ヴァイキング 海の覇者たち シーズン4後半のあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

ヴァイキング
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写真出典:IMDb

パリ侵攻に失敗してから数年。行方不明になっていたラグナルがカテガットへ戻ってきます。しかしすでに民衆からの信用も王としての権威も失っていました。

フランク王国ではロロが貴族としての地位を確かなものにし、イングランドではウェセックス国がマーシア国を併合してより強力になっています。

「どうなる。ラグナル・ロズブローク」といった感じで後半を見ていきます。

前:シーズン4前半
次:シーズン5前半

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ヴァイキング シーズン4 後半 概要

ヒストリーチャンネルが制作する海外ドラマ。伝説的な北欧ヴァイキングの王ラグナル・ロズブロークの活躍を描いたドラマのシーズン4。全20話あるため前半、後半に分けます。ここではシーズン4の11話〜20話についてまとめています。

2016年放送

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第11話 孤立

カテガット
この頃、カテガットはスカンディナビアの一大交易地として栄えていました。そこへ行方不明となっていたラグナルが戻ってきます。

しかしかつてのパリ侵攻は失敗に終わり、ウェセックス王国で移住者たちが虐殺されたことを隠していたラグナルは仲間たちの信用を失っていました。

ラグナルはウェセックス王国へ復讐するため戦士を募りますが、集まるものはいません。

一方ビヨルンは、パリ侵攻のとき手に入れたヨーロッパの地図を手にし、まだ見ぬ地中海へ夢を膨らませていました。

ラグナルは誰も自分に着いてきてくれないので巨木に縄をかけて首を吊るのですが、縄が切れて死ねないという、なんか情けない状態です。というか、ずっと病気で漢方薬(アヘン?)に頼っていたと思うのですが、ある意味元気に生きています。病気は何だったのでしょう。瀕死の状態から何年生きているのか。もうすぐ死にそうを演出する「かまってちゃん」な気もしてきました。
さて、ビヨルンにはトービとの間に子どもが3人ぐらいできていました。この子たちも大きくなって活躍するのでしょうか。
ウベ、ヴィトゼルク、シグルズ、アイヴァーの4人兄弟は奴隷のマルグレーテに夢中です。みなで交代して彼女と寝ています。好みの問題もあるのでなんともいえないのですが、4人で同じ女性を取り合わなくてもほかにもっと良さそうな女性はたくさんいると思います。
ラゲルサはかつて予言者にもう子どもはできないと予言されました。確かに何度か流産もしました。そのせいなのかわかりませんが、いつの間にかレズビアンになっていました。アストリッドとはそういう関係です。なぜそうしたのか。

第12話 予知夢

カテガット
ラグナルはイングランド遠征のために戦士を募りますが、誰も集まらないどころかフロキやラゲルサ、かつての仲間たちからさえも断られます。ただアイヴァーだけが同行を申し出ます。
そこでラグナルがこれまでの遠征で得た金銀をばらまくと、ようやく老戦士や戦いの経験のないような商人などが集まりました。

一方、地中海遠征を企てるビヨルンのもとには、ハーラルをはじめ屈強な戦士たちが集まります。ヴィトゼルクもその一人です。

そしてそれぞれの船団が出航します。

アイヴァーはマルグレーテと寝るのですが、性的に不能者でした。下半身不随なのでさもありなん。秘密にしているようにとマルグレーテを脅しますが、彼女はシグルズにしゃべってしまいます。シグルズはウベとヴィトゼルクにしゃべってしまったので結局兄弟全員に知られることになりました。
ラグナルはずっとアスラウグに会っていなかったようなのですが、出航前、彼女の前に現れると、彼女を愛していなかったことを謝罪し、それでも子どもたちを育ててくれたことを感謝します。アスラウグがハーバードに癒やしとか救いを求めていたのは夫との不仲が原因だったみたいです。うーん。見ていて気づきませんでした。そういうことだったのか。
しかしながらラグナルは今回の遠征が最後というか、死ぬつもりに見えます。それに付き合わされるアイヴァーもヴァイキングもかわいそう。

第13話 2つの遠征

ウェセックス王国
イングランドへ向かったラグナルの船団は嵐に遭い、船は転覆。イングランドへ漂着しますがすべての船を失い、生き残ったものはわずかでした。アイヴァーから今後の計画について尋ねられたラグナルは、アイヴァーに仲間たちを殺させます。そして二人きりでウェセックス国へやってきました。

フランク王国
ビヨルンは地中海を目指す航海でフランク王国の沿岸を無事に通過するため、ロロを訪ね、許可を申し出ます。しかしロロはビヨルンの申請をはねつけると、自分を連れていくように言います。

カテガット
ラゲルサがウベとシグルズを軟禁し、カテガットを襲撃します。愛する夫ラグナルと故郷カテガットを奪ったアスラウグからすべてを取り戻そうとしています。

数隻の船団でイングランドを目指していたラグナルはどうしたかったのだろう。船が難破したら生き残った仲間を殺してしまうとか、やることが意味不明です。もともと集まったのは屈強な戦士たちではありませんでした。戦士としては引退したようなものたちばかり。それどころか戦いの経験などなさそうなものたちもいました。彼らでウェセックスの兵士たちに勝てると思っていたのでしょうか。どうしたかったのかわかりません。
フランク国ではロロにも子どもができていました。彼らも大きくなるのでしょうか。このドラマはどの世代までやるのでしょう。どうやらシーズン6の制作は決まっているようです。
ロロがビヨルンと一緒に地中海へ行くと言ったとき、妻のギスラは激しく怒っていました。夫婦決別といった雰囲気でしたが、かつてはパリ攻防戦で戦った二人です。今後、ヴァイキングへ戻ったロロとギスラが再び争うような展開が待っているのでしょうか。

第14話 夜明け前

カテガット
ラゲルサはアスラウグを殺し、王位を手に入れます。

ウェセックス王国
ラグナルとアイヴァーが捕まり、それぞれ投獄されます。そこへエグバート王が現れ、これまで二人の間に起こった争いや神々についての考え、今は亡きアセルスタンなどについて話し合いました。ラグナルは自分を処刑するように頼みますが、エグバート王は拒否します。そして、クウェンスリス女王の息子マグヌスとアセルスタンの息子アルフレッドに面会させます。するとラグナルは、マグヌスが自分の子どもであることを否定しました。

アスラウグがラゲルサに殺されちゃいました。ラゲルサが手を下すのだったらもっと派手にやってもよかったのではないでしょうか。惨殺する必要はないと思いますが、だまし討ちのようにして後ろから矢でプスッと射殺したのはちょっと卑怯な気がして残念です。
クウェンスリスの子マグヌスに会ったラグナルは、クウェンスリスには傷の手当てをしてもらっただけで肉体関係はない。マグヌスは自分の子ではないといいます。本当でしょうか。ラグナルの子どもではないとされたマグヌスはウェセックスを追放されるのですが、そうするために嘘をついたとも考えられます。つまり、ウェセックスは将来ヴァイキングの侵略によって戦場になるので、ラグナルの子どもが人質にでもされたらヴァイキングが劣勢になるからです。
マグヌスは今後出てくるのでしょうか。

第15話 御使いたち

ウェセックス王国
ラグナルはエグバート王に取り引きを申し出ました。それは、自分をエラ王に渡し、息子のアイヴァーを故郷へ返すというものです。
ラグナルの考えによれば、エラ王ならば自分を処刑します。そしてラグナルが処刑されればヴァイキングたちが復讐にやってくるでしょう。しかしエグバート王はラグナルを救おうとしたとアイヴァーに伝えさせることで、復讐の対象をエラ王へ向けさせることができます。
エグバートは承諾し、ラグナルをアイヴァーに会わせます。

アイヴァーに面会したラグナルは、自分がエラ王に処刑されること。それを仕組んだのはエグバート王であることを伝えました。

ノーサンブリア王国
ラグナルの身柄はエラ王に渡されました。兵士たちからいたぶられ、エラ王に傷つけられたラグナルは大量の蛇がうごめく穴に突き落とされ命を落とします。

ラグナルがエラ王によって蛇穴に入れられ絶命するというのは伝説通りです。


(エラ王に処刑されるラグナル・ロズブローク 出典 Wikipedia

ラグナルは、エグバートに、エグバートが味方であるとヴァイキングに伝えることを条件にアイヴァーを帰還させました。
エグバートはラグナルを信じて取り引きに応じるわけですが、実際には、ラグナルに騙されます。ラグナルは、エグバートこそ敵であると伝えさせます。
これまで戦い抜いてウェセックスとマーシアを統合した王にしてはちょっと素直すぎたのではないでしょうか。

第16話 交錯

カテガット
アイヴァーが戻ってくると、母アスラウグがラゲルサによって殺されたことを知ります。そのラゲルサは、新たな統治者として町の防衛を強化していました。

スペイン
ビヨルンの船団は地中海へ到達。イベリア半島スペインへ現れるとイスラム教徒の町を襲撃し、金銀や奴隷にするための捕虜を手に入れます。そんな中、フロキに付き従ってスペインへやってきていたヘルガは、ヴァイキングに親を殺された少女に目をかけます。

ヘルガは子どもを欲しがっています。若いのかおばちゃんなのかよくわかりません。いや、若くはないだろうっていう。以前、アスラウグがアイヴァーのことをフロキに頼んでいました。自分の子どものように育ててくれということかと思っていたのですが、親としてというより先生的な存在として教育してくれということだったみたいです。
カテガットやビヨルンの元に片目の男が現れてラグナルの死を告げます。オーディンなのでしょうか。

第17話 最大最強の軍

カテガット
ラグナルが処刑されたことが伝わり、イングランドへ復讐するため戦士たちが集まります。

一方、ウベとアイヴァーはラゲルサへ母アスラウグの復讐をしようとするが、丁度ビヨルンが戻ってきます。
このときウベはイングランドへ侵略するならばビヨルンの力が必要と考えていました。そのためラゲルサを殺してしまっては息子であるビヨルンの協力を得ることは不可能です。
また、シグルズはアイヴァーほどアスラウグに愛されていなかったと考えていました。そのためラゲルサへの復讐にはこだわっていません。
兄弟の協力を得られなかったアイヴァーの復讐は失敗します。
そしてイングランドへの遠征を前に、アイヴァーはフロキに戦車(一人乗りの馬車)を作ってもらいました。

ヴァイキングの皆さんがラグナルの復讐を騒ぐのもわかるのですが、最後はみんなラグナルのこと嫌ってましたよねっていう。ラグナルが民衆からずっと敬愛され信用されていたならわかりますが、最後は彼の呼びかけに誰も応えず、「お前は神々に見放されたのだ」とか言っていました。それが復讐とか言い出すのも微妙。こうなったのはあなたたちヴァイキングにも責任があるのではないですかと問いたい。

とかいっていたらアストリッドがいつの間にかビヨルンとオトナの関係になっていました。急に髪型が変わった理由はビヨルンの好みでしょうか。確かに、後ろとサイドを剃り上げてモヒカンみたいなスタイルはビヨルンっぽいです。というかビヨルンはトービとどうなっているのでしょう。

ロロがノルマンディーに戻りました。ロロがヴァイキングと行動を共にするといったとき、ギスラは決別するかのように騒いでいましたが、無事帰ってきたら、怒っていたけどそのあとは仲直りみたいな感じでした。ごちそうさまです。というかなんなの。
ウェセックスのエグバート王がアルフレッドを溺愛し、帝王学なんかを教えているのですが、彼はアセルスタンとジュディスの子どもなのでエグバートの血を引いていません。彼が王室を引き継いでいいのでしょうか。
ヴァイキングの襲撃に警戒するように、ジュディスがエラ王のもとにやってきます。そしたら妹というのがいました。ほかには兄弟はいない感じです。このままだと放っておいてもノーサンブリアは断絶しそうです。妹はなぜ結婚していないのでしょう。何歳なのでしょう。姉のジュディスは10年以上前に政略結婚させられているのに何をしているのでしょうか。

第18話 復讐

カテガット
ラグナルの復讐を果たすため人々が集まると、デンマークのエリセフ王女の姿もありました。彼女はかつてハーラルの求婚を断った女性です。

出航の前にウベとマルグレーテが結婚します。しかしヴィトゼルクもマルグレーテを愛していました。2人は彼女を共有することにします。

ノーサンブリア王国
ヴァイキングの大軍が上陸。ノーサンブリア王国の軍隊を破ると、エラ王を捕らえ、「血の鷲」の方法で処刑します。「血の鷲」とは、囚人の背中を刃物で切り開いて肋骨を脊椎から切り離し、生きたまま肺を引きずり出して背中に翼のように広げるという儀式です。かつてボルグ首長もこの方法で処刑されました。

ヴァイキングたちが起こした大異教徒軍について調べました。
ヴァイキング 海の覇者たち 大異教徒軍とは アイヴァーたちがやったこと
ドラマ「ヴァイキング 〜海の覇者たち」シーズン4では、ラグナル王の復讐のためにヴァイキングたちが集結。大軍となってイング……
ウベとヴィトゼルクがマルグレーテを共有するという考えがあるなら、かつてのラグナルとラゲルサ、アスラウグもうまくやっていく方法があったのではないでしょうか。ラゲルサもカテガットを出て行く必要はなかったと思います。
イングランドへ上陸したヴァイキング。アイヴァーはフロキ製の戦車に乗って得意げです。船でお気に入りの白馬も運んできたようです。今回は嵐に会わずによかったですね。

エラ王に向かってフロキがいった台詞がなかなか興味深いです。

「あんたの神は大工なんだろ。驚くなよ。オレも大工だ」

イエスは大工の息子です。対比させるためにフロキを船大工という設定にしたのだとしたらなかなかおもしろい。

第19話 前夜

カテガット
ビヨルンやアイヴァーたちがイングランドへ遠征しているとき、カテガットは謎の集団に襲撃されます。激戦の末ラゲルサは防衛に成功。襲ってきたのはハーラルの部下たちでした。

イングランド
ハーラルは、エリセフ王女の夫ヴィークを殺します。エリセフはハーラルに夫の仇を討とうとしますが、ハルフダンに見破られて殺されます。

そしてヴァイキングとエセルウルフ率いるウェセックス王国の兵士たちが激突。しかしアイヴァーの作戦のまえにウェセックス軍は翻弄され、壊滅寸前となります。

いつもの「盾の構え」で戦うというビヨルンに対し、戦場を下見し、作戦を練ることを勧めるアイヴァー。ヴァイキングが肉弾戦以外の戦いを見せました。やればできる。

劣勢になったエセルウルフはヴァイキングたちの拠点となっているレプトンという町を攻撃することにします。そこに停泊しているヴァイキングたちの船を破壊すれば大打撃を与えることができるというのです。レプトンという町は本当にあるのか調べてみました。

ぜんぜん内陸なんですけど!

第20話 清算

シーズン最終回。

ウェセックス王国
ヴァイキングに敗退したエセルウルフは城に戻り、父エグバート王や民衆、家族を連れて避難することにします。しかしエグバート王は王位をエセルウルフに譲ると城に残りました。

しばらくしてヴァイキングたちがウェセックスの城に攻め込むと、エグバート王と司祭だけが残っていました。司祭はすぐに殺され、エグバート王は、国の権利書を渡す代わりに死に方を選ばせてくれるように要求。ビヨルンが承諾すると、エグバート王はサインした権利書をビヨルンに与え、風呂場で自害します。

このとき、フロキの妻ヘルガはタナルースを同行させていた。タナルースはヘルガがスペインで見つけた少女です。ヘルガはタナルースに刺し殺され、タナルース自身も自殺します。実の娘はすでになく、親友ラグナルを失い、そして最愛のヘルガを失ったフロキはただ落胆します。

その後、城を陥落させたヴァイキングたちは祝宴を開きます。その席でビヨルンが地中海への遠征を宣言すると、多くの仲間が同意しました。ハルフダンも賛同します。
一方、ウベやヴィトゼルク、ハーラルはイングランドに残ると言います。
そしてアイヴァーは、全世界の征服を叫びました。しかし不能者にできるのかとシグルズに馬鹿にされると、斧を投げつけます。アイヴァーが投げた斧はシグルズの胸に突き刺さり、シグルズは絶命する。

イングランドのどこか。一人の司祭が死者に祈りを捧げていた。

エグバートはエセルウルフたちと逃げずに城に残りました。何か考えがあるようでしたがなんだったのでしょう。こういうの多い。

エグバートの考えはたぶん、ヴァイキングに価値のないイングランドの権利書を譲るということだったのだと思います。王位はエセルウルフに移っているので、エグバートがサインした権利書は効果がないということなのでしょう。でもこれでどうなるのかよくわかりません。イングランドを手に入れたと思わせる時間稼ぎなのでしょうか。

ヘルガが亡くなりましたが彼女の行動も終始よくわかりませんでした。以前ビヨルンの地中海遠征に同行し、スペインでタナルースを見つけました。タナルースはヴァイキングに両親を殺されたためヘルガが同情し、自分たちの子どもとして育てようとしていたのです。
何それってずっと思っていました。ほかの大人や子どもは殺しておいてタナルースだけかわいそうというのもわかりませんし、ヴァイキングに両親を殺された子どもをヴァイキングの本拠地に連れてきて育てようという感覚も理解できません。
シグルズは死んでしまいました。アイヴァーとはずっと険悪な雰囲気でしたが殺されるとは思いませんでした。「蛇の目」って何だったのでしょう。

さて、最後に出てきた司祭は誰、という終わり方でした。

感想

今シーズンは大きな転機がありました。主人公ラグナルが死んでしまったのです。シーズン6の制作は発表されていますが、どこまでやるのでしょうか。

さて、そのラグナル。何がしたかったのでしょう。

当初、土を握りしめ、イングランドで耕作地を手に入れたいみたいなことを言っていました。一度はその夢に手をかけるのですが、アセルスタンにパリの話を聞いたあたりからどうやら人生が狂い始めたようです。キリスト教に傾倒し、西欧文化に興味を見せていました。そして移住地の危機を見捨ててパリへ侵攻。失敗。ラグナルの権威と信用はいっきに失墜します。薬物中毒になって心身ともにぼろぼろのまま妻や子どもたち、友人からは見放されます。起死回生を狙った遠征は嵐のせいで船が転覆。まさに神からも見捨てられたかのようでした。最後は捕まり、蛇の穴に突き落とされて絶命。

どうしたかったの。

話はちょっと短絡的なところもあるのですが、ヨーロッパの歴史には興味があるので当時の様子とか事件が出てきておもしろいです。今回はヴァイキングの大軍がイングランドへ押し寄せました。大異教徒軍と呼ばれる本当にあったできごとです。ラグナルの存在はちょっと怪しいみたいなのですが、剛勇のビヨルンや骨なしアイヴァー、ヴィトゼルクといったラグナルの子どもたちは実在しています。史実の彼らに興味がわいてきます。

そしてシーズン5へ続きます。

前:シーズン4前半
次:シーズン5前半

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ヴァイキング シーズン4 後半 主な登場人物

ラグナル・ロズブローク


演:トラヴィス・フィメル
ヴァイキングの伝説の王。今回で亡くなってしまいました。蛇穴に落とされて死ぬ最後はなかなか残虐ですが、伝説に語られているとおりです。

ラゲルサ


演:キャサリン・ウィニック
ラグナルの元妻。
夫ラグナルと家をアスラウグに奪われたといって彼女のことをずっと恨んでいたようです。

アストリッド


演:ジョセフィン・スプランド
ラゲルサの愛人。ビヨルンともオトナの関係。

ビヨルン


演:アレクサンダー・ルドウィグ
ラグナルとラゲルサの子。長男。

アスラウグ


演:アリッサ・サザーランド
ラグナルの妻。ラゲルサに殺されてしまいました。アスラウグの出自もよくわからなかったです。
ブリュンヒルデの娘ということですが、はじめて登場したとき、どうして森にいたのか。ラグナルの子を身ごもってカテガットにやってきたとき、どこから来たのかなどよくわかりません。そもそもブリュンヒルデとは。

ウベ


演:ジョーダン・スミス
ラグナルとアスラウグの子。ラグナルの次男。アスラウグから生まれた4兄弟のリーダー的存在。奴隷だったマルグレーテと結婚します(ただしヴィトゼルクと共有)。

ヴィトゼルク


演:マルコ・イルソ
ラグナルとアスラウグの子。三男。目立たない。

シグルズ


演:デイビット・リンドストローム
ラグナルとアスラウグの子。四男。蛇の目を持って生まれてきたため「蛇の目のシグルズ」と呼ばれます。アイヴァーとは合わないらしく(彼と合う人物もなかなかいないと思いますが)よく喧嘩していました。今シーズン、その喧嘩がもとでアイヴァーに殺されます。母親アスラウグから溺愛されていたアイヴァーと母親から愛されていないと感じていたシグルズ。なんか悲しい兄弟です。

アイヴァー


演:アレックス・ホグ・アンダーソン
ラグナルとアスラウグの子。五男。半身不随で生まれてきたため「骨なしのアイヴァー」と呼ばれます。かつてハーバードに痛みを取ってもらうということがありました。また、フロキはアスラウグからアイヴァーがキリスト教徒を憎むように育ててくれと頼まれていました。短気で残虐的な性格をしていますが、チェスでは兄弟を打ち負かす頭脳も持っています。フロキに作ってもらった戦車がお気に入り。

ロロ


演:クライヴ・スタンデン
ラグナルの兄。ノルマンディー公。
裏切ってヴァイキングに大被害を与えておきながらビヨルンの地中海遠征に同行できる厚かましさがすごい。

フロキ


演:グスタフ・スカルガルド
ラグナルの親友で船大工。

キリスト教徒であるアセルスタンへ向けた言葉「お前の神は大工らしいがオレも大工だ」がなかなか素敵です。イエスの父ヨセフは大工です。

ヘルガ


演:モード・ハースト
フロキの妻。ときどきトービ(役者さんは実の姉妹)と区別が付かなくなります。今回、スペインから連れてきたに殺されてしまいました。

トービ


演:ジョージア・ハースト
故ボルグ首長、続いてエルレンドゥールに嫁いだあと、ビヨルンの妻。カテガット攻防戦で矢を受けて倒れていました。瀕死に見えましたが、息はあったのでシーズン5にも出てくるかもしれません。

マルグレーテ


演:イーダ・ニールセン
ロズブローク家に仕える奴隷。ロズブローク4兄弟にモテモテ。のちに解放されてウベと結婚しますがヴィトセルクとも共有されます。

ハーラル


演:ペーテル・フランツェーン
ノルウェーを最初に統一したハーラル1世がモデルで美髪王と呼ばれます。

「ハーラルはノルウェー西部の一小王の娘に求婚したが、「一国全体の王としか結婚できない」と拒絶された。そこで彼はノルウェー全土の征服を決意、それを実現するまで髪を切らない誓いを立て、「蓬髪のハーラル」と呼ばれるようになった。そしてノルウェー統一がなった後は髪を整え、以後「美髪」と呼ばれるようになったという」(Wikipedia)

ラグナルがパリ侵攻のために戦士を募ったときやってきました。エリセフ王女にふさわしい男になるためノルウェー全土の王になることを目指しています。

なお、ハーラルは珍しい名前ではないようです。同名の王が10世紀のデンマークにもいます。そちらのハーラル1世はデンマークとノルウェーを無血統合した王として知られています。彼が「青歯(ブルートゥース)」と呼ばれていたことにちなんで、電子機器をつなぐ規格「ブルートゥース」の語源になりました。

ハルフダン


演:ジャスパー・パーコネン
ハーラルの弟
兄ハーラルの意中の女性エリセフ王女を殺害しました。

エグバート王


演:ライナス・ローチ
イングランド・ウェセックス王国の王。ラグナルには友情を感じていたようです。

かつて移住地を焼き払い、移住者を虐殺したことをラグナルに謝罪していました。虐殺した理由として壮大な計画があったらしいのですが、語らなかったのでどんな計画だったのかわかりません。失敗だったようです。移住地を焼き払ったあと、ラグナルがパリへ侵攻せず、すぐにウェセックスに攻め込んでくると予想していたのかもしれません。そうすれば計画通りだったのでしょうか。

大異教徒軍によってウェセックスに攻め込まれ、風呂で自害。臣下と会議したのも風呂、ラグナルと会談したのも風呂、ラゲルサといちゃいちゃしていたのも風呂でした。

エセルウルフ


演:モー・ダンフォード
エグバート王の息子。
クウェンスリス王女の救援、ヴァイキングの移住地の殲滅、アルフレッドのローマ巡礼、ヴァイキングからの防衛。父エグバート王から命じられるままに転戦するかわいそうな王子。

アセルスタンやアルフレッド、ジュディスを愛していた父エグバートに問いかけるシーンがあります。
「私のことを愛しているか」
エグバート王からの返事はありませんでした。

しかしエグバート王からはウェセックスとマーシアなどの王権を譲渡されていました。

エラ王


演:イヴァン・キー
ノーサンブリア王国の王。ウェセックス王国のエグバート王からラグナルを渡されると蛇穴に落として処刑します。しかしこのことがラグナルの息子たちを怒らせることとなり、大異教徒軍をイングランドへ招くことになりました。ヴァイキングの前に敗退したエラ王は、「血の鷲」という儀式によって処刑されます。

ジュディス


演:ジェニー・ジャックス
エセルウルフの妻。ノーサンブリア国エラ王の娘。

ギスラ


演:モルガン・ポランスキー
フランク王国シャルル皇帝の娘。ロロの妻。
ロロのことをすごい毛嫌いしていたのにフランス語で告られたら手のひらを返したように態度を変えた女性。

前:シーズン4前半
次:シーズン5前半

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関連情報

ヴァイキング 海の覇者たち

ドラマ「ヴァイキング 海の覇者たち」は、シーズン1-6、全79話がNetflixから配信されています。

各シーズンについては以下を参照してください。

シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4前半
シーズン4後半
シーズン5前半
シーズン5後半
シーズン6前半
シーズン6後半

そのほかの関連情報については以下を参照ください。

大異教徒軍について
北欧神話について

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シーズン1
シーズン2

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