写真出典:IMDb
Amazonプライムのオリジナルドラマ「高い城の男」シーズン2を紹介します。平行世界で起きる世界大戦を食い止めることができるのか、各勢力の動きを追いながら、さまざまな家族の姿も描かれます。先が気になる展開ながら登場人物が多く、場面がころころ変わるのでストーリーを追いにくいところが少し難点です。まずはシーズン1をざっくりおさらいします。
第二次世界大戦ではアメリカ合衆国が敗北し、世界は大ナチス帝国と日本によって支配されています。戦争は終わりましたが、平和な時代とはいえません。全体主義によって国民はつねに国家から監視され、体制に反対するレジスタンスが各地で活動していました。さらに核兵器の技術を持つナチスと日本の軍事力の差は歴然としており、ナチス単独で世界を支配したいと考える幹部もいます。
日本の田上大臣とナチスのウェゲナー大佐は、両国の戦争を回避するため、大ナチス帝国の持つ核技術を日本に渡す計画を実行します。
そんな中、ナチス、日本、レジスタンスは、彼らの世界と異なる歴史が映し出される謎のフィルムを集めていました。
日本領サンフランシスコに住むジュリアナは、妹トルーディからフィルムを預かったことでレジスタンス活動に関わります。
ジュリアナの恋人フランクは、木戸警部率いる日本の憲兵隊に家族を殺され、日本への復讐を誓います。日本の皇太子を暗殺しようとしますが、皇太子は別の何者かによって狙撃されます。しかしフランクは容疑者として憲兵隊から追われ、フランクを逃がそうとした友人エドが憲兵隊に捕まります。
ナチス親衛隊大将ジョン・スミスの部下ジョー・ブレイクは、正体を偽ってレジスタンスに潜入し、新たに発見されたフィルムを奪います。正体がばれて命を狙われますが、ジュリアナによって助けられます。
高い城の男 シーズン2 あらすじ
ジョー・ブレイクがレジスタンスから逃れてニューヨークに戻ってくると、自分を逃がしてくれたジュリアナは死んだとジョン大将から聞かされます。これはジョンの嘘なのですが、ジョーは落胆し、故郷のドイツ・ベルリンに戻ると父であり首相であるホイスマンに再会します。そして自分が施設で生まれた人間であることを聞かされます。ジョーは自分の存在意義を見失いますが、同じような境遇のニコールと知り合ったことで考えを改め、父と国に仕える決意を固めます。
一方、ナチスの工作員であったジョーを逃がしたジュリアナはレジスタンスに捕まり、「高い城の男」アベンゼンの元に連れてこられます。そこでサンフランシスコに原爆が投下されるフィルムを見せられると、事態を避ける鍵となる男ジョージ・ディクソンを探すように命じられます。
ディクソンは異父妹トルーディの父親でした。レジスタンスの一員として憲兵隊に追われたジュリアナは大ナチス帝国の大使館に逃げ込み、ディクソンがいるというニューヨークへ渡ります。ニューヨークでジュリアナはジョンに保護され、息子トーマスに出会います。トーマスは難病を抱えていました。難病患者は、法律では生きていることが許されません。ジョンは、トーマスを安楽死から救うため、事実を隠蔽します。
その頃サンフランシスコでは、フランクがヤクザの力を借りてエドを憲兵隊から取り戻すと、日本へ復讐するためレジスタンスに参加します。
田上大臣は日本が敗れた別世界で、死んだはずの妻と息子、息子の妻となっているジュリアナに会い、ビキニ環礁水爆実験のフィルムを見て、核戦争を阻止するためにフィルムを元の世界に持ち帰ります。
ジュリアナは、ニューヨークでディクソンを見つけます。彼はレジスタンスの幹部でした。
そしてヒトラー総統が亡くなります。スミス家を監視していたジュリアナがそのことをディクソンに知らせると、ディクソンは好機と見なして蜂起を決意します。
ナチスはヒトラーの死を当面隠しておく予定でしたが、レジスタンスによって世界に報じられます。ホイスマン首相が総統代理に就任すると、ヒトラーは日本のスパイに毒殺されたという偽の声明を発表し、日本への報復戦を宣言しました。
サンフランシスコでレジスタンスに参加しているフランクは、憲兵隊本部を爆破します。そこへ田上大臣がビキニ水爆実験のフィルムを木戸警部に届けに来ます。
木戸警部は田上大臣から預かった水爆実験のフィルムをニューヨークのジョン・スミス大将に見せ、日本は原爆よりも強力な水爆技術を持っていると偽ります。木戸の発言を信じたジョンはベルリンに行ってフィルムをナチス幹部に見せ、戦争を阻止します。そしてヒトラー暗殺計画の真の首謀者がホイスマンであることを投獄中のハイドリッヒ上級大将から聞き出すと、ホイスマンの陰謀を暴露して失脚させます。
一方ニューヨークでは、レジスタンスが息子の病気を隠していること利用してジョン・スミス大将を失脚させようとしていました。スミス家の潜入活動が終わったジュリアナは、用が済んだと見なされてディクソンから命を狙われますが、反撃して彼を殺します。逃げ出したジュリアナの前に「高い城の男」アベンゼンが再び現れました。彼はジュリアナは常に鍵となる人物であると話し、死んだはずの妹トルーディに会わせます。レジスタンスのレミュエルは、集めたフィルムを田上大臣に託します。
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第1話 虎の穴
ジュリアナに助けられ、漁船で脱出したジョーはナチスに保護されますが、漁船は爆破されます。ニューヨークに戻ったジョーはナチスのやり方を非難し、フィルムをジョン・スミス大将に渡すと辞職を希望します。しかしジョンは許可しません。ジョンはベルリンへ行ってフィルムをヒトラーに手渡します。
サンフランシスコでは、フランクが憲兵隊に出頭し、捕まっているエドを助けようとします。しかしエドは皇太子暗殺未遂事件の犯人だと(拷問によって)自白していたため、解放されません。そこでフランクは、日本人とのコネを作って憲兵隊に働きかけることにします。ロバート・チルダンに相談すると、チルダンから日本人の弁護士・梶浦を紹介されました。フランクは梶浦に協力を依頼しますが断られます。するとフランクは、梶浦がチルダンから購入したアンティーク品は模造品であることを明らかにして注意を引きます。
サンフランシスコには日本軍の小野田将軍がやってきます。科学技術大臣のポケットから見つかったマイクロフィルムに収められていた設計図から核兵器を製造するつもりです。それを聞いた田上大臣は悲嘆します。
レジスタンスのレミュエルとカレンは、ジョーを逃がしたジュリアナを捕らえてホーソン・アベンゼンの隠れ家へ連れていきます。彼こそ「高い城の男」と呼ばれている男です。
ジュリアナは、アベンゼンからいくつかのフィルムを見せられます。そして核戦争が起こっていない世界の映像に映っている人物のことを知っているかどうか聞かれました。その男が核戦争を止める鍵になるといいます。男にジュリアナは見覚えがありましたが、どこで見たのか思い出せません。するとジュリアナは眠らされ、車のトランクに閉じ込められます。走行中、強引にトランクを開けて飛び出すと、憲兵隊の検問所の近くでした。車を運転していたレジスタンスと憲兵隊の銃撃戦がはじまり、カレンは銃弾に倒れます。ジュリアナは混乱に乗じて逃亡します。
第2話 険しい道
サンフランシスコでは、木戸警部が検問所で起きた憲兵隊とレジスタンスの銃撃戦を調査し、ジュリアナの関与を疑います。
フランクとチルダンに偽のアンティーク品を売りつけられたと知った梶浦は、二人をヤクザのオカムラの元に連れてきます。梶浦はヤクザと通じていたのです。
フランクは、偽のアンティーク品を作って売った金をヤクザに収める代わりに、エドの釈放を依頼します。オカムラは承諾し、木戸警部を呼び出すと、皇太子暗殺未遂事件の犯人を教えた見返りとしてエドを釈放させます。木戸は、先の銃撃戦(第1話)で死んだカレンを犯人に仕立て上げます。
レジスタンスの元から逃げ出したジュリアナは、サンフランシスコの実家に戻ってきます。原爆が落とされる未来が待っているサンフランシスコから逃げるように家族を促し、荷物をまとめていると、アベンゼンがいっていた謎の男が写った写真を見つけます。写真の男は、異父妹トルーディの父親ジョージ・ディクソンでした。ジュリアナは、母親からディクソンがニューヨークのブルックリンにいることを聞き出します。そこへジュリアナを探すレジスタンスのレミュエルとゲイリーが乗り込んできました。ジュリアナは逃げ、大ナチス帝国の大使館に駆け込みます。
ニューヨークでは、ジョン・スミス大将がジョーに会うと、ジュリアナは死んだと伝えます。そしてベルリンへ行って父親ホイスマン首相に会うように命じます。
小野田将軍は、公共のバスを使って濃縮ウランを運ぼうとします。田上大臣は、公共のバスを使うと市民を放射能にさらす可能性があるため反対します。
第3話 旅人たち
ニューヨークでは、ジョン・スミス大将がアドラー医師から息子トーマスを安楽死させるように説得されます。しかし行動に移すことができず、アドラー医師を暗殺します。
一方、大使館に逃げ込んだジュリアナはニューヨークに連行されてきてジョンに保護されます。ジョンは、ジュリアナを監視下に置いてレジスタンスの動きを探るつもりです。そしてジュリアナに新しい名前とプロフィール、家を用意しました。その後ジュリアナがジョーの自宅を調べて訪ねると、リタからジョーがベルリンへ戻ったと聞かされます。
サンフランシスコでは、フランクとチルダンがヤクザとの約束を果たすため、エドを引き入れて模造品作りをはじめます。
木戸警部はジュリアナの実家に捜査に入り、ジュリアナの父親から彼女が「高い城の男」に会った可能性について聞かされます。
ベルリンに渡ったジョーは、父ホイスマン首相に会います。しかし亡くなった母親をめぐって父を憎んでいました。招かれたパーティにも嫌々ながら参加し、早々に帰ろうとするとニコールと出会います。
田上大臣は、民間のトラックを使って濃縮ウランを運ぶ計画を進めていました。そのことを知った小野田将軍は大臣を叱責し、公共のバスを使う従来の計画を進めるように命じます。市民の安全を憂えた田上大臣が一人瞑想すると、姿を消します。
第4話 緊張の高まり
別世界へ渡った田上大臣は、亡くなった妻が生きていることを確認します。
木戸警部は、小野田将軍を酔わせると書類に捺印させます。
ジョーがベルリンを去ろうとすると、空港でニコールに会います。ニコールは、ベルリンで役目を果たすようにいいます。
サンフランシスコでは、検問所で起きたレジスタンスとの銃撃戦で亡くなった憲兵の報復として市民が処刑されます。それを見て怒ったフランクは、不発弾から火薬を盗むという、レジスタンスの任務に協力し、レジスタンスの女性サラと親しくなります。
ニューヨークでは、ジョン・スミス大将が妻ヘレンに、トーマスの病気を隠すためにアドラー医師を殺したことを打ち明けます。ジュリアナは妹トルーディの父親ジョージ・ディクソンの家を突き止めて訪れますが彼は不在でした。
第5話 壊滅の予兆
ジョージ・ディクソンの方からジュリアナに接触してきました。ジュリアナは、「高い城の男」からディクソンが重要人物だと聞かされたと話します。ディクソンはレジスタンスの一員で、ジュリアナがジョーにフィルムを持たせて逃したことを責めると、代償としてナチスのジョン・スミス大将を監視するように命じます。
ベルリンを去ろうとするジョーの元に父ホイスマンがやってきて、ジョーが「レーベンスボルン」で生まれた子どもであることを明かします。自分が父母の愛情の結果ではなく、人工的に施設で生まれたことを知ったジョーは怒りますが、説得されて父親の家にとどまることにします。
レーベンスボルンは、ナチ親衛隊がドイツ民族の人口増加と「純血性」の確保を目的として設立した女性福祉施設。一般的に「生命の泉」または「生命の泉協会」と翻訳されることが多い。ユダヤ人絶滅のための強制収容所と対照をなす、アーリア人増殖のための収容所である。未婚女性がアーリア人の子を出産することを支援し、養子仲介なども行なっていた。 (Wikipedia)
サンフランシスコでは、ジュリアナがニューヨークのジョン・スミス大将に保護されたことを憲兵隊がかぎつけます。
木戸「これは……実にやっかいだ」
木戸警部はニューヨークに行ってジョンに会うと、ジュリアナの引き取りを要求します。ジョンに拒否されると、来訪の本当の目的を話します。
ロバート・チルダンの店には憲兵隊の吉田がやってきます。一人店に残っていたエドが応対すると、吉田はエドにフランクの行動を逐一報告するように命じます。
「高い城の男」ことホーソン・アベンゼンはフィルムの一部を持ち出すと隠れ家に火を放ち、車でどこかへ去ります。
田上大臣は別世界に移動し、書店で歴史書を閲覧すると日本が原爆を落とされて敗北したことを知ります。そして自分の世界では亡くなっている妻ミチコと息子ノリアキに再会しますが、この世界では家族関係はうまくいっていませんでした。そこへノリアキの妻が乳児を抱いて現れます。彼女の姿を見た田上大臣は驚きました。なぜならジュリアナだったからです。
第6話 金継ぎ
別世界にいる田上大臣は、平和に暮らす家族やサンフランシスコの人々の姿を目にします。
ニューヨークでは、ジュリアナがジョン・スミスの妻ヘレンの友人たちと交友を深め、スミス家に取り入ります。一方でトーマスは南米に向かう青年支援団の一員に選ばれました。息子の病気を心配するヘレンは参加に反対しますが、派遣先でトーマスを誘拐し、安全な場所で生きさせようとする夫ジョンの計画であることがわかると受け入れます。
ベルリンではジョーがニコールを呼び出し、父親の配下かどうかを問いかけます。ニコールはホイスマン首相の指示で近づいたことを正直に認めます。ジョーはニコールを軽蔑しますが、彼女もジョーと同じレーベンスボルンで生まれた子どもであることがわかると思いを改めます。ジョーはニコールの仲間たちのパーティに参加し、彼らの生き方に刺激を受けると、父と国家に尽くして生きていく決意をします。
サンフランシスコでは、アベンゼンの隠れ家の焼け跡をヤクザが調べ、ニューヨークのジョン・スミス大将にフィルムが焼失したことを伝えます。
第7話 ほほ笑みの国
サンフランシスコでは、憲兵隊がアベンゼンの隠れ家の焼け跡にやってきます。しかしすでにヤクザが調べたあとでした。木戸警部はヤクザがフィルムを追っていたことを知り、ナチスに情報を流していたのはヤクザだと結論づけます。
エドとチルダンは、模造アンティーク品の売上金を納めにヤクザのアジトに行きます。そこへ木戸警部と憲兵隊がやってきてオカムラを射殺し、ヤクザを逮捕します。憲兵の吉田はエドとチルダンを見つけると逃がします。
レジスタンスはフランクたちが盗み出した火薬を使って爆弾を作り、小野田将軍の暗殺を企てます。しかし将軍を見張るうちに日本軍が原爆を製造していることがわかりました。将軍を暗殺すると、報復に原爆を使われる可能性があるので、暗殺計画を中止します。
ニューヨークではアドラー医師の葬儀が行われ、未亡人となったアドラー夫人は、夫の不審な死について訴えます。
そんな中、ジュリアナと会話していたトーマスに病気の兆候が現れます。ジュリアナはトーマスを心配しますが、ヘレンから口外しないように警告されます。そしてジョン・スミス大将の元にはヒトラーが倒れたという連絡が入ります。
第8話 不用意な噂
ベルリンでは、ジョーとホイスマン首相をナチス親衛隊が迎えに現れます。ナチス本部に連れてこられた二人は、ヒトラー総統が倒れたことを知らされ、ホイスマンが総統代理となります。ホイスマンは、ベルリンは危険になったためジョーにニューヨークへ帰るように命じますが、ジョーは断ります。
ニューヨークでは、ジョン・スミス大将がジュリアナを尋問します。ジョンはジュリアナがこれまでの行動を自ら話してくれることを待っていましたが、ヒトラーが倒れた今、事態は急を要します。ジュリアナは、サンフランシスコに原爆が投下されるというフィルムの内容を明かします。
ジョンに尋問されたことをジュリアナから聞いたディクソンは、ドイツで何かが起きていると考えます。ジュリアナは、ディクソンに命じられてスミス家の様子を探ると、テレビで流れる予定だったヒトラー総統の近況の映像が過去のものに切り替えられていることがわかります。ジュリアナは、ヒトラーが亡くなった可能性をディクソンに伝えます。するとディクソンはレジスタンスによる蜂起を決意します。
フランクとエドは、原爆の製造を阻止する方法を考えていました。そこへジュリアナの父親がやってきて、サンフランシスコから逃げるようにジュリアナが伝えてきたことを知らせます。フランクはジュリアナが裏切ってナチスに味方していると考えていましたが改めます。
ジョン・スミス大将は、囚われているハイドリヒ上級大将から、日本との戦争を企む勢力の首謀者がホイスマン首相であることを聞き出します。
第9話 爆発
ニューヨークでは、レジスタンスがテレビ局の電波を使ってヒトラーが亡くなったことを世界中に伝えます。ナチスはヒトラーの死を隠そうとしていましたが、レジスタンスがテレビで発表してしまったため計画が狂います。急遽、ホイスマン総統代理はヒトラーが日本によって毒殺されたと発表。日本とナチスの戦争は避けられない事態となりました。
そのころトーマスは自分の身体の異変を知り、ジュリアナに相談します。ジュリアナは両親に相談するように促しますが、この会話は盗聴されていました。
別世界では、田上大臣は家族と共にアメリカ合衆国がビキニ環礁で行った水爆実験の映像を見ていました。田上大臣はフィルムを持って自分の世界に戻ってくると、核兵器の開発を食い止めるため日本へ行こうとしますが、すでに戦争がはじまろうとしていました。大臣は戦争の回避を木戸警部に相談するため憲兵隊本部へ向かいます。
フランクとサラは憲兵隊本部に入り込み、小野田将軍を暗殺するため建物に時限爆弾を仕掛けます。そこへ田上大臣が到着します。木戸警部が大臣を迎えに行く途中、フランクとサラを見かけて声をかけます。フランクは木戸に見つかったため彼を銃で撃ちます。そしてそのとき、時限爆弾も爆発し、建物を吹き飛ばします。
エドとチルダンは、サンフランシスコを去る車の中から爆発の煙を見つけます。
第10話 フォールアウト
サンフランシスコでは、日本軍の幹部が爆死したため木戸警部が憲兵隊の司令官になります。田上大臣は水爆実験の映像を木戸に見せます。
レジスタンスは用が済んだジュリアナを殺そうとしますが、ジュリアナは合気道の技で逃れます。そして、ジュリアナとトーマスの会話の盗聴テープを手に入れたジョージ・ディクソンは、テープを公開してスミス大将を陥れようとします。この行動を見かねたジュリアナはディクソンを射殺します。
ニューヨークでは、トーマスが自分の病気について両親に問い詰め、真実を聞き出します。そこへサンフランシスコから木戸警部がやってきます。木戸は田上大臣が持ち帰った水爆実験のフィルムを、日本が水爆技術を持っていることの証拠としてジョン・スミス大将に見せます。
ベルリンでは、ホイスマン総統代理が日本への核攻撃計画を進めていました。ジョーは父親がやろうとしていることに悩みますが、そこへニューヨークからジョン・スミス大将がやってきます。ジョンはジョーに協力してもらってホイスマン総統代理に面会し、日本による水爆実験のフィルムを見せるつもりです。ジョーは断りますが、ジョンはジュリアナが生きていることを明かし、彼女の安全について脅迫します。ジョーはジョンをナチス上層部に会わせます。
ジョン・スミス大将が持ってきた映像を見たナチス幹部たちは、日本には核技術はないと考えていたため驚きます。
ジョンはさらにハインリヒ・ヒムラーにハイドリヒの供述書を見せ、日本によるヒトラー暗殺がホイスマン総統代理の仕組んだ偽情報であることを知らせます。ヒムラーはホイスマンとジョー父子を逮捕させます。そして、世界中に中継されるテレビ放送でホイスマンの企みを暴き、ジョンの貢献を称賛します。テレビに映るジョンの姿を見たトーマスは、自ら安楽死を求めてナチス当局に出頭します。
一方、ディクソンを射殺したジュリアナは、中立地帯へ逃げてきます。そこに「高い城の男」アベンゼンが現れました。アベンゼンは、複数の世界のフィルムの中でジュリアナは常に重要な存在だといいます。そして死んだはずのトルーディに会わせます。
田上大臣の前には、たくさんのフィルムを持ったレミュエルが現れます。
高い城の男 シーズン2 登場人物
ジュリアナ・クレイン
演:アレクサ・ダヴァロス
日本太平洋合衆国のサンフランシスコに住む女性。妹トルーディから託された映像フィルムの謎を追って中立地帯キャノンシティへ赴きます。レジスタンスに協力し、「高い城の男」アベンゼンに会うと、ジョージ・ディクソンを探すようにいわれます。サンフランシスコへの原爆投下という未来を変えるため奔走します。アベンゼンいわく、すべての世界で重要なポジションいる女性。ショートカットもかわいい。
ジョー・ブレイク
演:ヨーゼフ・ホイスマン
大ナチス帝国のスパイとしてジュリアナと知り合います。ホイスマン首相の息子ですが、施設で計画的に作られました。生まれて間もなく母親と共に米国へ渡り、以来父子関係は疎遠でしたがニコールと出会ったことで考えを改め、国家に尽くす生き方を決意します。
フランク・フリンク
演:ルパート・エヴァンス
ジュリアナの恋人。模造拳銃を作る工場に勤めています。ジュリアナがレジスタンス活動に関わったことで憲兵隊に捕まり、妹家族を殺されます。その後日本に復讐するためレジスタンス活動に参加し、サンフランシスコの憲兵隊本部を爆破しました。爆発に巻き込まれましたが、たぶん死んでいないと思う。
田上大臣
演:ケイリー=ヒロユキ・タガワ
日本太平洋合衆国の通商大臣。ナチスのウェゲナー大佐に協力し、核技術を日本の科学技術大臣に渡しました。瞑想して別世界へ行くことができます。
木戸警部
演:ジョエル・デ・ラ・フエンテ
日本太平洋合衆国の憲兵隊隊長。レジスタンスを追ううちに謎のフィルムの存在を知ります。
ジョン・スミス
演:ルーファス・シーウェル
大ナチス帝国の親衛隊大将。ジョーの上司。ハイドリヒ上級大将によるヒトラーの暗殺計画を阻止し、日本と開戦しようするホイスマン首相の野望を食い止めます。息子トーマスが難病に冒されており、安楽死という選択に悩みます。
アドルフ・ヒトラー
演:ウォルフ・ミューサー
大ナチス帝国の総統。多くの人が知っている歴史上の人物ですが、ドラマ内では英雄として描かれています。1960年代にも存命ながら病に冒されており、亡き後の後継者争いが世界へ与える影響が懸念されます。
ラインハルト・ハイドリヒ
演:レイ・プロスチア
親衛隊上級大将。スミスの上司。ヒトラー暗殺を画策しますがジョン・スミスによって阻止されます。
エド・マッカーシー
演:DJ・クオールズ
フランクの同僚。フランクの身を案じるとてもいい人。友情以上のものを感じます……
ロバート・チルダン
演:ブレナン・ブラウン
骨董品店の店主。フランクに旧式銃の弾丸を撃ったことから彼らと関わっていきます。
娼婦に着物を着せて日本語を言わせ、悦に入るチルダンがおかしい。
「旦那様は粋なお人、ですこと」
レミュエル・ワシントン
演:リック・ワージー
中立地帯キャノンシティのレジスタンス。サンフランシスコにやってきます。
サラ
演:カーラ・ミツコ
サンフランシスコのレジスタンス。フランクとともに憲兵本部の爆破作戦を実行し、爆発に巻き込まれました。しかし死んではいないと思います。
タイシ・オカムラ
演:ヒロ・カナガワ
ヤクザの首領。フィルムの情報をナチスドイツに流していました。そのことが憲兵に知られて木戸警部に射殺されます。
ホーソン・アベンゼン
演: スティーヴン・ルート
通称「高い城の男」。レジスタンスの指導者。別世界のフィルムを集めて研究しています。
小野田将軍
演:ツィ・マー
大日本帝国陸軍の将軍。サンフランシスコで原爆の製造を進めますが、レジスタンスによる憲兵本部の爆破作戦により死亡。
ゲイリー・コーネル
演: カルム・キース・レニー
サンフランシスコのレジスタンス。
スーザン
演:ヴァレリー・マハフェイ
サンフランシスコのレジスタンスの一人。ジュリアナを殺そうとしますが返り討ちにあいます。
マルティン・ホイスマン
演:セバスチャン・ロッシェ
大ナチスドイツ帝国の首相。ジョー・ブレイクの父親。日本との開戦派で、ヒトラーを暗殺しようとするグループの首謀者。
ニコール・ドーマー
演:ベラ・ヒースコート
政府高官ゲッベルスの姪でジョーと同じレーベンスボルンの生まれ。当初はジョーを見張りますが次第に打ち解けます。
ヘレン・スミス
演:チェラー・ホースダル
ジョン・スミスの妻。息子トーマスの病状を心配します。
ハインリヒ・ヒムラー
演:ケネス・タイガー
ナチス親衛隊の指導者。ヒトラーの側近の一人として実在しました。
高い城の男 ドラマを見る
「高い城の男」はAmazonプライムの会員は無料で視聴できます。
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「高い城の男」原作
第二次世界大戦は枢軸国の勝利に終わり、アメリカ合衆国は戦勝国であるドイツと日本によって分割統治されています。
そして1962年、アメリカでは「高い城の男」によって執筆された「イナゴ身重く横たわる」という小説がベストセラーとなっており、そこには連合国が第二次世界大戦に勝利した歴史が描かれていました。
エレクトリック・ドリームズ
「高い城の男」の原作者フィリップ・K・ディックの短編作品をもとに脚本家によって書かれた一話完結型のアンソロジードラマです。
ペリフェラル
米作家ウィリアム・ギブソンによる同名小説を原作としたSFドラマ。クロエ・グレース・モレッツが主演することで話題。クロエ演じるフリンが参加したゲームは、現実の未来で起きていることでした。
ザ・ボーイズ
ヒーローたちは企業に雇われ、金と名誉のために脚色されたプロフィールとねつ造された事件で正義を演出します。彼らの不正を暴くために立ち上がった男たちがいました。
カーニバル・ロウ
人間と妖精たちが共存する架空の世界。産業革命期のイギリスを思わせるバーグ共和国の歓楽街「カーニバル・ロウ」では、妖精を狙った連続殺戮事件が発生し、オーランド・ブルーム演じる捜査官ファイロが事件を捜査します。
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