Amazonで配信されている中国ドラマ「三国志 Secret of Three Kingdoms(原題:三国機密之潜龍在淵)」を見ました。三国志をもとにしたオリジナルドラマです。
ここでは第1話-第5話を紹介します。
後漢の末期。董卓、呂府が倒れ、曹操が勢力を伸ばしはじめたころから物語ははじまります。献帝を許都に迎えた曹操は、皇帝を傀儡にして権力を握っていました。
そんな中、密かに献帝が亡くなりました。身分を知らされずに育っていた献帝の双子の弟・劉平は、献帝に成り代わると亡き兄の意志を継いで漢王朝の復権を図ります。
登場するのは司馬懿仲達や荀彧、郭嘉といった三国志でおなじみの武将たち。彼らの名前や役職などの用語はテロップで紹介されるので、三国志を知らない方でも楽しめるかと思います。
曹操や劉備、孫権といった武将たちは名前は出てきますが、5話までには登場してきていません。今後の登場が期待されます。
献帝に成り代わった主人公と曹操の家臣たちのスリリングな展開に気がはやる一方、次々に登場する美男美女に目を奪われます。
概要
(画像提供:世界の歴史まっぷ)
原題:三国機密之潜龍在淵
全54話(各話45分程度)
2018年に中国で放送され、日本国内では2019年にBS12で放送されました。
その後2020年からAmazonで配信されています。
西暦190年ごろの中国。日本では邪馬台国が登場してくる頃です。漢王朝は弱体化し、覇権を巡って群雄が割拠する中、曹操が漢の皇帝・献帝(劉協)を傀儡にして勢力を伸ばしていました。
あるとき、都を離れた司馬家で育てられた主人公・楊平は、父親から彼が実は献帝の双子の弟・劉平であることを明かされます。
劉平は、亡くなった兄・劉協の遺志を継いで献帝に成り代わると、皇后の伏寿や幼なじみの司馬懿とともに漢王朝を再興するため、曹操に挑みます。
メインキャストのひとり司馬懿の司馬家の拠点は温県でした。温県は現在の中華人民共和国・河南省の焦作市に位置した県です。三国志の時代、河南省は「豫州(よしゅう)」と呼ばれていました。焦作(しょうさく)市は許都(現在の許晶市)の北方にあります。
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第1話「漢王朝の秘密」
後漢末期。群雄たちが覇権を巡って争う中、曹操(そうそう)は皇帝・献帝を自分の勢力圏にある許に招き入れました。漢王室を守るという名目でしたが、皇帝の権威は失墜し、曹操の権力は増す一方です。
そして建安4年(199年)。
許都から離れた温県では、司馬家で育った青年・楊平(ようへい)のもとに父親の楊俊(ようしゅん)が訪ねてきます。そして要職に就いた楊彪(ようひょう/楊俊の叔父)を手伝うため許都へ連れていくといいます。
しかし事実は違いました。
許都へ向かう馬車の中、楊平は自分の本名が劉平(りゅうへい)であり、献帝(劉協/りゅうきょう)の双子の弟であることを知らされます。
楊俊は劉平(楊平)を叔父・楊彪に託すと、盗賊に襲われたことにして自分の片手を切り落とし、名の知れぬ男を楊平の身代わりとして殺しました。男の顔はつぶされますが、劉平(楊平)と兄弟のように育った司馬懿(しばい)は、遺体が劉平のものではないことに気づきます。そして劉平に異変が起きていることを察知し、許都へ向かいます。
第2話「宮殿炎上」
許都へ向かう劉平は、弘農王祠(弘農王の墓所)に連れてこられます。そこには弘農王の妃・唐瑛(とうえい)が待っていました。
唐瑛は密かに劉平を王宮へ連れてきますが、県令として曹操から許都をまかされている満寵(まんちょう)が現れます。馬車を調べられますが、劉平は唐瑛に従う宦官に成りすまして切り抜けました。
王宮へやってきた劉平が皇后・伏寿(ふくじゅ)の前に案内されると、献帝・劉協は亡くなっていました。そして伏寿から献帝が曹操の野望を食い止めようとしていたことを聞かされ、劉平が献帝に成り代わって兄の意志を継ぐように命じられます。
劉平が困惑していると、伏寿は劉協の遺体に手を加えて宦官に偽装し、寝殿に火を放ちました。伏寿と劉平は火事から逃れ、劉平は献帝に成り代わります。
その後、宦官の遺体を調べた満寵は、男が宦官ではないことに気づきます。
一方、劉平を探す司馬懿が許都へやってきます。
第3話「僅かな疑念」
朝議が開かれ、献帝の前に臣下たちが現れました。亡き献帝は感情を表に出さず、冷淡な性格だったようです。劉平は用心深く振る舞いますが、満寵や荀彧(じゅんいく)、側室の董姫(とうひ)たちは臣下をねぎらう劉平の言動に違和感を抱きます。
そして劉平は事前の打ち合わせで伏寿から聞かされていた言葉を董承(とうしょう)に投げかけます。劉平は知りませんでしたが、その言葉は反乱計画の実行を命ずる合図でした。
その後、伏寿は劉協の遺体がどうなったかを冷寿光(れいじゅこう)に調べさせます。その結果、満寵のもとに保管されていることがわかります。
一方、劉平を探す司馬懿は、馬車の足跡を追って弘農王祠にたどり着きました。そこで劉平の持ち物だった医学書を見つけますが、唐瑛が現れます。
第4話「老宦官の願い」
夜。劉平と伏寿のもとに宦官の張宇(ちょうう)がやってくると、献帝の正体を問い詰めます。張宇は中常侍として献帝に長年仕えてきたため、朝議に現れた献帝が偽物であることに気づいたのです。
伏寿は張宇を暗殺しようとしますが、劉平に止められます。そして劉平は張宇にすべてを打ち明けました。張宇は亡き献帝・劉協の意志を理解する一方で、劉平の優しさが曹操と戦う上で障害になると忠告します。そして劉協の供養を申し出ます。
張宇は満寵が留守の隙に劉協の遺体を火葬すると、高齢を理由に辞職しました。そして劉協の遺灰を持って故郷へ旅立ちます。しかし道中で満寵が待ち伏せしていました。張宇はやむを得ず劉協の遺灰をその場に埋葬しますが、満寵はただならぬ気配を怪しみます。
一方、劉平を探す司馬懿の前には楊彪の息子・楊修(ようしゅう)が現れました。そして劉平の捜索を諦めるようにいいます。
第5話「父への想い」
満寵は宮廷で起きた火事について事情を聞くという名目で張宇を連行します。そして献帝となっている劉平に、張宇を連れ戻したこと、さらに盗賊に襲われて治療を受けている楊俊(劉平の育て親)を自分のもとで療養させると報告します。
劉平は張宇と劉俊を満寵のもとから助け出そうとしますが、伏寿は満寵に怪しまれるだけだと言って説得を試みました。しかし劉平の心は変わりません。楊修を呼ぶと、張宇と楊俊を救い出すように命じます。
そのころ許都の周辺を探っていた司馬懿は曹操に対抗する動きがあることを察知し、背後に楊修と唐瑛がいることに気づきます。劉平も巻き込まれているに違いありません。
司馬懿は楊修に会うと、自分のことも計画に加えるようにいいます。そして見返りに楊俊を救出するといいます。
その後司馬懿は荀彧を訪ねると、楊俊に何かあれば司馬家が敵対することになると警告しました。荀彧は司馬懿を連れて満寵のもとへ行くと、楊俊を連れ出そうとしていた満寵を止めます。
一方、捕らえられた張宇は満寵から火事で亡くなった人物について尋問を受けていました。しかし事実を明かそうとしません。満寵が拷問にかけようとしたとき、刺客が放った矢によって張宇は命を落とします。
司馬懿が弘農王祠にやってくると、傷ついた唐瑛がいました。張宇を暗殺した刺客は唐瑛で、その後追っ手に追われて負傷したのです。
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関連情報
ドラマのあらすじ
第1話-第5話
第6話-第10話
第11話-第15話
第16話-第20話
第21話-第25話
第26話-第30話
第31話-第35話
第36話-第40話
第41話-第45話
第46話-第50話
第51話-第54話(最終話)
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2020年10月現在、「三国志 Secret of Three Kingdoms」はAmazonから配信されています。プライム会員は追加料金なしで視聴できます。
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