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デロス社がウエストワールドでやろうとしていることが見えてきました。一方でドロレスやウィリアムが目指す「彼方の谷」には何があるのか。フォード博士がバーナードにコピーさせた「心」は誰のものだったのか。ウィリアムの娘はウエストワールドで何をしているのか。
気になることがたくさんあります。
シーズン2も中盤。第5話を見ていきたいと思います。
あらすじ
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森の中でメイヴたちを襲ってきた(シーズン2第3話ラスト)のは日本刀を構えたサムライのホストでした。
メイヴは管理者権限を使ってサムライたちに戦いの停止を命じますが、言葉が通じないために効果がありません。ムサシと名乗るサムライたちに捕まり、町へと連行されます。
ここはショーグンワールドだとリーが説明します。ウエストワールドでは物足りない客のために用意された血なまぐさいパークだといいます。
サムライたちは町へ入ってくると民衆を襲い、略奪をはじめます。ムサシの仲間の一人は女性で、顔には蛇の刺青がありました。そしてムサシは置屋(娼館)へ入っていきます。
メイヴたちは既視感を抱いていました。ショーグンワールドのムサシたちがやっていることは、ウエストワールドで自分たちがやっていることと同じだったためです。
つまり、ムサシが置屋を襲う事件は、ヘクターやアーミスティスがメイヴの娼館を襲う事件と重なります。この場合、置屋の女主人アカネはメイヴであり、芸者のサクラはクレメンタインです。
親近感を覚えたメイヴやムサシたちはお互い争わないことにします。そして交流を深めるための食事が用意されます。
そこへ将軍の使いがやってきて、芸者のサクラを差し出すように命じました。サクラはアカネが実の娘のようにかわいがっている芸者です。アカネは将軍の命令を断り、使いのものを刺し殺しました。
それを見たリーが驚きます。本来のシナリオであれば、アカネはサクラのことをあきらめて将軍に差し出すはずだからです。ここでもホストたちの行動に異常が起こっているようです。
将軍からの命令を断り、使者を殺したことが知られれば、アカネやサクラは無事ではないでしょう。メイヴはアカネとサクラを逃がそうとします。リーは「雪の泉」と呼ばれる場所が適切だと教えます。そこならば地下へのエレベーターがあるため、ショーグンワールドも抜け出せるというのです。
町を抜け出すため、夜になって暗くなるのを待っていると将軍の配下の忍者が襲ってきました。メイヴは管理者権限を使って戦いをやめさせようとしますが、首を絞められているため言葉が出せません。忍者に殺されそうになったとき、メイヴが強く念じると忍者は自殺します。
メイヴに見つめられただけで仲間が自殺した様子を見ていた忍者たちは退散します。しかしサクラは連れ去られてしまいました。そこに武士の一団が乗り込んできました。
メイヴに考えが浮かびました。
ヘクター、アーミスティス、ムサシたちに騒ぎを起こさせると、その隙に町を抜け出します。
その後、メイヴは清国からの使節を装って将軍の陣へ向かいます。
途中、デロス社からの救援隊が惨殺されている現場を通ると、リーは遺体の一つから通信機のようなものを手に入れます。
メイヴは将軍の陣へとやってくると、将軍に貢ぎ物を差し出します。しかし将軍は受け取ろうとしません。将軍は壊れかけていたのです。
さらに、家来たちにはメイヴの命令が通じません。怪しげな術を使うものがいると忍者から報告を受けていた将軍は、家来たちの耳をつぶしてしまったのです。
将軍はアカネとサクラに舞いを命じます。しかし舞いの直前、将軍は物足りないといってサクラを刺し殺してしまいます。アカネは命じられるままに舞いますが、将軍に近づくと隠し持っていた小刀で将軍の首を切り落としました。将軍の家来たちが刀を抜きます。するとメイヴが強く念じ、家来たちは同士討ちをはじめます。
ドロレスは連れ去られた父ピーターを取り戻すため、スウィートウォーターにやってきました。アンジェラからの報告では、ピーターはメサ・ハブにいるとのこです。ドロレスは列車を修理してメサ・ハブへ乗り込むことにします。
その夜、ドロレスとテディは結ばれ愛を確かめます。しかしドロレスは、テディは優しすぎるため計画を実行できないと考えていました。そこでほかのホストに命じてテディを押さえつけると、捕まえたデロス社のスタッフを使って彼のプログラムコードを書き換えます。
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感想
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湖で見つかったホストの遺体のうち3つに1つは、頭のデータが空でした。どういうことでしょう。
ショーグンワールドが登場しました。うーん、ちょっと安っぽい印象です。
いかにもな忍者がチャンバラをはじめて、威厳を感じない将軍が出てきました。お城にいるのかと思っていたらなぜか草原に陣を張っています。何をしていたのでしょう。
メイヴやリーの和服姿にも違和感があって、学芸会のような印象を持ってしまいました。役者さんが一生懸命なのはわかるのですが、ちょっと変。
真田広之さん演じるムサシも違和感があります。岩の上で座禅を組んで瞑想とかしていた誰?って感じです。
アカネの舞いもキレキレで、優雅な舞いというより力強いダンスという感じでした。芸者さんたちも化粧というより顔を白く塗っているだけにしか見えません。あれでは亡霊の国の戦士(ネイティブインディアン)と変わりません。
日本人が作ってるわけではないので仕方ないと思いますが、お金かけているのであればもう少し調べてリアリティを持たせて欲しかったです。海外の方はあれで満足なのかなあ。
そしてメイヴは将軍に何をしたかったのかよくわかりませんでした。清国からの使節を装って金の像か何かを贈ろうとしていましたが、そんなもの1つでアカネやサクラと交換できると考えていたのでしょうか。だとしたらちょっと浅はかな気がします。
ヘクターやムサシはどうなったのか気になりました。
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