「ウエストワールド」シーズン2のあらすじ 第7話「エコルシェ」

WWシーズン2ウエストワールド
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写真出典:HBO

タイトルの「エコルシェ」とは美術用語で、皮膚を除いた筋肉の人体標本のことです。人物を正確に描く、彫刻を作るといった場合に、筋肉や骨の形状やしくみを理解していないと再現できないために使われる模型です。

さて、バーナードがホストのデータが保管されているサーバーにアクセスすると、ロバート・フォード博士が現れました。博士の「心」は残されていました。

シーズン1では、第7話で大きな秘密が一つ明かされました。シーズン2ではどうなるでしょうか。

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あらすじ


写真出典:HBO

バーナードが目を覚ますとスタッブスが現れます。

スタッブスは、ストランド率いる警護部隊は人間を助けるつもりはないらしいので一緒に逃げることを提案してきます。そこへ当のストランドが現れ、バーナードとスタッブスを森の一軒家に連れていきます。フォード博士の隠れ家です。

そこにはシャーロットが待っていました。ここでテレサのDNAを発見したといいます。テレサは別の場所で転落死した報告されていました。報告と違うため、事実確認のために連れてこられたのです。

そして、大量のバーナードの体が発見されます。シャーロットやストランド、スタッブスはバーナードがホストであることを知りました。シャーロットたちはメサ・ハブに戻ると、バーナードを解析モードにして尋問します。


「ゆりかご」にアクセスし、フォード博士と再会したバーナードはさまざまなことを思い出します。

フォード博士はドロレスに撃たれる前、バーナードを使って自分の「心」を制御装置にコピーし、バックアップシステム「ゆりかご」に移していました。

デロス社の計画は、ホスト(機械)から人間を作るのではなく、人間がホスト(機械)になって永遠の命を手に入れることでした。

フォード博士は、人間の「心」をコピーすることはできたといいます。しかし「心」は「ゆりかご」の中でしか生きることができないのです。現実世界に持ってくると数日で劣化します。ジェームズ・デロスのように。

そしてバーナードを作ったのはフォード博士とドロレスだったことが明らかになります。バーナードの再現テストを行うには、ドロレスの力が必要でした。機械であるドロレスは、アーノルドの行動を正確に記憶しているためです。

エルシーは、1時間でバーナードを復帰させるように頼まれていました。そこでエルシーがバーナードの制御装置をバーナードの体に戻し、彼を再起動するとメサ・ハブのシステムが正常に動き出します。

バーナードとエルシーはメサ・ハブのシステム復旧を妨害する「何か」が「ゆりかご」に存在していると考え、「ゆりかご」にアクセスしました(シーズン2第6話)。そして今、バーナードが直接アクセスし、現実世界に戻るとシステムが復旧しました。「何か」が削除されたようです。

以降バーナードにはフォード博士の姿が見えるようになりました。バーナードは、フォード博士に操られるように全システムを停止させます。


亡霊の国の戦士に追われるウィリアムは、メイヴの農園にある小屋に逃げ込みます。しかしそこには、メイヴと娘がすでに隠れていました。

ウィリアムは、メイヴのことを無抵抗のホストだと見くびっていました。しかしメイヴから銃で撃たれたため逃げ出します。するとメイヴは命令コマンドを使ってローレンスの仲間たちを操り、ウィリアムを追い詰めます。

ついにメイヴがウィリアムにとどめをさそうとしたとき、ローレンスが助けに現れました。メイヴは管理者権限を使ってローレンスを操作しようとしますが、ローレンスには効果がありません。覚醒したホストに命令コマンドは通じないのです。

そこでメイヴは、ウィリアムがこれまでローレンスにしてきたことを思い出させます。ウィリアムはかつて何回もローレンスの仲間や妻を苦しめてきました(シーズン1第2話)。

ローレンスはウィリアムを撃ちます。

そこへデロス社の警護部隊が車両で乗り込んできます。通信機を使ってリーが呼んだのです(シーズン2第7話)。警護部隊の射撃によってローレンスは死に、メイヴも銃弾に倒れました。しかしリーはメイヴを殺すつもりはありませんでした。瀕死の彼女を助けるため、車に乗せて運び去ります。その間にメイヴの娘は亡霊の国の戦士にさらわれます。


メサ・ハブでは、列車を突っ込ませたドロレスたちが乗り込んできます。警護部隊が迎え撃ちますが、ホストたちの前に全滅します。

このときシャーロットは、技術者に命じてピーターの頭脳に隠されているデータのバックアップを取ろうとしていました。しかしデータが膨大すぎて手間取っています。そこへドロレスとテディが侵入してきます。

ドロレスは、ピーターの頭脳に入っている「鍵」が彼を苦しめているから取り出す方法を教えろと迫ります。

ドロレスは見せしめにシャーロットの頭を切り開こうとしますが、ピーターが突然正気を取り戻しました。ドロレスは手を止めると、ピーターへ走り寄ります。その隙にシャーロットとスタッブスは逃げ出します。

一方、アンジェラはサーバールームに侵入すると「ゆりかご」を爆破します。


シャーロットやストラウドから尋問されているバーナードは、ピーターの制御装置が運ばれた場所を思い出し、「16番区域、ゾーン4」と応えます。

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感想


写真出典:HBO

バーナードはアーノルドの「心」を持っているわけではないようです。あくまでもアーノルドを再現したロボットです。

制御装置を運ぶ方法は他になかったのでしょうか。
シーズン1で、シャーロットは何か大きなデータをワールドの外へ持ち出そうとしていました。ただしデータが大きすぎるため、空っぽの脳に入れて運ぶ計画でした。そこで廃棄処分になって倉庫に眠っていたピーターを使いました。
メサハブの上空にヘリか何か呼んで、ピーターを運ぶとかできなかったのでしょうか。いや、ホストは外に出ると爆発するという設定もあったように思えます。だとしたらピーターに入れた時点で外に持ち運べません。
データが頭の中にある球体「制御装置」に入っているのであれば、最初からそれだけ運ぶという方法は選べなかったのでしょうか。
シャーロットがどうしようとしていたのかよくわからないのです。

「彼方の谷」には結局何があるのでしょう。未だにわかりません。

「ゆりかご」はなくなってしまいました。フォード博士はどうなったのでしょう。
バーナードの再起動後、「ゆりかご」にあった「何か」がなくなってシステムが復旧しました。つまりフォード博士のデータが「ゆりかご」からなくなったということなのでしょう。
ではどこへ行ったのか。バーナードの頭の中に入ったと考えるのが妥当かと思います。それはそれで、バーナードの制御装置にはフォード博士のデータも入っていることになります。フォード博士のデータって結構小さいのでしょうか。

場面が次々に切り替わり、時間軸もよくわからなくなってきました。どこが「今」なのだろう。

「人間の心はデジタル世界における最後のアナログ装置」
ロバート・フォード

前:第6話「位相空間」

次:第8話「キオク」

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ウエストワールドの登場人物

シーズン1 全話あらすじとネタバレ
シーズン2 全話あらすじとネタバレ
シーズン3 全話あらすじとネタバレ
シーズン4 全話あらすじとネタバレ

ウエストワールド シーズン1
-第1話「目覚め」
-第2話「迷路」
-第3話「アーノルド」
-第4話「記憶の破片」
-第5話「逃避行」
-第6話「スパイの正体」
-第7話「だまし絵」
-第8話「遠い夢」
-第9話「蛇の道は蛇」
-第10話「アダムの創造」

ウエストワールド シーズン2
-第1話「夜への旅路」
-第2話「再会」
-第3話「実力と運」
-第4話「スフィンクスの謎かけ」
-第5話「アカネの舞」
-第6話「位相空間」
-第7話「エコルシェ」
-第8話「キオク」
-第9話「消失点」
-第10話「乗客」

ウエストワールド シーズン3
-第1話「怒れる神々」
-第2話「ウィンターライン」
-第3話「レハブアム」
-第4話「亡命者たちの母」
-第5話「Genre」
-第6話「Decoherence」
-第7話「Passed Pawn」
-第8話「Crisis Theory」

ウエストワールド シーズン4
-第1話「前兆」
-第2話「孤独な闘い」
-第3話「レザネフォール」
-第4話「世代劣化」
-第5話「荘子」
-第6話「再現性」
-第7話「回心」
-第8話「ケ・セラ・セラ」

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