写真出典:IMDb
HBOドラマ「ウエストワールド」シーズン3 第7話「Passed Pawn」を紹介します。
いよいよラスト前。第6話ラストでは、現実世界に復活したメイヴの前では新たなホストが製造されていました。今回、誰が作られていたのか判明します。
タイトルの「Passed Pawn(パスポーン)」はチェスの用語です。
ポーンはチェスの駒のひとつですが、基本的に前進しかできず、横や後ろに動くことはできません。そして前に自分または敵の駒がいた場合、進むことはできません。自分の前、および両隣に駒がない、独立したポーンのことを「パスポーン」といい、動かしやすくなった状態をいいます。
また、ポーンは敵陣の最奥へ到達すると、将棋の「成り」に似て、ほかの強力な駒に昇格(「プロモーション」という)できるという特長があります。序盤のポーンは強いとはいえませんが、終盤のパスポーンは強力といわれています。
あらすじ
メイヴの仲間であるクレメンタインとハナリョウがサトウ(ドロレスコピー)を殺します。
シャーロットは独自の計画に動き始めます。
ドロレスとケイレブは、レハブアムより前に作られた人工知能ソロモンに面会し、セラックを倒す計画を立てさせました。しかしドロレスはメイヴの攻撃によって重傷を負うと、電磁パルスを起動。ドロレスとメイヴ、ソロモンが停止します。
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ネタバレ
ジャカルタ
ジャカルタにいるサトウ(ドロレス)のもとにシャーロットから連絡が入ると、シャーロットは独自の計画を実行すると告げます。そしてサトウは誰かへの荷物の配達を部下に命じました。そこへメイヴの仲間ととして再製造されたクレメンタインとハナリョウが現れると、サトウを殺し、頭部を持ち去ります。
ドロレスとケイレブ
ドロレスとケイレブは、メキシコにある再教育センターに侵入します。外れ値の人間を矯正するための施設です。そこにはセラックの弟ジャン・ミによってレハブアムより前に開発された人工知能ソロモンが置かれていました。
このときケイレブは、過去にここにいたことを思い出します。ソロモンはケイレブが外れ値としてここで治療を受けていたことを明かします。
ケイレブには、かつてロシアで起きた内乱に従軍し、仲間のフランシスを失いながらも反乱軍の指導者を殺したという過去がありました。しかしそれは嘘でした。事実は、ロシアでの作戦は失敗。帰還後再教育センターで治療され、セラックのために外れ値を排除する道具として使われていたのです。そしてドラッグで記憶を改ざんされていました。
記憶では、フランシスは反乱軍に殺されていましたが、彼を殺したのはケイレブ自身であり、反乱軍の指導者と記憶している人物はドラッグ開発会社の経営者でした。
ソロモンは、外れ値の治療は多くの場合失敗しますが、ケイレブは希少な成功例だったといいます。
ドロレスはソロモンにセラックを倒す戦略を計算させます。そこへヘクターを殺されて復讐心にかき立てられたメイヴがやってくると、ドロレスに襲いかかります。
ドロレスとメイヴが死闘を繰り広げている間、戦略を立てていたソロモンはセラックを倒すためのデータをケイレブに与えます。
メイヴと戦っていたドロレスは負傷し、追い詰められると電磁パルスを起動しました。これはソロモンを縛り付けておくためのもので、起動するとセンター周辺の機械が動作不能になります。電磁パルスが起動し、ドロレスとメイヴ、ソロモンは停止します。
バーナード
精神病施設に収容されていたウィリアムを救出したバーナードとスタッブスは、施設内の設備を使ってシステムにアクセスすると、セラックの計画を調査します。
その後どこかへ向かうバーナードは、ドロレスがケイレブを使って人類を滅ぼそうとしているとスタッブスにいいます。
ウィリアムは世界のすべてのホストを消去するため、手始めとしてバーナードとスタッブスに銃を向けます。
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