Amazonプライムオリジナルドラマ「ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪(原題/ The Rings of Power)」の登場人物を紹介します。
当記事は、ネタバレを含んでいます。ご注意ください。
エルフ族
賢明で美しい種族。外見は人間に似ていますが、とがった耳が特徴です。病気や寿命で死ぬことはないとされています。
ガラドリエル
演:モーフィッド・クラーク
エルフの軍を率いる戦士。
ノルドール族(上のエルフ)。
エルフたちは永遠とも思われる長い間、闇の勢力と戦ってきました。戦いの中で、ガラドリエルは、兄フィンロドと夫ケレボルンを失います。冥王モルゴスが倒れ、エルフの上級王ギル=ガラドは終戦を宣言しますが、モルゴスの配下であった魔術師サウロンの行方は知れません。ガラドリエルは、闇の勢力を一掃するため、サウロンの行方を追います。
エルフの3つの指輪の1つ「水の指輪ネンヤ(金剛石の指輪)」の持ち主。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」にも登場。最も力のあるエルフの1人として、「白の会議」に出席しました。ガラドリエルの夫ケレボルンは、小説「指輪物語」や映画にも登場しています。ドラマでは行方知れずとなっており、ガラドリエルは亡くなったと信じているようです。
エルロンド
演:ロバート・アラマヨ
ガラドリエルの友人で政治家。
ドワーフのドゥリン王子は親友です。ドワーフの王国カザド=ドゥムでミスリルが発見されると、採掘権に関して交渉に当たります。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」では、裂け谷の領主として登場します。
人間の血を引いているため「半エルフ」と呼ばれます。ただし、エルフと人間の能力を半分ずつ引き継いでいるわけではありません。半エルフは、エルフとして生きるか、人間として生きるかを選択します。エルロンドは、エルフとして生きることを選択したためエルフです。
ギル=ガラド
演:ベンジャミン・ウォーカー
「上のエルフ」であるノルドール族の王国リンドンの上級王。
エルフは複数の氏族に分かれており、それぞれ王がいます。彼らの上位が上級王です。
中つ国におけるエルフの運命は尽きようとしていました。永らえるにはシルマリルと呼ばれる宝玉の光が必要です。シルマリルは神話の中で失われていますが、シルマリルの光を宿したミスリルがドワーフの王国カザド=ドゥムで発見されたことを知ります。
エルフの3つの指輪の1つ「風の指輪ヴィルヤ(青の指輪)」の持ち主。
ケレブリンボール
演:チャールズ・エドワーズ
エレギオンの領主。
高名な細工師として知られます。
原作では、ノルドール族の初代上級王の子孫で、エルフの3つの指輪を作りました。
キールダン
演:ベン・ダニエルズ
リンドンにある灰色港の領主。
エルロンドが師と仰ぐ人物。
エルフの3つの指輪の1つ「火の指輪ナルヤ(紅玉石の指輪)」の持ち主。原作では、ナルヤはのちにガンダルフに譲られます。
アロンディル
演:イスマエル・クルス・コルドヴァ
シルヴァン・エルフ(森のエルフ)の戦士。
人間のブロンウィンと恋愛関係。
かつて、南方国の人々は闇の勢力に味方しました。そのため、冥王モルゴスが倒れたあともエルフたちは南方国を監視していました。終戦が宣言され、南方国を監視していたエルフたちは撤退しますが、ブロンウィンを愛するアロンディルは南方国に残ります。
ミルダニア
演:アメリア・ケンワーシー
ケレブリンボールに師事する鍛冶師の一人。
フィンロド
演:ウィル・フレッチャー
ガラドリエルの兄。
闇の勢力との戦いで命を落としました。
アンナタール
演:チャーリー・ヴィッカーズ
エルフ語で「物贈る君」の意味。
正体を隠してケレブリンボールに近づいたサウロンの姿。
エルフの略史
原作では、エルフの起源は中つ国の東方といわれています。太古の昔、冥王モルゴスが世界を脅かすと、ヴァラール(創造主に仕える精霊・天使のような存在)は長い戦いの末、モルゴスを打ち倒しました。しかし彼の部下だった魔術師サウロンは生き残り、冥王の名を継ぐと潜伏。ヴァラールたちは、エルフたちを中つ国の西方にある光の国ヴァリノール(ヴァラールの土地の意味)へ避難させることにします。
エルフたちは、3回に分けてヴァリノールへ避難しました。渡った時期によって、ヴァンヤール族、ノルドール族、ファルアリ族と呼ばれ、彼らを「上(かみ)のエルフ」といいます。またはヴァリノールで光に接したため、「光のエルフ」ともいいます。その後、ノルドール族は中つ国に戻ってきました。そのため、中つ国で「上のエルフ」といった場合、通常はノルドール族を指します。
そのほか、ヴァリノールへ避難しようとしなかったエルフや、ヴァリノールへ渡ろうとして途中であきらめたエルフたちもいました。彼らはヴァリノールの光に接していないため、「光のエルフ(上のエルフ)」に対して「闇のエルフ」と呼ばれます。邪悪なわけではありません。闇のエルフは、活動している地域によって言語や文化も独自に発展し、灰色エルフ(シンダール・エルフ)や森のエルフ(シルヴァン・エルフ)などが派生しました。
中つ国には、ヴァリノールへ渡ったあと戻ってきた「上のエルフ」と、ヴァリノールへ渡らなかったエルフがいることになります。
ガラドリエルやギル=ガラド、ケレブリンボールたちは、ヴァリノールから戻ってきたエルフ(ノルドール族=上のエルフ=光のエルフ)です。映画「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」で活躍したレゴラスやスランドゥイルは、渡らなかったエルフ(シンダール・エルフ=灰色エルフ=闇のエルフの一派)です。スランドゥイルが治める森の王国の民はシルヴァン・エルフ(森のエルフ=闇のエルフの一派)です。ドラマに登場するアロンディルのほか、「ホビット」に登場したタウリエルがシルヴァン・エルフです。
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イスタリ
闇の勢力に対抗するため、ヴァラール(天使のような存在)によって使わされた精霊。外見は人間ですが、人間とは別の種族です。魔法使いと呼ばれます。
「指輪物語」の時代までには5人のイスタリが存在しました。白のサルマン、灰色のガンダルフ、茶色のラダガストのほか、名前の知られていない2人の青の魔法使いがいます。
なお、イスタリは複数形で、単数形はイスタルになります。
よそ人
演:ダニエル・ウェイマン
空から落ちてきた人物で、それまでの記憶がありません。ハーフット族のノーリに発見され、行動をともにします。はじめは言葉も上手に話せませんでした。衝撃波を放つ、朽ちかけた木々を蘇らせるなどの魔法を使いますが、杖がないため制御できません。
シーズン1の時点では、イスタリであることはわかりましたが名前は不明です。
ホビット族
人間よりも小柄な種族で、地面に穴を掘って暮らしています。代表的なキャラクターとして、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロドがいます。
ホビット族は、もともとハーフット族、ストゥア族、ファロハイド族の3氏族に分かれていました。ハーフット族がもっとも人口が多く、ホビットを代表する種族です。彼らはのちにホビット庄を築くまで定住することがなく、各地を移動しながら生活していました。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場するゴクリは、もともとはホビット3氏族の1つストゥア族でしたが、指輪の力によって変貌したといわれています。
ノーリ・ブランディフット
演:マルセラ・カヴェナー
好奇心旺盛なハーフット族の少女。あるとき、空から降ってきた「よそ人」を発見します。
ポピー・プラウドフェロー
演:メーガン・リチャーズ
ノーリの親友。
ラルゴ・ブランディフット
マリゴールド・ブランディフット
演:サラ・ズワンゴバニ
ラルゴの妻。愛称はゴールディー。
マリゴールドはラルゴの再婚相手なので、ノーリ、ディリーとは血の繋がりはありません。
ディリー・ブランディフット
サドク・バロウズ
演:サー・レニー・ヘンリー
ハーフット族の族長。
マルヴァ
演:スシタ・ジャヤスンデラ
ハーフット族の女性。
メリマク
演:ガウィ・シン・チェラ
ストゥア族の青年。
グンド
演:ターニャ・ムーディ
ストゥア族の族長。
ドワーフ族
人間やエルフよりは背が低く、がっしりとした体型が特徴です。採掘や工芸技術に優れています。
ドワーフの王国カザド=ドゥムは、霧ふり山脈の地下にあり、モリアとも呼ばれます。映画「ロード・オブ・ザ・リング」の時代には廃墟となり、ガンダルフと怪物バルログが戦うことになります。
ドゥリン3世
演:ピーター・ミュラン
ドワーフの王国カザド=ドゥムの国王。
原作では、ドワーフの7つの指輪のうちの1つを手にします。
ドゥリン王子
演:オウェイン・アーサー
ドゥリン3世の息子。
のちのドゥリン4世。
ディーサ妃との間にゲルダ、ガムリという子どもがいます。
ディーサ妃
演:ソフィア・ノムヴェテ
ドゥリン王子の妃。
ナルヴィ
演:ケヴィン・エルドン
ドゥリン3世の臣下。
採掘主任。
ヌーメノールの人々
「ヌーメノール」は、中つ国の西方に浮かぶ、星型の島のこと。かつてエルフに味方して冥王モルゴスと戦った人間たちに対し、ヴァラール(天使たち)が報奨として与えました。
住民をヌーメノール人、彼らの国をヌーメノール王国といいます。彼らは長いことエルフから高度な知識と技術を供与され、繁栄を極めていました。しかしいつしかエルフに不満を持つ人々が現れ、エルフを擁護する「節士派」とエルフを憎む「王党派」に分かれます。
エレンディル
演:ロイド・オーウェン
ヌーメノール王国の海洋警備隊隊長。
イシルドゥルとエアリエンの父親。
エレンディルという名前には、「星(星型の島に存在するヌーメノール)を愛するもの」と「エルフを愛するもの」の意味があります。
イシルドゥル
演:マキシム・バルドリー
ヌーメノール王国の青年。
エレンディルの息子。
原作では、サウロンとの戦いでサウロンの手を切り離した人物。その後指輪に魅了され、堕落しました。そのときの様子は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」の冒頭に伝説として語られます。映画などではイシルドゥアと呼ばれてきましたが、イシルドゥルの方が原音に近いらしい。
エアリエン
ミーリエル
演:シンシア・アダイ=ロビンソン
ヌーメノール王国の摂政女王。
国王はミーリエル女王の父タル・パランティルですが、高齢となった父の代理としてミーリエルが国政を担っています。
南方国におけるオークとの戦いで失明。
ファラゾーン
演:トリステン・グラベル
ミーリエル摂政女王の顧問。のち国王。
ケメン
演:レオン・ワダム
ファラゾーンの息子。
バランディル
演:アレックス・タラント
イシルドゥルの友人。
シーズン2でケメンに刺されて亡くなります。
オンタモ
演:アンソニー・クルム
イシルドゥルの友人。
南方国におけるオークとの戦いで命を落としました。
ベルザガール卿
演:ウィル・キーン
ファラゾーンを支持する貴族
タル・パランティル
演:ケン・ブラックバーン
ヌーメノール王。ミリエールの父。
もともとの名前はアル=インジラドゥーン。
かつて王国はエルフと友好的でしたが、いつしか敵対するようになりました。王は関係を改善しようとしましたが、内乱を招き、国は危機を迎えます。娘のミーリエルが摂政女王として補佐し、内乱を鎮圧。高齢と病に弱った王は、実質国政から退きました。
南方国の人々
南方国は、中つ国の南部にある人間の国です。かつて冥王モルゴスに味方したため、エルフによって監視されてきました。
ハルブランド
演:チャーリー・ヴィッカーズ
南方国の王族と思われる人物。
オークの襲撃から避難し、人々とともに海を漂流しているときにガラドリエルと知り合いました。
ブロンウィン
演:ナザニン・ボニアディ
南方国のティルハラド村に住む治療師。
シルヴァン・エルフのアロンディルと恋愛関係。
勇気と行動力を兼ね備え、南方国の人々を指導する立場へと成長していきます。
テオ
演:タイロー・ムハフィディン
ブロンウィンの息子。
あるとき、ワルドレグの酒場の納屋から武器のようなものを発見。サウロンの紋章が刻印されていました。
ワルドレグ
演:ジェフ・モレル
ティルハラド村にある酒場の店主。闇の勢力の崇拝者。
シーズン2でハルブランドが手懐けたワーグに殺されます。
ローワン
演:イアン・ブラックバーン
テオの友人。
アダルへの服従を証明しようとするワルドレグに殺されます。
エストリッド
演:ニア・タウル
イシルドゥルが出会った女性。婚約者を探しているといいます。首筋には、闇の勢力の信徒を意味する紋章がありましたが、火を当てて消しました。
闇の勢力
アダル
演:ジョゼフ・マウル/サム・ヘイゼルダイン(シーズン2以降)
南方国でオークの首領として活動。
オークから尊父と呼ばれています。
太古の昔、冥王モルゴスにさらわれたエルフの1人。改造、洗脳され、オークの素体となりました。モリヨンドル(闇の息子たち)、またはウルクと呼ばれます。
オーク
闇の勢力に使える種族。
トロル
巨体と怪力を持つ怪物。
バルログ
冥王モルゴス配下の悪鬼。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」では、モリアを通過しようとするフロドたちの前に立ちはだかりました。
リューンの人々
「リューン」は、「東」を意味するエルフ語です。
トム・ボンバディル
演:ロリー・キニア
中つ国で最古とされる存在。
原作「指輪物語」では、フロドたちを助ける人物として登場しますが、映画には未登場です。
闇の魔法使い(Dark Wizard)
演:キアラン・ハインズ
リューン西方にあるカラス・ガエルの魔法使い。
名前は不明。
住人(The Dweller)
演:ブライディ・シソン
闇の魔法使いの配下。よそ人を探してロヴァニオンに現れました。
名前は不明。
遊牧民(The Nomad)
演:エディス・プアー
闇の魔法使いの配下。よそ人を探してロヴァニオンに現れました。
名前は不明。
修行者(The Ascetic)
演:カリ・コパエ
闇の魔法使いの配下。よそ人を探してロヴァニオンに現れました。
名前は不明。
ブランク
演:ヤセン・アトゥール
ガウドリムと呼ばれるリューンの住人。彼らは昆虫のような、ドクロのような仮面を付けています。
闇の魔法使いに仕え、仲間たちとともによそ人を追跡します。
その他
エント
森を守護する種族。外見は巨木で「木の牧人」とも呼ばれます。
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-第5話「分岐点」
-第6話「奈落」
-第7話「目」
-第8話「合金」
シーズン2
-シーズン2全あらすじ
-第1話「空の下なるエルフの王たち」
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-第6話「彼はどこだ」
-第7話「死すべき定め」
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