写真出典:HBO
第3話ラストでサムライらしきホストが登場しました。ウエストワールドには米西部時代以外の世界もあるようなので、サムライの登場でワクワクしてきました。
あらすじ
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部屋にはレコードから音楽が流れています。デロス社の創立者ジェームズ・デロスがくつろいでいるところへ若きウィリアムが入ってきました。ウィリアムは差し入れの酒を持参し、挨拶を交わします。
ここはどこなのか。なぜこんなことをするのかと問いかける社長にウィリアムが応えます。
「再現性を高めるためです」
ウエストワールドの警備隊がコンフェデラードスの砦を襲撃したとき(シーズン2第3話)、バーナードは逃走しようとしてクレメンタインにつかまりました。その後連れてこられたのは洞窟の前です。バーナードが洞窟に入ると、中には鎖につながれたエルシーがいました。
バーナードはエルシーを助けますが、エルシーはバーナードを危険視します。なぜなら彼女が監禁されている理由は、そもそもバーナードに襲われたためだったからです(シーズン1第6話)。
バーナードは自分がエルシーを襲ったことを忘れており、頭の怪我のため意識がもうろうとしています。バーナードは自分がホストであることを自白し、エルシーに再起動を頼みます。バーナードがホストだと知ったエルシーは驚きますが、いわれるまま彼を再起動します。
バーナードは再起動されると、この洞窟に来たことがあることを思い出しました。そして洞窟の奥の隠し扉を開けると地下へのエレベーターがあり、研究施設へ続いていました。先日、シャーロットとバーナードが逃げ込んだ施設です(シーズン2第1話)。しかし設備は破壊され、人間のスタッフやドローンホストの遺体が横たわっています。
バーナードはホストが暴動を起こしたことなどをエルシーに説明し、フォード博士に操られていたことを打ち明けます。エルシーは半信半疑ながら施設の道具を使ってバーナードを修復します。
バーナードは、ここで何かが作られていたことを思い出しますが、具体的に何を作っていたのかは思い出せません。エルシーは真相を確かめるため、奥の扉を開けます。
ベンガルトラに追われて逃げてきた女性は、亡霊の国の戦士たちに捕まっています。そこにはスタッブスの姿もありました。女性は、戦士たちの隙を見て逃げ出します。
再びどこかの部屋。ジェームズ・デロスがくつろいでいるところウィリアムが入ってきます。
ここはどこなのか。どうして部屋に閉じ込めるようなことをするのか。ジェームズとウィリアムは冒頭と同じような会話を交わします。状況が理解できないジェームズに、ウィリアムは資料を見せます。そこにはジェームズの設定と台詞が書かれていました。
ウィリアムはすでに7年間、同じことを繰り返していると述べます。ジェームズは自分がすでに死んでおり、今の自分はホストであることに気づきます。するとジェームズの様子が次第に不安定になり、彼は資料にある台詞以外の言葉を口にできなくなります。
ウィリアムが部屋から出ると、研究施設の中に作られた実験用の部屋でした。ウィリアムはスタッフに命じ、ジェームズと部屋を廃棄させます。今度の実験も失敗しました。
黒服のウィリアムとローレンスは、ローレンスの故郷ラムスダスへやってきます。そこはコンフェデラードスの生き残りたちによって占拠されていました。ウィリアムは、彼らが目指す「栄光」へ連れていくことを条件に協力を持ちかけますが、彼らの横暴ぶりを目にすると全員を撃ち殺します。
ジェームズ・デロスのもとに再びウィリアムが現れます。長い年月が経っており、ウィリアムも若くありません。149体目になる今回のジェームズも失敗です。
ウィリアムは言います。
「心」は数時間から数日は安定するが、その後崩壊する。当初は「心」が新しい体を拒否していると考えていた。しかしどうやら「心」が現実を拒否している。人はいつか死ぬものだと。
ウィリアムは自分のやっていることに疑問を感じてはじめていました。
ジェームズは、ウィリアムが自分のことを外に出すつもりがないと知ると暴れ出します。スタッフが処分するかどうか尋ねると、ウィリアムは放っておくように命じます。
洞窟の億から研究施設へ入ったバーナードとエルシーは、さらに奥の部屋へ進みます。そこにジェームズ・デロスがいました。ジェームズは二人を見ると襲ってきます。二人はどうにか部屋を逃げ出し、ジェームズのプログラムを終了させました。
襲ってきたホストがジェームズ・デロスだと知ったエルシーは、かつてここに来たことがあるというバーナードに問いかけます。
「彼の体をプリントして心を制御装置にコピーしたのか」
「フォードがここへ連れてきたのは、別の人間の心を制御装置にコピーするためだった」
そしてバーナードは、自分がここの人間とドローンホストを殺したことを思い出します。
ラムスダスにいたウィリアムは、ローレンスの仲間たちを味方に付けると、西へ向かって旅立ちます。途中、馬に乗った女性と遭遇しました。ベンガルトラに追われていた女性です。ウィリアムは女性を見ると驚きました。女性も意外そうにウィリアムに呼びかけます。
「お父さん」
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感想
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デロス社の計画は、死んだ人間をよみがえらせることのようです。よみがえらせるというよりは、肉体と精神を完全に再現するということでしょうか。しかし実験は成功していないようです。デロス社が外部へ持ち出そうとしているデータとはその辺の実験データなのでしょうか。
そして、デロス社を繰り返す一方、フォード博士はかなり完璧にアーノルドを復活させたということなのかもしれません。
バーナードがいうには、フォード博士は誰かの「心」をコピーしていたようです。誰のものなのでしょうか。やはり博士本人と考えるのが妥当かもしれません。
シーズン1の最終話でフォード博士は自殺しましたが、「心」はどこかに保存されているということだと思います。
エルシーは生きていました。フォード博士はどうしてエルシーを生かしておいたのでしょう。彼女も何か役割があるのかもしれません。
黒服はローレンスの妻を助けました。以前ほど冷酷ではなくなっているような気がします。らしくないと思えますが、それが今回のゲームと何か関係しているのかもしれません。
ベンガルトラに襲われていた女性はウィリアムの娘でした。
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