ウィッチャー 血の起源のあらすじとネタバレ

ウィッチャー

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Netflix(ネットフリックス)ドラマ「ウィッチャー」のスピンオフドラマ「血の起源(Blood Origin)」を紹介します。

ドラマ「ウィッチャー」の1200年前。「天体の合」と呼ばれる現象と、ウィッチャーが誕生する原因となった事件が描かれます。全4話なので気軽に見ることができます。また、本編のストーリーに直接つながる物語ではありません。本編を見ていなくても楽しむことができると思います。

概要

原題:The Witcher:Blood Origin
配信日:2022年12月25日
制作:Netflix
推奨年齢:16歳以上
全4話
各話40-50分程度(第1話のみ63分)

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あらすじ

まだ人間が世界に現れる以前。エルフどうしが争う長い戦争は、シン=トリア国が和平を呼びかけることで終わりを迎えるかと思われました。しかしシン=トリア国は、異世界から呼び出した怪物を使って敵対国を併合。帝国を築くと、世界の支配に向けて動き出します。

帝国の野望を打ち砕くべく、7人の勇者が立ち上がりました。

第1話「吟遊詩人、乱闘、血の剣」

吟遊詩人ヤスキエルの前に、神秘的な女性シーンチャイが現れました。7人の勇者の物語を歌い伝えてほしいというと、1000年以上前に起きたできごとについて語りはじめます。

***

およそ1200年前。世界には怪物や人間は存在しません。エルフたちの3つの王国「シン=トリア国」「プリシア国」「ダーウェン国」は、1000年におよぶ長い戦いを続けています。国々は疲弊し、エルフたちは苦しい生活が続いていました。シン=トリア国王は戦いを終わらせることを決意。和平条約を結ぶため、プリシア国とダーウェン国の王たちをシン=トリアに招きます。

シン=トリア国はのちのシントラ国。シリラの故国です。

プリシア国の兵士だったエイラは、戦いによる罪悪感から退役し、吟遊詩人のラーク(ヒバリ)となって贖罪の旅を続けています。また、シン=トリア国の兵士だったフィヨールは、メルウィン王女との関係が知られて故国を追放されていました。2人は極北の地で知り合います。

エイラの姉が現れました。シン=トリア国で行われる和平条約の調印式に向かう、プリシア国王護衛の協力を求めて迎えに来たのです。突然襲撃者が現れます。エイラとフィヨールは返り討ちにしますが、エイラの姉が犠牲になりました。調印式が関係していると考え、2人はシン=トリア国へ向かいます。

シン=トリア国では、3か国による和平が結ばれようとしていました。しかし空飛ぶ怪物が現れ、各国の王や使節たちは全滅。唯一生き残ったシン=トリア国のメルウィン王女は、3か国を統一した黄金帝国の樹立を宣言。自ら初代女王に即位します。メルウィン女王と、シン=トリア国の大賢者にしてドルイドの長バラーエレディン将軍による計画でした。

第2話「夢、反乱、最後の手段」

エイラとフィヨールは、調印式で起きた惨劇を知りました。帝国を許しておくことはできません。しかしたった2人では太刀打ちできません。エイラは師匠のスキアンを頼ります。スキアンは乗り気ではありませんでしたが、2人の熱意に打たれて考えを改めます。シン=トリア国に奪われた一族の剣を取り戻したいという理由もありました。

エイラ、フィヨール、スキアンの3人は、傭兵を雇う資金を集めるために銀行を襲撃。しかし貯蓄してあるはずの貨幣は帝国に徴収されたあとでした。衛兵に見つかって脱走。森まで逃げてきますが、途中、エイラをかばったスキアンが怪我を負ってしまいます。傭兵のカランに出会い、治療師ザッカリーを紹介されます。

ウィッチャーの世界の1000年以上前のはずですが、文化的に劣っているようには見えません。すでに貨幣経済も進んでいるようです。なんか気になります。

ザッカリーの治療によってスキアンは回復。安心する中、シン=トリア国の魔術師シンドリルが現れます。シンドリルとザッカリーは兄妹でした。シンドリルは、大賢者バラーが一枚岩を使って異世界の怪物を操っているといいます。調印式を襲った空飛ぶ怪物のことです。そして、一枚岩によって異世界とつながったことで亀裂が生じており、世界に危機が迫っていることがわかりました。一枚岩を破壊しなくてはなりません。また、調印式に列席していたフィヨールの妹はメルウィン女王に殺されたことを聞かされます。フィヨールは復讐を決意します。

エイラたちは、森の一枚岩からシン=トリア付近の一枚岩までテレポート。異世界の怪物が襲ってきます。

一枚岩は各地にあるようです。

そのころ、シン=トリア国のメルウィン女王は孤独でした。女王という地位を手に入れましたが、傀儡にすぎず、味方はいません。しかし魔術師アヴァラックとエレディン将軍を味方に引き込むことに成功します。

第3話「戦士、通夜、驚異の世界」

エイラたちが怪物を倒すと、メルドフに遭遇しました。エイラたちが銀行を襲ったことは噂になっており、帝国の支配からの解放を望むエルフたちから反体制派として期待されていました。また、メルドフはかつて親友グウェンをシン=トリア国との戦いで失っており、シン=トリア国を憎んでいました。メルドフが仲間に加わります。

一枚岩を破壊するには、バラーが操る、空飛ぶ怪物が脅威です。シンドリルは、倒した怪物の心臓と薬草を調合して霊薬を作り、身体を改造すれば対抗できるといいます。霊薬を飲んでも成功する保証はありませんでしたが、ほかに方法もありませんでした。

素材を集め、霊薬が完成。フィヨールが霊薬を飲むと、激痛が走ります。仲間たちが見守る中、フィヨールは驚異的な能力を持つウィッチャーとして生まれ変わりました。

ウィッチャーになるためには「草の試練」と呼ばれる儀式が必要です。霊薬を飲んで1日で誕生するものでもないと思っていましたがそうでもないようです。

決戦を前に、2人きりになったエイラとフィヨールは愛を確かめます。

一方、スキアンは単独でシン=トリアにやってくると女王に謁見。フィヨールと一族の剣「魂取りの剣」の交換を持ちかけます。

スキアンは仲間たちのもとに戻ってくると、シン=トリアへの抜け道を案内。シン=トリアの兵たちが待ち伏せしていました。仲間たちがスキアンの裏切りによる罠を疑ったとき、スキアンの雇った傭兵たちが援軍に現れます。シン=トリアの兵たちを倒して鎧を手に入れると、エイラたちはシン=トリアの兵に成りすまします。シン=トリアへ入るためのスキアンの計画でした。

そのころ、魔術師アヴァラックはバラーが隠していた魔術書を発見。異世界への扉を開けるために必要な道具です。女王に報告するとバラーが現れました。魔術書をバラーに奪われそうになりますが、エレディン将軍がフェンリクを人質にとるとバラーは降伏。監禁されます。

メルウィン女王は、異世界にある豊かな資源や文明を手に入れることでエルフの繁栄を考えていました。魔術書と一枚岩を使って異世界への扉を開こうとしますが、成功しません。扉を開ける方法はバラーにしかわからないようです。女王はバラーに地位を約束して説得。バラーは応じます。

第4話「魔術師、悪意、恐るべき騒乱」

監禁から解放されたバラーは扉を開き、エレディン将軍たちとともに異世界へ足を踏み入れました。将軍は、異世界の豊かな資源や文明を期待していました。しかし荒れ果てた不毛の土地が広がるだけです。将軍が嘆いていると、バラーは愛するフェンリクの命を捧げます。バラーは混沌の力を獲得。将軍たちは闇に飲み込まれました。

そのころ、シン=トリアの兵に成りすましたエイラたちはシン=トリアへの潜入に成功。

スキアンはフィヨールを連行し、約束通りメルウィン女王の前に差し出します。しかし女王は取引を守るつもりはありませんでした。スキアンは捕まります。

捕まってきたフィヨールの前に女王が歩み寄ります。2人はもともと恋愛関係でした。女王は今もフィヨールを愛しています。そして異世界を支配することでエルフが繁栄できると考えていました。フィヨールに理解を求めますが否定されます。フィヨールがウィッチャーの能力を解放すると女王は驚いて逃げ出します。空飛ぶ怪物が現れます。

一方、エイラは民衆を扇動して暴動を起こさせました。衛兵を倒したスキアンに手引され、王宮へ侵入。衛兵に見つかると、スキアン、カラン、メルドフが援護。エイラはメルウィン女王を探し、シンドリルとザッカリーは一枚岩へ向かいます。

民衆の暴動を知った女王が避難しようとしていると、エイラが現れました。エイラは女王を刺しますが殺しはしません。自分で責任を取る権利を与えました。玉座に座る瀕死の女王の前に民衆たちが押し寄せてくると、女王は自決します。

ウィッチャーと化したフィヨールが空飛ぶ怪物と戦っていると、エイラ、スキアン、カラン、メルドフが駆けつけます。フィヨールは怪物を倒しますが、フィヨールとしての意識はありません。フィヨール自身が怪物と化し、エイラたちに襲ってきます。エイラが歌い出すと、フィヨールはわずかに意識を取り戻しました。エイラは、死を望むフィヨールの声に応じました。

同じ頃、シンドリルとザッカリーが一枚岩にやってくると、バラーが異世界から戻ってきました。シンドリルは自分の魔力とバラーの魔力、一枚岩を共鳴させます。一枚岩が破壊され、巨大なエネルギーが放出されました。いくつもの天体が重なる「天体の合」が起きます。

亀裂から人間や怪物が流れ着きます。

異世界で闇に飲み込まれたエレディンは、不毛の地で髑髏の兜を発見。ワイルドハントになります。

数か月後、エイラはフィヨールの子を宿していました。イスリンは、すべてを終わらせる歌の最初の音をラーク(エイラ)の種が奏でると予言します。

エイラとフィヨールの子がララ・ドレンということのようです。原作では、ララ・ドレンはエルフの魔術師でシリラの先祖です。
異世界でバラーが会話する神か悪魔のような存在は誰なのでしょう。ヴォレス・メイアだったのかもしれません。
プロットとしては興味深いのですが、4話では短かったのではないでしょうか。登場人物たちも背景が会話で語られるだけのなので深みがありません。
本編の1000年以上前という設定ですが、言葉でそう言っているだけで、とくに年月の差を感じることはありませんでした。衣服や兵装は低レベルなものでも良かった気もします。懸賞金や銀行といった概念があり、貨幣経済が進んでいるのも少し違和感がありました。

(完)

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スピンオフ
「血の起源」

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ドラマ「ウィッチャー」は、Netflixで視聴できます。

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