「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪(原題/The Lord of the Rings : The Rings of Power)」シーズン2の全8話を通したあらすじを紹介します。ネタバレを含んでいますのでご留意ください。
当ブログでは、各話のあらすじも紹介しています。ご興味いただけた場合は、下の方のリンクからご参照ください。
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これまでのあらすじ
中つ国と呼ばれる地域。エルフたちは、長い戦いの末、冥王モルゴスを倒しました。しかしモルゴスの腹心であったサウロンの生死はわかりません。ガラドリエルは戦いが終わったとは思えませんでした。
事実、南方国にオークの軍勢が現れました。ガラドリエルはヌーメノール軍とともに南方国の救援に向かいますが、オークの首領アダルは滅びの山を噴火させました。火砕流と噴煙の前にヌーメノール軍は敗北。ペラルギルへ撤退します。アダルは、火山の黒煙で覆われた南方国をモルドールと名付けます。
ガラドリエルは、傷を負ったハルブランドとともにエレギオンへ避難。このとき、エルフの国にある神木は枯れようとしていました。エルフの寿命が尽きることを意味します。しかしハルブランドは、ミスリルを使って指輪を作れば神木が回復するといいます。エルフの名工・ケレブリンボールは、ハルブランドの助言に従って指輪を作り出します。ハルブランドは何者なのか。ガラドリエルは、彼のことを南方国の王族と思っていました。しかし王族は断絶していました。ハルブラドは、自分がサウロンであることを明かすと、ガラドリエルの前から姿を消します。
そのころ、放浪生活を送るハーフット族の少女ノーリは、空から落ちてきた男性と遭遇。彼には記憶がないため、自分の名前さえわかりません。しかし魔法が使えるようです。また、東方でしか見ることができない星座のことを知っていました。東方に行けば男性のことが何かわかりそうです。ノーリは、男性を東方まで案内することにします。
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シーズン2のあらすじ
・ヌーメノール
ヌーメノールでは王が亡くなり、後継としてミーリエルが有力候補です。しかし彼女が決行した中つ国への遠征は失敗に終わり、家族を失った人もたくさんいました。また、エアリエンは、ミーリエルはエルフが作ったパランティールに惑わされているといって糾弾。反エルフ派のファラゾーンが即位します。
節士派(エルフ派)と王党派(反エルフ派)の対立が表面化し、神殿でトラブルが起きると、首謀者としてエレンディルが逮捕されました。エレンディルの運命はヴァラール(創造主に仕える精霊、天使のこと)に委ねられることになりました。ミーリエルが身代わりとして名乗り出ます。エレンディルが止めますが、ミーリエルの意思は固く、違法でもありません。ミーリエルが海に捧げらえると、怪物が現れました。怪物はミーリエルを見ると去っていきます。ミーリエルは生還し、彼女を称える声が響きます。
ミーリエルが無罪となり、思惑が外れたファラゾーンがパランティールを覗くと、サウロンの姿を見ます。ファラゾーンは、ミーリエルが無罪となったのはサウロンの仕業と発表しました。ミーリエルは再び捕まり、エレンディルは再起を図って地方へ去ります。
・ペラルギル
オーク軍とヌーメノール軍の戦い(シーズン1)で行方不明になっていたイシルドゥルは、巨大クモに捕まっていました。巣から脱出し、ヌーメノール軍が駐留するペラルギルを目指します。途中、野人の襲撃から生き残ったというエストリッドと出会います。野人が襲ってくると、アロンディルに救われました。イシルドゥルがアロンディルに案内されてペラルギルにやってくると、ヌーメノール軍は撤退したあとでした。
イシルドゥルは野人に奪われた愛馬をテオとともに取り戻しますが、テオがいなくなってしまいました。テオは野人に捕まったようです。エストリッドが野人だったことがわかり、彼女を人質にして野人と交渉することにします。野人の住処へ向かうと、エントたちに襲われます。エントたちは、森を荒らすものたちを恨んでいました。テオは野人たちと一緒にエントに捕まっていました。アロンディルがエントたちを説得し、テオを救出。テオはアロンディルからペラルギルの王と呼ばれます。
その後、アロンディルは森の中でオークに遭遇。オーク軍がエレギオンに向かっていることを知ります。
また、ケメンがヌーメノールからやってきました。ヌーメノールは、ペラルギルを前哨基地にするつもりです。ケメンは、イシルドゥルを見ると、エレンディルが反逆者になっていることを伝えました。イシルドゥルは事実を確かめるためヌーメノールに戻る船に乗り込みます。
・エレギオン
ケレブリンボールはエルフのための3つの指輪を作り出しました。ギル=ガラド、ガラドリエル、キールダンが指輪をはめると、神木が光を取り戻します。
その頃、モルドールにやってきたハルブランドは、サウロンを探すアダルに捕まっていました。ハルブランドは、正体を隠しつつ、サウロンを見つけることができるといって解放されると、エレギオンに戻ってきます。ケレブリンボールに再会すると、ヴァラール(創造主に仕える精霊、天使のこと)の使者アンナタールの姿に変わり、人間を救うために指輪が必要だといいます。
ケレブリンボールはドワーフのドゥリン王子を招きました。ドワーフの王国カザド=ドゥムは、滅びの山の噴火によって大きな被害を被りました。ケレブリンボールは、ドワーフのための指輪を作ればカザド=ドゥムを救えるといいます。指輪の材料としてドワーフの鉱山に埋蔵されているミスリルが必要ですが、ドゥリン王(ドゥリン3世)はエルフを嫌っているため直接交渉できません。王子に仲介してもらうというアンナタールの考えです。ドゥリン王子はアンナタールを信用できません。しかし父ドゥリン王とは友人エルロンドとの関係をめぐって仲違いしていました。和解する良い契機でした。
カザド=ドゥムに戻ったドゥリン王子は王と和解。ドゥリン王はアンナタールにミスリルを提供し、ドワーフの指輪が作られます。
指輪を手にしたドゥリン王は、指輪に導かれるように岩盤を掘らせました。闇に閉ざされていたカザド=ドゥムに光が戻ります。しかしドゥリン王は採掘を続けさせました。執拗に地下に埋蔵する資源を求めます。
ケレブリンボールは、ドゥリン王の性格が変わってしまったことを知りました。指輪の鋳造過程でアンナタールが何か仕掛けた可能性を疑います。アンナタールは、ギル=ガラドに秘密にして指輪を鋳造したケレブリンボールの邪な感情が影響したといいます。ケレブリンボールは自戒し、贖罪として人間のために完璧な指輪を作ることにしました。
その頃、エルフの王国リンドンでは、ガラドリエルがエレギオンからサウロンの気配を感じていました。エルロンドとともに調査へ向かうと、エレギオンへ進軍するオーク軍に見つかります。ガラドリエルは指輪(水の指輪ネンヤ)をエルロンドに託しました。オーク軍を引き付けると、オーク軍の動きを伝えるため、エルロンドをリンドンへ向かわせます。
ガラドリエルはアダルに捕まりました。アダルの目的はガラドリエルと同じサウロンの打倒です。アダルは、彼が所有するモルゴスの冠とガラドリエルが持つ指輪の力を合わせればサウロンを倒せるといいます。ガラドリエルはアダルを信用し、ハルブランドがサウロンであることを明かしました。アダルはガラドリエルからサウロンについての情報を聞き出すと、ガラドリエルを再び拘束。オーク軍にハルブランド(アンナタール、サウロン)のいるエレギオンへの攻撃を命じます。ガラドリエルは、アダルの軍にエレギオンを攻撃させることが、軍隊を持たないサウロンの計画だと気づきました。
オーク軍によるエレギオンへの攻撃が始まります。
リンドンへ戻ってきたエルロンドは、ギル=ガラドにエレギオンの危機を伝えました。しかしギル=ガラドは動きません。すべてはサウロンの罠だといいます。エルロンドは、カザド=ドゥムを密かに訪れると、ドゥリン王子から救援の約束を取り付けます。
エレギオンはオーク軍による攻撃が続いています。人間のための指輪を作り続けていたケレブリンボールは、アンナタールが見せる幻覚によって現実に起きていることに気づきません。しかしあまりにも周りの様子がおかしいことに気づきました。アンナタールを問い詰めた結果、彼がサウロンであることがわかりました。しかしエレギオンのエルフたちはすでにアンナタールに心酔しています。ケレブリンボールにはもうどうすることもできませんでした。アンナタールに監禁されながら指輪を作り続けます。
エルロンドの部隊がエレギオンの援護にやってきます。エルロンドとの会見に望んだアダルは、捕虜となっているガラドリエルの解放と、エルロンドが持っているエルフの指輪の交換を持ちかけました。しかしエルロンドは取引を拒否。捕虜となっているガラドリエルとの別れ際、密かにペンダントを渡します。ガラドリエルはペンダントの留め具を使って拘束を解きました。やってきたアロンディルに救われて脱出します。
エルロンドは必死にエレギオンを守ります。ギル=ガラドが率いる軍勢も参戦しますが、エルフ軍は劣勢でした。ドワーフの援軍が頼りでしたが、援軍はやってきませんでした。エルフ軍はオーク軍に圧倒され、エルロンドが持っていた指輪はアダルに奪われます。
工房では、ケレブリンボールが人間のための9つの指輪を完成させました。脱走を試み、助けに現れたガラドリエルに9つの指輪を託します。9つの指輪がなくなったことを知ったアンナタールはケレブリンボールを処刑。そこへ、サウロンを探していたオークたちが侵入してきます。
ケレブリンボールから9つの指輪を託されていたガラドリエルは、エルフたちを避難させるためにオークに捕まります。アダルのもとに連行されてくると、アダルはエルフの指輪によって浄化されていました。サウロンを倒したあとはモルドールへ帰るといいます。以降、争いはしないと誓い、指輪をガラドリエルに返します。そこへ、工房からオークたちが戻ってきました。アダルが報告を聞こうとすると、オークたちはアダルを滅多刺しにします。オークたちはサウロンに心を奪われていました。
アンナタールが現れ、オーク軍を掌握します。ガラドリエルは剣を取って斬りかかりました。激闘の末、ガラドリエルは9つの指輪を奪われてしまいます。エルフの指輪まで奪われるわけにはいきません。ガラドリエルは崖から飛び降りました。
エレギオンは陥落しますが、ドワーフの援軍が到着。エルロンドたちはどうにか撤退し、森の中で瀕死のガラドリエルを発見します。
しばらく後、エルフたちは北の谷へ避難していました。回復したガラドリエルが目覚めると、サウロンの侵略は中つ国一帯に及んでいることがわかります。しかし負けるわけにはいきません。エルフたちは戦い続けることを宣言します。
・カザド=ドゥム
ドゥリン王子は、エレギオンで戦うエルフ軍に援軍を送る計画でした。しかし指輪に心を奪われた王が岩盤を掘り進め、神話時代の怪物バルログを復活させてしまったため、対応に追われていました。過ちを悔やんだ王の必死の抵抗によってバルログのカザド=ドゥムへの侵入は防ぎますが、王も亡くなりました。ドゥリン王子は、遅くなったもののエレギオンに援軍を送るとドゥリン4世として即位します。
・リューン
ノーリとよそ人、ポピーが東方のリューンにやってくると、よそ人を探すガウドリム族のブランクたちが襲ってきました。よそ人は、魔法で激しい竜巻を起こし、ブランクたちを吹き飛ばします。しかし力を制御できません。ノーリとポピーもどこかへ吹き飛ばされてしまいました。
ノーリを探すよそ人は、トム・ボンバディルの住処を発見。トムが魔法を使うことがわかると、魔法の使い方を教わろうとします。しかしトムは、魔法は教わるものではないといいます。そして、かつて同じようなことを聞いてきた人物がいるといいました。彼が闇の魔法使いと呼ばれていることを聞いたよそ人は、自分が中つ国にやってきたのは、中つ国を救うためなのではないかと考えます。
一方、荒野で目覚めたノーリとポピーは、ストゥア族のメリマクと出会い、彼の村で保護されます。しかしブランクに見つかってしまいました。ストゥア族の族長グンドはブランクたちを追い返しますが、村は安全ではなくなってしまいました。
ノーリの危険を察知したよそ人がストゥア族の村にやってきます。闇の魔法使いが現れ、ノーリたちを人質に協力を呼びかけてきました。よそ人が断ると、闇の魔術師は村を破壊して去っていきます。
ストゥア族は安住の地を求めて旅立つことになりました。よそ人をリューンまで送るという目的を達成したノーリとポピーは、よそ人と別れてストゥア族に同行することにしました。
ノーリと別れたよそ人は、杖に手頃な枝を発見します。トム・ボンバディルに杖が見つかったことを報告すると、名前も自然に見つかるといわれました。よそ人は、自分の名前が「杖のエルフ=ガンダルフ」と気づきました。
前:シーズン1
(シーズン2 完)
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