ヴァイキング 海の覇者たち シーズン3のあらすじとネタバレ 登場人物を紹介

ヴァイキング

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写真出典:IMDb

「前回までのヴァイキングは・・・・・・」ではじまるナレーションが耳に残る「ヴァイキング 海の覇者たち」シーズン3を見てみました。このドラマは史実をもとに作られていて、9世紀のヨーロッパでは実際に北欧ヴァイキングが猛威をふるっていました。

主人公ラグナル・ロズブロークは伝承として語られる部分が大きいのですが、いくつかの事件は実際にあったできごとです。彼は前シーズンでスカンディナビアの王になりましたが、さて、ヨーロッパにどのような波乱を巻き起こすのでしょうか。

1話45分という放送時間も手頃な長さで見やすいです。

前:シーズン2
次:シーズン4前半

ヴァイキング シーズン3 概要

ヴァイキングの伝説的な王ラグナル・ロズブロークの活躍を描いたドラマのシーズン3。

スカンディナビアの王となったラグナルは、イングランド・ウェセックスのエグバート王から移住地を勝ち取ります。そして次なる目標として、フランス・パリへの遠征を計画するのでした。しかし難攻不落とされるパリでは、鉄壁の守備隊がヴァイキングの侵攻を待ち受けています。

2015年放送

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第1話 ならず者兵士

ウェセックス王国
ホリック王を倒し、スカンディナビアの王となったラグナルが移住者を連れてウェセックス王国へやってくると、マーシア王国クウェンスリス王女のために残していった傭兵部隊は全滅していました。ウェセックス王国のエグバート王は、さらなる支援をラグナルに要求します。

クウェンスリス王女を助け、マーシア王国へ進軍するラグナルたち。彼らをクウェンスリス王女の叔父と弟が待ち構えています。しかしマーシア軍はラグナルの船団を川の両岸にそれぞれ別れて迎え撃ったため、ラグナル軍は各個撃破。クウェンスリス王女の弟バーグリットは何もできないまま、対岸で討ち死にする叔父を見て悔しがります。

ドラマ的には、圧倒的な強さを見せるヴァイキングを見せたかったのかもしれません。しかしマーシア軍は川の両岸に陣取って何がしたかったのでしょうか。ヴァイキングが二手に別れてそれぞれ向かってくると考えていたのでしょうか。ちょっと馬鹿っぽい。そんなマーシア軍にウェセックス王国やノーサンブリア王国、傭兵たちがどうして勝てなかったのかもわかりません。

第2話 さすらい人

ウェセックス王国
ラグナルたちがマーシア王国を攻めている頃、ウェセックス王国ではエグバート王の協力のもとヴァイキングたちが定住地づくりをはじめていました。しかし宗教や習慣が違う北の民を受け入れることに教会や貴族から不満の声も高まります。

カテガット
アスラウグ、シギー、ヘルガの3人が同じ人物の夢を見ていました。そしてある日、夢に出てきた人物ハーバードがカテガットへ現れます。

マーシア王国では、弟とは戦いたくないクウェンスリス王女が降伏勧告するのですが、生首をたくさんぶら下げた船で近づいていって話がしたいと叫んでも怖いだけだと思うんですよね。

第3話 戦士の宿命

イングランド
ラグナルがマーシア王国との戦いに勝利しますが、息子ビヨルンの恋人ポルンが顔を負傷します。

カテガット
世界を旅してきたというハーバードが各地の話や伝説、神秘的な雰囲気によって女性たちを魅了しはじめます。アスラウグとヘルガも彼に夢中になりますが、シギーだけは不信感を募らせていました。

ラグナルは、息子ビヨルンが妊婦であるポルンを戦いに参加させ、負傷させたことを非難します。そりゃそうだよなあ。ビヨルンは確かに止めてはいたけど、ポルンはもっと考えようよ。

第4話 傷跡

ヘゼビュー
ヘゼビューの首長はラゲルサです。しかしラゲルサはラグナルたちとイングランド遠征中のため、ヘゼビューは首長が不在でした。首長の代理となっていたカルフは、故ホリック王の息子エルレンドゥールと、故ボルグ首長の妻トービを招いてヘゼビューを奪い、首長を名乗ります。

カテガット
アスラウグがハーバードと密会している間に二人の息子が氷の海に落ちるという事故が起きました。二人を追っていたシギーは湖に飛び込んで助けようとしますが、力尽きて湖の底に沈んでいきます。そしてハーバードがカテガットを去ります。

戦いに勝ったクウェンスリス王女。弟のことは助けたいと言っていたのに結局毒殺。理由がわかりません。

ハーバードに心酔するアスラウグはいつしか彼と親密な関係になっていました。なんなのだ。

イングランドではラグナルとクウェンスリス王女、ラゲルサとエグバート王、エグバート王の息子エセルウルフの妻ジュディスとアセルスタン、みんなそれぞれ親密な関係になっていました。なんなのだ。

ハーバード。お前はなんなのだ。

第5話 強奪者

カテガット
マーシア王国との戦いに勝利し、定住地に移住者を送り届けたラグナルは、カテガットへ戻ってきます。その船の中、アセルスタンが話すパリに強い興味を抱きます。

ラグナルたちがカテガットへ戻ってくると悲しい知らせが待っていました。シギーが亡くなったことを知り悲しむロロ。そしてラゲルサは、首長の座を奪回すべくラグナルともにヘゼビューへ向かいます。しかしラグナルはカルフをフランク王国・パリへの侵略に誘いました。

ウェセックス王国
イングランド・ウェセックス王国では、エグバート王がヴァイキングの移住者を虐殺し、関わったものを拘束。北の民と政治的な敵対者を排除することに成功します。
そんな中、エグバート王の息子エセルウルフの妻ジュディスは、アセルスタンの子を身ごもっていました。

妻ヘルガからハーバードのことを聞いたフロキは、ハーバードとは主神オーディンの別名だと説明します。へえーと思って調べてみたのですが、わかりませんでした。本当だとしたらハーバードは神なのでしょうか。

第6話 新生

ウェセックス王国
ジュディスが男児を産みます。しかし父親の名前を明かさないため、不貞を働いた罪で公開処刑されることになりました。寸前、子どもの父親がアセルスタンであることを明かします。事実を知ったエグバート王は処刑を中止。子どもにアルフレッドと名付けます。

カテガット
一人の老人がラグナルを訪ねてきます。彼はウェセックス王国への移住者の一人でしたが、移住地は焼き払われ、移住者も虐殺されたことを明かします。しかしラグナルは一緒に話を聞いていたフロキを退出させると、老人を絞殺します。パリへの侵攻を優先するため、ウェセックス王国で起きていることを隠したのです。

また、ポルンがビヨルンの子どもを産みます。そして自らの命と引き替えにラグナルの子どもたちを救ったシギーの名を与えます。

そしてラグナルはパリへの侵攻を宣言しました。

ところがある日、日頃からアセルスタンに対して強い不信感と嫉妬心を抱いていたフロキが、異教であるキリスト教徒であるアセルスタンを殺します。

ラグナルもエグバート王もアセルスタンに傾倒しすぎ。理由がよくわかりません。フロキは宗教上の理由というより、ラグナルが夢中なアセルスタンに嫉妬しているようにしか見えません。
先のマーシア王国との戦いで顔に大きな傷跡を負ったポルンは、戦士として、妻として、母としての自信をなくします。言い寄ってくる夫ビヨルンを拒み、今は未亡人となっているトービの相手をすることを薦めます。ポルンはなんか好きになれません。なんなのだ。トービはもともとボルグ首長の妻だったわけですが、何歳なのでしょう。とかなんとかいいながらもビヨルンはトービといい関係になってしまうという回でした。

第7話 パリ

マーシア王国
女王となったクウェンスリスがウェセックス王国への反乱を企てます。そのことを知ったウェセックス王国のエグバート王は、息子のエセルウルフを調査に向かわせました。

エセルウルフがやってくると、クウェンスリス王女はラグナルの子マグナスを産んでいました。エセルウルフは、子どもを危険な目にあわせたくなければおとなしく服従するように迫ります。

パリ
ラグナルはセーヌ川を上り、フランク王国パリへ船団を進めます。しかしそこには、北の民の侵攻に備えて守備を固めたオド伯が待ち構えていた。

ラグナルたちはパリはやってくるのですが、今回の遠征にはフロキの妻ヘルガが付いてきています。前回のイングランド遠征ではヘルガはカテガットに残っていました。同行する、しないの条件とか理由はあるのでしょうか。

ポルンの場合、イングランド遠征などに同行しています。しかし彼女はもともと戦士志望なので遠征に参加するのはわかります。しかし今回のパリ遠征では、子どもができたからカテガットに残っているようです。

子どもがいるから従軍しないとしたら、ヘルガにもフロキとの間に子どもがいるんですよね。遠征に同行するかどうかは本人の自由なのかもしれませんが、それならそれで説明がほしい気がします。フロキがアセルスタンを殺してしまったので、ドラマ的には妻が絡んできた方がフロキの苦悩みたいなものを描きやすいのかもしれません。だとしたらヘルガの同行は話に都合よくしているだけにしか思えないのも残念です。

第8話 憧れの門へ

パリ
ヴァイキングたちは軍勢を陸上部隊と水上部隊にわけ、二方面からパリの町を攻撃。

陸上部隊はラゲルサやエルレンドゥール、カルフたちが率いています。セーヌ川に架かる橋から攻め込み、城門を破壊する作戦です。

一方、水上部隊はラグナル、フロキ、ロロ、ビヨルンたちが率いています。攻城兵器を積んだ船に乗り、川に面した城壁から攻撃する作戦です。

激しい攻城戦が続きますが、ギスラ皇女の掲げる聖なる旗に鼓舞された兵士と、オド伯の防衛策の前にヴァイキングたちは敗退しました。作戦を考えたフロキは自信を失い、ラグナルやビヨルンも重傷を負います。

おお。ヴァイキングが負けた。なぜかうれしい。
カテガットでは、ポルンが自分がいてはビヨルンが幸せになれないといって子どものシギーを置いて去って行きます。なんなんでしょう。ポルンはこのあと出てくるのでしょうか。

第9話 極限

パリ
ヴァイキングたちはパリに夜襲を仕掛けますが失敗し、厳しい戦局が続きます。しかしパリでも問題が起こっていました。市内で疫病が発生したのです。オド伯は停戦を持ちかけ、ラグナルは会談に応じますが、攻城戦の怪我以来体調が悪化。血尿と吐血が続いていました。

停戦の条件のひとつに、キリスト教への洗礼を要求するラグナル。死を感じたラグナルは、死後、異教徒のままではアセルスタンに会えないと考え、アセルスタンと同じキリスト教への改宗を試みます。どうしてそこまでアセルスタンに固執するのだろう。そこがわからない。
ウェセックス王国では、エグバート王がジュディスと子どもの身を守る見返りとして愛人になるようことを要求します。ジュディスは自分の息子の嫁さんだよ。困った王様だ。

第10話 死者

パリ
ラグナルが病死。遺体が遺言に従ってパリ市内の大聖堂へ運ばれます。シャルル皇帝やギスラ皇女、オド伯たちが見守る中、ミサがはじまると、棺からラグナルが起き上がり、ギスラ皇女を人質に取って城門の開放を要求しました。城門が開かれると、ヴァイキングたちがなだれ込んできます。パリの襲撃に成功したラグナルは、金銀を得てカテガットへ帰還します。

ロロは、パリ近郊のヴァイキングの占領地にわずかな仲間とともに残留していました。そこにシャルル皇帝が交渉を持ちかけてきます。フランク王国内の土地と爵位、ギスラ皇女との結婚を条件に、ラグナルの次の襲撃からパリを守るというものです。

冒頭、ラグナルは死んだのかと思いました。これにはだまされました。しかし血を吐いたり血尿が出たりしているので、体調が優れないのは確かみたい。
さて、最後、ロロはシャルル皇帝の申し入れを受け入れます。また裏切るのかい!

感想

アセルスタンとシギーがドラマから去りました。シーズン1から登場していたのでちょっと寂しいです。でもアセルスタンはどうしてあんなにラグナルやエグバート王から慕われるのかわかりません。エグバート王にしてみれば、古代ローマの遺跡的芸術品や文化に興味を示す彼と共感できるのもわかるのですが、ほかにいないのでしょうか。そういう人。自分の息子の嫁ジュディスとの間に子どもを作っても許せるというのが謎。そもそもジュディスはエラ王の娘なので、血統的にも問題になりそうなんですけど。

ラグナルの方はもっとわからない。どうしてアセルスタンにあんなにこだわるのでしょう。キリスト教に興味があるからアセルスタンと親しくなりたかったというより、逆に思えました。アセルスタンがキリスト教徒だからキリスト教に関心を示すという。

そして単純にヴァイキングに共感できません(笑) これはシーズン1からそうなのですが、略奪集団を応援できない。実際ヴァイキングは強かったみたいですけど、ドラマを見ていてもなぜ彼らが強いのか、ヨーロッパを席巻できたのかわからない。「盾の構え!」と叫んで盾を構え、矢を回避したら突っ込んでいるだけにしか見えないのです。

ヴァイキングなんだから陸上戦だけでなくて海戦があってもいいのではないかと思ってしまいます。工作して敵を寝返らせるとか、罠を仕掛けるとかいった頭脳戦もない。なるほど。これではヴァイキングに勝てないよね、と思える要素が乏しい。肉弾戦、力押ししかない。しかも「主人公だから矢が当たらない」という補正がかかっているとしか思えない。当時の戦争ってそんなだったのかなあ。だから今回のフランス側の防衛戦は楽しかったです。力で押してくるだけの奴らを押し返せって応援していました。

ドラマとしてはしっくりこないことも多いのですが、中世ヨーロッパの風景とか文化、歴史に興味があるのでおもしろいです。

そしてシーズン4前半へ続きます。

前:シーズン2
次:シーズン4前半

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ヴァイキング シーズン3 主な登場人物

ラグナル・ロズブローク


演:トラヴィス・フィメル
伝説のヴァイキング王。伝説では、最後はノーサンブリアのエラ王に捕らえられて蛇牢に入れられて死ぬようです。

ラゲルサ、ボルガルヨルト、アスラウグという3人の女性と結婚したとされ、彼の息子たち「骨なしのアイヴァー」「剛勇のビヨルン」「ラグナルソン」「蛇の目のシグルド」「ウベ」も伝説に語られる人物たちです。

ラゲルサ


演:キャサリン・ウィニック
ラグナルの元妻。
ラグナルがアスラウグとの間に子どもを作ったため出ていきました。
伝説では「盾の乙女」と呼ばれています。

ビヨルン


演:アレクサンダー・ルドウィグ
ラグナルとラゲルサの息子。ポルンじゃなくてもいいみたい。

アスラウグ


演:アリッサ・サザーランド
ラグナルの妻。
彼女の出自がよくわかりません。
シーズン1でラグナルがボルグ首長を訪れたとき、森の中で臣下の女性たちと一緒にいたのですが、彼女、森で何をしてたんでしょう。

ロロ


演:クライヴ・スタンデン
相変わらず揺らぎまくるラグナルの兄。

フロキ


演:グスタフ・スカルガルド
ときどき見せる変な仕草が気になる船大工。

アセルスタン


演:ジョージ・ブラグデン
ラグナルがリンディスファーン修道院を襲撃したとき、捕虜として捕まった修道士。モテモテ。

シギー


演:ジェサリン・ギルシグ
かつてカテガットの首長だったハラルドソンの妻。
今回ヴァルハラへ旅立ってしまいましたが、なんか残念な死に方でした。あのときラグナルの子どもたちはなぜ氷の湖の上を歩いていたのでしょう。そこへ行く理由が知りたかった。

ポルン


演:ガイア・ワイス
ビヨルンの妻。子どもを捨てて町を去るなんて最低です。

ヘルガ


演:モード・ハースト
フロキの妻。シーズン1からフロキの彼女として出ていたのですがモブキャラかと思っていたらなんだかんだでよく出てくる。

カルフ


演:ベン・ロブソン
ラゲルサからヘゼビュー首長の座を奪った人。でも彼の気持ちもわからないでもありません。
ヘゼビューで生まれて育ったカルフからしたら、旦那に浮気されたからと言ってやってきたラゲルサに首長を任せるのも不安だったのでしょう。

エルレンドゥール


演:エドヴィン・エンドル
故ホリック王の息子。かつてホリック王が、シギーに頼んでオトナの経験をさせるという場面がありました。また出てくると思わなかった人その1。

トービ


演:ジョージア・ハースト
故ボルグ首長の妻。シーズン2で出てきたのですがちょい役だろうと思っていたら今回も出てきました。また出てくると思わなかった人その2。なんかビヨルンといい感じです。

ハーバード


演:ケヴィン・デュランド
各地を放浪する「さすらい人」らしい。フロキがいうには、ハーバードはオーディンの別名とのこと。真相はわかりません。また出てくるのでしょうか。

エグバート王


演:ライナス・ローチ
イングランド・ウェセックス王国の王。
クウェンスリス王女やラゲルサ、息子の嫁ジュディスとも寝ていますが、そういや王妃はどうしたのでしょう。

エセルウルフ


演:モー・ダンフォード
エグバート王の息子。王の使いっぱ。

ジュディス


演:ジェニー・ジャックス
ノーサンブリア王国の王女でエセルウルフの妻。密通ののちアセルスタンの子どもを出産。さらにエグバート王と愛人契約を結びますが、まんざらでもなさそう。

クウェンスリス王女


演:エイミー・ベイリー
イングランド・マーシア王国の王女。幼い頃から叔父や兄に性的虐待を受けてきたので性欲が強いらしい。そんな設定、必要でしょうか。

シャルル


演:ロテール・ブリュトー
フランク王国の皇帝。弱腰。世界史でも習うカール大帝の孫らしい。

ギスラ


演:モルガン・ポランスキー
フランク王国シャルル皇帝の娘。好戦的。

オド伯


演:オーウェン・ロー
パリの防衛を任されている将軍。皇女ギスラに求婚していますが断られています。何歳なのかわかりませんが、じじいにしか見えません。皇女もじじいと結婚したくないんじゃないのかな。

前:シーズン2
次:シーズン4前半

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ヘザビューとは

ラゲルサはヘゼビューの首長なのですが、ヘゼビューは架空の町かと思っていたところ、実在する地名でした。ユトランド半島の南部にあり、古来より交易の要衝としてヴァイキング時代には北欧で最大規模の都市だったようです。現在は遺跡がドイツ北部の町シュレスヴィヒに残されています。

ちなみにラグナルたちの本拠地としてカテガットという町が登場します。どうやらカテガットという町は実際にはないのですが、デンマークがあるユトランド半島とスカンディナビア半島の間にある狭い海峡がカテガット海峡です。オランダ語で「猫の穴」を意味するみたいです。

パリの歴史

今回、ヴァイキングに襲撃されたパリ。西フランク王国の首都として登場しましたが、そんなパリについて調べてみました。
「パリ」はフランスの首都であり、フランス最大の都市です。ルーヴル美術館がある1区を中心に、20の行政区から構成されています。

セーヌ川の中州であるシテ島には、紀元前3世紀ごろにはケルト系のパリシイ人の集落ルテティアがありました。「ルテティア」はラテン語の「泥」が語源だそうです。
紀元前1世紀にローマの支配下に入り、シテ島からセーヌ川左岸を含む地域が開発されました。4世紀にパリと改名されましたが、ローマの衰退とともに放棄され、シテ島の城塞都市だけが残ったようです。

世界最大の都市のひとつパリももともとはセーヌ川の中州に作られた集落だったわけです。



(画像出典:Google
ノートルダム大聖堂がある小さな島がシテ島です。シテ島の東側、セーヌ川の上流にあるもうひとつの島がサン・ルイ島になります。

5世紀、フランク族によるメロヴィング朝のフランク王国ではパリが首都となりました。その後カール大帝(シャルルマーニュ)のカロリング朝では首都はライン川流域に移り、パリは一地方都市となりましたが、フランク王国から西フランク王国が分立するとパリが再び首都になります。

885年、パリはヴァイキングの襲撃を受けます。このときの西フランク王国の国王がシャルル3世なので、ドラマに登場するシャルルのモデルかと思われます。シャルル3世は金銭を払ってヴァイキングと講和したため信望を失い、パリ伯の権威が上昇します。ドラマに登場するオド泊はパリ伯がモデルなのでしょうか。およそ100年後の987年、カロリング朝が断絶し、パリ伯ユーグ・カペーがカペー朝を築くことになります。


9世紀のシテ島(画像出典:Wikipedia


1223年のパリ(画像出典:Wikipedia

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関連情報

ヴァイキング 海の覇者たち

ドラマ「ヴァイキング 海の覇者たち」は、シーズン1-6、全79話がNetflixから配信されています。

各シーズンについては以下を参照してください。

シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4前半
シーズン4後半
シーズン5前半
シーズン5後半
シーズン6前半
シーズン6後半

そのほかの関連情報については以下を参照ください。

大異教徒軍について
北欧神話について

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シーズン1
シーズン2

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