネスパートナーとしての関係を切るとまで言い出します。スージーは意を決してヘディにミッジの出演を依頼。ヘディはスージーの願いを聞き入れました。ヘディに何らかの負い目があるゴードンは、彼女の頼みを断ることができません。
ゴードンが出演交渉するためミッジを呼び出そうとすると、ミッジは別の電話に呼び出されます。
第9話「4分間」
1965年。レニー・ブルースは過激なトークを政府から監視され、不自由な生活を送っています。ミッジとスージーはレニーを救おうとしますが、レニーは二人の支援を受け入れようとしません。
***
そして1961年。
ミッジは警察から呼び出されると、不審者として逮捕されていたスージーを釈放しました。
スージーは、「ヘディにミッジの番組の出演を依頼したこと」「学生時代にヘディと付き合っていたこと」「ヘディが婚約したため関係が終わったこと」を明かします。
その後ミッジが会社へ戻ると、ゴードンから番組出演を依頼されました。
「ゴードン・フォード・ショー」がはじまり、観覧者の中にはミッジの家族たちの姿もあります。このとき、ゴードンはミッジをコメディアンとして出演させるつもりはありませんでした。ミッジは番組のスタッフとして紹介されます。ミッジは不満でしたが、発言は観覧者たちに好評です。不本意なゴードンは、4分残したままコーナーを終了。CMに切り替えてしまいました。予定外の進行に番組のスタッフたちは困惑します。このあとどのように進行させるか、ゴードンにも良いアイデアはありません。番組が再開されると、意を決したミッジはトークを始めました。
「本当に魅力的じゃないのは、何かが起きることをただ待っているだけ」
毒舌の中に教訓を含んだミッジのトークに観覧者たちは大喜び。ゴードンもトークの内容に笑わずにいられません。誰もがミッジの才能を認めるしかありませんでした。ミッジは、コメディアンとして大きな一歩を踏み出しました。
***
2005年。ミッジはニューヨークの高級住宅街に居を構え、精力的に事業を続けています。スージーは引退していますが、ミッジとの友情は続いています。
(シーズン5 完)
前:シーズン4
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