写真出典:HBO
デナーリスはついに王都への攻撃を開始しました。城門はゴールデンカンパニーの軍が守っていましたが、空から来るドラゴンには無力です。ドロゴンの炎によってユーロンの艦隊は壊滅し、ゴールデンカンパニーも何もできないまま焼き払われました。
ついにラニスター軍は降伏しますが、デナーリスの怒りは静まりません。ドラゴンによる無差別攻撃がはじまりました。兵も民衆も炎に包まれ、街と王城は破壊し尽くされます。
秘密の通路から逃れようとしたサーセイとジェイミーは、土砂に埋もれて命を落としました。
「ゲーム・オブ・スローンズ」 いよいよ最終回です。
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8 第6話 あらすじ
タイトル 鉄の玉座
初放送日 2019年5月19日
放送時間 80分
灰塵と化した王都キングズ・ランディングでデナーリス・ターガリエンは全世界の征服を宣言。デナーリスに失望したティリオンが王の手を辞任すると、ジェイミーを逃がした罪で逮捕されます。監禁されているティリオンの元にジョンがやってくると、ティリオンはデナーリスが世界にとって脅威であることを説明します。ジョンはデナーリスを刺殺するのでした。
その後戦後処理の会議が行われ、ブラン・スタークが王に選出されます。ティリオンは王の手に就任し、北部はサンサ・スタークが女王に就任して独立、アリア・スタークは新天地を目指して旅立ち、ジョン・スノウは壁に流刑となります。
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ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8 第6話 ネタバレ
写真出典:HBO
戦い終わって
城壁は焼け落ち、王城は崩壊してキングズランディングは灰燼と化しました。
崩落した地下にやってきたティリオンは、瓦礫の中にジェイミーの義手を発見。瓦礫を避けると、サーセイとジェイミーが抱き合うようにして倒れていました。それを見たティリオンはただ泣き崩れます。
灰が降る中、デナーリスの元へ向かうジョンとダヴォスは、グレイワームたちが捕虜となったラニスター兵を処刑する現場に遭遇します。ジョンは止めようとしますが、女王の命令に従うというグレイワームを止めることはできません。
ジョンが王城の跡地に着くと、アンサリードやドスラク兵が整列し、女王デナーリスの登場を待っています。階上にデナーリスが姿を現すと、兵士たちの戦いぶりを賞賛し、世界を解放する戦いを続けることを宣言します。
横に付き従っていたティリオンは、デナーリスが民衆を虐殺したことを非難し、女王の手のバッジを外して投げ捨てると、女王の手を辞任します。するとデナーリスは、ジェイミーを逃がした罪でティリオンを捕らえる。
閲兵式を見守るジョンの元にアリアが現れ、ジョンは驚きます。アリアは、デナーリスにとってジョンが脅威であることを警告します。
デナーリスの末路
ジョンは捕らえられているティリオンの元を訪れます。ティリオンは、デナーリスを制御できると過信していたことを反省します。そしてデナーリスにとって最大の脅威は鉄の玉座の正当な継承者ジョンであることを説明します。ジョンはデナーリスの命令であれば死んでもかまわないという態度を見せますが、ティリオンはデナーリスに従わない弟や妹たちも危険にさらされると説明します。
玉座の間にデナーリスを訪ねたジョンは、デナーリスが民衆を虐殺したことを責めます。しかしデナーリスは、講和に応じなかったサーセイに非があると反論します。ジョンはティリオンを許すように説得しますが、デナーリスはやはり否定します。
「必要なのは慈悲深い世界だ」ジョンがそういうと、デナーリスは「今の世界に忠実な人間では新しい世界はできない」と返します。
デナーリスが統治する王国は必ず良い世界になるというデナーリス。ジョンは、なぜ良い世界とわかるのかと問いかけます。デナーリスは、自分ならば善を見極めることができる。一緒に新しい世界を作っていこうとジョンを誘います。
ジョンはさらに問いかけます。自分たちで善悪を判断できると考えている人たちはどうなるのか。デナーリスは、彼らに選択肢はないといって突き放します。
ジョンは悲しい表情を浮かべると、「今もこれからも我が女王だ」とささやき、デナーリスに口づけします。そして短剣を抜くとデナーリスの胸を刺しました。
ドロゴンが異変を察知して現れます。息をしていないデナーリスを見ると雄叫びをあげ、鉄の玉座に向かって炎を吐きます。鉄の玉座は溶け崩れます。
そして、デナーリスの遺体を抱えるとどこかへ飛んでいきました。
王の誕生
数週間後、牢に入れられていたティリオンの元にグレイワームが現れ、ドラゴンピットへ連行します。そこには、サンサやブラン、アリア、ダヴォス、ヤーラ、エドミュア・タリー、ロビン・アリンなど有力な諸侯が集まっています。
ティリオンの処遇を決める会合でした。
サンサが、ジョンの姿がないことを問いただします。グレイワームがジョンは女王を殺したため処刑すると応えます。ヤーラもジョンの処刑に賛成です。
ダヴォスがアンサリードに土地を提供することで事態を収拾しようとしますが、グレイワームはジョンの処刑に固執します。
ティリオンが、グレイワームはジョンの処罰を決める立場ではないと忠告すると、グレイワームは激高します。そこでティリオンは王の裁定を仰ぐべきだと提言。王を選定することになりました。
エドミュア・タリーが席から立ち上がると立候補します。それをサンサが静かに制します。サムは民衆の意見も聞くべきだと述べますが、諸侯たちに笑われるだけでした。
するとティリオンがブランを推薦。人々を団結させるものは軍事力や経済力、家名ではなく物語だといいます。そして一番の物語を持つ者は、半身不随になりながら壁の北を冒険しホワイトウォーカーと戦ったブランだというのです。
ブランは子どもを作ることができず、玉座にも興味がないとサンサがいいます。するとティリオンは適任だと応えます。今後は、王をウェスタロスの領主が会議で決めるべきだといいます。王への即位についてティリオンがブランに確認すると、ブランは「そのためにここにいる」といって承諾するのでした。
ブランが王になることについて諸侯たちは賛成しますが、サンサは北部の独立を主張。ブランは六王国の王になります。そしてブランは、ティリオンを王の手に任命するのでした。
新たな出発
牢に入れられているジョンをティリオンが訪ねます。ジョンは、ナイツウォッチとして北へ送られることになりました。グレイワームは処刑を、スターク家は解放を要求しましたが、ジョンを終身刑として壁へ送ることでお互い妥協したのです。
「俺は間違ったことをしたのか」と話すジョンに、「10年後にまた聞いてくれ」とティリオンは返します。
船で北へ向かうため港に連れてこられるジョン。
近くの船にはアンサリードを乗せた船が泊まっています。グレイワームは、アンサリードを率いてミッサンデイの故郷ナース島へ向かいます。
そしてジョンのことをサンサやアリア、ブランが見送ります。ジョンを解放できなかったことを謝るサンサ。ジョンは、サンサのおかげで北部は開放されたといって二人は抱き合います。アリアにはカースルブラックで会えると告げますが、アリアは北部へは戻らないといいます。ウェスタロスの西方へ向かうつもりです。ブランには必要なとき側にいることができないことを謝ります。するとブランは、ジョンはいつもいるべきところにいるといいます。
家族に別れを告げると、ジョンは船で北へ向かって旅立ちました。
後日談
ブライエニーは王の盾の総帥となり、王の盾の記録にジェイミーの足跡を書き加えています。ジェイミーは王殺しとして不名誉な記録だけが残されていましたが、キャトリンを助けたことやウィンターフェルで死者の軍団と戦ったこと、最後は彼の女王のために亡くなったことなどを追加します。
最初の小評議会のメンバーが集まります。サムはグランドメイスターとなり、ロバート王以降の歴史が書かれた本を持ってきます。ティリオンが自分のことはひどく書かれているだろうと心配すると、サムは苦笑します。本にはティリオンはいっさい登場しないためです。
ダヴォスは海軍大臣、ブロンはリーチの領主にして財務大臣に就任しました。法務大臣と陸軍大臣、諜報大臣は未定です。
ブラン王がブライエニーに連れられてやってくると、ドロゴンは東へ去ったと報告されます。
「僕なら探せるかもしれない」そういってブラン王は去っていきます。
黒の城へやってきたジョンは、トアマンドやゴーストと再会。野人たちを率いて壁の北へ旅立ちます。
ウィンターフェルではサンサが女王として戴冠されます。
アリアは船に乗り、未開となっているウェスタロスの西方へと旅立ちました。
ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8 第6話 感想
ゲーム・オブ・スローンズ。いよいよ終わってしまいました。ここまで夢中にさせてくれるドラマはもう出てこないかもしれません。海外ドラマは人気があるうちは続けるだけ続けて、人気が落ちると打ち切りといったことがよくありますが、ゲーム・オブ・スローンズがきちんと終わったことに感謝です。
最終回を迎え、ネット上にはさまざまな意見、感想があふれました。賛否両論、もしかしたら否定的な意見の方が多いかもしれません。
僕はきれいに終わった最終回だと思います。ここに至るまでの見せ方がちょっと雑というか、もっとじっくり時間をかけて見せて欲しかったとは思いますが、落ち着く先としては、これでいいのだと思います。
ザックリとした予想として、ロバートの反乱以前の状態に戻るのかと思っていました。デナーリスがキングズランディングで女王になるんだろうなぐらいの。ジョンはターガリエンだけどどうなるんだろうとか、死者の軍団はどうなるのだろうとか。どうなるんだろうを楽しみにしていたわけで、全体を通していろいろ思うところはあるのですが、いつかまとめるとして、最終話の感想です。
遺体がきれい
ジェイミーとサーセイの遺体が見つかりますが、瓦礫に埋もれていた割にきれいに倒れていたので意外です。もっと血にまみれていたり、頭などが瓦礫の重さでつぶれていたりするかと思っていました。
ジェンドリーはどうなったのか
ジェンドリーはデナーリスからバラシオン家の後継者として正式に認められ、ストームランドを与えられました。このことを念頭に置きながら新体制がどうなったかを見ると、ブランが六王国の王です。六王国はベイル、リバーランド、鉄諸島、西部、河間平野(リーチ)、ドーンの6つでいいかと思います。
あれ? ストームランドがない!
キングズランディングやドラゴンストーンといっしょに王室領に編入されているのかもしれませんが、新体制では王室領はスターク家ブラン王のものです。ということはジェンドリーはストームランド(ストームズエンド)を治めるスターク家の旗手になったのでしょうか。
よくわかりません。
ティリオンの責任
デナーリスを暗殺し、牢に入れられているジョンをティリオンが訪ねます。デナーリスを殺したことは間違いだったのかと聞くジョンに、ティリオンは10年後にもう一度聞いてくれと応えます。
ティリオンは、「デナーリスにとって最大の脅威はお前だ」「民衆にとってどうするのがいいのかよく考えろ」「お前はよくても妹弟は殺されるぞ」などといってジョンを脅しました。結果、ジョンはデナーリスを殺したのです。デナーリスの暗殺を仕向けたのはティリオンだと思います。それなのに「俺がやったことは間違いだったのか」と聞かれて「知らない。あとになればわかる」は無責任ではないかと思うのです。
アンサリードはこれで良かったのか
女王が殺されたアンサリードやドスラク人は、エッソスへ帰りました。彼らはウェスタロスの人間のいうことによく従ったと思います。彼らのほとんどはウェスタロスの言葉がわからないはずです。ひたすら女王についてきて、慣れない土地、食べ物、聞き取れない言葉の中でゾンビと戦わされ、仲間は激減し、ついには女王まで暗殺。言葉が通じないのにグレイワームから聞かされただけでよく大人しく従っていると感心します。アンサリードの中で反乱が起き、グレイワームが殺されてアンサリードやドスラク人が暴れ回ってもおかしくなかったかもしれません。
北部は独立でいいのか
ティリオン「ブランが王でいいかな」
鉄諸島「いいです」
ドーン「いいです」
ベイル「いいです」
リバーランド「いいです」
北部「いいです。だけどうちは独立、ほかの人は従ってあげて」
ブランの王位も長くはなさそうです。
鉄諸島やドーンはいまにも反乱を起こすかもしれません。
ダーリオはどうしているだろう
エッソスに置いてこられた愛人ダーリオ。デナーリスが暗殺されたことを知ったらどうするでしょう。遠く離れていてどうすることもできないのかもしれません。
小評議会をやっていた場所
最後、新メンバーで小評議会が開かれていました。あの部屋はどこなのでしょう。王城は燃やす尽くされ、天井も壁も床も崩れて廃墟同然かと思います。復旧するまでにはそれなりの時間がかかるかと思いますが、きれいな部屋に集まっていました。
ちょっと気になる人たち
ドラゴンピットでの会合。あそこに集まっていたのはどういった立場の人たちなのでしょうか。サムやブラエニー、アリアもいたので領主というわけではなさそうです。ドスラク人は加わっていませんでしたし、グレイワームはティリオンを連れてきましたが席はありませんでした。
ブロンがハイガーデンの領主におさまっているのはちょっと納得できません。ティリオンとそういう約束をした結果だというのはわかるのですが、なんか虫が良すぎる気がして賞賛できません。
小評議会では、ブライエニーが王の手の総帥になっていました。彼女はサンサの側にいるはずではないのでしょうか。ずっとサンサを守っていくのかと思っていました。
ジョンはどこを目指すのか
ジョンはナイツウォッチに戻りました。ホワイトウォーカーの脅威もなくなり、野人とも和解している今、ナイツウォッチの役割が問われます。
ドロゴンが飛び去った理由
ジョンはデナーリスを殺したあと、そのことを馬鹿正直に自白したのでしょうか。いや、そうだったからああいう展開になったのだと思いますが、誰も見てないし、証拠も残ってないし、ティリオン辺りに相談してから事実を打ち明けても良かったのではないかと思います。
ジョンによるデナーリス殺害のあと、ジョン自ら呼びに行ったのか、ドロゴンの咆吼を聞いた誰かが心配してやってきたのかわかりませんが、その人がやって来たとき、部屋にいるのはジョンだけだったはずです。そして玉座は溶け崩れ、デナーリスの姿はありません。デナーリスの遺体は、ドロゴンがどこかへ運んで行ってしまったので残っていません。血痕さえ炎で焼けてしまっていたことでしょう。
殺害現場にやってきた人は、デナーリスはどこにいるのか、どうしたのかジョンに聞いたはずです。
ジョンが「俺が彼女を殺した…」などと話さず、「デナーリスはドロゴンとどこかへ行ってしまった。どこへ行ったのかわからない」などと応えていたらどうなっていたでしょう。
デナーリスが死んだことなど誰も知らないし、ましてやジョンが殺したという証拠もありません。
ドロゴンが遺体を運んでいった理由は、俺が遺体を隠すからお前、いいこと嘘をついておけというメッセージだったのではないでしょうか。デナーリスの遺体を見つけたドロゴンがどうしてジョンを殺さないのか疑問に思っていたのですが、これならあり得るかもしれません。
これでおしまい
ゲーム・オブ・スローンズはこれで終わりました。続編は作らないと発表されています。ただしスピンオフ作品の撮影がすでにはじまっています。
原題「Bloodmoon」(ブラッドムーン)というタイトルでホワイトウォーカーの起源に迫る過去の物語になるようです。
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ゲーム・オブ・スローンズ関連情報
シーズン1 あらすじ
シーズン2 あらすじ
シーズン3 あらすじ
シーズン4 あらすじ
シーズン5 あらすじ
シーズン6 あらすじ
シーズン7 あらすじ
シーズン8 あらすじ
スターク家
グレイジョイ家
タリー家
アリン家
ラニスター家
タイレル家
バラシオン家
マーテル家
ターガリエン家
ボルトン家
フレイ家
ナイツウォッチ
その他野人・ホワイトウォーカーなど
ハウス・オブ・ザ・ドラゴン関連情報
-シーズン1 あらすじ
-第1話「ドラゴンの後継者」
-第2話「王弟」
-第3話「名を継ぐ者」
-第4話「ナロー・シーの王」
-第5話「われらは道を照らす」
-第6話「王女と王妃」
-第7話「ドリフトマーク」
-第8話「潮の主」
-第9話「翠の評議会」
-第10話「黒装の女王」
シーズン2
-シーズン2 あらすじ
-第1話「息子には息子を」
-第2話「レイニラ残酷王」
-第3話「燃える水車小屋」
-第4話「緋龍と金龍」
-第5話「摂政」
-第6話「市井の人々」
-第7話「血の収穫」
-第8話「不滅の女王」
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共和制から帝政へと移行していく古代ローマの混乱期を描いたドラマです。時代の流れに翻弄され、巻き込まれていく人物たちから目が離せません。登場するのはカエサルやアントニウス、オクタヴィアヌス、クレオパトラといった実在の人物ばかり。世界史に興味ある方におすすめです。
ヴァイキング 〜海の覇者たち
伝説的なヴァイキングの王ラグナル・ロズブロークの活躍を描いたドラマです。ゲーム・オブ・スローンズのような血なまぐさい戦闘シーンも見ものですが、史実にもとづいた中世北欧の生活や文化も興味深いです。
ウエストワールド
ゲーム・オブ・スローンズの米HBO作品。アメリカ西部時代を模したテーマパークを舞台に、自分たちがロボットであることを知らされずに生活するアンドロイドたちと、自分たちの欲望を満たすためにやってくる人間たちを描いたSF作品です。
ウィッチャー
ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキによるダークファンタジー小説を原作としたNetflixのオリジナルドラマです。Playstation4/Nintendo Switchから発売されているゲーム「ウィッチャー3」も人気があります。